次回は2021年3月26日12時00分に投稿予定です。
宇宙には様々な浪漫がある。
美術品よりも綺麗な銀河。
地球のどの景勝地にも勝る美しい星々。
未知の星に住む未知との生き物。
多くの人々が宇宙でそのような夢を語ってきました。それは現在でも変わりません。
“宇宙”というのは未知の塊なのです。
そしてこのような夢を語る人が大勢います。
それは、「宇宙人」がいるのではないか、というもの。
昔から、宇宙人はいるのか? という議論は行われてきました。昔の創作作品でも度々登場するなど多くの人が様々な宇宙人を想像しました。
地球人に友好的な宇宙人
地球人に敵対する宇宙人
地球人と似た姿の宇宙人
地球人と大きく異なる姿の宇宙人
地球と似た環境の惑星から来た宇宙人
地球と大きく異なる環境の惑星から来た宇宙人
地球の生活に馴染む宇宙人
作品の数だけ、様々な宇宙人が登場しました。現代の創作作品において“宇宙人”というのは珍しくない存在となりました。
ですが、本当に存在するかどうかは分かりません。可能性はあるものの、未だに宇宙人と接触できた例はありません。存在したとしても光が何年もかかってやっと到達する程遠い星にいるとしたら移動も連絡も簡単な事ではありません。会おうにも言葉が大きな問題です。テレパシーがコミュニケーションの手段だったら我々はどうやって意思疎通するのだろうか? ジェスチャーをしようとしても、地球のジェスチャーが分かるのだろうか? そもそも彼らはジェスチャーの概念を持っているのだろうか? 宇宙人と会うということが如何に難しいか分かるだろう。
だが、ある世界では宇宙人の存在が当たり前となっている世界があります。当たり前のように地球に宇宙人が訪問する世界があるのです。
今回はそんな世界の宇宙人達の様子を見てみましょう。
怪獣墓場の無機質な大地は茶色と黒い土と岩が多いこの大地に、心を温かくする黄色い灯りを放つ人工物が存在する。それは木を組み合わせて作られた建物である。
それはレストラン「怪獣」である。怪獣墓場の怪獣達にとって憩いの場となっている。美味なる料理が運ばれ、怪獣達を幸せにする場所である。今日も様々な怪獣達がこのレストランに集まって食事をしている。
だが、このレストランに来るのは“怪獣”だけではありません。
「ふむ、では皆集まったようだな」
レストランのある一室、やや広く、宴会を開くことが出来る程の広さがある部屋に多くの者が集まり、テーブルを挟んで座布団に座っている。テーブルには多くの料理が並ばれており、どれも人間であれば滅多に手が出せないであろう美味なる食材で構成されていて、あまりの豪華さに宝石の輝きを放つように錯覚してしまう。
すぐに箸で料理を先取りしたい程の料理が並べられているのに対し、座布団に座る者達の表情は険しい。まるで料理には一切興味が無いかのような表情だ。
「では、話し合いを始めるぞ。内容は事前に言ったから分かっているはずだ」
テーブルの端にいる者はこの集まりの主催者のようだ。彼は頭に二つの風船と思しき器官があり、顔には口のような穴がある者だ。だが彼を含めて此処にいる多くの者に、ある大きな特徴があった。
それは、
「我々宇宙人がどうやったらヒーローたちに勝てるのか考えるのだ!」
この場にいる者全員が“宇宙人”であることだ。
この集まりの主催者であるキルギス星人は高らかにそう叫んだ。かつて地球の宇宙開発を批判し、シルバー仮面に倒されてしまった宇宙人である。彼は怪獣墓場に来てからヒーローをどうやって倒すか考えており、今日は宇宙人を中心に集会を開いたのだ。
「ヒーロー…… というと、ウルトラセブンみたいな奴の事か?」
「もしかしてセーラーファイターみたいな連中の事なの?」
そう言ったのはこの会に出席したゴドラ星人とイド星人だ。前者はかつてウルトラセブンと戦って敗北し、後者はかつてセーラーファイターを倒そうとするも失敗してしまった過去がある。
「そう! 我らは地球を征服するとか、様々な理由でヒーロー達に戦いを挑んだが負けてしまった…… もし怪獣墓場から出られるなら、また彼らに再戦して勝ちたいのだ!」
2名の質問にキルギス星人は1字1字はっきりと答えた。そんな様子を見て、彼のどこからその言葉を出しているのだろうかとゴドラ星人とイド星人は心の中で呟いた。やはり彼の中央の穴からなのだろうかと疑問に思っていると、キルギス星人が再び言葉を発した。
「怪獣墓場から出れるって…… どうやるの?」
「それは後で考えるとして、一先ずヒーローを倒す方法を考えるのだ!」
イド星人の質問にキルギス星人は高らかそう答えた。とりあえず後回しにするという答えにイド星人は少々不安を覚えた。そんな事を察することなくキルギス星人はこう続けた。
「そこの君! 何か良い考えはある?」
「え? 俺?」
キルギス星人が指名したのは、近くに座っているガマ星人だ。かつてゴリの配下の宇宙人で、スペクトルマンと戦った事のある宇宙人だ。
「そう! 何か良い考えを持ってるような気がするから!」
(そんな理由で指名したのかよ!?)
