GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 平安大魔境 作:混沌の魔法使い
GS芦蛍外伝平安大魔境 その16
輝夜の屋敷に木霊する怒りの咆哮……それはまだ幼い輝夜と妹紅の足を竦ませるには十分な物だった。
「ぷぎゅー!」
「みむうッ!」
【ノブウ!】
「みーッ!!」
横島に輝夜達を守れと言われていたチビ達だが、横島の異変に気づき外に行こうとするチビノブとうりぼーをチビはその小さな身体で止める。横島の命令を護ることがチビにとっては最優先であり、そしてそれと同時に外に行けば自分達が危険であると判っていたのだ。
「姫様!」
「永琳!」
そんな時輝夜達が隠れている扉が開き、永琳が姿を見せる。不安で一杯だった、輝夜は永琳の姿を見て抱きついた。
「遅くなってすいません、さ、姫様。そして妹紅さん……でしたね、後悔しないのならば……私達と共に行きましょう」
「……はい」
どの道忌子と言われている妹紅にとって家出すら安全な場所ではない。それならば、初めて出来た友人と共に旅に出るのも悪くないと考えていた。
「……永琳。横島は……?」
「大丈夫です」
「嘘を言うな、女。あの獣の声……横島であろう」
壁に背中を預けて座っていた茨木の言葉に永琳は眉を顰め、輝夜達は目を見開いた。あの優しかった、横島の声とは到底思えなかった……怒り狂う獣の叫び……それが横島から発せられていると信じたくなかったのだ。
「姫様、駄目です。行ってはなりません」
「で、でも!」
このままでは横島が人間に戻れなくなる。そう思ったのか駆けて行こうとした輝夜の手を永琳が掴んで止めた。
「姫様達を行かせる為に戦っているのです。彼を思うのならば、私達は早くこの場を離れるしかありません」
「……永琳……うん、判った。妹紅、いこ」
「うん」
輝夜と妹紅が手を繋ぎ、そんな2人を永琳が抱きかかえる。
「横島にありがとうって、それと……またって」
「楽しかった、またね」
「……ああ。またな」
茨木にそう告げ、2人は永琳と共に屋敷に唯一残されていた結界の隙間から脱出し、外の世界へと飛び出していった。
「さてと、横島を止めてくるか。おぬしらは大人しくしておれよ」
「みむう!」
「案ずるな、あの考えなしの優しい馬鹿がいつまでも獣でおれる訳あるまいよ。だからここで大人しくしておれ」
ついてこようとするチビ達を止め、茨木は静寂に満ちた廊下を高速で駆けて行く、その道中でその姿は幼い幼女から額に角の生えた鬼の姿へと変わる。
「くはは……姦計にて断たれ、戻りし身の右腕は怪異と成った!走れ叢原火ッ――羅生門大怨起!!」
廊下を蹴り砕き、庭に飛び出ると同時に右腕を恨みの炎と共に射出する。それは金時の首を掴んで片手で持ち上げていたシェイドの背中を捉える……。
「ちいっ、全然効いておらんではないか!」
【げほっ! ごほごほっ! すまねえ。助かった】
「勘違いするなよ。お前を助けたのではない、横島を止めに来ただけだ」
不意打ちによる最大火力の一撃で昏倒させることを狙ったのにシェイドは全くダメージを受けておらず、それ所か恨みの炎すら吸収し、全身に走る紅いラインをより輝かせる。
「月軍とやらは」
【……死んでも生き返らせられて、また殺されるの繰り返しだぜ、腸が煮えくり返っているのは俺ッチも同じだけど、このままじゃやべぇ。完全に飲まれちまう】
「だろうな。おい、金の字。お前は右から、吾は左から、狙うは1つ……」
【ああ、判ってる!】
シェイドの全身に走っている紅いラインは腰のベルとから発生している。そのベルトに収まっている漆黒のシェイド眼魂を取り出せば、あの暴走は収まる。金時も茨木もそう考え同時に地面を蹴り、シェイドへと肉薄するがシェイドはその漆黒な空虚な瞳で2人を見たと思った瞬間闇の中に溶けるように消え、2人の背後で女の悲鳴と血飛沫の音がする。
「ちいっ! なるほど吾は眼中にないと!」
2人が横島を止めたいと願っても横島の敵は2人ではなく、月軍……ひいては月神族だけだ。切り裂かれ、絶命した筈の月神族がビデオの撒き戻しのようにもとの姿に戻り、斧で頭から両断され再び鮮血を撒き散らす。
「どういうからくりだ」
【わかんねえ。でもそれだけ怒ってるのは確かだ】
殺しても飽き足らない、何度も生き返らせて殺してやる。発狂していた者も正気に戻し、殴り蹴り殺し、あるいは切り裂き殺す。英霊である2人の人智を越える能力を持つシェイドの姿に2人の背中に冷たい汗が流れるのだった……。
~金時視点~
横島が怒るのは当然だ、俺だって月神族には腸が煮えくり返っている。人を人とも思わず、そして殺しをスポーツと言う外道は死んで当然だとも思う。
【ぐっ!いい加減に落ち着け!】
「???」
月神族の女に振り下ろそうとした斧を横から受け止め、そのまま全力で押し潰そうとするがぴくりとも動かない。
【憎いのも、殺意を抱いたのも判る!だけど、これ以上は駄目だ!】
