ポケモントレーナー ハチマン 完   作:八橋夏目

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92話

 マクワにより半強制的にジムの受付をさせられた後、約束通り

サウナへと案内させた。

 三セット繰り返したところで程よく整ってきたので、今日のところはやめておくことにし、今に至る。

 久しぶりのサウナは物凄く気持ちよかった。

 デトックス出来た気分である。

 この後のジム戦も問題ないだろう。気分がいいため、負ける気がしない。

 

「あ、それとお届け物がありますよ」

「例のごとくダンデからですか?」

「例の、というのが何を指すのかは分かりませんが、チャンピオンからで合ってますよ」

「本当にあいつは毎度毎度………」

 

 サウナから帰ってきたぞー、と受付に顔を出したら例のごとくダンデからのお届け物が。

 いやほんと。

 ユニフォームが段々とガオガエンらしくなっていってるからね?

 最早コスプレしてる気分である。

 仕方なく荷物を受け取りロッカールームへ。

 フッサフサなユニフォームに着替えてから、ダンデの荷物を開けた。グローブ、レギンスときて何がくるのやら………。ここでユニフォームとかきたら、着替え直さないといけないんだよな。まずったな、着替える前に確認するべきだったか。

 

「………靴かよ」

 

 どうやらユニフォームはまだお預けらしい。というか八個目、ないしはファイナルトーナメントが始まらないともらえないのかもしれない。

 まあ、何でもいいんだけどよ。

 初っ端から恥ずかしい思いをしている分、今更何がきてもただそれを着るだけだからな。そこに喜怒哀楽の感情なんか邪魔なだけである。ある意味、これも仕事だ。大会期間中の期間限定とはいえ、スポンサーを得たことでマスコミ等からの取材には一切答えなくてよくなっているし、煩わしいことも全て大会委員会行きだ。その見返りが派手なパフォーマンスなのだから、ダンデによってジム戦ごとに衣装に変化が現れていくのも、一種のパフォーマンスとしておけば何ら問題はない。

 うん、仕事と思えば何でもやれてしまいそうなその感覚が、もう既に社畜だよな…………。

 

「うっわ、履きにく………」

 

 ダンデからの靴はハイカットのブーツ型でフィット感自体はすごくいい。ただ靴の裏面にサッカーのスパイクのようにガットが付いており、初めてこんな裏面の靴を履いたため、歩きにくいったありゃしない。

 しかも爪先にはガオガエンのように獣の爪が伸びている。

 俺はジムチャレンジの日程が全て終わるまでこの履きにくい靴を履かないといけないのか。

 

「ダンデには文句の一つや二つ、言ってもバチは当たらないよな」

 

 こんなことでミッションを失敗したとかになれば、いい笑いもんだ。精々、失敗しないように気を引き締めるとしよう。

 

 

 

   *   *   *

 

 

 

 ミッション会場に連れて来られると、そこは雪の世界だった。

 何を言ってるのか分からないだろうが、俺自身もよく分からない光景に戸惑っている。

 え、なに?

 この雪の上を滑ってゴールまで目指せってことなのか?

 いや、雪だから俺が想像してる滑りとはまた違ったものか。ただただ転ぶだけのスライドするわけじゃない滑りだ。

 これが一面氷の床だったら、スケートみたいに滑れただろうが、どうもそうではないらしい。

 

「それではミッションの説明をします。まずはこれを」

 

 そう言われて渡されたのはL字型の金属棒。

 おい待て。見たことあるぞ、こういうの。

 まさかこれで宝探しでもやれって言うんじゃないだろうな。

 

「キルクスジムのジムミッションは迷路の攻略です。途中には落とし穴がいくつもあります。落とし穴に嵌った場合は最初からやり直しとなり、大幅な時間ロスとなることでしょう。なお、落とし穴は今お渡ししたダウジングマシンが教えてくれます。近くなるほど反応が強くなりますので、それを頼りにゴールを目指してください」

 

 強ち間違いじゃなかった…………。

 

「こんな棒で落とし穴が分かるわけねぇ…………」

 

 古典的過ぎるだろ。

 どう考えても役に立ちそうにない。

 しかもダウジングマシンって。どこがマシンなんだよ。ただの金属棒じゃねぇか。

 あるいはそれも込みで自らクリア方法を見つけてクリアしろっていう隠し要素だったりするのか?