キルギス星人がガマ星人を指名した理由に驚きと呆気にとられるが、指名された以上答えた方が良いだろうという雰囲気が出てるので、自分の考えを述べる事にした。
「え~、俺は怪獣を沢山連れてくれば良いと思います」
「怪獣か……」
「そう。手数は多い方が良いと思う」
「成程、数で勝負するという事か。悪くないな!」
ガマ星人の意見を聞いて喜びそうな声色で発言するキルギス星人。戦いに於いて「数」というのは重要な要素の一つである。数が多ければ有利になる可能性は十分ある。
「それじゃあギガバトルナイザーを用意すれば良いって事か!」
「いや、レイオニクスじゃないと使えないでしょ!」
「あ……」
キルギス星人が怪獣を用意するために思いついたのはギガバトルナイザーという道具を使うという発想である。ギガバトルナイザーは100体の怪獣を操れる道具である。これだけの説明ならかなり便利な道具に思えるが、このギガバトルナイザーはレイオニクスでなければ扱えないという欠点がある。
レイオニクスはレイブラッド星人の遺伝子を持つ者のことで、レイオニクスはバトルナイザーと言う道具で最大3体の怪獣を使役出来るのだ。怪獣墓場に来た者の中にはレイオニクスもいるにはいるのだ。
「なら、儂がまた遺伝子ばらまきをやろうか?」
「「「「!?」」」」
ある人物の声で皆の視線が一点に集中した。その一点とはこの集まりに参加しており、かつてレイオニクスを生み出した宇宙人であるレイブラッド星人である。実は彼もかつてウルトラ戦士との戦いで敗北した雪辱を晴らそうと思いこの集まりに参加していたのだ。全知全能と言われているほど途轍もない力を持っていたこともあり、参加者はみな彼が参加したことに驚いていた。尤も、現在は高齢という事もあり力はかなり衰えている。
「……と言っても相当力を使うから正直やりたくはないがのう」
「いやいやいや、レイブラッドさん! もう高齢なんですから無茶は駄目ですよ!」
「ほっほっほ。冗談のつもりじゃ。昔はもうちょっと威厳ある感じだったんじゃがのう~」
今や全知全能と呼ばれていたのは過去の話。現在は静かに家で暮らしている。それでも彼は多くの宇宙人から尊敬の目で見られている。
「はぁ~、レイオニクス増やしは無理なんですから、こちらから手数を揃えるしかないですよ」
「なら! 私が手塩にかけて育てているゼットン達と協力しては如何でしょう?」
座布団に座っていた宇宙人の中で意見を述べたのはバット星人だ。ゼットンの養殖を得意とする宇宙人というだけあり、手数を揃えるのは自信があるようだ。と言っても怪獣墓場に来てからはゼットンを責任もって育てており、養殖と言うよりペットのような感じだが。
「いや、養殖出来てもさ、実力が無いと少し不安ではないか?」
「う……」
自信を持って意見を言ったバット星人に物申したのは、近くの座布団に座っていた宇宙の魔王デガンダである。かつて全宇宙を支配するためにサンダーマスクと戦った宇宙人だ。魔獣と呼ばれる怪獣を多数配下に付けており、サンダーマスクと激しい戦いを繰り広げた実力者達なのだ。
「更にベムキング様のお力があればそれなりの戦力を揃えられる! お主のゼットンよりも有能じゃ! それに魔獣のデザインも凄く個性的じゃしな!」
「ぐぬぬ……」
自信ありげに胸を張るデガンダに皆の注目が集まる。特にバット星人は悔し気な様子でデガンダを見ていた。負けているように感じているのであろう。最後のデザインはほぼ自慢かもしれないが。
「ザリバザーン辺りに魔獣たちの指揮を任せれば勝ちも間違い無し! サンダーマスクどころかウルトラ戦士やスペクトルマンやシルバー仮面といった者達にも負けん! それならさっそく……」
「待て、デガンダよ。我も怪獣達に自信があるぞ」
調子に乗っているデガンダの次に名乗り出たのは、デガンダの反対側の座布団に座っているレイバトスである。デガンダに声をかけた後、お茶を一服した後に自信があるような声色で話した。
「我にはレイブラッド星人の血を引くレイオニクスだ。更に言えば怪獣達の魂を操って復活させることも出来るのだ。やろうと思えば何十体もの怪獣をけしかけることが出来るのだ。ここまで言えば我が適任である事は明白であろう?」
「むぐぐ……」
