アディウム帝国召喚   作:汁だく茶釜

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ネオ・サーカイト召喚

「うぐぐっ......ここは何処だ?」

 

 

異形の姿のーーー強いて言うならグレイ型宇宙人の様な姿をした元人間は辺りを見渡し、呟いた。

SCP-2480-1として収容されていたカルキスト・カルバシュの此処に来る前の最後の記憶は財団の収容施設で拘束され、インタビューを受けていた所までだ。

 辺りを見渡したのだが、そこは辺り一面が森で此処が何処なのか全く記憶に無い。

 

 

「財団から解放されたのは良いが......」

 

 

カルバシュは溜息を吐いた。

 此処は地球なのか、異世界なのか、過去なのか、未来なのか、何故収容施設外に出れたのか検討が付かない。

 とりあえず、喜ぶべきなのだろうか......。

 

 

「我らの父、イオンが助けてくださったのだろうか......そう言うことにした方が気分も良いし、そうしよう」

 

 

カルバシュは自分の中で自己解決する。

 

 

「お前もナルカか?」

 

「誰だ?」

 

 

カルバシュが後ろを振り向くと、そこにはアジア系の男性の姿があった。

 彼の背後には無数のハルコスト蠢いていた。彼の腕は赤く染まり、この場でハルコストを生成したのだろう。

 

 

「俺はカルキスト・ヴァルザスクだ」

 

 

男はそう名乗った。

 ヴァルザスクは財団の機動部隊の襲撃に遭い、異空間へ逃亡を測ったのだが、辿り着いた世界が此処だったと言う訳だ。

 勿論、帰る手段も無いので、とりあえず自分の手先を増やしていた時にナルカらしい、異形の男へと出会ったのだ。

 

 

「私はカルキスト・カルバシュだ......同胞よ、此処が何処なのか知っているか?」

 

「此処は地球では無いのは確かだな」

 

「そうか......」

 

 

ヴァルザスクはカルバシュはこれまでの経緯と、お互いの持つ情報を交換した。

 

 

「つまり、そのハルコストは近くの村の人間を変貌させたと......そして財団やメカニトもこの世界には居ないと来た......」

 

 

カルバシュは口角が異常な程まで曲がる。普通の人間だったら、千切れてしまう程だ。

 

 

「欲望は万物の尺度である。道徳の鎖に縛られるなかれ。望む事を、望む相手に成すが良いっ‼︎ 正しくこの教義を実行するに適した世界ではないか‼︎ 良い、実にいいぞ‼︎」

 

 

カルバシュの邪悪な笑い声が辺りに響きた渡る。

 

 

「しかし、それに代わる団体はいるかも知れんから、注意は必要だな。しかし、文明レベルは低い様だが......」

 

 

ヴァルザスクが襲った村は中世レベルの生活をしていた。

 恐らくこの世界はその程度の文明レベルなのだろう。ヴァルザスクの脳内には日本で流行っていた異世界転生モノが浮かんだ。

 

 

その時だった。

 目の前から更に二人の人物が此方に歩み寄ってきた。そのうち一人は異形頭の男で、彼がナルカだと瞬時に分かった。

 

 

カルバシュは、その異形頭の男に見覚えがあった。

 彼はコーネリアス・P・ポドフェル3世ーーーー通称カルキスト・スルキスクだ。彼と直接的な面識は無いが、彼の放棄したポドフェル邸を中心に財団の機動部隊相手に対抗したのだ。

 そう言う事もあってか、少しだけ親近感を覚えていた。しかし、もう1人は見覚えは無いのだが。

 

 

「我はカルキスト・スルキスク......その気配からして貴方達もナルカだろう?」

 

「私はカルキスト・イアヘルと言う」

 

「これは良い冗談だな、こんな辺鄙な異世界にカルキストが4人も集結したんだからな」

 

 

カルキスト・ヴァルザスクはそう言い放った。

 こうして、四人の立ちの悪いカルキスト達は異世界の地にて集結した。ここまで都合良く人が揃っているのだから、他の同胞達も来ているの可能性があるため、ヴァルザスクはハルコスト辺りを偵察する様に命じた。

 しかし、ヴァルザスクの予想は外れ、ナルカらしき人物は見当たらなかった。しかし、代わりに近くに人間の街らしき物を確認した。

 

 

この時はまだ、トーパ王国に魔物以外の脅威が迫っているのは誰も気付いていなかった。

 




SCP-588-JP - 超次元壁尻~俺たちの宇宙に突き出すカルキストのケツ~
http://scp-jp.wikidot.com/scp-588-jp

SCP-2480-未完の儀式
http://ja.scp-wiki.net/scp-2480
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