輝石街ジェルドラ、大蜘蛛
ファロスの扉道。ナジカを倒し洞窟の先へと進む私は、洞窟というには広い場所へと出る。
天井は遥か遠く、まるで居住空間のように多少整備されたこの場所は、何かの遺跡なのだろう。前に見たガヴァランと同様のゲルム人達が住み着いているようだ。彼らは皆、地上を追い出された民達であり、地上に住む我らには憎しみを抱いているのだそうだ。
まぁ良い、どんな境遇があれど襲い掛かってくるのであれば対処するまでだが……どうにも襲ってこないのでそのままスルーしていく。ああ、ちなみにガヴァランもしれっと居たので必要な物資をやり取りした。相変わらず酒をぐびぐび煽っていて元気そうだ。
そして、この地の名の通り至る所にファロスの仕掛けがある。あまりにも多過ぎて手持ちのファロスの石では全部の仕掛けを解くのは無理だ。ううむ、あからさまに罠である仕掛けはともかくとして、何か宝がありそうな所は仕掛けを使っておきたいしなぁ。
篝火で一人考える私は悩む。悩まずに早くルカティエル達を探しに行けというツッコミは無しだ。結晶トカゲを数体殺して楔石を略奪しながら先へと進めば、とうとう目的の街へとやって来る。そこはかつて、輝石の採掘で繁栄した街。そして今や、亡者に溢れ没落した墓場。
ケイルから写させてもらった地図を見る限り、どうやらここは街のはずれのようだ。その割にはこの広場には沢山の天幕が建てられており……まるで軍隊が野営をしているようにも見える。
都合良く置かれていた篝火を灯し、周辺を偵察する。
「あれは大鷹師団の亡者兵か。なるほど、ここはドラングレイグに進出してきた部隊の本部というわけか」
稀にドラングレイグの各地で見た傭兵である大鷹師団。という事は、元々はジェルドラに雇われていたのだろうか。街に拠点を構えるのだ。もし敵対しているのであればここに拠点を構えるのは無理がある。補給などの兵站の面でも、雇い主や交易できる場所があるのであれば色々と困らないだろう。
今となっては皆狂った亡者だが。
ジェルドラ市街はここを抜けた先。傭兵共の数はそれなりだが、制圧できない数じゃない。だが正面切って戦えばいくら私でも物量で押される可能性がある。ならば隠密に、一人ずつ殺していく必要がある。
広場の隅には見張り塔がいくつかあり、それぞれ弓兵が配置されている。まずはそいつらからだ。
身を潜めながら狙撃できそうな地点を探す。この地の天候は無風の夜だが、広場の中央では焚き火がされており光源があるせいで同一箇所での狙撃は難しい。おまけに高台へと至る道には巡回の傭兵亡者がいるせいで辿り着けん。面倒だな。
と、いう事で天幕と天幕の間、影になっている部分から私は大弓を構える。つい最近、溶鉄城のアーロン騎士団長共から手に入れたアーロンの大弓だ。魔術による狙撃も考えたが、魔術は撃てば射手の位置が暴露しやすいから却下。
使う矢は、まるで槍のような鉄製の大矢。いくら痛みに鈍感な亡者であろうともこれで穿たれれば一撃で殺せるだろう。
弦を弾き絞り、しっかりと狙う。実は意外と弓は得意である。ロードランでは魔術で届かなかったり静かに奇襲したい場合はよく使っていた。主に侵入で。黒い森の庭でいきなり飛んでくる矢は避けようが無いからな。
緊張した弦を離せば、勢い良く大矢が飛んでいく。竜狩りの大弓が懐かしい。そしてその矢が見張り塔にいた弓兵に当たれば、まるで大木が飛んできたとばかりに身体が吹っ飛ばされた。
「あ、やり過ぎたか……」
吹っ飛ばされた弓兵は塔から落下すれば、そのまま塔の柵を破壊して地面へと叩き落とされた。
