GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 平安大魔境   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです

今回はエイプリルフール記念のGS番外編となります。アンケートで要望が多かったカルデアの横島君を書いて行こうと思います。
前のバージョンのカレイドスコープに連れて来られた横島ではなく、ルイ様が愉悦を求めて横島君を連れてきたルートになります。

Aチーム生存、マリー生存(?)立香はぐだ子で参ります。それではどうぞ!


エイプリルフール特別読みきり カルデアの横島君

 

 

カルデアの横島君

 

人理継続保障機関フィニス・カルデアには運命の日と呼ばれる日があった。この日の出来事はカルデアにいる魔術師全てに緘口令が敷かれ、家族にも、そして時計塔にも報告する事を禁止された。無論人の口を塞ぐという事は出来ない、どこからその話が外に出ることも十分に考えられそうな物だと誰もが思うだろう……だが最後の英霊召喚実験――万能の人レオナルド・ダヴィンチの召喚実験の後に行なわれた第4号英霊召喚実験によって現れたの英霊ではなく、正真正銘の生きた神魔とその神魔が作り出したであろう結界の中にいる人間と無数の幻想種の姿だった。青いワンピースに身を包み、金色の髪を翻しその姿は圧倒的な美、そして力強さを伴っていた。、その背中に純白と漆黒の6枚の翼を羽ばたかせた。それは軽やかな物だったが、その場にいた全員を跪かせ、顔を上げることすらも許さない圧倒的な重圧を放った。

 

『初めまして、自分達が人理を守る等と驕っている人間達よ、私はルイ、ルイ・シファー……明けの明星と呼ばれる者だ』

 

明けの明星――その名前を知らない魔術師がいるわけが無い、神に反逆した最も位の高い天使、そして魔界を統べる悪魔王――少女にしか見えないルイがそう口にすれば何を馬鹿なと思うかもしれない、だがこの場にいた全員はその言葉を信じた。

 

『余りにも愚か、そして余りにも傲慢――しかしだ。その頑張りを馬鹿にすると言うのは些かどうかと思ってね、私から君達に助っ人

を貸してあげようじゃないか』

 

『すいません、ルイさん。ちょっと遊びに行こうかって言うから着いて来たんですけど……』

 

結界の中から響く青年の親しげな声に魔術師達は驚いた。一体ルシファーとこの青年に何の関係があるのかと困惑した。

 

『遊びだよ、平行世界のここで君が何をするのか、そこでどんな出会いをするのか、とっても面白い遊びさ』

 

『……俺が困ったりするのを見たいだけですよね?』

 

『そうとも言うね。なに、私以外の全ては私の玩具だよ、あと貸して上げるだけだ。彼を殺したり、君達の愚かな封印指定なんて物にしてみたまえ……すぐに殺しに来るからね』

 

悪びれも無く、自分以外の全てが玩具だと告げるルシファー、それが世界に定められた絶対の法だと思わされた。そしてルシファーの連れてきた人間を殺せば自分達が死ぬというのを全員が理解した。

 

『じゃあ暫くしたら迎えに来て上げよう、十分に私を楽しませてくれたまえ』

 

その言葉を最後にカルデアを機能不全に追い込んだルシファーは姿を消し、ロマニ達の前には数十匹の幻想種を連れた紅いバンダナを巻き、GジャンとGパン姿のどこからどう見ても一般人という様子の青年だけが残された。

 

『なんかルイさんがすみません、少しお世話になります』

 

ぺこぺこと頭を下げる青年の姿とカルニアデスの前に残された白と黒の羽――それだけがルシファーが確かにこの場に存在したと言う確かな証拠なのだった。

 

貴方から見た横島忠夫とは?

 

 

~回答者 カルデア所長~

 

 

最初は何の冗談かと思ったわ、明けの明星に預けれた人間なんてどうすれば良いのかって完全に私の手に余ると思ったわ。だけど……今なら横島がいてくれて良かったと私は思う。だって彼がいなければ私は最初のレイシフトで消滅していたから……。

 

「ああ。ブラックホールと何も変わらない。それとも太陽かな? まあどちらにせよ。人間が触れれば分子レベルで分解される地獄の具現だ。遠慮なく、生きたまま無限の死を味わいたまえ」

 

私の味方だと思っていた、理解者だと思っていたレフが敵で、私をカルデアスへと落とそうとする。人間が耐えれる物ではない、マシュも、藤丸も吸い込まれないように耐えるのに手一杯だった。

 