彼の言う通りレイバトスは魂を操ることが出来る、所謂ネクロマンサーである。更にレイオニクスとしての実力も十分にあり、ギガバトルナイザーを使って多数の怪獣を蘇らせようとしたこともある。この辺りからも、彼の実力の高さを窺い知ることが出来るだろう。
「あ~…… レイバトスさん、でも復活した怪獣は割とすぐ倒されましたよね?」
「う……」
キルギス星人の指摘にレイバトスは困ったような顔で黙ってしまった。過去に強力な怪獣を蘇らせたのだが、ウルトラマンゼロとウルトラマンオーブと言ったウルトラ戦士に倒されてしまったのだ。
「ふふ、手数を揃えても怪獣の実力が無ければ意味が無いぞ、レイバトス?」
「む、ゴア!」
「俺ならデガンダのように強力な怪獣を何体か配下に置いている。それに俺も怪獣になれるからな!」
「く…… おのれ!」
その次に名乗りだしたのはかつてマグマ大使と戦った宇宙の帝王の異名を持つゴアだった。彼もデガンダと同じく多数の怪獣や宇宙人を配下に置いており、ゴア自身もゴアゴンゴンという怪獣形態に変身できるのだ。今回の集まりに参加している宇宙人の中では大きな力を持つ勢力と言って良いだろう。レイバトスは出し抜かれたせいか悔しそうな表情で「おのれ」と言った。バット星人はまた負けてると思っているのか、「ぐぐぐ……」と言いたげな顔をしている。
「ほぅ、なかなか熱い議論が繰り広げられてる状況じゃな……」
「あ、カーンデジファーさん!」
突然の声に部屋にいる皆がその声の発生源に顔を向ける。その音の発生源は部屋の壁掛けテレビで、テレビにはカーンデジファーが映っていた。かつてグリッドマンと戦った魔王で、パソコンで作られた怪獣に命を吹き込むことで怪獣を生み出すことが出来る。
「怪獣を動員するのは簡単な事ではないじゃろう? じゃが儂ならやろうと思えば簡単に怪獣を創ることが出来るのだ! シノビラーやバギラと言った強い怪獣も創られるから簡単に動員できるぞ! ヒーロー共の戦いに於いてこれ程便利な利点は無いぞ!」
自信満々でガッツポーズを組んでカーンデジファーは演説している。彼の言う通り怪獣をどんどん生み出せるというのは十分脅威的である。ヒーロー達と戦う上でかなり重宝されるであろう能力なので、カーンデジファーは「自分の能力なら他の皆に『良いなぁ』と思われるに違いない!」という確信を持っているのだ。
「確かに、これは便利だ……」
キルギス星人は彼の能力を有能だと考えている。これなら自分の能力を高く評価してくれる。そう思ったその時だった。
「おやおや? これはこれはカーンデジファー君じゃないか?」
「ぬ!? お主はアレクシス!」
突然部屋に入る者がいた。その人物はカーンデジファーの如く黒い服を着ており、後頭部が炎のようにユラユラと揺らめいて、赤い一つ目をしている人物だった。彼はカーンデジファーと同じくグリッドマンと戦ったことがある「アレクシス・ケリヴ」である。
「私も君と同じく怪獣を実体化させる能力を持っている。それに私は不死身だから彼と違って敵に倒される心配はないよ? どうだい? 私の方が役に立つんじゃないかな?」
「く…… おのれ! アレクシスめ! 儂の出番を奪いおって!」
アレクシスの表情は分からないが、少なくとも自信満々で言っている事は声色で分かる。彼の言う通りアレクシス・ケリヴはデスギドラと同じく不死身だ。不死身であれば敵に倒される心配は一切無くなる。
「どうだい? 私の方が皆の役に立つと思うんだが……」
「ええい! 不死身がなんだというのだ! そんなものは儂らが強ければ問題無かろう! 儂の出番を奪うな!」
「いやいや、そんなつもりは無いよ。私はあくまでも皆に有益な提案をしただけだよ? 君の事を悪く言っているつもりは全く無いんだけどねぇ?」
「ウソつけい!」
カーンデジファーは怒り心頭になるもののアレクシスはさらりと受け流している。彼からすればあまり気にするようなことではないようだ。だがその様子がカーンデジファーを更に怒らせる。
「儂がいれば十分じゃ! おぬしは下がっとれ! アレクシス!」
「ハァ…… 冷たいねぇ…… ブラック星人みたいに冷たいよ」
カーンデジファーとアレクシスが一生即発状態になっており、部屋内の雰囲気は悪くなる。近くの席にいる宇宙人達はビクビクと怯えている。
「マ……マズイぞ。これじゃあ喧嘩が起きても可笑しくないぞ」