特定されるのを回避するために移動する。今度は丈の長い草むらの中に仰向けで寝転び、そのままの姿勢で弓を構える。地面に弓が設置していないせいで安定はしないが、見張り塔程度の距離ならば当てられる。
今狙っている弓兵は警戒しながら弓片手に周囲を見渡している。流石にこんな狙われ方をしているとは思っていないだろう。
今度は多少力を抑えて矢を放つ。すると大矢は弓兵の頭蓋を兜ごと砕いてみせた。糸の切れた人形のようにその場に倒れる弓兵。よし、これで弓兵は全て片付いた。
その頃には既に兵士達の警戒は薄れていたらしい。亡者の記憶力ではそんなものだろう。相変わらず巡回している兵士はいるが、傭兵の大半は休んだり立ち尽くしたりしているおかげで助かる。
ダガーを取り出し物陰からじっと機会を窺う。嗚呼、昔ダークレイスで侵入した時によくこんな事をしたなぁ。基本的に侵入先の不死連中は霊体を召喚したり暗月警察共が来るせいで複数を相手にしなければならなかったのだ。
巡回する傭兵が近づいてくる。そっと背後に回り、後ろから口元を押さえて膝裏を蹴る。すると不意を突かれた傭兵は簡単に膝をついたので即座に首へとダガーを突き刺した。
ダガーに穿たれた傭兵の首元から血が滲むように溢れる。突き刺したまま死体を引き摺り、物陰へと隠した。まだあと数人いる。
しばらくそんな事をしていた。こいつらが太陽のメダルを持っていたのは驚いたが、きっとこのメダルの価値をこいつらは知らぬはずだ。
大王の名が世間から忘れられて久しい。最早太陽の騎士共もいないだろう。あれだけダークレイスとして殺し回り、時に撃退もされてきたが、いざ居なくなるとどこか寂しいものだ。ソラールもどうなったろうか。竜を目指したと当時風の噂で聞いたが、今でも彼はどこかで竜になろうと足掻いているのだろうか。
それは今は良い。きっと、いつか知る時が来るだろう。
とりあえず大鷹師団は排除した。多少時間は掛かったが得たものもあった。それは偶然奴らから隠れた井戸の底に、ひっそりと隠されていた宝箱……正確にはミミックだったが。魔術用の杖を手に入れたのだ。
その名も叡智の杖。かなり長いこの杖は、先端に磨かれた結晶が嵌められており、かなり高い魔術補正があるようだ。その代わり闇術は扱えないらしいが。
亡国オラフィスの技術の結晶とでも言えば良いか。私の高い理力ならば扱える。
思わぬ戦利品を手に入れ、ようやく先へと進む。その時だった。
「なんだ、地震か?」
突然地鳴りがしたかと思えば地面が震え出す。その地鳴りは次第に大きくなっていき。突如、何かの咆哮が響く。かなり近いその咆哮は、この先の輝石街への入り口からのようだ。
ルカティエル達は大丈夫だろうか。もしや、この咆哮の主と遭遇している可能性もある。そう考えて私は駆け出した。いくら対人戦に慣れのあるルカティエルとバンホルトであろうとも、化け物相手はまた別だ。
今度は傭兵達ではなく地元住民である農民達が襲ってくるが関係無い。何やら禍々しいものを武器にした農具に宿しているが、もちろん当たることなどせず全て殺す。
そして、それは居た。
馬鹿でかい蜘蛛の怪物が、バンホルトと対峙していたのだ。だがルカティエルがいない。どうなっている。
「ぬぅ!この化け物め!人質を取るとは卑怯な!」
大蜘蛛の前足攻撃を避けるとバンホルトが言う。奴らがこちらに気がつく前に、私は叡智の杖を翳した。
「
呪文を脳内で詠唱すると杖の結晶から今まで以上に
直進する結晶槍が大蜘蛛の醜い顔面へと突き刺さると、突然の横槍に化け物は叫んだ。どうにもあまりダメージになっていないらしい。おかしいな、最大出力なんだが。