「いや……いや、いや、助けて、誰か助けて! わた、わたし、こんな所で死にたくない!」

 

爆発事故で死んでいると聞かされていても、例え魂だけでも私は生きてる。死にたくないと声を上げる、そんな私をレフは冷酷な瞳で見つめ楽しそうに笑っている。

 

「だってまだ褒められてない……! まだ、誰も私を認めてくれてないじゃないッ!」

 

お父様が死んだからカルデアを引き継いだだけの小娘――誰も私を褒めてくれない、誰も私を認めてくれない。

 

『へえ、マリーさんは所長なんだ。凄いなあ、俺なんか馬鹿だからさあ……そういうの全然判らないし、魔術師なんて言われてもさっぱりだけど、俺はマリーさんが凄いと思うよ』

 

消える、死ぬという恐怖の中で脳裏を過ぎったのは能天気に笑う横島の姿だった。その能天気さに、私の事も、カルデアの事も何も判っていないのに、そんなことを言う横島に腹が立った、怒鳴りもしたし、ビンタもした。それでも横島は私を気遣ってくれていた。

 

「どうしてッ!? どうしてこんな事ばっかりなのッ!?」

 

頑張ってもがんばっても、寝る時間を惜しんで、食べる物すべてを戻すほどの重圧に押し潰されそうになって……。

 

『マリーさん、酷い顔だ。うりぼー、大きくなって増えてくれる? もふもふで暖かいし、柔らかいから少し横になってくださいな。その間にお粥でも用意しますから』

 

怒鳴っても、嫌味を言っても横島は私の事を気遣ってくれたし、それでも側にいてくれた。魔術を知らないから、私達の話は理解出来ないし、ルシファーに殺されたくないから話なんてしたくないのに……それでも横島といる時はとても気持ちが穏やかだった。

 

「誰も私を評価してくれなかった!」 

 

違う、横島だけは私は評価してくれていた。頑張っていると、大変でも頑張れと励ましてくれた……。

 

「皆私を嫌っていた!」

 

カルデアスが近づき、自分が消えていくのが判る。走馬灯のように脳裏を過ぎるのが短い時間だった筈なのに、色濃く脳裏に残っているのが横島事ばかりだった……

 

「やだ、やめて。いやいやいやいやいやいやいや……ッ! だってまだ何もしてないッ!」

 

叩いてしまった事も、八つ当たりで怒鳴った事も謝っていない……カルデアで唯一本当に味方だったかもしれない人間を私は傷つけて……今も尚勝手な事を言おうとしている。

 

「助けてくれるって言ったのにッ!! 味方だって言ったのにッ!!! 横島の嘘つきぃいいいいッ!!!」

 

爆発事故でどうなったかも判らない、Aチームと同じで死んでいるかもしれない。いや、きっと死んでいるかもしれない、ロマニが見つからないって言ってたからきっと死んでる。それでも本当は縋っていた、助けてくれるんじゃ、味方でいてくれるんじゃと期待していた。傷つけて、怒鳴って、八つ当たりをしたのにそれでも横島の優しさを私は信じたかったのかもしれない。

 

「手を伸ばせッ! 俺の手を掴めッ!!」

 

「えッ……」

 

翡翠の粒子を撒き散らし、Gジャンを紅く染め、額から血を流していてもなおその瞳を強く輝かせる横島が目の前にいた。

 

「早くッ!!!」

 

なんでここにいるのか、どうやって浮いているのかとかそんな事はどこかに吹き飛んでいた。助けに来てくれた、勝手な約束だったのに、私の元へ来てくれた……そこからは必死だった、必死で手を伸ばして来る横島の手を掴もうとその手を伸ばす。

 

「無駄だよ。オルガマリーは死んでる」

 

「うるせえボケえッ!! 俺は助けるって味方だって約束したんだよッ!!! 男が1度言ったことを、約束した事を覆せるかッ!!!」

 

私の手を横島が掴むと同時に光が弾け、私はマシュと藤丸の近くにいた。

 

「所長ッ! 大丈夫ですかッ!」

 

「ごめんなさい! 何も出来なくて、見てることしか出来なくてごめんなさいッ!」

 

マシュと藤丸の涙声の謝罪が何度も何度も口にされる……だけど私はその言葉に返事を返す事は出来なくて……。

 

「魂魄がずいぶんと消耗してる。マリーさん、ごめん。文句は後で聞くから」

 

横島がそう言いながら丸い球体を私の胸に押し付け、私は一瞬でその球体の中へと吸い込まれた。

 

