おまけの新作もあります
※ネタバレ注意!
とんちきディエゴはディエゴオーダーの新作と一緒に再度投稿したい(願望
童話・ザリガニ令嬢
ザリガニ令嬢は無邪気な優しい子
ザリガニ釣りで良い王子様と漫画家さんをくっつけて
学校ではみんなを仲良しにしたよ
でも戦争で悪い王子様に良い王子様が殺されちゃった
漫画家さんはそれが悲しくて死んじゃった
お友達もたくさん死んじゃった
大切なお友達が死んじゃって、ザリガニ令嬢は何日も泣いたんだ
わんわん泣くと体も心もどんどん冷たくなって氷みたいになったんだ
氷のような冷たい指でお手紙出すよ
「悪い王子様、私と結婚しましょう。そうすればもっと偉くなりますわ」
「なんと素晴らしい!ではあなたのお城で結婚式をあげましょう」
そしたらなんと、お城に来た悪い王子様の首をちょきんと斬っちゃった
悪い王子様の首を持ってみんなにこう言うよ
「私の友達は死んでしまったのにあなたたちはなんで戦争をしているの」
氷のような冷たい目であっという間に戦争をやめさせるんだ
みんなは優しいあの子が変わってびっくりするんだ
もう子どもだったザリガニ令嬢はどこにもいません
ここには大人の氷の女王がいるだけです
氷の女王は国を豊かにして北の国から守りました
だけど、その心はいつまでも冷えたままなのでした
おしまいとはなりません
彼女を好きなお侍と周りの人たちみんながずっとそばで凍った心を解かしてくれたのでした
めでたしめでたし
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名もなき譜代のある日の日記
ついにこの日が来た
我らが君主アナスタシア様、今日は敢えて姫様と記そう
マクギリス先王陛下とその婚約者メアリ様がお隠れになられて以来
凍り付いていたような姫様がついにご成婚なされることになった
それもあの男と!
どこからかやってきて荒れ放題になっていたロマノヴァ領を
あっという間に立て直した謎の男ミツナリ・イシダ
領民の間でも愛人ではないかと囁かれていたが
どうやら間違いではなかったらしい
はっきりと言う性質のおかげで我儘だった姫様を矯正できたのだろう
私に向けられるときは腹が立つが
ずっと傍に控えていたことやハルヒ侯降伏時の叱咤激励から
姫様の心に最も寄り添える男だったのは間違いない
可愛い姫様を攫って行ったのは許せないが
確かに平時の領地運営、戦時の兵站管理・レグルスの戦いでの功績は認めよう
ミツナリの友人ピー・タケウチ次期侯爵の補足がないと
わからないほどの言葉足らずや余計な一言は頭にくるが
王配候補名簿提出の際に本人も言っていたようにミツナリ自身は王配として理想的だ
それに姫様は畏怖の対象となり、主にミツナリが嫌われ敵愾心の矛先になるという
国王夫婦での役割分担は理に適っている
空気の読めなさは嫌いだが
あやつのことなんぞで大いに脱線してしまったのでご成婚の話に戻そう
諸侯を集めた華燭の典での伝統のウエディングドレスを着た姫様もそれはもうお美しかったが
衣装変えでミツナリの故郷の婚礼衣装『シロムク』なる
異国の衣装に着替えたお姿もまたお美しかった
一時はどうなることかと思っていたが
幼いころから見守ってきた姫様の幸せそうな花嫁姿を見ると涙が溢れてくる
隣にいる男は置いておくとして
※この行の文字は所々滲んでいる
しかし、これからも国内には水面下では革命軍・共和国両残党や
降ったとは言え油断ならないハルヒ侯
国外には虎視眈々と狙うアスモデウスがいる
歴史上に残るバエル内乱早期終結という偉業と引き換えに
対等な立場のものがごく僅かになってしまわれた姫様を我々家臣がお支えしなければ
とにかく今日というめでたい日を祝おう
ご成婚おめでとうございます、姫様!
アナスタシア女王陛下万歳!!