「ッ!」
うるさいと言わんばかりに放たれた衝撃波に弾き飛ばされ、砂利の上を転がる。
【ぐはっ!?】
屋敷の壁に背中から叩きつけられ、口から血が零れる。
「ええいっ! 止めぬか!」
「?……?」
茨木の奴が切りかかるが、横島は茨木と切り結ぶのを嫌がり地面を蹴って大きく距離を取る。
「今のは……」
【どうもお前を攻撃したくないみたいだな】
横島と言うのは元来優しい男だ。女子供に手を上げるのは本位ではないのだろう。だから幼女の姿をしている茨木と切り結ぶのを嫌がった……だがそれは月神族には当て嵌まらないのか、地面を滑るように移動し逃げようとしていた月神族を背後から貫き投げ飛ばす。
「い、いたい……いたいよお……」
「あは。あははははははッ!!」
「……ば、化け物め、神に手を上げるとは……」
すすり泣く声、狂ったように笑う声、自分の罪を認めず横島を化け物と言う声。
(馬鹿を言うな。あいつほどやさしい男はいないんだよッ!)
自分ではない誰かの為に全力で動いて、そして自分が傷ついてもそれでも護りたい物を守る……争いなんて最も程遠いのに、それでも戦わなければ護れないと知っているから横島は戦うのだ。そんな横島を狂わせたのは、お前らの傲慢だと怒鳴る。
「喋ってる暇があったら取り押さえろ。にゃああッ!?」
【大丈夫か!?】
「く、首……飛ぶかと思った」
茨木が涙目だが、今の攻撃は茨木を狙った訳じゃねえ。その後ろから攻撃しようとした月神族に反応しただけだ。周りは殆ど見えてなくて、本能的に大事な物を見極めて攻撃している。
「金の字、お前の宝具で感電させれんか?」
【そいつはもう試した。でも駄目だったぜ……どうも攻撃全般がきかねえみたいだ】
攻撃が当たっても手応え無く、すり抜けるようなそんな感じだ。何らかの特別な手段が無ければ攻撃は当てる事すら難しいのだろう。
「あの2人の穢れ人を使え、あいつを殺して追うぞ!」
隊長らしき女がそう叫んだ時、横島の殺気が増した。
【くそ、余計なことを言うんじゃねえ!】
「黙れ! 死人如きが神である私に逆らうな!」
【かはっ!?】
全然認識出来なかった高速の矢……それが腹に突き刺さり、そのまま屋敷の壁に叩きつけられる。
「金の字! 「貴様もだ!」ぐっ!? 貴様ぁッ!!」
「このままこいつを盾にして殺す」
「あのような化け物を生かしておくわけにはいかん!」
その女の指示でロープを投げた女達が茨木を拘束する。そして茨木を盾にして横島の攻撃を防いで殺すと言う女達の声が屋敷の庭に響いていたが、その声は突如途絶えた。
【ううう、ウオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーッ!!!!!!】
空気を振動させる咆哮に女達は弾き飛ばされ、全員屋敷の壁に叩きつけられる。
「……横島。汝……」
大事な物を触るように茨木の手足に巻きついていた縄を断ち切った横島は立ち上がる、だがその全身から立ち上る殺気は今までの比ではなかった。
【くそったれ!余計なことばかりしやがって!!!】
今のは駄目だった。ギリギリで踏み止まっていた横島を更に怒らせた……霊力がどす黒い形になり、横島の手足を覆っていく……。
「竜……だと?」
「人間の癖に竜神を模したのか!不敬もここまで極まるか!」
その姿は龍その物だった。その姿を見て月神族が罵声を飛ばした直後、無造作に掲げられた左腕から放たれた漆黒の炎が周囲を埋め尽くし、そして呪いその物のその炎は決して消える事無く、月神族を飲み込み続ける。
「おい、金の字!動けるか!」
【すまねえ。矢を抜いてくれ……自分じゃ抜けねえ】
俺を拘束している矢を抜いてくれと茨木に頼む。このままでは本当に駄目だ、横島が獣に落ちて戻ってこれ無くなる。なんとしても、ここで、まだ踏み止まっているうちに止めなくてはならない。
「い、行くぞ?」
【おう、一思いに頼むぜ】
腹を中心に走る激痛に必死に耐える、英霊であっても耐えられないその激痛に顔を歪めながらも、耐え黄金喰を背負う。
【止めるぞ。なんとしてもよ】
「……ああ。判ってる」
ここで止めなければ何もかも終わってしまう、それを感じ取った俺達は同時に地面を蹴り再び横島へと駆け出すのだった……。
~心眼視点~
汚泥のように横島の心を埋め尽くそうとするどす黒い霊力を必死に弾き続ける。
「横島!横島!しっかりしろ!」
闇その物の中に浮かぶ白い球体。それが横島の心であり、魂であるのは明らかだった。それに向かって必死に声を掛けるが、横島からの反応はまるではない。
「あの腐れ神共め!余計なことばかりしおって!」
月神族が強烈な選民思想なのは知っていたが、1000年前は輪にかけて酷すぎる。
「何が選ばれた神だ、ただ追放されただけだというのに!」
地球の神魔との軋轢に耐えかなえて地球を脱出した。言うならば逃げ出した相手が何が選ばれた神だ、何をしても許されるだッ!
