我妻物語   作:スピリタス3世

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第五十九話 復讐

  side 萌

 

 目の前で弟と思われる玄弥さんが塵になり死亡。そして、

 

「おいテメェ………ぶち殺してやる………」

「はぁ、貴様まさか、私に復讐するつもりか?」

「その通りだァ‼︎消えて無くなるまで刻んでやらァ‼︎」

 

 激昂する不死川さん。それはそうだろう。私だってコイツに家族を殺された。だから不死川さんの気持ちがとてもわかる。

 

 

 

 

 そんなことを思ってると………

 

「そんな無意味なことしなくても、大人しく日銭を稼いで静かに暮らせばいいのに。」

 

 無惨はとんでもないことを言い始めた。

 

「はァ?」

「復讐なんてやっても無意味だ。私に殺されるのは大災に遭ったようなものと思え。それと貴様らの復讐劇に付き合わされる私の身にもなってみろ。」

「テメェ………殺されてぇのかァ?」

「貴様、人の話を聞いていたのか?何故私を殺そうとする?」

 

 どうやら無惨は1000年も人を殺していたのにもかかわらず、未だに罪悪感というものを微塵も感じないらしい。殺人鬼で極悪人の私ですら感じてるのに。ものすごく感じているのに。怒りを通り越して、もはや哀れに思えてきた。

 

 

 

 

 だから私は、

 

「ほらほら無惨お爺ちゃ〜ん♪ボケたこと言ってないで、私と一緒に地獄に行きましょうね〜♪」

「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 無惨の体内を思いっきり赫刀でエグった。玄弥さんの遺した木の幹のおかげで、無惨は全く動けないため、ただ痛みに悶えるだけだった。

 

「萌‼︎貴様、私のことを裏切りやがってぇぇぇぇ‼︎許さないぞぉぉぉぉ‼︎」

「はいはい、私に殺されるのは大災に遭ったようなもんだと思って下さいね〜♪」

「そんな理不尽許されるかぁぁぁぁ‼︎」

「あれっ、さっき自分で言いましたよね?」

「うるさい‼︎私に逆らう気か⁉︎」

 

 本当にしょうもない。こんな奴を尊敬していたなんて、自分自身の無能さにも呆れてきたよ。

 

「助かるぜェ、我妻萌………風の呼吸 陸の型 黒風烟嵐」

「貴様も………邪魔をするなぁ‼︎」

 

 不死川さんも悲しみと怒りに溢れながら助太刀をしてくれる。

 

「玄弥………見事な活躍だった………南無阿弥陀仏………」

「俺たちを………地味に忘れてもらっちゃ………困るぜ‼︎」

 

 そしてさっきまで気絶してた宇髄さんと悲鳴嶼さんが合流してくれた。これは心強い‼︎

 

「岩の呼吸 壱の型 蛇紋岩・双極」

「音の呼吸 肆の型 響斬無間」

「風の呼吸 漆の型 勁風・天狗風」

「月の呼吸 拾伍の型 月槍・陰牙突」

 

 4人の攻撃が無惨に襲いかかる。玄弥さんの木の幹が消える前に、無惨に出来るだけ傷を与えるんだ。そしてあわよくば、このまま日の出を迎えて欲しい。あと何分あればいいんだ?

 

「カァァァ‼︎日の出まであと15分‼︎」

 

 15分‼︎それくらいならいける……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」キュイーン

 

 って嘘だろ?無惨の奴、口から衝撃波を出しやがった………っ‼︎死にたくないからって、足掻いてきやがったな‼︎

 

「くっそ………地味にくる…………なっ!」

「い、痛えなァ…………っ‼︎」

「少しばかり………喰らってしまった………」

 

 そしてそれに柱たちが当たってしまう。かなりの痛みだろう。あの人たちは意地と執念で今もなお立ち続けているが、もうそろそろ限界のはずだ。幸い私だけは無惨の背中側に居たから、この攻撃を受けずに済んだ。ただ私も無惨の毒でもう長くはないだろう。それに、玄弥さんの木の幹も消えかけてる。マズい………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「破壊殺 乱式」

「岩の呼吸 参の型 岩軀の膚………」

 

 嘘だろ………?猗窩座まで来るのかよ……………。悲鳴嶼さんが咄嗟の機転で対応するも、抑えきれずに攻撃を受けてしまう。

 

 そして、ここに猗窩座がいるってことは…………

 

「柱を殺してきたのか、猗窩座‼︎」

「はい。」

 

 やっぱり、煉獄さんと冨岡さんは負けてしまったんだ………くそっ、あの2人ももう、この世に居ない…………

 

 それに、ただでさえ無惨の相手で大変なのに、猗窩座まで相手にしなきゃいけないなんて………。あと猗窩座は猗窩座で目が死んでいる。そんなに嫌なら無惨なんて相手にしなければいいのに……-*1

 

 

 

 

 

 そんなことを思ってると、

 

「ならばここを頼む‼︎」

「御意。」

 

 無惨は予想通り、猗窩座にこの場を託して逃げる準備を始めた。もしここでアイツに逃げられたら、全てが台無しになる。だからそうなる前に仕留めないと………っ‼︎

 

「月の呼吸 恋の型 月が綺麗………ですね………」

「私に惚れたのか、糞女め………っ‼︎」

「なわけ……ないでしょ‼︎」

 

 残りわずかな血液と体力を振り絞り、無惨に攻撃を撒き散らす。それも柱の方々にに当たらぬよう、細心の注意を払って…………

 

「譜面は不充分だが………派手にやってやるぜ………」

「岩の呼吸 玖の型 天岩戸」

「風の呼吸 拾の型 風雨対(しょう)

「破壊殺 終式・青銀乱残光」

 

 そして他の柱も、最後の力を振り絞って無惨と猗窩座の両方に攻撃する。

 

 残り時間は15分。それまで無惨を絶対に日向に留め続ける。ここで必ず勝って、鬼の居ない世界を作るんだ‼︎それが私の、罪滅ぼしなのだから…………

*1
猗窩座は過去を思い出してヤケクソになっているが、萌は当然それを知らない。




 ということで、無惨のクソ発言でした。あと冨岡さんと煉獄さんを場外で死なせてしまいました。炭治郎の師匠パンチがないと厳しかったですね。

 そして、いよいよ次回が最終話です。どういう結末を迎えるのかはお楽しみに‼︎

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