「何とかしなくては…… でもどうすれば……」
キルギス星人は判断に迷っていた。何せ意見が予想以上に多く、どちらを採用すべきか迷ってるのだ。しかし、一つを採用すれば採用されなかった側から反発を受ける可能性がある。それを考えてキルギス星人は判断を下す事を戸惑っていた。
しかし、ある一声で場は一変した。
「それじゃあ……、皆で組めば良いんじゃないか?」
その一声で、この部屋にいる者の視線が一点に集中した。その一点にいたのは、大きな頭部に一つ目を持つ宇宙人、ズノウ星人である。過去にゴリとラーと協力してギラギンドに憑依しスペクトルマンと戦った事がある宇宙人だ。
「その…… 此処に来た皆は凄い能力とか作戦とかあるんはずだろ? わざわざ一つだけ採用する意味は無いと思う。いっそ皆でそれらの能力や特性を生かしていけば大きな強みになるんじゃないかな? それぞれ別々の戦法を使えば相手も対処法を実行するだろうけど、こちら側の戦法が多ければヒーロー側は対処に追われて負担がかかる筈だし、各々の戦法の対処するからヒーロー側も人員を割くかもしれないし……」
ズノウ星人の言い分は簡単に言えばこうだ。同時に複数の戦法を行うということだ。そうすれば相手は複数の戦法に対処しなければならないため負担が増える。戦う上で十分有利に立てるであろう作戦である。
それを聞いた部屋内の宇宙人達は……
「確かにそれは良い案だ!」
「理に適ってるぞ! それならいけるぞ!」
「確かにそれは実行する価値がありそうです!」
皆賛成の意見を唱えた。この場の終わりの無いように見えた議論を終わらせたかったのかもしれないが、何より有効そうな提案に皆が感服したのだ。辺りを見渡せばバット星人やカーンデジファーといった面々も納得したような表情をしている。
「あ~、良かった…… これで円満に皆が議論を終えて…… それにこれでヒーロー達に勝てそうだ。ありがとう、ズノウ星人!」
「いや、キルギス星人、あくまでも自分の考えを言っただけなんだが……」
「いやいや、それでも感謝しきれない。誇れるよ」
「そうかな……? えへへ……」
キルギス星人の言葉にズノウ星人は少しばかり照れた。元から顔が赤いズノウ星人だが更に赤くなり、目は笑みを浮かべる様な目つきとなった。
議論の場は宴会の場に変わった。今夜も長くなるだろう。
レストラン「怪獣」の店内の一室。そこはレストランの中でも何処か異質さ、というよりは異国的な雰囲気を感じさせる雰囲気を醸し出している。何せ部屋の扉は障子で、室内には地球で自生しているイグサという植物で構成されている畳が敷き詰められている。畳の上には座布団とちゃぶ台が置かれており、部屋の片面に床の間が整備されていてそこに高級に見える壺が置かれている。更に床の間の隣には違い棚も設置されていて、何やら装飾品が飾られている。部屋の灯りだけでなく障子から射す朧気な光によって何とも言えぬ独特の雰囲気を出している。
その部屋は所謂「和室」という、日本家屋に見られる部屋なのだ。地球人から見れば古風溢れる空気の中にある宇宙人がいた。
「ほう、君は地球で楽しく暮らしてたんだねぇ」
「おう! 縁側のポチになっちまったけど地球の生活は結構楽しかったぜ!」
部屋の中央に置いてあるちゃぶ台にその宇宙人達が座っていた。一方は赤い上半身と青い下半身で、頭部に黄色い発光体が付いており両手は細長い草が沢山生えたような形状をしている。もう一方は炎のような外見をしていて、顔は少々いかつい見た目となっている。前者は「幻覚宇宙人」の異名を持つメトロン星人、後者は「炎将軍」の異名を持つブレアードである。両者はちゃぶ台を挟む形で地球に関する会話をしていた。
「君が好きだと言う納豆を食べたが、良い味じゃないか。地球に居た頃に食べたかったな」
「おぉ! 納豆ご飯の良さが分かるとは! おめぇ、見る目があるなぁ! 伊達に地球侵略を計画した先輩なだけのことはあるぜ!」
二人が現在食べている食事は日本の伝統食とも言える「納豆ご飯」だ。ブレアードが地球に居た頃に食べて以来気に入ってる食べ物なのだ。
「ちょっとブレアード、夜に納豆ご飯って聞いたことが無いわよ。確か朝か昼頃に食べる料理じゃなかったっけ?」
「そうだよ、駄目ではないけど時間にあった料理を頼んだ方が良いと思うよ~……」