「おお、リリィ殿!」
「ルカティエルはどうした!」
右手にレイピア、左手に叡智の杖を携えて蒼の大剣を構えるバンホルトの横に並ぶ。そして一番大切な質問を投げ掛けた。だがバンホルトはどこか渋い顔をして言い淀む。
その時、大蜘蛛が咆哮した。見ればその醜い頭部が震え、何か力を溜めているようだった。
刹那、まるで薙ぎ払うように地面目掛けて青白い光線を放つ。魔術だと……! それにあの、濃縮された
迫る光線を潜り抜けるようにして回避する。見てすらもいないが、バンホルトも避けたようだ。あれに当たれば即座に蒸発するか爆裂して死ぬだろう。
反撃に、まだ光線を放っている大蜘蛛目掛けて闇術を放つ。叡智の杖では闇術が使えないから、魔術師の杖を使って。
「闇の飛沫」
拡散する闇の球が頭部に当たれば大蜘蛛がよろめく。嗚呼、そういうことか。こいつに
ならば尚更、ルカティエルの安否が心配で堪らない。
大蜘蛛は想定以上の反撃を喰らい臆したのか、巨大な足を気持ち悪く動かして退却していく。そして、見たのだ。大蜘蛛の後ろを。
一方向だけを向けられていたせいで気が付かなかったが、この蜘蛛は普通の大蜘蛛じゃない。身体の後ろにも頭がある、通常ならざる生き物だった。
そしてその後ろ頭の大顎に、愛する人がいた。
ぐったりとしたルカティエルが、その大顎に咥えられている。この場で殺すつもりは無いのか、まるで攫うように丁寧に扱われているのを見て更に怒りが込み上げた。
「待てッ!」
追う者たちを展開する。そして急かす様に仮初の生命を大蜘蛛に向かわせた。だが闇術が大蜘蛛に到達する事は無く、その巨体は崖を飛び越えて消えて行く。いくらどこまでも縋り続ける追う者たちでも、去ってしまった相手は追えぬ。そこまでの知能は無い。
憤りが顔に出る。それを見たバンホルトは思わず顔を逸らしたようだった。
煮え滾る怒りが収まらぬまま、私はバンホルトに詰め寄る。
「リリィ殿、すまぬ。某の……」
「言い訳はいらん」
そして思い切りバンホルトの腹を蹴飛ばす。呻き声をあげて転がる彼に、私は罵倒を浴びせた。
「貴様何をしていたッ!ルカティエルが攫われるのをボケっと見ていたのかッ!何が騎士だ、何の役にも立たんじゃないか!」
分かっている。彼は悪く無い。たまたま道中一緒になっただけの女騎士を命に変えても守る必要など何処にも無い。そんな事、当たり前だ。むしろそんな事をする甘い輩が、こんな終わった土地で生き抜けるはずもないのだ。
理性では分かっていても、怒りは彼を。否、のうのうと道中遊び惚けていた私を許さなかった。一番非難すべきは私自身なのに。
「返す言葉もない」
だがバンホルトはその理不尽な怒りを受け入れた。それだけでも彼の人格は優れている。
どうにもならない怒りは収まらないが、彼の姿を見てどうにか抑える。少しだけ冷えた頭で、彼に事の経緯を聞く。
「……何があったのだ」
そう尋ねれば、彼はゆっくりと話し出す。そしてまた私の怒りが爆ぜそうになった。
私が辿り着く、ほんの少し前。それは突然やって来た。
ジェルドラ市街の入り口に辿り着いたバンホルト、ルカティエル、そして虚の影の森で出会ったペイトという優男。その三人を突如、巨大な蜘蛛が襲ったのだ。
あまりに突然の襲撃で、先頭を歩いていたペイトと分断された二人は大蜘蛛への対処に追われたそうだ。
「なんだこの化け物は!」
バンホルトが言うや否や、ペイトが走り去っていく。その兜の下に、怪しい笑みを浮かべて。その瞬間、二人は嵌められたのだと理解した。だが何のためにそんな周りくどい事をするのかは理解できぬ。死体漁りかとも思ったが、この蜘蛛に殺されようものならば原型など残らないだろうに。