「月神族など滅びえてしまえッ!」
横島をここまで悲しませ、苦しめた月神族を私は決して許さない。
必ずや、この行いの落とし前はつけさせてやる事を心に誓う。
「くそ、だがこのままでは……」
横島の心が完全に狂神石に呑まれてしまう、金時や茨木童子も奮闘してくれているが、2人の声は横島には届かない。
「美神達が来る事を祈るしかない」
もうこれ以上は狂神石の霊力を抑える事が出来ない。私に出来るのは横島の魂を保護し、これ以上狂神石に浸食されないようにする事だけだった。
(……ああ。ごめんな、横島)
私に身体があれば、お前を止める事出来ただろう。こうして間近で横島を苦しんでいる姿を、悲しむ姿を見ることしか出来ない……そのことが辛くて私には身体などないのに、胸が張り裂けそうなほどに苦しく悲しいのだった……
~シズク視点~
輝夜の屋敷に向かって走っていたが、その途中で私は足を止めた。いや、清姫もその足を止めていた。
「ちょっとどうした……って大丈夫!?」
私達の顔色が悪いのに気付き、美神が駆け寄ってくるがソレを手で制す。
「……高島、文珠あるか?」
「あるが、それが必要になるのか?」
「……ああ。考えられる限り最悪の展開だ……この感じ間違いない、横島の奴……狂神石に飲まれた」
狂神石に飲まれたというと美神達の顔色が変わった。
「ちょっ、ちょっとソレどういうこと!?」
「まさかアスモデウスに何かされたの!?」
狂神石……英霊と神魔を狂わせる魔の結晶……それを人間が取り込めばどうなるかなんて言うまでも無い。
「……判らない、だが手遅れになる前に止めるしかない!」
「ええ、時間がありませんわ……この怒りの業火……生半可な物ではありません!」
魂さえも燃やし尽くすような激しい怒りの業火……近づけば近づくほどにその熱量は増していく。そしてそれと同時に狂おしいまでの横島の怒りが伝わってくる。
「……月神族め、余計なことを……ッ!」
「やっぱりそうなのね?」
「ええ。傲慢を絵に描いたような神ですからね、間違いなくそれでしょう」
横島ほどの男が我を失うほどに怒り猛っている。この怒りは横島を飲み込み、その人格を歪めてしまうだろう。早く横島を止めなければ……それだけを考え、輝夜の屋敷に辿り着いた時私を初め全員が言葉を失っていた。
「……化け物……め……」
月神族の頭を無造作に握り潰した漆黒のウィスプ……その手足は龍その物で、鎧を纏っているようにも見えた。
【横島!それ以上は駄目だ!戻れなくなる!】
「あちちちちちいッ!これ無理!?」
英霊と鬼が横島を止めようとしているが、そんな2人には目もくれず月神族をひたすらに屠るウィスプ。
「横島ぁ!止めて!」
蛍の制止の声が闇の中に響くと、拳を振り下ろそうとしていたウィスプの手が止まった。だが安堵したのも束の間、再び動き出したその拳は月神族の胴を貫き、無造作に振るわれた腕によって胴に風穴の開いた月神族がこちらに転がってくる。光の無い空虚な瞳と一瞬目が合うが、すぐにその瞳に光が戻り、穴が再生していく。
「ひ、やだやだ!もう殺してよ!死なせ……」
空気の破裂する音と共に月神族の頭が吹き飛ぶが、再び再生する。
「これは……強制的な蘇生術か!くそったれ、どうなってる!」
高島が札を貼ると再生しかけていた月神族の身体が崩れ落ち、砂となって消滅していく。
「これ、やばいわよ……爆発寸前の特大の魔力炉心って言っても過言じゃないわよ」
メフィストが顔を引き攣らせる。それは私も清姫も感じていた、今の横島は爆発寸前の爆弾だ。
「横島君!止めなさい!」
美神の一喝で動きを止めたウィスプは振り返る。その瞳からは血涙が流れていた、その余りに悲壮な姿に私達は言葉に詰まった。
【ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイッ!!】
無機質でありながら激しい憎悪に込められた声に息をのんだ。凄まじい激情の込められたその声は声だけで人の動きを縛った。
「破ッ!!」