メトロン星人とブレアードにそう言う二人の宇宙人が同じちゃぶ台に座っていた。二人の内一人はブレアードの仲間である「水将軍」のアクアル、残る一人は「風将軍」のサイクリードである。ブレアードとこの二人は宇宙海賊デスカルに所属する将軍で、過去に地球を征服するために地球に来訪した事がある。その際、セイザーXという戦士と戦ったのだ。
「おいおい、何言ってるんだ! 時間帯で食べる物を制限する理由は無いだろ! 食べたい時に食べるのが一番だろ! 駄目ではないなら大丈夫だろ!」
「まぁ、そうと言えばそうだけど……」
「まぁ、良い……のかな?」
ブレアードの反論によりアクアルとサイクリードは黙ってしまう。一応間違いという事は無いのでこれ以上議論するのはやめる事にした。それにその場にはブレアードの言葉に納得する者がいるからでもある。
「……」
「……」
「キヒヒッ」
「ほぅ、君もブレアード君に同意見かい? ボスキート君、スタンデル星人、そしてガンQ君」
黙ったままであるがコクコクと頷いて同意を示しているのは、宇宙で危険な宇宙生物である怪獣、ボスキートである。その隣には赤い体をしている宇宙人、スタンデル星人、そしてその隣には巨大な一つ目を持つ怪獣、ガンQが座っている。
黙ったまま、と言ったもののスタンデル星人に関しては厳密には黙ってはおらず言葉を言っていた。しかしそれは、脳内にテレパシーで語っているのだ。テレパシーでメトロン星人やブレアード達に自分の考えを伝えたのだ。
「『健康に注意すれば間違ってはいない』か…… 確かにそうかもしれんな」
「大丈夫だ! 俺は健康に気を遣ってるからNo Problemだぜ!」
((気を遣う時ってあったかなぁ……))
ブレアードの発言に疑問を抱くアクアルとサイクリードだが、その時に障子が横に動く音がした。そこには黒いマントを身に付けており、後頭部に青い炎のようなものが揺らめいている宇宙人が現れた。
「やぁ、皆。お揃いのようだねぇ!」
「おや、君はアレクシスじゃないか」
「おぉ! あんたがあのアレクシスか!」
この場に現れたのは、キルギス星人の集まりに参加していたアレクシス・ケリヴである。実はアレクシスはキルギス星人の集会の他に、このメトロン星人の集まりにも参加するつもりだったのだ。無事に集まりが終わったという事もありこの場に来たのである。
「おぉ~、アクアル君にサイクリード君もいるのか! お久しぶりだねぇ!」
「あら、アレクシスじゃない。何時以来だったかしら?」
「確か…… あれだよ、スカール星人の誕生日の時以来だったと思うよ。あの時は色んな怪獣や宇宙人が集まったからね」
「あぁ、あの時だね。ラジコン星人が作った料理はとても美味しかったよ」
アレクシスはそう言いながらちゃぶ台に座った。メトロン星人やブレアードといった多数人が座っている中、更に一人加わったことから少々詰め気味になった。
「そういえば君が此処に来たということはキルギス星人が主催の集まりは終わったという事かい?」
「あぁ、色々あったけど何とか纏まったから終わったよ。その後はお食事だけどね」
「ん? てことはもう食べて来たって事か? もう腹いっぱいで食えねぇんじゃねえの?」
「いやいや、あえて少ししか食べてないからまだまだ食事出来るよ。何せメトロン君が作った『メトロン茶』は実に美味しいから是非とも飲みたいからね」
「いやぁ、そう言ってもらえると嬉しいね。このレストランでも絶賛されてるからよく材料を提供しているんだ」
メトロン星人の言うメトロン茶はメトロン星人が度々飲んでいるお茶で、此処怪獣墓場でも有名なお茶だ。美味しいと評判故にレストラン「怪獣」でも出されるようになった。仕入れているのはメトロン星人だが、どのような製法なのかは秘密ということになっている。
「そういえばキルギスのあの話し合いはどうなったの?」
「あぁ、皆が協力して戦法を練るという事になったよ。いやぁ、楽しみだねぇ!」
アレクシスが言うには、激論になったもののあの話し合いは順調に帰結したという。近々更に作戦を練る話し合いも行われるという。
「へー、俺も参加したかったぜ!」
「あんたが行ったら色々混乱しそうだけどね……」