『何が、何がどうなって』

 

球体の中にいると言うのは判るし、外の光景を見える。それでも私の声は聞こえないのか、マシュと藤丸の困惑している声が響く。

 

「お前……何者だ。何をしたッ!!」

 

「俺が何者かって? んなもん簡単だッ!! てめえをぶっとばすもんだッ!!!」

 

横島の姿が掻き消え、レフの顔面に何時の間にか鎧に包まれていた右拳を叩き込む姿――マシュや藤丸の心配する姿よりも私はその横島の姿に目を奪われたのだった……。

 

その後は本当に怒涛の展開だったと思う……。

 

横島は魔術師ではないけど、魔術師だった。だけど魔術使いではなく、魔術が秘匿されておらず国家資格となっている平行世界の住人だったという事。そしてあの球体は眼魂と言って、横島の武器の1つであり、その中に格納された魂は保護され自然に成仏する事も、悪霊化することも無い。Aチームのヒナコを除き……と言うか、横島から告げられたのは衝撃の言葉だったし。

 

「この人生きてるぜ、と言うか人間じゃねえな。とりあえず霊力叩き込めば復活しそう。と言う訳でそおいッ!!!」

 

軽くそう言うと両手から魔力ではなく、霊力をヒナコに叩き込み蘇生させた。

 

「お前は馬鹿かッ! 破裂するわッ!!」

 

「ふぎゃあッ!?」

 

コフィンから飛び出したヒナコはそのままの勢いで横島に飛び膝蹴りを叩き込み、横島が吹っ飛ぶ光景に悲鳴を上げた。しかもヒナコは始祖の吸血鬼でまた悲鳴を上げた。

 

「とりあえず今だとえーっと1人か2人なら死者蘇生できるけどどうする?」

 

「へ? 横島君。今なんて?」

 

「え? いや、俺の切り札を使えば多分蘇生出来ると思うんすけど、ロマンさん」

 

死者蘇生が出来ると言う横島にも驚いたし、本当に蘇生したキリシュタリアにも驚いた。ルシファーが連れてきた横島は限定的な聖杯を創り出す能力を持った。英霊とも戦える能力を持った生きた英霊とも言える凄まじい力を持つゴーストスイーパーだった。

 

「マリーさんもその内蘇らせるから」

 

「……うん、でも今は……これで良いかな」

 

眼魂の中にいて、横島の側にいるのはうん……そう悪い気持ちじゃない。ずっと一緒じゃないけど、霊体ってことで横島の側にいるのは本当に穏やかな気持ちだった。

 

【マシュ、藤丸。なんで横島の部屋から出てきたのか私に説明してほしいのだけど……】

 

「しょ、所長!? 悪霊! 悪霊になりかけてますよ!」

 

「疚しい事は何も、ただ横島さんがお守りをくれただけで」

 

【お守り……そうお守り、私は持てないのにね……ふ、ふふふふふふ。しねぇッ!!!】

 

ただ1つだけ問題があるとすれば自制心とかが無くなってしまった事と……横島が好きって言うのと嫉妬心とかを抑えられなくなったって言うのは問題だし、私は今も死んでるけど……生きてるときより幸せです。

 

「誤解です! 私も先輩も横島さんに何もしていません」

 

「確かにいい人だとは思うけど、所長の思ってるような事はありません」

 

ポルターガイストで植木鉢や本棚を浮かべ、泣きながら逃げているマシュと藤丸を追い回しながら私は笑みを浮かべるのだった……

 

 

 

~回答者 紅い弓兵~

 

私がカルデアに召喚された時の事を話そうと思う、座からカルデアに召喚された私を出迎えた物それは……。

 

『やった成功じゃない!?』

 

『やりましたね、先輩!』

 

緋色の髪を持つ少女と眼鏡を掛けた桃色の髪の少女。そして……

 

『みむ?』

 

『ぷぎー?』

 

『うきゅー』

 

『ノブノブ』

 

『ぎゃーう』

 

『ぴー』

 

『フカア?』

 

『ヨギ?』

 

『モーノ』

 

『ココォ?』

 

『ぴいぴい?』

 

『マリーさん、チビ達の踊りは効果なかった? それともあったのかな?』

 

『どうかしら? 幻想種の舞だから何らかの効果はあるはずなんだけど……』

 

『幻想種の定義が私には判らないが、英霊を人外と定義すれば効果はあったのだと思われる』

 