 ……………今までの傾向からすると有り得なくもないから何とも言えないな。

 それに落とし穴に嵌ったらどうやって出ればいいんだよ。時間ロスとか以前の問題じゃねぇの?

 しかも怪我の確率が他のジムよりも高いし。

 あのコーヒーカップと大差ないぞ。ただ、あれは一応不慮の事故ってことで片付けられるが、ここのはどう取り繕ったって怪我したら言い訳出来ないぞ。

 運営、大丈夫なのか?

 その辺の安全説明もなさそうだし…………。

 

「それでは、第一ミッション始め!」

 

 これを子供たちもやってたのかと思うと、危機管理が杜撰過ぎて怖いんだけど。

 まあいい。

 どうせやるしかないんだから、好きにやらせてもらおう。

 

「まあ、何となく最初はこの辺にあるんだろうな」

 

 スタートしてすぐの正面に雪に覆われた岩が左右に並んでおり、その間がすごく怪しい。

 スタート切って真っ直ぐ進んだら落とし穴だった、なんてよくある話だ。それに左右に岩が並んでいるのも怪しい。

 

「よっと」

 

 片足で軽く踏んづけてみると…………うん、よく分からない。ブーツを履いているため、もう少し深く踏みつけてみると今度は床が抜け、上に乗っていた雪が空いた穴に落ちていく。

 足を引っ込めてもう少し左で踵落としを入れてみる。

 今度は落とし穴全体の床が落ち、輪郭が見えてきた。

 なるほど、落とし穴の大きさはこれくらいか。

 これは意外とこのブーツでどうにかなるのではないだろうか。邪魔で仕方なかった靴裏のガットも、雪の上を歩くのに適しているようだし、多分走ることも可能だろう。今回ばかりはダンデに礼を言いたい。

 ついでにダウジング棒を落とし穴に向けてみると…………うん、ちょっと反応してるのかな? 程度。ただの手ブレと言われたらそれまでである。

 使えねぇな。

 少し走ってみるか。

 

「よっ」

 

 落とし穴からスタート地点まで駆け出すと割と安定して走れる。

 これなら効果の怪しいダウジング棒に頼るよりずっと早くクリア出来るんじゃね?

 要はイッシュ地方で鍛えていた時のパルクールの感覚でいいだろうし、ここからゴールは一直線に伸びている。雪に覆われた岩があるところに落とし穴がありそうだし、迂回する方が却って落とし穴を引く確率が高い。

 まずは今確認した落とし穴を右の岩を使ってジャンプで飛び越える。

 着地と同時にそのまま走り出し、セーフゾーンと思われるところにいるジムトレーナーを無視して走り去り、その先にある並んだ岩の隙間を壁キックで登り、その奥へと飛び込む。これで第一ミッションはクリアだな。

 

「さーて、始めますか」

 

 頭の中でのシミュレーションも終わった。

 あとは一直線に進むのみ。

 ガッと駆け出すとまずは落とし穴の前で左足で踏み込みジャンプ。そして右側の雪で覆われた岩を右足で踏みつけてさらにジャンプして落とし穴を飛び越えた。飛距離が足りないかなと心配はしたが、特にそんなことはなく無事に着地。そのまま駆け出して、驚いているジムトレーナーを置き去りにしてセーフゾーンを過ぎ、ゴール前の……恐らく迂回するように配置されているのであろう並んだ岩の間を連続で踏みつけて登り、高さを確保して一気に飛び越えた。

 シュタッと着地するとゴール前にいたスタッフの口が開いたまま塞がらなくなっている。

 