ブレアードの自信満々に参加意欲を表明するのだが、アクアルはブレア―ドの活発かつ熱い性格のせいで場が混乱しそうになることを危惧していた。サイクリードの同意しているのか、静かに頷いている。
「まぁ、我々は色々といがみ合う事が多い。港協力する事が勝利への第一歩になるだろう。ふふっ、実に楽しみだ」
メトロン星人は小声であるものの、そう呟いた。それはヒーロー達と比べて仲間間の結束力が薄い傾向にある自分達が反省する第一歩のように感じているからだ。互いに異なる者同士が手を取り合う。何処か平和のように感じた。
「お待たせしました! 刺身の盛り合わせです~」
「おぉ、頼んだ品がきたようだね」
「美味そうだな! 早速食おうぜ!」
「ほぉ~、これはこれは! 期待できそうだね!」
店員のネリル星人が持ってきた刺身に盛り上がり始めるメトロン星人とブレアードとアレクシス。そんな様子を見てまだまだ終わりそうにないと悟るアクアルとサイクリード。出てくる料理が美味そうなので密かに食べたいと思うボスキートとガンQとスタンデル星人。この部屋の食事は楽しく盛り上がる事だろう。
今日もレストランは盛り上がる。
〇怪獣紹介
・七色星人 キルギス星人
ドラマ「シルバー仮面」に登場した宇宙人。触角の先端に風船のような器官、口と思しき器官がある。特殊な塗料で色んな物体を着色する故に「七色星人」と呼ばれている。変身能力と毒ガス攻撃を行う。映画「ブレイブストーム」ではチグリス星人を配下に、地球を征服した。ドラマより生々しい姿となっている。
劇中の奇妙な声が印象に残っています。ウェーヒヒみたいな感じのあの声。
・反重力宇宙人 ゴドラ星人
ドラマ「ウルトラセブン」に登場した宇宙人。地球征服を目論み、ウルトラアイを盗むなど暗躍をした。ドラマ「平成ウルトラセブン」では過激派のペガッサ星人と手を組み、ドラマ「ウルトラマンジード」ではリトルスターを狙った。
ゴドラ星人のデザインは印象に残りやすいです。両手がハサミなのである意味バルタン星人の系統ですかね?
・イド星人
ドラマ「セーラーファイト!」に登場した宇宙人。第9話で仲間の遺骨を拾いに地球にやって来た。しかし再登場時には性格が変わり、地球征服を征服しようと目論んだ。
優しい感じの性格だったのに再登場時には別個体と思える程性格が違う…… 何があったんだよ……
・ガマ星人
ドラマ「スペクトルマン」に登場した宇宙人。カエルのような姿で、水と泥で構成されたヌマ星に住んでおり、皮膚は粘性でレーザーガンを受けても平気だが塩分を浴びると体が溶けてしまう。ゴリの配下で地球に来訪し、地球人に化けてガマガエルを怪獣化させて攻撃しようとした。
「ガマ星人」という名前ですが、ヌマ星出身なのでヌマ星人と言うべきなのだろうか?
・宇宙猿人 ゴリ
ドラマ「宇宙猿人ゴリ」などに登場した宇宙人。惑星E出身でIQ300という天才。惑星Eを乗っ取るクーデターに失敗し、刑を受けられそうになるがラーに救われ惑星Eを脱出。地球を汚す人類に怒り、地球を支配しようとする。怪獣を創り出す程頭良いが、格闘は苦手。
劇中のゴリとラーのやり取りはスペクトルマンの見どころの一つだと思います。
・究極生命体 レイブラッド星人
ドラマ「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」に登場した宇宙人。かつて何万年もの間宇宙を支配してきた宇宙人。肉体が滅び去ったものの精神体として存在し続けてきた。自身の遺伝子をバラまいてレイオニクスという怪獣使いを誕生させて後継者を決めようとしていた。映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」ではウルトラマンベリアルに自身の因子とギガバトルナイザーを与えた事が判明した。
なかなか壮大な設定ですが、その割にしょぼい姿…… だと思います。スラン星人に似てるような……。
・触覚宇宙人 バット星人
ドラマ「帰ってきたウルトラマン」に登場した宇宙人。コウモリのような皮膜があり、牙がある。ゼットンを引き連れてウルトラマンジャックと戦うが敗北した。映画「ウルトラマンサーガ」ではスタイリッシュな姿の個体が登場し、ハイパーゼットンという強力なゼットンを育てていた。
肩書きが「触角宇宙人」ですが、触覚のイメージはあまり無いです。何故「触覚」?
