トツカを無事エンジンシティの病院へと運び込み、今日は夜も深まってきたということで解散した。
カブさんはエンジンジムへ、ピオニーのおっさんとシャクヤは多分自宅へ、コマチはトツカの病室に残し、俺とイロハとオリモトの三人はホテルへと直行。
その間、終始イロハとは手を繋いだままで、イロハとは反対側を陣取るオリモトは口数が少なく、妙な空気感が生まれていた。
多分、イロハが艶かしく指を絡めてきてるのに気付いていたのかもな。俺も他人のそんなものを目にして、しかもそいつはと一緒に行動しないといけないとなると反応に困ってしまう。無視を決め込むのが一番だ。
で、ホテルに到着するなり、オリモトは一人で部屋を取ってしまいそそくさと逃げていき、残された俺とイロハはイロハの有無を言わさぬ無言の圧力により二人部屋に。
俺たち以外に人がいないエレベーターに乗り込むと、俺たち以外に誰も乗っては来なかった。
エレベーターの扉が静かに閉まり、機械音と共にゆっくりと上昇を始めた。
閉ざされた箱の中は、やけに息苦しいほどの静けさに満たされている。
俺の右手に絡みつくイロハの指先は、温もりを帯びて柔らかく、まるで離す気がないかのように力を込めてくる。
視線を横にやれば、彼女は何事もないような表情をしているのに、その頬は微かに紅潮していて、呼吸は浅く速い。
階を示すランプが一つ、また一つと点灯していくたび、心臓の鼓動もそれに呼応するように速くなる。
互いに口を開かず、それでも絡めた指から伝わる熱で会話をしているような感覚。
無言のまま、俺たちはエレベーターの揺れに身を預け、わずかに肩が触れ合う距離を保った。
やがて「チン」という音とともに、目的の階に到着。
扉が開く瞬間、イロハが指を絡めたまま、ほんの少しだけ俺を引いた。
廊下は薄暗く、壁に沿って灯る間接照明が、影を長く落としている。
その中を、俺たちはゆっくりと歩く。足音が絨毯に吸い込まれ、手の熱だけが現実感を伴っていた。
部屋の前に立ち、カードキーを差し込む。
電子音とともにロックが外れる。
その音が妙に大きく響いた気がしたのは、きっと廊下の静けさのせいだけじゃない。
カードキーを抜き取り、ドアを押し開ける。
室内は落ち着いた照明に照らされ、外よりもわずかに暖かい空気が漂っていた。
中へ足を踏み入れた瞬間、背後で扉が音を立てて閉まる。
その音が消えるや否や、イロハが振り向き様に俺の腕を引き、次の瞬間、背中が冷たい壁に触れ、彼女のもう片方の手が俺の顔の横に添えられていた。
近い。
目の前で揺れる茶色の瞳に、自分の姿が小さく映っている。
息が触れ合う距離まで顔を寄せられ、抗う間もなくそのまま唇が重なった。
柔らかく、しかし逃がさないように押し留める力。
短いはずなのに、永遠のように長く感じる沈黙の中で、心臓の鼓動だけが鮮明に響いていた。
唇が離れたあとも、彼女の手はまだ俺の顔の横にあり、その距離は一向に開く気配がない。
「フー、フー……」
高揚したイロハの甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
その眼差しには、どこか俺を誘っているような色があった。
俺の手が、自然にイロハの細い腰を掴んだ。
その瞬間、彼女が微かに身体を震わせるとともに、その吐息に熱が籠もったのを感じた。
俺の意思とは無関係に、俺の指が彼女の腰を撫でる。
彼女は身体をくねらせ、吐息を漏らす。
俺の指先が下の方にある彼女の腰から、その手をお尻へと這わせると、彼女の身体は強ばった。
そして彼女はその手で俺の頬をそっと包み込むと、舌を伸ばして見せつけてくる。
俺はその誘いに応え、唇を再び重ね合わせながら彼女の舌を求めた。
口内で舌同士を重ね合い、絡みつき、唾液を交換する。