「ゴール、ですよね?」

「え? あ、いや、え? は、はい! ゴール、第一ミッションクリアです!」

 

 確認のために声をかけると、未だに驚いたままながら、クリアを宣言してくれた。

 よしよし。

 インチキ臭いダウジング棒に頼らなくともクリア出来ることは実証されたな。

 まさかこんなところでイッシュでの遊びが役に立つとは。

 パルクール施設を存分に使った鬼ごっこがこうまで役に立ったのは初めてではなかろうか。案外、俺も動けるもんだな。

 そのまま階段を登って次の部屋へ入ると、正面には最初の落とし穴があったように左右に岩が並んでいる箇所が三連続で続いていた。

 まあ、一つ目はスタート地点から出てすぐなので確実に落とし穴はないだろう。あったらスタート地点から出られなくなってしまうからな。

 そして二つ目は見るからにありそうな配置になっており、三つ目も同様。さらにその先にはゴールを迂回させるようにまたしても岩が隙間なく並べて配置されており、それを越えるとセーフゾーンとなっている。ゴールはすぐ先にあるが、ここからではその周辺の岩の配置が見えにくい。なので、ゴール前は出たとこ勝負という感じになりそうだ。

 他のルート?

 確認したって通るわけじゃないんだから無視していいだろう。

 

「んじゃま、第二弾と行きますか」

 

 スタート地点から走り出すと左右に並んだ岩の一つ目を無視し、二つ目のところで左足で踏み込んでジャンプし、右の岩を右足で蹴り付けて落とし穴がありそうな部分を回避。そのまま斜めに走って今度は右足で踏み込むと三つ目の左側の岩を左足で蹴り付けて、落とし穴がありそうな部分を回避。

 そのままセーフゾーン前の横長の雪に覆われた岩を爪先の獣爪を差し込み、ハシゴのように登っていく。

 最後に右手を付いて一気に飛び越えるとセーフゾーンに入り、そのまま驚いているジムトレーナーを無視して一直線に…………ッ!?

 左右に大きな雪で覆われた岩が。

 咄嗟に出していた右足で踏み込み、左側の大きな岩を三歩踏みつけ、ゴールの方へとジャンプした。

 うん、危ない危ない。絶対に落とし穴があっただろ。

 セーフゾーンから出てすぐの気の抜いたところを突いてくる嫌なやつだ。

 確認のために振り返って踏みつけてみる。

 するとバキバキバキと割れて、落とし穴が出来上がった。

 

「やっぱりか………」

 

 いやー、マジで焦ったわ。

 この落とし穴の配置を決めた奴、絶対性格悪いだろ。

 悪態を吐きながらもゴールする。

 

「判定は………?」

「え? あ、はい、第二ミッションクリアです!」

 

 よし、ゴリ押しな気もするが、言わせたもん勝ちだ。

 物言いを付けられる前にさっさと次のミッション部屋へ移動しよう。

 

「だ、第三ミッション室へ連絡。ミッション突破されました」

 

 ………おっと?

 何か今不穏な言葉が聞こえてきたような気がするんだけど?

 まあいいや。

 取り敢えず無視して、俺は階段を登って第三ミッション部屋へと向かうことにする。

 

「マジかよ………」

 

 階段を登ったら、まさかの白銀の世界だった。

 前見えねぇ………。

 これもう、俺にクリアさせる気ねぇだろ。

 つか、寒ぃわ。寒すぎる。吹雪いてんじゃん。いくら変なやり方でクリアしていっているとは言え、これは流石にやり過ぎだろ。下手したら凍え死ぬぞ。

 もう知らねぇ。そっちがその気なら、こっちもズルさせてもらうわ。どうせ吹雪いてる中はドローンも飛んでいられないだろうし、そもそもこんな視界の悪さじゃ、飛んでいたっていい画は撮れないだろうからな。足下くらいズルしても見たかりはしないはず。

 

「黒いの。足場よろしく」

 