・宇宙恐竜 ゼットン
第2話参照。
・宇宙魔王 デガンダ
ドラマ「サンダーマスク」に登場する宇宙人。大魔王ベムキングの部下。魔獣を操り地球に攻撃を仕掛ける。本人も変身能力を使って行動していた。任務の失敗でベムキングの部下である流星鉄仮面に倒されたが、後に復活した。
初見時「ちょっとトカゲっぽい」と思いました。最終話でトカゲラスを連れてったのはもしかしてそれ……?
・大魔王ベムキング
ドラマ「サンダーマスク」に登場した宇宙人。デガンダの上司。流星鉄仮面という部下がいる。杖を持っており、そこから光線を出せる。それだけでなく巨大化や瞬間移動も可能。
ちょっとおじさんっぽい感じの顔つきですよね。魔王より上だから大魔王、安直だけど格上さが出ています。
・甲殻魔獣 ザリバザーン
ドラマ「サンダーマスク」に登場した怪獣。カニのような姿をした怪獣。両手の鋏と口から出す濃硫酸が武器。サンダーマスクが倒してきた魔獣を復活させてサンダーマスクと戦った。
あまり資料が残ってないので分からない事が多い怪獣です。一応自分が調べて分かってる範囲の事を書きました。何時か映像でザリバザーンを見てみたい。
・亡霊魔導士 レイバトス
ドラマ「ウルトラファイトオーブ」に登場した宇宙人。怪獣の魂を操ることが出来、呪文を言う事で怪獣を復活できる。レイブラッド星人の遺伝子を受け継ぐレイオニクスでもある。再生能力も高い。怪獣墓場の怪獣を蘇らせて全宇宙を支配しようと企む。
レイバトスのデザインは2000年代のある不成立となった映像作品のためのデザインで、当時作られた着ぐるみをそのまま使用したとのこと。もしかして「ULTRAMAN2 requiem」の事?
・四次元怪人 ゴア
第7話を参照。
・宇宙怪人 ゴアゴンゴン
ドラマ「マグマ大使」で登場した怪獣。ゴアが変身した姿で、大きな角を2本生やしてる首長竜体型。二足歩行。口から絶対零度の光線を吐き、右手の閃光で姿を消すことが出来る。
比較的シンプルなデザインの怪獣です。変身形態がシンプル…… フリーザ?
・魔王 カーンデジファー
ドラマ「電光超人グリッドマン」に登場する魔王。ハイパーワールドの次元犯罪者で、地球に来た際ある人のパソコン内に住みつく。彼に怪獣を作らせてそれに命を与えてコンピューターワールドに侵入させて暴れさせていた。自ら巨大化して戦うことも出来る。
本編のやり取りを見ているとコミカルな場面がちょくちょくあります。憎めない悪役みたいな感じですかね?
・忍者怪獣 シノビラー
第1話を参照。
・裂刀怪獣 バギラ
ドラマ「電光超人グリッドマン」に登場した怪獣。全身に鋭い刃を持つ怪獣。武器は切り裂きと青い斬撃。グリッドマンの光線を刃を交差させて防ぐことも出来る。後に再生バギラ、メカバギラとして登場する。
グリッドマン怪獣の中ではかなり好きな怪獣です。個人的に目つきの鋭さがかっこよさを出しています。
・アレクシス・ケリヴ
アニメ「SSSS.GRIDMAN」に登場した怪人。全身が黒く、赤い単眼を持ち、後頭部は青白い炎のようなものが揺らめいている。物腰が柔らかく友好的な感じの喋り方で相手と接する。普段はパソコンの画面の中に住み着いているが、時々画面外から出る時がある。怪獣の人形に命を与えることが出来る。
カーンデジファーと異なり結構友好的に接していたので、ちょっと接してみたい感じの悪役キャラです。
・宇宙怪獣 デスギドラ
第3話を参照。
・冷凍星人 ブラック星人
ドラマ「帰ってきたウルトラマン」に登場した宇宙人。ブラック星出身で、土星に前衛基地を造り太陽系を侵略するため奴隷として地球人を攫っていた。雪女怪獣スノーゴンを操りウルトラマンジャックと戦わせた。
土星はガスの惑星なのですが、どうやって基地を造ったのだろう…… 浮遊する基地なのかな?