同時にミニスカートの上から尻肉も揉みほぐしていく。
すると彼女の口内に含まれた俺の舌が、強く吸われた。
それと同時に、お尻を揉む手の甲に、彼女の指がそっと添えられる。
彼女の手はそのまま俺の手を下へ引き下ろし、俺の手のひらはそのまま彼女の太ももの内側へ。
「んんっ」
くぐもった声とともに、彼女の身体がびくんと震えた。
タイツ越しに伝わる太ももは熱く、少し汗ばんでいるのが手に伝わってくる。
彼女の舌は俺のそれを舐め回しながら、少しずつ離れていく。
彼女は名残惜しそうに唇を離すと、俺を見つめて囁いた。
「せん、ぱい………」
吐息混じりの甘い声。
彼女の視線は熱っぽく、情欲で潤んでいた。
それだけで俺の理性をゴリゴリと削り取っていく。
俺は彼女の身体を反転させ、背中を向けさせると、今度は俺の方から身体を密着させ、耳を舐めた。
耳たぶを口に含み、軽く甘噛みする。
「あっ……んんっ」
すると彼女はくすぐったそうに身をよじり、その吐息には期待が混じっていた。
耳介をなぞるように舌で舐め上げ、そのまま首筋に唇をつければ、彼女の身体はぴくんと震え、声が漏れてくる。
「んんっ……、あっ……!」
肩越しにこちらを見上げた彼女は、熱っぽい表情で口元を緩ませていた。
俺はそのまま彼女の首筋から肩口にキスしながら手を移動させ、胸へと近づけた。
彼女の肩は緊張に強ばっていたけれど、それでもなお俺の手は彼女の胸をセーターの上からまさぐり、その感触を楽しんだ。
彼女の肩越しに覗く顔は赤く染まっており、吐息は荒く、目は潤んでいる。
時折、彼女が身を震わせたり息を荒げたりするたびに、俺は彼女の身体を撫で回す。
そのたびに、彼女は切なげに表情を歪ませ、俺に身体を預けてきた。
その表情はとても可愛らしく、つい嗜虐心が湧いてしまう。
「んんっ!?」
堪らず彼女の唇を塞ぐと再び舌を捩じ込み、彼女の口内を味わうように蹂躙した。
彼女もそれを受けて応えるように舌を絡めてくるけれど、その動きは少したどたどしい。
そんな彼女の舌から唾液が分泌されるのを感じ取り、それを吸う。
それと同時にセーター越しにブラ越しの胸の膨らみを揉めば、彼女の身体が小さく震えるのを感じた。
そのまま俺は唇を離すと、今度はこっちの番だと言わんばかりに俺の身体を押して、向かい側の壁へと押しやられてしまった。
そして、俺の首に腕を回し、身体を擦りつけてくる。
「せんぱいっ♡」
彼女は俺を上目遣いで見つめながら、熱っぽく囁いてきた。
俺は彼女の首に手を回し、再びキスを交わす。
彼女はそれに応えながらも、俺の背中に手を回すと同時に、腰を押しつけてきた。
その刺激で俺の股間は瞬く間に固さを増していき、彼女の身体に擦りつけられ、更に興奮する。
彼女もまた同じことを感じているのだろう。
俺は彼女の後頭部に手を当てながら、彼女を強く抱きしめた。
そしてそのままゆっくりと床に押し倒すと、彼女の顔が紅潮するのが分かった。
彼女の両肩を掴んで上に抑えながら、俺は彼女の身体を舐めるように見つめる。
セーターにタイツ。そしてミニスカートに包まれた彼女の身体のラインは、とても魅力的で美しかった。
そんなイロハは恥ずかしそうに視線を逸らすも、自ら脚を広げて見せつけてくる。黒いタイツから覗く白いショーツはその周りごと湿っており、内腿を伝って液体が流れていた。
そんなイロハを見下すように見下ろしながら、俺は彼女の脚を撫で回す。
その感触は絹のような触り心地で、俺は思わずその脚を揉みしだいていく。
俺の指先に触れている箇所から、彼女の身体がぴくんと震えた。
「あんっ……んぁっ……!」
甘い声が漏れるたびに彼女の身体から力が抜けていく。
そして、俺は太ももの付け根を両手で掴むと、そのまま持ち上げるように脚を広げた。
彼女は身体を仰け反らせて声を上げ、吐息には興奮が籠もっていた。