 取り敢えず、直進。

 するとすぐに横長い岩に激突。

 それをよじ登り向こう側へ。

 そしてそのまままた歩き出すとセーフゾーンに到着。

 ジムトレーナーはいなさそうなので、そのまままた直進。

 またしても小さな岩に当たったが、すぐ横が通れるようになっていたので、岩の脇を通過。

 

「寒………」

 

 こんな視界不良の中、走るわけにもいかないため歩いているが、流石に寒すぎるわ。風邪引いたらどうするんだよ。このジム、マジで嫌いだわ。怪我の確率も高ければ風邪を引く確率も高いとか、チャレンジャー殺しもいいところである。

 よくこんなので許可が降りたな。収益が高ければ何でもいいのだろうか。

 しばらく真っ直ぐに進んでいるとようやく次の岩に当たった。またしても岩の左右が通れるようになっていたので、今度は左側に進んでみる。

 多分、結構落とし穴の位置を通っているだろうが、ダークライの黒いオーラが足の裏にあるため、決して落ちることも床を踏み抜くことさえない。最早浮いているようなものだ。

 そのまま真っ直ぐ突き進み、セーフゾーンを通り越して、気づいたらゴールに辿り着いていた。

 うん、チートもいいところである。

 だが、こんな危険なことをやらせてるんだ。こっちがズルしたって文句は言わせない。

 

「うぇ!? も、もうですか?! 嘘でしょ………」

 

 ゴールに立っていた女性スタッフが驚きの声を上げている。何なら亡霊を見たかのような怯えられ方をしている。

 ちゃんと地に足は………今付けたぞ。

 

「くっ………。こうなったら、私とバトルです!」

 

 いやいやいや。

 何でだよ。

 何でゴール判定するスタッフとバトルしなきゃならねぇんだよ。

 そりゃ、今回のミッションは誰ともバトルしてないけどさ。

 呼び止められることもなかったんだから、態々俺から声かけてバトルする必要もないんだし、バトルなしでもいいだろうが。

 でも、バトルしないとクリアの判定も出してもらえなければ、ゴールすることさえ許してもらえないのだろう。

 職権濫用もいいとこだな。

 仕方ない、やるからにはコテンパンにしてやる。

 

「オニゴーリ、レッツゴー!」

 

 おい、いきなりかよ。

 

「ヤドラン」

 

 こおりタイプが出てくることのは予想がついているため、今回のジム戦において、ドラゴンタイプを持つキングドラとドラミドロは戦力外。ここまで隠してきたわけではないが出すタイミングを流していつの間にか秘密兵器になってしまったウルガモスをこんなところで出すわけにもいかない。ガオガエンとサーナイトを温存しておくとなると消去法でヤドランがベストになってしまった。

 だがまあ、ヤドランで戦力不足ということにはならないだろう。何ならヤドランでも戦力差があり過ぎるってことにのるじゃないだろうか。

 

「こおりのつぶて!」

「かえんほうしゃ」

 

 口を開いたオニゴーリが氷の礫を無数に飛ばしてくるが、それを全て焼き払っていく。

 

「シェルアームズ」

 

 そして、左腕のシェルから毒の弾丸を撃ち放つと、特性のクイックドロウが発動したのか、次の瞬間にはオニゴーリに着弾していた。

 

「オニゴーリ!?」

 

 ふらふらと落ちていくオニゴーリ。

 うん、今の間に合法的に天気を変えよう。

 いつまでも吹雪の中にいたくはない。

 

「にほんばれ」

 

 ヤドランも一応は覚えたらしい。ガオガエンやウルガモスだけでなく、自分やサーナイトもほのおタイプの技を使うためだとか。教えたのはウルガモス。ちなみにあまごいもキングドラに教えてもらって覚えたらしい。

 普段はのほほんとした性格なのに、バトルのことになると割と積極的なのは誰の影響なんだろうな。

 

「オニゴーリ、かみくだく!」

 