ドラゴンや見たことの無い無数の幻想種が踊り、紅いバンダナに目が浮かび、Gジャン、Gパン姿の青年とそんな青年の肩を両手で掴んでいる足の無い銀髪の少女の幽霊……。

 

『なんでさ……』

 

理解を超える現象、そして光景に思わずそう呟いた私は絶対悪くない、あと後に聞いたのだが召喚された英霊を出迎えるのは横島が言うマスコットによる歓迎の踊りらしく、幻想種の群れを普通にマスコットとか言って愛玩動物のように可愛がっている横島が本当は化け物なのではなかろうかと思った。なぜならば……。

 

『ガブッ!!!』

 

『~~~~~ッ(声にならない絶叫)!!!!!』

 

『クーフーリンの手が!』

 

『サメ丸が物凄い勢いで連続で噛んでるッ!!!』

 

横島が普通に頭を撫でているので、ちょっと撫でて見ようとした英霊の数多くが連続噛みつきによってよって沈んだ。英霊でなければ腕が千切れ飛んでいるレベルだ。

 

『キシャアアアッ!!』

 

ちょっと横島が診察とか、風呂に行っている間は凶暴性が剥き出しだ。横島がストッパーであると言うのは明らかで、下手をすればマスコットに制圧されるかもしれないという笑えない癖に結構現実味のある結果に天を仰ぎそうになった。

 

『野生が完全に向き出しになってる……』

 

『どれだけ可愛くても幻想種は幻想種って事ね……』

 

『おーい、サメ丸ー? ヨーちゃん? どこだ~』

 

『フカ!』

 

『ヨギイッ!』

 

野生モードからマスコットフォームになり、横島に駆け寄るその姿は二重人格その物だ。というか、横島が言うには魔界でも危険とされる生き物らしく、神魔が普通にいる世界でも容易に手を出せば死ぬと言われるほど凶悪な魔物らしい。そんなのを当然のように数十匹世話をしているのは異常としか思えなかった。

 

『なんで横島さんは普通に連れてるんですか?』

 

『なんか俺は動物と子供に好かれやすい体質みたいだから?』

 

『こいつは自分で判ってないから気にするな、人外と子供に異様に好かれると思ってろマシュ、立香』

 

そこは1番気にするべきとこだろと突っ込みを入れたのは私だけではない。天然でぽやぽやしてて基本的に何も考えてなさそうなのが横島だ。そしてナーサリーライムやジャック・ザ・リッパー、アレキサンダーや英雄王の子供の姿子ギルとも仲が良く、戦闘者ではなく保父やブリーダーが天職なのではないか? と思うほどだ。これほど戦闘から縁の無い男というのも珍しいと思うほどに闘争心が感じられない、私達には出来ないメンタルケアを行なう為の人材では? と私は考えていた。

 

『馬鹿ね、あいつは生粋の気狂いよ。優しい、子供に好かれる? そんなのただの隠れ蓑よ、その気になれば私だって殺せる。あいつはそういう奴なのよ』

 

真租の吸血鬼である虞美人の言葉を私は話半分で聞いていたが、ロンドンでのソロモン王の出現時にそれが嘘偽り無い物であると言うことを知った。

 

『おら、立てよど三流』

 

『何を……何をした貴様ッ!!』

 

『俺が知るか。だけどお前がソロモンって言うのなら俺はお前には絶対に負けない、だって俺はアスモデウス、ガープ、セーレを倒した神

殺しだぜッ! ここでお前をぶっ潰して人理焼却なんて止めさせてやらぁッ! 変身ッ!』

 

『カイガン! ウィスプッ!』

 

英霊である私達が完膚なきまでに負けたソロモン王と互角に戦うその姿に虞美人の言葉が真実だと思い知らされたのは記憶に新しい。

 

「ガウ」

 

「プギ」

 

「あ。ああ……手伝いに来てくれたのか、ありがとう」

 

鳴き声に思考の海から引き上げられた私の目の前にいたのはうりぼーとオルレアンで横島が捕まえて来たと言うアルビノのウェアウルフ。

ほかにもキメラの赤ちゃんにぽんたと名付けていたり、火の精霊を仲間にしていたりと本当に横島の行動には節操が無い。

 

「ではこれを頼もうか」

 

畳んだ洗濯物を籠に入れて渡すとうりぼーとウルはそれを器用に抱え上げて歩いて行く、その姿を見送り厨房で夕食の準備をしていると横島がマスコットとちびっ子サーヴァントを連れて食堂にやって来た。

 

「エミヤー、おやつを出してくれよ」

 

「ああ。判った、だが夕食の前だから少しだけだぞ?」

 