俺は彼女のタイツの股間を擦りながら、さらに太ももの付け根に指を這わせた。
すると彼女の身体はぴくんと跳ねて、嬌声が漏れる。
俺はそのままタイツの上から割れ目をなぞるようになぞれば、彼女の身体から力が抜けていくのをはっきりと感じた。
「あっ……んんっ……」
彼女の吐息に混じる声は、どんどん熱を帯びてくる。
俺はそのまま指を動かしながら、脚の付け根を指先で撫でまわす。
「ああっ……!」
甲高い喘ぎ声が漏れ出し、彼女の身体全体がぶるっと震えた。
俺はそのまま何度も太ももの付け根を撫で続けるとともに割れ目をなぞり続け、徐々に湿っていくタイツから生じる湿り気を楽しんだ。
彼女の身体は何度も快感に身じろぎして、その度に彼女は声を漏らす。
そして、ついに彼女は達してしまったようで、脚がびくびくと震えたかと思うと脱力してしまった。
荒い息をする彼女の顔をじっと見つめる。
すると手を伸ばして抱きしめろとせがんでくるので、俺は素直にその要望に応えることにした。
抱き寄せると、彼女は俺の胸に顔を埋めてきて、その吐息は熱い。
しばらくそのまま彼女を抱きしめていたけれど、彼女も落ち着きはったのだろう。
顔を上げるのと同時に、俺の首に両手を回してきたかと思うと、彼女は俺を強く抱きしめてきた。
その力は強く、俺は思わず息を詰まらせる羽目になるほど。
そしてぐりんと身体を回され、今度は俺が床に押し倒されてしまった。
どこにそんな力があったのだろうか。
イロハは俺の上に跨ると、妖艶な笑みを浮かべた。
「私の番ですよ」
そう言うと同時に彼女は俺の股間に自らの股間を擦り付けてくる。
すでに固く大きくなっていたそれはズボン越しに彼女の感触をはっきりと捉え、俺も思わず声が漏れてしまった。
彼女はそんな反応を見てか、口元を緩ませたかと思うとさらにぐりぐりと股間を押しつけてきた。
「んんっ……」
俺は思わず身体を強張らせてしまうが、彼女もそれは分かっているのか、俺の反応を愉しみながら腰を振るのを止めようとはしない。
というかイロハもイロハでくぐもった声を漏らしている。
俺の身体の上で腰を振っているために、その動きに合わせて胸が揺れていた。
セーターに包まれた二つの膨らみが上下左右に揺れる様子は淫靡で、その魅力に俺はすっかり目を奪われてしまっていた。
するとそんな視線に気付いたのか、イロハは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
そしてそのままゆっくりとセーターを捲り上げ、白いブラが露出したところで止まった。
その胸元からは彼女の谷間が覗いているものの、ブラに隠れてよく見えない。
彼女はそのままゆっくりとセーターを頭から外し二つの膨らみが露出する。
俺は思わず息を飲んだ。
久しぶりに拝んだそれはブラ越しとはいえ、俺の劣情に火を灯すには十分すぎるほどの色気を発していたからだ。
イロハはそんな俺を見下ろしながら、俺の股間をぐいぐいと押しつけ続けてくる。
俺は堪らず声を出してしまい、彼女はその反応を見てか楽しそうに目を細めた。
そのまま彼女は上半身を倒してきて俺の顔に胸の谷間が押し付けられ、ブラに包まれた胸の柔らかさが顔中に伝わってくる。
そして俺の頭を固定するように両手で掴むと、彼女は腰を動かして俺の股間を刺激し始めたのだ。
「あっ、んっ、はっ………んぅ……」
ブラとタイツ越しに彼女の秘部が俺の股間全体を包み込むように押しつけられるたびに、彼女の吐息が漏れるのが分かる。
俺はそのまま顔に押し付けられている胸の先端を舌で探ると、布地の上から舐めた。
「んっ」
彼女の身体はぴくんと跳ねて、甘い吐息が漏れてきたので、俺はそのまま舐め続けることにする。
