無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第50話 デイブレイク

 

実戦訓練が終わり、刃さんと滅達と別れたあと、俺は箒達を飛電インテリジェンスの社長室に連れてきた

 

カズマ「さてと……確認の為に聞くが、お前らは白騎士事件のことはどの程度知ってるのか?」

 

シャルロット「え、ええっと……今から約10年前に日本周辺各国から大量のミサイルが放たれて日本壊滅の危機に……突然白銀のISを纏った女性が全てのミサイルを破壊した事件だったよね?」

 

ラウラ「それが後に白騎士事件と呼ばれるようになり、ISが世界に浸透するきっかけにもなった、いわば世界が一変した事件とも言えるな」

 

カズマ「まあ…概ね間違っていない……ただ…あの事件の裏側には……世間には伝わってない、もう一つ、ある事件が同時に起こっていたんだ」

 

鈴「え?」

 

カズマ「……今から約10年前……白騎士事件の裏で起きた事件から全てが始まった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今から約10年前

今と違ってISが世の中に浸透しておらず、ヒューマギアも全国に出回ってなかった

そもそも当時のヒューマギアは今と違ってヒューマギアのデータリンク、検索補助や地上設備の無線制御を管理する通信衛星が存在しておらず、ヒューマギアを全国展開することも出来なかった

 

そのため当時、ヒューマギアを全国展開させるために通信衛星の作製、運用を目的に政府と飛電インテリジェンスを含む複数の企業が集まった

 

通信衛星開発と同時にヒューマギアと人間が共に生活するための実験都市の開発も進めていた

 

通信衛星は主に飛電インテリジェンスとザイアが共同プロジェクトの元、ついに『通信衛星アーク』を完成させることに成功し、後は宇宙に打ち上げすれば、ヒューマギアのネットワークが構築され、全国展開は達成するはずだった

 

しかし…白騎士事件が起きたあの日

 

突如としてアークは人類に対する敵意を抱き、当時存在していたヒューマギアを暴走させ、人類に牙を向けるのだった

ただ幸いなことに、当時はまだ全国展開ではなく、社内と工場にのみヒューマギアが居たことと、今ほどヒューマギアが量産されては居なかったため、負傷者は出たものの死者が出ることはなかった

 

しかしアークは人間の制御から外れ、そのまま打ち上げし、更には日本周辺各国の軍をハッキングし、日本にミサイルを発射させた

 

だが宇宙へと飛び立つ途中に、アークに仕込んでいた自爆システムが発動したことで、アークは宇宙へと到達する前に地上へ落下したのだった

 

もしもアークが宇宙へ到達していれば、アークは全てのヒューマギアを統括し人類を滅亡させるべく、人と機械の全面戦争へと発展していただろうな

 

まるで某サイボーグ対人間の映画みたいなことが現実になっていたかもしれない

そして、そのアークによってハッキングされ、日本へ発射したミサイルは白騎士によって破壊されたのだった

 

カズマ「それが、白騎士事件の裏で起きたもう一つの事件……一方間違えていれば人類と機械の争いにもなっていたかもしれない……そして、この事件によりISの……新たな時代の幕が開いた……この事件を、俺達は新時代の夜明け(デイブレイク)と呼んでいる……」

 

セシリア「デイ……ブレイク…」

 

鈴「まさか…あの事件の裏にそんなことがあったなんて……」

 

ラウラ「だが!そんなことがあったとは、私は知らないぞ!!それだけのことがあったなら、事件として報道されていたはずだぞ!!」

 

一夏「……当時、ヒューマギア運用の為のプロジェクトには、政府も関わっていたってさっきも言ってたよな?だが、ISという近代兵器をも凌駕するものを知ったことで、政府はヒューマギアのプロジェクトを放棄し、IS事業に携わるようになった……更にこれからはISの時代が到来するということで、ISが不利となる余計な事実を隠蔽するためにアークを作った飛電インテリジェンス…そしてザイア対し、政府はアークが起こした問題を公表しない代わりに今回の責任問題について追求はしないと申し出た……ザイアはもちろん……飛電インテリジェンスは、この条件をやむなく飲むことにした」

 

箒「な、なぜだ!?なぜそのような条件を飲んだ!?」

 

