無限の成層圏へのジャンプはライダーキックへと変わる   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第6話 この世で一番の好敵手

《箒視点》

 

箒「は…?」

 

突然一夏の名を呼んだ見たこともないツインテールの少女に一夏が両腕を広げて、同じく相手の少女も両腕を上げて抱きつく……のかと思った瞬間お互い左足の蹴りをし、互いに両腕でガードしていた

 

セシリア「え…えっと…これは…」

 

もう一度言おう、お互いに左足の蹴りをした

 

一夏「……やれやれ…再会して早々手が早いな」

 

鈴「あら?それはお互い様でしょ?そっちこそ再会した瞬間足に力込めてた癖に」

 

しばらくして蹴りと両腕のガードを解き

 

一夏「腕は落ちてないみたいだな、鈴」

 

鈴「そっちこそ、前より腕上げたんじゃないの?」

 

一夏「まああれだけ鍛えればな」

 

鈴「一夏がどう鍛えてるか知らないけどさぞ厳しそうね」

 

一夏「まあな…それはそうと、教室に戻った方がいいぞ。ショートホームルームが始まるし、後ろに大魔神が控えてるしさ、っと!」

 

次の瞬間。鈴と呼ばれた少女の背後から出てきた大魔神事千冬…織斑先生が一夏を出席簿で叩こうとしたがバックステップで避けた

 

千冬「誰が大魔神だ。それよりも凰、そろそろ教室に戻れ」

 

鈴「ち、千冬さん」

 

千冬「織斑先生と呼べ。そして入り口を塞ぐな。邪魔だ」

 

織斑先生に言われてすごすごとドアからどいて教室から出ていこうとした時

 

鈴「一夏!また後で会おうね!」

 

一夏「おう!食堂でな!」

 

そう言うと一夏は席についた

 

どこかホコホコと、上機嫌な顔をしている

 

箒「い、一夏…今のはいったい…」

 

一夏「後で話すからお前も座れ、ブリュンヒルデに頭叩かれるぞ」

 

それを言われて急いで席に座った

 

しかしその後、さっきの彼女の事が気になり授業に集中できず、織斑先生に何度か叩かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《一夏視点》

 

箒「お前のせいだ!」

 

一夏「人のせいにするな、どうせ鈴の奴が気になって集中できなかったんだろ?」

 

午前の授業が終わり、昼休みになった為俺と箒、それとセシリアは食堂に向かっている

 

セシリア「結局彼女は何者ですの?」

 

一夏「アイツこそ、さっき箒に話した件の知り合いだ」

 

箒「そ、そうか…確かセカンド幼馴染と」

 

一夏「まあ俺からすればアイツは親友でもあるな」

 

そうなんてことないように言うが、箒の顔はどこかムッとしている

 

カズマ「おーい、こっちだ!」

 

食堂に先に来ていたカズマが俺達を呼んだ

 

そばにはアクアとめぐみんにダクネス、それと…

 

鈴「こっちこっち!」

 

ラーメンを持った鈴がこっちに向かって手を降っている

 

俺達は同じ席に座った

 

一夏「久しぶりだな。お前転校して来るなら連絡くらい寄越せよな」

 

鈴「いやいや連絡はしたわよ。……一夏以外には」

 

は?

 

それを聞いた俺はカズマ達の方を見ると

 

【ドッキリ大成功】

 

と書かれたプラカードを出してニヤニヤしてた

 

一夏「……よく考えたらIS学園に入学、転校してくる奴の情報は常に知らせてくるはずなのに無かったってことは、社長…アンタ黙ってたな?」

 

カズマ「悪いな、だが元凶はそこの鈴だから?」

 

鈴「あたしがカズマに黙ってる様に言ったのよ。当日びっくりさせたくてね」

 

一夏「……変な所でサプライズ用意しやがって…ああ鈴、自己紹介な。横にいるのが篠ノ之箒、小学生の頃お前が転校してくる前に転校していった俺の幼馴染…んで横にいる出オチキャラみたいなのがイギリス国家代表候補生のセシリア・オルコットだ」

 

箒「篠ノ之箒だ……その、名前でいい」

 

セシリア「誰が出オチキャラですの!?」

 

カズマ「だってお前大口叩いておいて俺に圧倒されて一夏に瞬殺されたじゃん」

 

セシリア「うっ…」

 

鈴「え、ええっと…あたしは凰鈴音(ファン・リンイン)、気軽に鈴でいいわ。一応一夏の幼馴染兼親友よ」

 

