アディウム帝国召喚   作:汁だく茶釜

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初めての投稿です。
需要少ない気がしますが、よろしくお願いします。


アディウム帝国異世界へ

クワトワネ公国 政治部会

 

「報告します‼︎」

 

国の代表者が集まるこの会議で、外交部の若手幹部が、息を切らして入り込んでくる。

通常では考えられない。明らかに緊急時だった。

 

「何事か!」

 

外務郷が声を張り上げる。

 

 

若手幹部が報告し始める。要約するとーーー。

 

クワ・トイネ公国の北側海上に、100m近い大きさの肉で構成された超大型船が現れた。

 検問を行ったところ、アディウム帝国という国の大使がおり、敵対の意思がないことを伝えてきた。

検査を行ったところ、下記の項目が判明した。

 

 

 ○ アディウム帝国は、突如としてこの世界に転移してきた。

 ○ 同国はヤルダバオートと呼ばれる神格の力を断片的に取り込み、国力にしている、しかし、この神格を信仰している訳では無い。

   哨戒活動の一環として、貴国に進入しており、その際領海を侵犯したことについては、深く謝罪する。

 ○ クワ・トイネ公国と会談を行いたい。

 

 突拍子もない話、政治部会の誰もが、信じられない思いでいた。

国ごと転移など、神話に登場する話で、現実にはありえない事だ。しかしまずは特使と会う事にした。

 

 

 

中央暦1639年3月22日午前―――

アディウム帝国が転移してから、2ヶ月が経とうとしていた。

彼らと国交を結んでから2ヶ月、クワ・トイネ公国は、今までの歴史上最も変化した2ヶ月であった。

2ヶ月前、アディウム帝国はクワ・トイネ公国と、クイラ王国両方に同時に接触し、双方と国交を結んだ。

アディウム帝国からの、家畜の買い付け量は異常な程までだったが、家畜を育てる肥料が多くあるクワ・トイネ公国は、アディウム帝国からの受注に応える事が出来た。どうやら、ハルコストと呼ばれる生命体を創造するのに必要らしい。

 一方、アディウム帝国はこれらをもらう変わりに、ハルコストや異常な魔術を輸出してきた。

 人間の限界を超えた寿命の獲得、疾病からの保護、回復能力の底上げができる特殊な寄生生命体である「アクロス」と呼ばれるもの。また上記に出ていたハルコストと呼ばれるものだ、これは建築材料や兵力、労働力などに活用されてるそうだ。しかもその労働効率は人間の比にはならず、兵力として活用する場合も、人間の兵士数十人分はあるだろう。

 

 

「すごいものだな、アディウム帝国は・・・。特にハルコストと呼ばれるものは、あの国の強さの根幹なのだろうな」

 

 クワ・トイネ公国首相カナタは、秘書に語りかける。

 

「はっ。しかし、彼らが同盟を結んでくれて助かりました。もしあの力が、我が国に向けられたらと考えるとぞっとします」

 

「そうだな、アディウム帝国はロウリア王国に攻め入るらしいからな、我が国の悩みが一つ減ると言うものだ」

 

 

カナタはうっすらとした笑みを浮かべた。

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