「OKOK、よーし、皆ちゃんとを手を洗って席に座って待ってような」

 

「「「はーい」」」

 

戦闘者としても紛れも無く横島は優れているだろう。だがその本質はやはり戦闘には向かない優しい男なのかもしれないと私は思うのだった……。

 

 

 

 

~回答者 盾のデミサーヴァント~

 

横島さんですか? そうですね、とても優しい人だと思いますよ。ただちょっと……何を考えてるか判らない時はありますが、とても穏やかで優しい人だと思います。

 

『……やっぱり横島君は私のお父さんになってくれる人なのですね』

 

『相変わらずなんかわからない事を言ってるなあ』

 

ただ膝枕をしていて、股間に顔を埋められかけてるのに平然としているのは正直どうなのかと思います。横島さんが悪いのか、それともそれをしている別の世界の沖田さんが悪いのかと悩みます。

 

『ノッブ! 放して! 放してください! 私の顔をしているあの変態を始末しなければ沖田さんまで変態にッ!!』

 

『もう手遅れじゃろ、お前だって偶に横島に頭を撫でられて、赤面してるじゃろ?』

 

『そうそう、無理無理。横島の父性にHITしたら負けじゃろ』

 

『Wノッブも手遅れですけどねッ!』

 

『『そうじゃけど?』』

 

横島さんは魔術が公表され、国家資格になっている世界の人だ。私もぼんやりとですが、ルシファーさんの降臨の日は覚えている。はっきりと思い出せないのは魂の防衛機能だそうです。話はそれましたが、横島さんの世界にも英霊はいて、その英霊が横島さんとの縁を辿って、カルデアに出現する事があります。今の目の前にいるW沖田さんとWノッブさんとか……。

 

『……出来た』

 

『凄いな、ここまで料理が出来るのか』

 

『……横島は私が育てた。徹底した栄養管理と食事でだな』

 

『神霊よね? なんでそんなことをしてるの?』

 

神霊で龍神のシズクさんとか……。

 

『同じ私なのに違うのですね』

 

『私は横島様の世界では龍神の姫ですしね』

 

『嘘ではないですよね?』

 

『嘘じゃないですわよ?』

 

清姫さんと龍神の姫の清姫さん。同じ姿をしていても進んだ歴史、生まれが違う英霊もいます。

 

『お兄さーんッ!!』

 

『お兄ちゃーんッ!!』

 

『ふっぐうッ!?』

 

ナーサリーさんやジャックさんのように子供の英霊……ではなく神魔だそうですが、人造神魔の紫さんとネクロマンサーでゾンビのアリスさんの体当たりで横島さんがカルデアの天井に追突する光景は良く見られます。普通なら死んでいると思うほどのダメージですが、平然としているのは凄いと思うのと同時に少し怖くもあります。だけど仲良く昼寝をしている姿を見たりするととても穏やかな気持ちになります。

 

『ッチ』

 

『チッ』

 

余り横島さんの世界の英霊や神魔がカルデアに召喚される事は無いのです。1ヶ月に1回か、2ヶ月に1回という頻度です。その理由はダヴィンチちゃん曰く強すぎるのだという事です。

 

『普通に神魔がいる世界の英霊だ。スペックが違う、同じ英霊でも内包してる力が違うのさ。だからそう簡単に召喚は出来ないんだ』

 

横島さんという強すぎる縁があるから召喚されるが、それがなければまず召喚される事はないと言うダヴィンチちゃんの言葉に私も先輩も納得したのですが、それだけではないと言うのをすぐに悟ることになった。ジャンヌダルク・オルタさん、私達の世界ではジルドレさんが作り出した贋作の英霊、だけど横島さんの世界では正真正銘のジャンヌダルクさんの反転英霊同じ顔、同じ姿をしていても、異なる存在。だけどその大元は良く似ていて……。

 

『横島にちょっかいを掛けるの止めてくれないですか?』

 

『はぁ? なんであんたにそんなことを言われないといけないわけ?』

 

好きな人の好みもやはり似るようで、2人のジャンヌオルタさんはしょっちゅう喧嘩をします。横島さんが止めてくれるとすぐに収まるのですが、結構な問題だと思っています。

 

『あいつは駄目だよ。女神とかに好かれてる段階でアウト』

 

『……気をつけろとあれほど言ったのに……』

 

オリオンさんの言う通り、横島さんの世界の女神も沢山カルデアに訪れていた。

 

武神にして龍神の小竜姫さん。

 