カズマ「鈴は途中までは俺達(カズマアクアめぐみんダクネス)と同じクラスだったんだが、2年生が終わる前に国に帰っちまってさ」

 

一夏「あ、それで親父さんはその後どうだ?」

 

鈴「うん。もうすっかり良くなって、またお店出すつもり」

 

一夏「そっか。あの店の中華は美味いからなあ」

 

鈴「まあ食べに来なさいな。特にカズマは食べに来て、お父さんカズマに感謝してるから、タダで食べさせてくれるって」

 

カズマ「そりゃあ悪いな」

 

セシリア「え、ええっと、話が見えませんが…」

 

カズマ「ああそれは……話していいか?」

 

鈴「うん。あのね…ウチのお父さん……あたしが中学2年の時にね、癌に侵されてたのが分かったの……あの頃…進行も早くて助からないかもってなって…あたしとお母さんに迷惑掛けたくないからって、一時期離婚寸前だったの…けどね、カズマの会社にいる医師型ヒューマギアがね…お父さんの癌摘出手術をして成功させたの。それでね、安静させる為に故郷の中国に家族全員で帰ったの」

 

セシリア「まあ…そんなことが」

 

一夏「……あの頃、鈴がすげえ不安そうにしてたから事情を聞いて、カズマに話を通したら、飛電のヒューマギアを紹介させてな。手術させたんだよ」

 

鈴「うん。ほんと、あたしの事情を聞いて動いてくれた一夏にも、紹介してくれたカズマにも、お父さんを手術してくれた『Dr.オミゴト』にも感謝してるわ」

 

箒「ど、どくたーおみごと?」

 

鈴「あたしのお父さんを手術したヒューマギアの名前」

 

セシリア「そ、そうでしたか…」

 

一夏「てかお前さっさとラーメン食え、伸びるぞ」

 

鈴「あ、いけない」

 

そう言うと鈴はすごい勢いでラーメンの麺をすする

 

一夏「……お前相変わらずラーメン好きだな」

 

鈴「世界で一番美味い料理はラーメンや中華よ。日本の料理も美味いけど中華には負けるわ」

 

めぐみん「相変わらずの中華愛ですね」

 

ダクネス「日本を離れた事でますます愛が増したか?」

 

一夏・鈴「「あ、居たんだめぐみん、ダクネス」」

 

めぐみん「いや居ましたよ最初から!」

 

ダクネス「グッ…忘れられた」

 

箒「な、なあ…今朝のアレはいったいなんだったんだ?」

 

箒が恐る恐ると聞いてきた

 

一夏「ん?ああ、アレはなんてことない。俺と鈴がよくやる戯れあいみたいなものだ」

 

箒「戯れあい!?アレが!?」

 

カズマ「まあそれが普通の反応だろうな」

 

めぐみん「私達も最初見た時は驚きましたが」

 

ダクネス「慣れてしまって今ではお約束と化したな」

 

一夏「そういえば俺達が初めて出会った時もこんな感じだったよな?」

 

鈴「うん!アレは今でも忘れられない!」

 

そうどこか興奮したように鈴が言った

 

箒「ふ、ふたりはどのようにして、今の関係に?」

 

箒がそう言ってきたので俺と鈴は互いを見てそして

 

一夏「うんまあそうだな……あれはお前が転校して行った後だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《小学5生の一夏視点》

 

はあー、退屈だな

 

俺は、教室の席に倒れながらそう思った

 

箒という、今まで剣道で競ってきた奴が転校した事で、張り合う奴が居なくなった事で剣道がつまらなく感じ、やめてしまった

 

他に競えそうな奴は軒並み箒や俺以下だし…

 

俺って案外、誰か対等にやりあえる奴が居ることで初めてスポーツとかにやり甲斐を感じる奴だったんだな

 

あーあ……剣道でやり甲斐を感じる奴も箒だったし、からかい甲斐のある奴も箒だったしで…つまんねーの

 

………暇だし…図書館にでも行くか

 

そう考えて教室を出ると廊下の方で何やら騒がしい、言い争う声が聞こえてきた

 

俺は少し興味を感じ、その方向を見ると、ウチの学年でやたらガタイのでかい、5年生のガキ大将ポジの奴と、その取り巻き数人が、1人の小柄な女子を囲っていた

 

……その女子はこの学年じゃ見ない顔だった……

確かアイツは…先週中国から転校してきた……名前は……何とかリンインだったっけか?