高島が印を結び気合を込めると砕け散る音共に身体が動くようになった。
「い、今のは……」
「……神託……今の横島は神魔の領域に足を踏み入れている!」
思えば横島はいつ人外に転生してもおかしくない状態だった。それが怒りを切っ掛けに爆発的に進んだ状態が今の横島のだろう。
「もう止めろ!敵はおらんッ!」
【なろおッ!!!】
英霊と鬼が腰に飛びついて、ベルトから眼魂を取り出そうとするが無造作に放たれた魔力波であっさりと弾き飛ばされ、転がってくる。
「ちょっとどうなってるの!説明して!」
【説明もくそもねえ!月神族が穢れ人だなんだと言って人を殺しまくったからこうなっちまったんだよ!!】
穢れ人……自分達だけが絶対と思っている月神族ならありえない話ではない。そしてそれと同時にどうして横島がこうなったのかも理解した。
「……美神、蛍、タイミングを見て精霊石で横島を封じ込めろ。その後文珠で正気に戻す!清姫!」
「判ってますわ!」
横島が完全に狂うまでそう時間が無い、最悪眼魂を使わせて魂に干渉しなければ横島を正気に戻すのも難しいだろう。
【……アアアアアアアアアーーーッ!!!】
無差別の咆哮が私達の動きを封じ、発狂している月神族を何度殺しても飽き足らないと言わんばかりに殺し続けるウィスプ。
「横島!」
「駄目だ!動くんじゃない!」
高島の声で動きを止めた蛍の目の前に炎の柱が上がる。それは骨は愚か、魂までも焼き尽くすような業火だった。
「ッ!」
「ちっ、完全に暴走してやがる。メフィスト、2人を手伝ってやってくれるか?」
「やるだけやるけど……もう手遅れかもしれないよ」
手遅れかもしれない、認めたくないが全く持ってその通りだ。ここまで狂いゆがんでしまったら、元の横島は……もういないかもしれない。だけど……ッ!
「……まだ間に合うかもしれない!」
「そう言うことですわ!」
やる前から諦めるなんて真似はしない。それに心眼がいるから、横島の魂を保護してくれているかもしれない。その可能性に私も清姫も賭ける!
「今の横島は月神族しか攻撃しない!無差別の攻撃に巻き込まれないように注意しろ!」
「……なるほど、判った」
なんで鬼の娘までと思ったが、いつも通りの横島だと思うことにした。だからこそまだ間に合う……私も清姫もそう思っていた。
「じっとしてるとか性に合わないよね。蛍ちゃん!」
「はい!」
馬鹿が……だが、確かに蛍と美神の声に横島は反応していた。ならばあの2人が声を掛け続ければ……横島の意識も戻ってくるかもしれない。そう思ったとき、高島が前に出た。
「待てよ、あんたらは待ってな。俺が行く」
「いや、でも」
「生身だと死んじまうかもしれないだろ、俺に考えがあるんだよ」
高島が美神と蛍を静止し、文珠を2人に投げ渡しながら、高島は手にしている何かを掲げる。それは紛れも無く眼魂だった。
「なんだこれって思っていたけどこう使うんだな。大体判ったぜ」
【陰陽師ッ!】
それは白い眼魂だった。眼魂から飛び出したパーカーゴーストが踊る光景に私達は思わずその足を止めた。高島の腰を見ると狩衣の腰の所に横島のと同じベルトが巻かれていたからだ。
【アーイッ!シッカリミナーシッカリミナー】
高島の腰には何時の間にかベルトまで現れていた。手にしていた眼魂をベルトに押し込み、右手で印を結びながら左手でベルトのレバーを掴む。
「変身ってか?」
【カイガン!陰陽師!小粋生意気男意気ッ!!!】
暴走しているウィスプと対なす白いライダーへと変化した高島に私達は声も無く呆然と見つめる事しか出来ないのだった……。
GS芦蛍外伝平安大魔境 その17へ続く
高島がライダーモード。これで、暴走中の横島と互角に戦えるはずです。止める切り札は文珠と美神と蛍、だけどそれを使えるようにするには神魔の領域に足を踏み入れているシェイドを一時行動不能にすると言う無理ゲー。どんな展開になるのか楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。