だが今はそれよりも、大蜘蛛をどうにかしなければならないと。
二人は戦い、けれどその圧倒的な力の前に何も出来ず。そのうち前衛にいたルカティエルが前足に弾かれて気絶し、攫われたのだという。
あまりにも頭に血が登り過ぎて顔が真っ赤になる。まるで茹でトマトのようだ。
やはりペイトは信用すべきではなかったのだ。最初から信用はしていないが、会って即殺しておくべきだった。パッチのようにどこか抜けていたりする事もない、ただ快楽のために。人が苦しむのを見るのが楽しくて仕方がないのだろう。そんなクズを、早く殺すべきだったのだ。
私は、私を害する者を許しはしない。それ以上に、大切なものを傷付けるクズは根絶やしにする。亡者にすらさせん。
ミシミシと魔術師の杖が悲鳴をあげる。気がつけば杖を握り潰さんとばかりに握っていた。
「この贖いは必ずする。このバンホルト、必ずやルカティエル殿をお救いいたそう」
事の顛末を語り終えると、バンホルトは大剣を担いで先へと進もうとする。そんな彼の肩を、私は掴んだ。
「待て」
あまりにも怒りが強過ぎて、一周回って冷静になった。バンホルトが協力してくれるのであれば、それを利用させてもらう。
「二人の方が効率が良い。戦術の幅も広がろう」
「リリィ殿……良いのか?」
「良いも悪いも。そちらの方が効率が良いと言っている。行くぞ」
今にして思えば、きっとバンホルトは一緒に行きたくは無かっただろう。気まず過ぎる。いくら責任を感じているとはいえ……私だったら絶対嫌だ。
大蜘蛛がいるから想像していたが、ジェルドラは蜘蛛に溢れている。子供くらいの大きさの蜘蛛がうようよと。気持ちが悪い。
記録によれば、かつての主であるジェルドラ公は蜘蛛を溺愛していたらしい。だが今ならば分かる。ジェルドラ公は蜘蛛に魅了されたのではない。あの白竜の狂気に犯されたのだろう。
あの大蜘蛛が操る光線や、異常な魔術耐性を見て理解した。この地には、白竜シースの狂気が眠っているようだ。
雫石はここが原産らしいが、考えてみればおかしいものだ。生命を結晶化した石など、自然にできるはずもない。普段我々が何の考えもなしに使っているこの雫石こそ、あの白竜の研究の産物。
どうしてもっと早く気が付かなかったのだろうか。偉大な
今となっては仕方が無い。とにかくルカティエルを助ける事が優先される。
入り組んだ建物をバンホルトと共に進んで行く。蜘蛛は相変わらず多いが、唯一得るものがあるとすればこいつらは色々と物を落としてくれる。今まさにパリングダガーを手に入れた。怒りと焦燥に駆られて喜ぶ事はできないが。
そうして進めば濃霧が現れた。
「心されよ。この先には何か強敵が……」
「知らん。全員殺す」
バンホルトの忠告を聞かず、濃霧を潜る。するとやはりと言うべきか、いたのは大した事のない奴らだ。
どうやらここは何かの礼拝堂のような場所らしい。岩を削り出し居住スペースを作っているジェルドラらしい、荒削りな礼拝堂だ。
そしてそこには、複数の亡者の信心者達と、それを纏めているであろう司祭が二人。そしてその司祭を操る大司祭がいる。大層な格好をしている大司祭だが、その
こちらに全員の注目が集まった途端、私は魔術を展開する。
「乱れる
叡智の杖から小さな
たった一撃。けれどその無慈悲な槍は、亡者の弱き信心者達を全滅させる。司祭を騙る術士もまた、無傷ではない。全身を霰のように打ち付ける槍は衣服は勿論の事、肌を食い破る。
「ウオォオオオ……!」
術士達が呻く。その時、ようやくバンホルトが濃霧を潜り終えた。