 

ガキ大将がリンインに日本語が下手やら、中国人やら差別発言や馬鹿にするような事を言っているのがよく聞こえてくる

 

って…見てる奴他に居るのにだーれも助けてはくれないのか…

 

……しゃあね…もう少し様子見てから助けに

 

と思った次の瞬間……俺は目の前の光景に思わず驚いた

 

……小柄な女子が……自分よりもガタイのでかいガキ大将を思いっきり蹴り飛ばしやがった

 

すると周りにいた取り巻き達がガキ大将に加勢する形で入って行った

 

普通人数差でリンインが不利でどう見ても男子が女子をいじめている……そう思えてしまうが……現実は違った

 

リンインは人数差を全くモノともせず、それどころか1人で圧倒し、次々と地に伏せやがった

 

……この時の俺は、心の中ですごく震えた

いや、これは怯えとかの震えとは違う……

感極まるって言葉を使うなら、こういう場面なんだろうな

1人で圧倒する程の強さ。そして俺の心が燃え上がるほど興奮した

 

気づけば1人を除いて他を蹴散らした

残った1人は掃除用具入れのロッカーからほうきを取り出して殴りかかってきたが、それよりも速く動いた俺が殴って回し蹴りで沈めた

 

……実を言うと素手で相手を叩きのめすのはこれが初めてだ

 

そして気づけば俺とリンインはお互いに見つめ合っていた

お互い何を考えているのか分からないだろうが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間俺とリンインはお互いを片足で蹴り、片腕でそれを防いだ

 

そしてこの瞬間、俺とリンインは確信した

 

一夏/リンイン「「(こいつとは、これから長い付き合いになるな/わ)」」

 

こうしてこの日…俺とリンイン……鈴は、生涯の好敵手(しんゆう)となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△  

 

《カズマ視点》

 

一夏「とまあこんな感じで俺と鈴はその日からよくあんなふうに戯れあったりして現在に至るわけよ」

 

箒「……」

 

セシリア「……」

 

カズマ「……まあ…そうなるわな」

 

アクア「うーん…なんていうか……アンタ達らしいというか…」

 

めぐみん「殴り合って友となるなんて……どこの青春漫画ですか…」

 

ダクネス「……多分こいつらだけだろうな…」

 

一夏「いやお前ら仕方ねえんだよ。鈴との格闘ってとにかく楽しいんだよ」

 

鈴「ほんと、一夏との殴り合いは楽しいわよ。それに…色々と気が合う所もあるし」

 

箒「気が合う所?」

 

一夏/鈴「「腹立つ奴を黙らすのは口よりもこっちの方が速い」」←お互い袖をめくってグーにして掲げる

 

セシリア「過激ですわね!?その気が合う点は!」

 

ダクネス「それはそうと鈴……お前、2組のクラス代表になったらしいな」

 

一夏「え?そうなのか?」

 

鈴「え、う、うん…」

 

セシリア「ですが、2組の代表はもう決まってたはずでは」

 

鈴「いやー、その…2組…代表候補生も専用機持ちも居ないクラスみたいで…あたしが代表候補生で専用機持ちだって知ったら、無理やりやってくれって押し付け気味に……」

 

カズマ「あー…」

 

アクア「じゃあ今の2組のクラス代表は鈴で良いのね?」

 

鈴「うん…それはそうと……1組と3組は一体誰なの?」

 

めぐみん「一応3組のクラス代表は私で、ダクネスに代理をお願いしました」

 

ダクネス「めぐみんがやれない時は私が代理役をと…」

 

一夏「ウチはカズマが代表で俺が代表代理、セシリアが代表代理の代理だ」

 

鈴「……最後ややこしいわね…つまり来月あるクラス対抗戦……参加するのはカズマって事よね?」

 

そう言われたのでああそうだと答えようとしたら

 

一夏「待ってくれカズマ!このイベントは俺を変わりに出させて欲しい!」

 

突然一夏が言ってきた

 

一夏「他の奴ならともかく、鈴が出るなら俺が参加したい!」

 

カズマ「お前…そこまでして鈴と対決したいのか?」

 

一夏「当然だ。こいつとの対決は、俺の生き甲斐の一つなんだよ」

 

箒「そ、そこまでか!」

 

一夏「ちなみにお前をからかうのは同率で俺の生き甲斐だ」

 

箒「そ、そんな生き甲斐今すぐなくせ!」

 

手な感じで話は弾んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴「そ、それで一夏…あ…あの約束は…」

 

一夏「うん?ああ、もちろん分かってる」

 

箒「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

《一夏視点》

 

んでんで結局カズマに頼み込んで当日変わってもらう事になった

 

サンキュー社長!