横島さんの世界の冥界の女主人エレシュキガルさん。

 

魔界の重鎮であるベルゼブルさんとルキフグスさん。

 

神話や伝説に名高い数多の神魔がカルデアに訪れています。ただ横島さんの世界を長くは離れられないと言う事で余り長時間居られることはないですが、それでもカルデアにいる時は皆さんがぴりぴりしているのが良く判ります。

 

「皆良い人なんだけどなー……マシュちゃんも怖かったりする?」

 

「ちょっとだけ、ちょっとだけ怖いです」

 

「私は結構平気だよ? よーし、綺麗になった」

 

先輩と一緒に横島さんのマスコットのブラッシングをしながらそんな話をしていたのですが、横島さんが目を逸らした一瞬に牙をむき出しにしたサメ丸さんを見て、横島さんの前だから優しかったり大人しいじゃないかな? と思ってしまうのは仕方ない事だと思うのだった。

 

 

 

~回答者 一般枠マスター~

 

横島さんは凄い良い人だと思うよ。とにかく優しいし、気がついたら側にしてくれるし私とかマシュの事を良く見てくれてると思う。殆ど同じ歳なのにあの父性は本当に反則だと思う。

 

『みーむみーむ!』

 

『ノッブノッブ!』

 

『ぎゃーうぎゃーう』

 

横島さんの周りをぴょンぴょん跳ねているマスコットは可愛くて、愛嬌もたっぷりだけど本当は凄く強いのを私もマシュも良く知ってる。

セプテムで巨大化して火炎放射やドラゴンに進化した姿を見て腰を抜かしたものだ。だってそうでしょ? 子犬みたいな大きさのが突然3mを越える恐竜とかになったらそれは腰を抜かして、尻餅をつくと思う。

 

『いけービームだ!!』

 

『『『『があああ――ッ!!!』』』

 

ゴーレムやラミアを薙ぎ払い、周囲を炎の海に変えたその勇ましさと強さは本当に凄かった。と言うかタロと呼ばれている犬っぽいのなんか三つ首のドラゴンに進化したのを見て、初めてタロが犬では無くドラゴンだと知った私の驚愕は凄まじかった。

 

『……やべえ、やりすぎちまった』

 

『『『『ぎゃ?』』』』

 

ただその後のやりすぎたと言う横島さんとえって顔をしている皆の顔を思い出すと今でも思わずくすりと笑ってしまいそうになる。

 

『正座』

 

『はい、心眼せんせー』

 

その後にバンダナが消えて女の人が横島さんの隣に現れたのも驚いたけど、それ以上に楽しい、面白いって思ったのだ。自分ひとりでそんなに気負わなくて良い、私よりももっと凄い横島さんでも失敗するんだから大丈夫って思ったのだ。それに困った事があった時、もう駄目だと思った時も横島さんは私達を助けてくれた。それに少しずつだけど、Aチームやカルデアの人達も横島さんが助けてくれて、少しずつ

だけど、良い方向に向かっている気がする。

 

王子様って感じだけど、天然でどこか抜けてるキリシュタリアとか。

 

嫌味って言うか、ちょっと怖いけど私やマシュの事を気に掛けてくれているヒナコパイセンとか。

 

おかまさんだけど明るくて優しいぺペロンチーノさんとか。

 

横島さんだけじゃなくて色んな人に助けて貰って私はゆっくりだけど前に進んでいると思う。だけどそれは横島さんが支えてくれて、そして励ましてくれるから進める道だ。

 

「横島さんはいつまで一緒にいてくれますか?」

 

いつかは横島さんはいなくなると所長とマシュ、そしてロマニとダヴィンチちゃんから聞かされている。それが何時のなのか判らず、激しい不安と恐怖を感じながらそう問いかける。

 

「ルイさんが迎えに来るまでかな、でも迎えに来てももう少し残らせてくれないかってきっと俺は頼むと思うよ」

 

だから大丈夫と笑いかけてくれた横島さんに私は凄く安堵したと思う。だけど横島さんがいなくなったらわたしは立っていられるだろうか、前に進めるだろうかと不安に思わずにはいられないのだった……。

 

 

 

 




エイプリルフールなのでここまで、横島と愉快な仲間達増員中、600族っぽいのは何匹か増えてますがファイナルで増員予定のマスコットです。魔界でハントしてくるとか面白いかなって思ってます。後横島がルイ様に回収されると所長と立香が病みモードになり剪定案件になるのは内緒だよ! それではアンケートに参加していただきありがとうございました!
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