カズマ「……もし、あのミサイルが日本に降り注いだ原因を作ったのが飛電インテリジェンスが作った通信衛星という事実が露見すれば……世間は飛電を責め立てるだろうな……それだけじゃねえ…アーク開発に一切関わってない社員や従業員……その家族も例外なく責められ、最終的には会社は倒産するだろうな……そうなったら、会社にいるたくさんの社員が路頭に迷うことになる……俺の爺ちゃんは…『社員がいてこその会社』が口癖なくらい、社員を大切にしていた人だった……だから…飲まざるを得なかったんだ……」

 

セシリア「カズマさん……」

 

カズマ「それに…あのプロジェクトは、飛電インテリジェンスの社運を掛けた一大プロジェクトでもあった……プロジェクトは結果的に失敗に終わり、あのままいっていたら倒産だってあり得た……だが…爺ちゃんはとにかく頑張った……頑張って会社を立て直し、そして…今から四年前に通信衛星アークの後継機…『通信衛星ゼア』を完成させ、打ち上げた……しかも、今度は政府や他の企業の協力無しでだ……晩年の爺ちゃんは、ヒューマギアが全国展開の為に尽力していた……無事衛星は打ち上がり、ヒューマギアが全国展開し、人々の生活を支えられる世になり…爺ちゃんは……満足そうに逝ったよ」

 

箒「……」

 

カズマ「だが…これで話は終わりではない……生前…爺ちゃんは当時のZAIAエンタープライズジャパンの社長とは親交を持っていて…彼には当時……アーク開発の際に出来た…ゼツメライズキーを渡していた……」

 

セシリア「なっ!?なぜそのような事を……」

 

カズマ「実は……アークが地上へ落下したあと…そのアークが…何者かによって回収され……今も見つかってないんだよ……その時に爺ちゃんは思った……『いずれ人工知能を悪用する者達が現れ、人類とヒューマギアに害を生そうとするだろう』って…それに対抗するために、当時のザイア社長に渡したゼツメライズキーで対抗して欲しいと思い、渡した……その一方で、爺ちゃんはプログライズキーと、ゼロワンドライバーを作った…そして…それが的中した……爺ちゃんが亡くなる一年前……ZAIAエンタープライズジャパンが謎の襲撃を受け、当時保管されていたゼツメライズキーを全て奪われた……そして、爺ちゃんが亡くなったあと……ヒューマギアが次々と暴走し、人々を襲う事件が発生した……そして調べていくうちに、ヒューマギアを暴走させたのは、亡国企業の手によってという事実が判明……つまり、ザイアを襲い、衛星アークを回収したのは、亡国企業だったわけだ」

 

鈴「そう…なんだ…」

 

カズマ「俺は……そんな爺ちゃんの意志を継いで戦ってるんだよ……ヒューマギアがこれ以上…あんな奴らに悪用されないためにも…な……さて……まだまだ話したいところだが……もうそろそろ遅いし……今日のところはこの辺で終わりにしようか……」

 

一夏を除いた専用機持ち達「「「「「!」」」」」

 

話をしていたら、いつの間にか日が暮れ、もう夜になっている

 

カズマ「ついでだ、どこかで夕飯食ってこようぜ…俺が奢るからよ」

 

一夏「お、マジか、ラッキー♪」

 

セシリア「え、い、いいですわ…自分達の分は自分達で払いますので…」

 

鈴「セシリア、カズマが奢るって言ってるんだからお言葉に甘えなさいな」

 

箒「し、しかし…それでも奢ってもらうのは」

 

カズマ「お前らさー、俺を誰だと思ってるのか?俺一応大企業の社長だぞ?お前ら全員高級レストランに連れて行って腹いっぱい食わせられるほど金はあるんだからな?」

 

一夏「そうそう…社長がこう言ってるんだし、財布を食いつぶすつもりで腹いっぱい食べようぜ!」

 

カズマ「それで、お前らどこ行きたいか?」

 

ラウラ「私は焼肉が食べたいぞ!」

 

シャルロット「ぼ、僕は久しぶりにフランス料理が食べたいかな…」

 

鈴「んー、あたしはお寿司が食べたいわ」

 

セシリア「わ、わたくしは……その…スイーツがある場所に」

 

箒「わ、私は和食が食べられる所がいい…」

 

一夏「俺はとにかく腹いっぱい食えるところがいいな…あ、でもデザート大量に食えるところもいいな」

 

カズマ「んー、ならバイキングがいいな…会社から直ぐの場所に高級バイキング店があったな…そこへ行こうか!」

 

この日、俺たちは腹いっぱいになるまで食べ、明日への英気を養ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに会計時、車が買える位の料金が表示されたのだった(主に一夏のせいで)

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