ただそれだけなんです‥‥‥。後悔はしてないっ。
文章力は期待しないでおくれ‥‥‥。
キャラ、設定紹介
○白鷺一楓(しらさぎいぶき) Radical Sound元所属 ※二話推奨
・本作品の主人公。兼男の娘。
・瞳は桃色。髪は短めの白金髪。
・姉と同じ努力型で目指した物は完璧にするまで取り組む。
・器用で家事など何でもござれな高スペック。
・自己評価が低い。
・姉と違い地図があれば迷わない方向音痴。
・可愛い(小並感)。
○白鷺千聖(しらさぎちさと)
・超がつくほどのブラコン。だが、仕事とプライベートはきっちりしてる。
・家事は基本一楓に任せてるけどやればできる。
・方向音痴は治らない。
○設定
・時系列はぐちゃぐちゃです。申し訳ありません。
・基本的にストーリーとは絡めません。皆仲良し度MAXと考えていただけると幸いです。
・花咲川は共学化。
・その他特に変更はありません。
いつからだろう。
あのステージを、盛り上がりを、恋しく思い始めたのは。
熱気に包まれるドーム。
有頂点に響く観客の歓声。
毎日触れていたギター。
握りしめたマイク。
しかし、それは今では遠い存在になった。
自分の居場所だと思えたあの場所は、もう掴み取ることができない。
僕達は、輝きを失ってしまったから————。
○
「んっ‥‥‥」
カーテンから漏れ出す光と共に視界が徐々に開け、意識が覚醒する。変な夢を見て気怠さを覚えながら寝ぼけ眼を擦り、身体を起こすと隣には一人の人物がスヤスヤと寝息を立てていた。
「っもう。何でここにいるのさ‥‥‥」
悪態をつきながら視線を送ったその人物は、僕の姉。白鷺千聖だった。
別に寝ている事に関してとやかく言う事は無い。ただ、僕の部屋で寝ている事が問題なのだ。寝るなら自分の部屋で寝れば良いだろうに。
「ほら、ちょっと。千聖姉さんってば」
「ん〜‥‥‥‥あら、おはよう、
「おはよう。というか、何でここにいるの?」
「ただ一緒に寝ようと思っただけよ。可愛い一楓の寝顔写真も取ったけどね♪」
「はぁ‥‥‥‥全くこの姉は‥‥‥」
僕は重い溜息を吐き、いつも通りの姉に呆れてしまう。
お気づきの通り、姉は重度のブラコンだ。それも、この通り人のベッドに勝手に入って来たりと加減を知らない。これで芸能人って事にたびたび驚いてしまうけど、これでもれっきとした人気アイドルなのだ。こんなブラコンだとは誰も思わないだろうけど。
「ほらほら、さっさと朝ごはん食べて学校行かなきゃいけないんだから退いてよ」
「仕方ないわね‥‥‥。もうちょっと一楓のベッドを堪能していたかったのだけど」
「まったく、良い加減弟離れできないんですかね。千聖姉さんは」
「無理ね」
「そこは即答しないでよ‥‥‥‥」
そんな朝から疲れを感じる中、僕の一日は始まりを迎えるのだった。
○
あの後朝ご飯を済ませ、今は姉と一緒に学校へ向かう通学路の途中。
今更だが、僕の名前は
そして、その事情もあって男子生徒は凄く少ない。僕のクラスの男子は僕一人ですし。
「おはよーう!千聖ちゃん、一楓君」
「あ、彩先輩。‥‥おはようございます」
「おはよう、彩ちゃん」
突然後ろから声をかけて来たのは、千聖姉さんと同じアイドルグループに所属している丸山彩先輩。姉の知り合いである為、何度かお話しした事がある。
まあ、彩先輩だけでなくメンバー全員知り合いですけど。
「相変わらず一楓君は眠そうだね」
「一楓は朝弱いもの。可愛い顔が台無しだわ」
「その朝から疲れさせるのは一体誰の所為なんですかね。後可愛いって言うのやめて」
「あはは‥‥‥一楓君も大変なんだね。でも、私は千聖ちゃんの言葉には同感だよ♪」
「彩先輩までそっちに行かないでくださいよ‥‥‥」
僕には一つ、大きなコンプレックスがある。そう、この容姿だ。
生まれつき中性的な顔つきで、姉に似た髪は白金色。身長も男性の平均より低く、なんなら姉に負ける。この世は理不尽だよ。嘆いても何も変わらないけど。
そんな訳で大半の人には初見で男だと気づかれない。悲しい話だが、未だに最初から僕を男だと見抜いた人はいないのだ。彩先輩もその1人です。
「私は凄く羨ましいけどね。髪もサラサラで艶々だし、女の子だったら誰もが羨む容姿でしょ」
「だって僕は男ですし。別にこんな容姿を望んで無いんですよ」
そう言い、僕は二人から離れるように歩くスピードを早めた。
「あっ‥‥‥ちょっと言い過ぎたかな?」
「大丈夫よ、彩ちゃん。ああ文句は言ってるけど内心は照れてるだけだから♪」
「そ、そうなのかなぁ。でも、何か一楓君最近暗くなったよね。前はもっと明るかったけど、何かあったの?」
「‥‥‥‥‥そうね。無かったと言えば嘘になるわ。けれど、これは私から言える事では無いのよ。知りたいのなら一楓自身から聞くべきだわ」
「‥‥‥‥‥‥?」
彩は千聖の言葉の意味が分からず、ただ首を傾げるしかなかった。
○
「昨日ゲームに熱中しすぎて思わず徹夜しちゃったよ〜」
「だからそんなに眠そうなんだ。あ、そういえば聞いた?
「え!?ラジカル解散するの!?」
場所は変わり、僕は自教室で自分の席に腰を下ろしていた。意外と早く着いた為、時間はまだ沢山ある。
周りは生徒同士の会話が絶えず、各々ニュースだのゲームだの色々な会話をしていた。
「おっはよーう。一楓」
「ん‥‥‥美咲さん、おはよう」
少し間延びした声で声をかけて来たのは同じクラスの奥沢美咲。この学校内で気軽に話すことが出来る人の一人だ。
彼女は『ハロー、ハッピーワールド!』というチームでバンドをやっていて、作曲やら何やらで色々苦労しているらしい。
「そう言えば聞いた?ラジカルが解散するって話」
「‥‥‥知ってるよ」
「あれは衝撃的だよねー。あたし凄く好きだったんだけどな」
「うん‥‥‥‥‥‥」
どうもこの手の話題にはあまり触れたく無い。その理由自体ですら口にしたく無いし、僕自身口外しないように気をつけていた。知っているとすれば、身内の人間や家族。ごく親しい人物しか知らない筈。
僕はどうしてもこの話には反応を示したくなかったのだ。
「何か反応薄いね。もしかして、あんまり興味ない?」
「そういう訳では‥‥‥‥いや、そうかもしれない」
「えー?それなら最初の言葉は何さ」
「取り敢えず、僕はこの話題についてあまり話したく無いんだ。悪いけど、もう時間になるし席に着いてくれないかな」
「んー‥‥‥まあ、そうだね。それじゃあまた後で」
そう言い、美咲さんは自分の席へと戻っていく。
教室内、いや、通学路時から多くの人が口にするあるバンドの解散。ニュースにも報道され、話題になるのも仕方ないのかもしれない。でも、僕はその話題を耳にする度ズキズキ心が痛む。
だって、そのバンドは僕の居場所だったのだから————。
一楓君と絡んで欲しいバンド
-
Poppin'Party
-
Afterglow
-
Roselia
-
ハロー、ハッピーワールド!
-
Morfonica