それを気にせず私は駆け出し、杖を
まだ息はあるが殺生与奪はこちらにある。レイピアを突き刺したまま、術士の首根っこを掴み上げると勢いに任せてその身体を周りに振り回す。
力任せに振られた術士の身体は、配下の術士達を打ち付けた。ぐわあぁあ、と悲痛な声をあげながら吹っ飛んでいく術士達。
「一人」
まずはこの手に掴んでいる術士を殺す。地面に叩きつけると、レイピアをぐりぐりと回し傷口を抉る。もがき苦しむ術士に構わずレイピアを引き抜けば、続いて頭を穿つ。
被っていた獣の仮面ごと脳を貫けば、呆気なく死に
次に一番近い格下の術士。立ち上がった術士は、近寄られまいと聖鈴を振るうが意味が無い。レイピアでパリィされてあっさりと隙を晒す。
「二人」
喉目掛けて左手の拳を打ち付ける。すると喉を潰された術士が苦しそうに呻いた。すかさずレイピアを胸に突き刺し、突き飛ばすようにまた左手で殴る。
殴られて倒れたせいでレイピアから解放された術士だが、同時に息絶えて霧散する。残り一人。
そちらに振り返れば、今まさに奇跡を発動している所である。術士の手には雷を宿した聖鈴がある。あれは雷の槍だ。
投げられた雷の槍を、しかし半身になってあっさり回避すれば接近する。その際に武器はメイスに持ち替えた。
術士は接近されて後退るがもう何もかも遅い。眼前に迫る私は急に姿勢を落とし、足を蹴り払うと術士は簡単に転んでみせた。
「三人」
いつもの言葉を言う程の敵ではない。だから何も言わず、メイスを術士の顔面に打ち付ける。
一撃目。呻き声と共に奴の身体が跳ねる。
二撃目。身体が大きく跳ねてそれ以降動かなくなる。
とどめの三撃目。ただメイスが頭を粉砕しただけだ。
20秒もかかっていない。弱いのだから当然だ。かつて神すらも殺した身からすれば、弱過ぎる。ならば最初から道を塞ぐのではない。
バンホルトは慄いた。話には聞いていたし、虚の影の森においてその勇ましさを目にはした。
小柄で華奢で、まるで芸術品のような美しさの少女は、あまりにも想像をかけ離れていた。強いという言葉すら甘い。ただ圧倒的な、戦いにすらならぬ一方的な蹂躙が繰り広げられていたのだ。
彼が濃霧を潜れば、亡者の死体が礼拝堂に敷き詰められていた。少女が濃霧を潜ったのは数秒前。故に、最初は亡者達の亡骸は最初からあったのだと思い込んだ。
けれど、術士達が痛みに呻いていたのを見て違うのだと理解してしまった。この僅かな時間に、いくら亡者といえどもあれだけの数を屠ったのだと。彼は魔術には明るくないが、少女ならば可能であると結論づけた。
その後は、あまりにも早過ぎた。一体どうすればあれ程の速度で駆け出せるのか。光の如く駆ければ、あっという間にリーダー格の術士を刺剣で突き刺し、その細い腕で大柄な身体を振り回して武器とした。
見事なパリィだった。迷いが無く、まるで未来を見通しているかのように正確な弾き。その可憐さに見合わぬ凶悪な拳。喉を潰すなど、あまりにも戦い慣れし過ぎている。
幾度もそうしてきたかのように、身を捩るだけで奇跡を回避してみせた。そして切り替えたメイスで、その怒りをぶつけたのだ。
死体が積み上げられた礼拝堂で、バンホルトはしばらく少女の後ろ姿を眺めていた。
「ついて来られないのならば置いていくぞ」
そして少女に声をかけられ、ようやく我に返る。
「む、すまぬ。某が出る幕も無かったようだ」
その言葉に、少女は何も返さず。ただ歩みを進めるだけだった。
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