・寄生宇宙人 ズノウ星人
ドラマ「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」に登場した宇宙人。脳に見える体に一つの目が付いている宇宙人。本人曰く「宇宙の探検家」。怪光で生物を気絶させてその相手に憑依する。その憑依相手が死ぬとその生物の体が粉々に砕け散る。本人は24時間以内に誰かに憑依しないと死んでしまう。宇宙船が壊れて地球に不時着した後、地球人に憑依していたが、ゴリの円盤を奪おうとして失敗し、ゴリの提案で後述のギラギンドに憑依してスペクトルマンと戦った。
「ズノウ」という名前だけあって頭脳みたいな姿です。更にそこから目と足が生えてるので驚きます。
・宇宙猿人 ラー
ドラマ「宇宙猿人ゴリ」に登場した宇宙人。惑星Eの軍人でゴリの側近。昔からゴリに忠誠を誓っており、ゴリが処刑されそうな時に彼を助けた。頭はあまり良くないものの力には自信がある。
第5話で巨大化した時、「キングコング?」と思いました。
・両刀怪獣 ギラギンド
ラーが作ったロボット怪獣。巨大な二つの目を持ち、右肘に刀が付いていて、左肘にはドリルが付いている。戦う前に踊る癖がある。力は強いが知能は低い。ゴリの提案でズノウ星人が憑依する事で知能の低さを補った。
両刀怪獣とか二刀流怪獣という肩書きですが、肘に付いてるってどういう事なんだ……
・幻覚宇宙人 メトロン星人
第1話を参照。
・炎将軍 ブレアード
第7話を参照。
・水将軍 アクアル
第7話を参照。
・風将軍 サイクリード
第7話を参照。
・絶滅者 ボスキート
ドラマ「超星神グランセイザー」に登場した怪獣。「絶滅者」の異名を持つ怪獣で、生き物のエネルギーを吸収してどんどん増殖する。かつて超古代の地球を襲撃した。兜山遺跡に一体封印されていたがガルバ星人ベルゼウスに騙されたマリウス星人ルカによって復活した。エネルギーを吸収して巨大化も出来る。
グランセイザーそっくりなので、「グランセイザーはボスキートの子孫では?」と劇中で言われていました。もしもダークヒーロー的なグランセイザーが出たらこんな感じの姿なのだろうか? ウルトラマンベリアル・ジード的な……
・赤色昼型宇宙人 スタンデル星人(赤の種族)
ドラマ「ウルトラマンティガ」に登場した宇宙人。スタンデル星人は昼のみ活動できる赤の種族と夜のみ活動できる青の種族の2種族がいるが、今作で出てるのはその内の赤の種族。ティガ本編では赤の種族として「レドル」が派遣された。傷ついたところおばあさんに助けられて以降地球を救おうとした。
ティガ本編内ではこたつに入る場面があり、とてもシュールです。
・奇獣 ガンQ
第4話を参照。
・半魚星人 スカール星人
ドラマ「メガロマン」に登場した宇宙人。黒星族との戦いに負けて奴隷にされてしまった。体には鱗が付いており、武器として銃を持つ。黒星族の基地建設の為に地球に送られた。
肩書きが「半魚」というだけあって鱗がありますが、「ヒレは無いのか……」と思いました。
・電波怪物 ラジコン星人
ドラマ「キャプテンウルトラ」に登場した宇宙人。電波に乗って金星の通信衛星に出現した宇宙人。テレビカメラを改造して自分の体を複製して金星の都市を乗っ取ろうとした。手から光線を放ち、電波でできたケーブルのようなものを使う。
「ラジコン星人」と言うのでラジコンを使うのかなと思ってました。
・友好異星人 ネリル星人
ドラマ「ウルトラマンマックス」に登場した宇宙人。マックス本編では「キーフ」という名前の個体が登場。母星が寿命を迎えようとしているので移住先を探していたのだが母星が滅びてしまい一人で旅を続けてきた。友好的な性格で地球で少年と仲良くなった。ドラマ「ウルトラマンオーブ」では写真が、ドラマ「ウルトラマンジード」では服を着て登場した。
彼のような宇宙人と友達になりたいです。再登場してくれないかな……