 人工吹雪が収まり、室内ながら強い日差しが顔を出す。

 そこをオニゴーリが接近してきた。

 

「サイコキネシス」

 

 咬まれる寸前に超念力で動きを止め、迷路の壁にぶち当てる。

 

「かえんほうしゃ」

 

 さらに追い込むように炎を浴びせると黒焦げになったオニゴーリが出来上がった。

 うん、単調な攻撃で面白みもないな。

 

「お、オニゴーリ、戻って!」

 

 たったこれだけの攻防で焦りを見せ始めたスタッフの女は、まだやる気なようで次にガラル地方のバリヤードを出してきた。

 ガラルのバリヤードはこおり・エスパータイプ。

 ルージュラさんと同じタイプである。

 

「バリヤード、サイコキネシス!」

「かえんほうしゃ」

 

 またしてもクイックドロウが発動し、バリヤードが動き出す前に焼き尽くしていく。

 

「シェルブレード」

 

 そして一気に距離を詰めて、左腕のシェルから水の刃を伸ばして叩き斬った。

 

「バリヤード?!」

 

 たったそれだけでバリヤードは戦闘不能になってしまった。

 うーん、ヤドランが無双している。というかこれくらいの相手なら相手にもならないのかもしれない。

 ジムチャレンジが始まってからのヤドランの成長っぷりは著しいからな。頼もしい限りである。

 

「くっ………バリヤード、戻って。いくよ、ユキノオー!」

 

 三体目にはユキノオーが出てきた。

 出てきたと同時に霰が降り始めた。

 人が折角晴れ間模様にしたのに、天気を戻すんじゃねぇよ。

 

「シェルアームズ」

 

 ムカついたので、攻撃される前にこっちから動いてみた。

 

「ふぶき!」

 

 すかさず吹雪で足止めしようとしたのだろうが、それより早くヤドランがユキノオーの懐に入り、アッパーカットを入れた。

 

「もう一度シェルアームズ」

 

 大きく後ろへ仰け反るユキノオーの腹にさらに一発入れると、くの字に折れ曲がり、迷路の壁へと吹っ飛んでいく。

 

「トドメだ。かえんほうしゃ」

 

 くさ・こおりタイプのユキノオーには大ダメージだろうが、そんなことは知らん。恨むなら無用なバトルを仕掛けてきた自分のトレーナーを恨んでくれ。

 

「そん………な………」

 

 丸焦げになったユキノオーを見て、崩れ落ちる女性スタッフ。

 いくら俺がセオリー通りのクリアの仕方をしていないからって、バトルを挑むなら相手の力量を測ってからにしてくれ………。

 俺は自分なりにミッションをクリアしただけなのに、スタッフからこんな仕打ちを受けたんじゃ、ジムの評判を落とすことになりかねないぞ。

 

「あんまり足掻くとジムの評判が悪くなるだけだぞ」

「くっ………第三ミッション、クリアです………」

 

 流石にそれは分かっているのか、悔しそうにクリアを宣言してくれた。

 ったく、無用な時間だったわ。

 これはちょっとこのジムのトップにも問題があるのかもしれないな。ヤローさんのところはもちろん、ルリナやカブさんのところもこんな感じではなかったし、サイトウのところに至ってはコーヒーカップはアレだったが、ちゃんとバトルの前に確認もしてくれたし、事前に用意されていたんだなって印象だった。なのに、目の前の女性スタッフは急遽バトルを仕掛けてきたって感じで脈絡がなかった。

 婆さんのとこ?

 あそこはもう最初からバトルしながらクイズに答えていくのがミッションだったからな。唐突性はなかった。

 で、ここのトップはマクワの母親でもあるメロンさんと。

 まだ本人のことをよく知らないため何とも言えないが、マクワの反応からして癖がある人なのだろう。

 俺はこの後のジム戦に一抹の不安を抱きながらも、ヤドランと共にミッション部屋を出るため階段を昇った。

 

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