すると彼女が再び俺の股間全体を押し付け、俺の顔を胸の中に埋め尽くしながら刺激してきた。
彼女の腰が前後に動くたびに、俺の下半身は彼女に包み込まれて擦られていく。
そしてそれは俺も同じこと。
彼女は腰を動かし続けているからか、段々と吐息も荒くなってくる。
俺はその間も彼女の胸をブラ越しになぶり続けていたが、ブラは濡れて肌に張り付き、その先の蕾が固くなっていて分かるようになっていた。
そんな胸の突起を舌でつつけば、彼女の腰の動きが速くなる。
同時に彼女の吐息も喘ぎ声に変わっていくとともに、俺の股間を擦る動きが激しくなった。
彼女の秘部が擦り付けられるたびに、俺のモノがびくびくと跳ね上がり、ズボンを押し上げているのが分かる。
俺はたまらず彼女のブラを剥ぎ取ろうとしたけど、イロハはそれを阻止してきた。
なので、俺は代わりに彼女のお尻を揉みほぐし始めた。
すると彼女は身体をぴくんと跳ねさせるとともに動きを止め、俺の頭を強く胸に抱き寄せる。
そして再び彼女は腰を動かし始めたけれど、その動きは先ほどよりもゆっくりになった。
彼女の身体は時折ぴくんと震え、腰の動きは小刻みに揺れている。
そしてとうとう彼女は動きを止めたかと思うと、そのまま俺の上体を起こしてくれた。
ようやく目線が同じ高さになり、視線が絡み合う。
そして彼女は何も言わず、そっと目を閉じたかと思うと唇を合わせてきた。
俺もそれに応え、舌を突き出すと、彼女もそれを絡めとり、吸い上げてくる。
そして俺はブラをずらしながらその先端に触れると、彼女は身体をびくりと跳ねさせながらもさらに積極的に舌を絡めてこようとするので、俺はそれに応えながら、もう片方の先端を指で挟むように摘んだ。
「んんんっ、んんんぅぅぅっ♡」
彼女は身体をぴくんと震わせるとともに口を離して嬌声をあげながら悶える。
そしてそのまま俺の上に倒れ込んできたので、慌ててその身体を支えることに。
そんなイロハの顔は紅潮し、呼吸は荒い。
瞳は情欲に濡れており、どこか熱っぽい視線で俺を上目遣いで見ていた。
「せんぱい………♡」
甘い吐息が俺の唇に吹きかけられ、俺も思わずその艶めかしさに息を呑む。
「今日は………寝かしませんよ………」
「それはこっちのセリフだ」
俺の言葉に彼女は満足そうに笑うと、そのまま唇を重ねた。
今日一番の激しい絡み合いとなり、俺たちはお互いの口内を貪り合う。
彼女の身体から伝わる温もり。
それに触れ合い、混ざり合うような感覚は、いつにも増して強く感じられた。
腰も動かし擦り付け合うのも止められず、俺たちはそのまま身体を重ねて互いを刺激し続けた。
そして、俺は限界を感じながらも彼女とキスをし続けることをやめない。
彼女が欲しいという思いが強くなりすぎたからだ。
やがて俺たちは自然と唇を離し、お互いの呼吸は乱れ、汗を流す身体も熱かった。
「会えなかったのはこっちの方が長いんだ。覚悟しろよ?」
「えっ?」
俺の理性は今の激しいキスで弾け飛んでしまったらしい。
困惑するイロハを他所に、俺はイロハを横抱きにしてベッドまで運び、覆い被さった。
そこからの俺はまさに獣になっていたことだろう。ブラを剥ぎ取り、スカートを捲り上げ、激しく擦り付けてあったことで伝線したタイツを破きーー。
大事なものを目の前にして、マーキングしない雄はいないだろうってくらいの勢いだったと思う。
仕方ないんだ、イロハが可愛くてしょうがないんだから。
いや、それだけじゃないな。
俺が我慢していた反動もある。
とにかくイロハを自分の物だとマーキングするように抱きたくて仕方なかった。
我ながら凄い性欲だとは思うが、俺だって人間なのだから所詮こんなもんである。
彼女の甘い匂いの中に自分の匂いを染み込ませるように何度も繰り返し肌を重ね合いつつ、何度も達し、彼女の身体を朝まで貪り続けた。