 

その後俺達は午後の授業を受けて、俺は放課後ISの訓練をした

 

ちなみに俺以外にセシリアと箒も来て一緒に訓練した

 

箒曰く

 

箒「近距離ならともかく、私は遠距離攻撃はからっきしで…できれば教えて欲しい」

 

と言われたので、セシリアが教えたのだが

 

セシリア「まず撃つ側を斜め上に、向けてその後更に5度程傾けて重心を真ん中にしてですね━━」

 

【理論派】

 

一方で接近戦に弱いセシリアは箒からアドバイスをもらおうと聞くと

 

箒「まずガッ!といってその後ゴバッ!と行き最後にシュッ!とその後は━━」

 

【擬音派】

 

そして極めつけは、見学に来た鈴はというと

 

鈴「まずは武器を持って相手を意識する……後は感ね…感覚の問題よ」

 

【感覚派】

 

……うん

 

これらの教えを聞いた俺が言える事は一つだ

 

一夏「お前ら全員教師には絶対向かないな」

 

この一言しかない

 

ちなみに俺に言われた3名はひざまずきして項垂れた

 

んでその後、夕飯を食い終えた俺はと言うと

 

一夏「さーてと…これで用意は済んだ。後は」

 

箒「一夏…何をしているのだ?」

 

箒は、用意したパソコンを開いている俺に聞いてきた

 

一夏「ああ、ちょっとこれから鈴の所で再会を祝して、中学のメンバーで飲み食いしながら話しようと思ってな」

 

箒「パソコンは?」

 

一夏「オンラインで他の奴と画面上で会おうと思ってさ」

 

そう言っている内にノック音が聞こえたので出てみると

 

鈴「一夏!迎えに来たわよってあ、箒が一夏のルームメイトだったの」

 

箒「う、うむそうだ…それで一夏、一応聞くが、いつ頃に帰ってくるのか?」

 

一夏「消灯時間までには帰ってくるつもりだ…鍵は開けといてくれ」

 

箒「わ、分かった、あまり遅くなるなよ」

 

鈴「アハハッ、なんだか夫がいつ帰ってくるのか気にする妻みたいね」

 

箒「なっ///」

 

一夏「おいおい、そんな滅多な事言うなよ鈴………じゃあ行ってくるよハニー」

 

箒「ハッ///!?」

 

一夏「クフッッッッ!」

 

箒「わ、私をからかうな///!!」

 

そう箒が怒鳴ってきたので俺は笑いながら鈴と一緒に鈴の部屋まで逃げて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△△△△

 

一夏「ようお前ら!今日はスペシャルゲストが来てるぞ!」

 

鈴「(だん)(かず)!久しぶり!!」

 

鈴の部屋は転校してきたばかりだと言うことで調整するまでは1人部屋ということになっており、ここならいくらでも騒げるという事でここに来た俺は、ジュースとお菓子を出してパソコンを開いて中学の頃のメンバー2名と繋げた

 

弾こと五反田 弾(ごだんだ だん)と数こと御手洗 数馬(みたらい かずま)は、中学の頃、俺と鈴といつも一緒につるんでいたダチだ

 

ちなみに俺は弾と数から(いち)と呼ばれている

理由はメンバーの互いの呼び名が皆名前2字、漢字一文字で統一させたいってのが理由だ

 

数「おお鈴!久しぶりだな!!」

 

鈴「元気そうね!」

 

弾「あー、その…ひ、久しぶりだな…鈴…元気そうだな」

 

鈴「う、うん…///…弾も元気そうね…」

 

……なんだか変な空気出しているこの男女を見て……俺は画面の奥に映る数とお互い顔を合わせると意味深な笑みを浮かべた

 

一夏「さーて!消灯時間まで時間はある!たくさん話そう!!」

 

こうして俺達は時間ギリギリまで語り合った




中学の一夏のグループメンバーは

一夏 鈴 弾 数馬

そして中学から今も続くカズマのグループメンバーは

カズマ アクア めぐみん ダクネス

この2つのグループがよく遊ぶようになったのは同じクラスになった2年からです

そして数馬を数と呼ぶようになった原因は皆さんもご存知、同じ名前が2名居るから分ける意味でこのような設定を作りました。
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