「さて、ヤドラン。今日はお前に剣捌きを叩き込んでいくぞ」
「ヤン?」
おっさんとのフルバトルから半月、キングドラとクズモーを海に連れていった後、そろそろヤドランも次の段階に至るべく剣捌きを身につけさせることにした。
ヤドランは足こそ遅いもののゲッコウガ、ジュカイン以来の斬撃技が使えるため、俺のサブカル知識を活かせると判断したのだ。実力もそれなりに付いてきたしな。
うん、それはいいんだ。日に日に成長している証だから。
「………で、なんでお前までいんの? 暇なの?」
「そうね、今のわたしは自由人。そう言ったのは君じゃない? だから自由人らしく自由を謳歌している真っ最中よ」
海から戻る際、丁度アーマーガアタクシーから降りてきた厄介者と目が遭ってしまい捕縛されてしまった。
いや、マジで笑顔でタックルしてくるワンパチってどうなの………?
「あーはいはい、俺が言いましたよ、クソ暇人め」
「暇じゃないしー? これも立派な学習だしー?」
まあ、確かに?
本に書いてあることだけが全てではないからな。実物を見て観察して、同族であっても各個体によって若干の差が生まれてくるもの。ましてやトレーナーのポケモンともなれば、育成方法によってはガラッと変わってくるからな。
けどな、俺を参考にするのはどうかと思うわけよ。
自分で言うのもなんだが、俺は特殊な部類にカテゴライズされてるぞ? それを参考にするとか、何の役にも立たないだろうに。
「なら、尚更だろ。俺を参考にしたんじゃ、全て狂ってくると思うぞ」
「うわー………、そんな自覚はあったんだ……………」
おい、そこで引くなよ。
悲しくなってくるだろ。
「参考にならんとか言われても知ったこっちゃないからな」
「言わないよ」
なら、いいや。
好きにさせておこう。どうせ何を言ったところで満足するまで諦めないだろうし。それこそ、命の危機とかない限り、飽きるまでここにいるだろう。ジャングルの主が奇襲を仕掛けてきたあの時に、意地でも残られてたらどうなっていたことやら。想像もしたくないな。
「んじゃ、ソニアは放っといて。ヤドラン、まずは単発斜め斬り、スラントからいくぞ」
「ヤン!」
影にいる奴に足で合図を送り、黒いオーラで右手に剣を作り上げていく。影で話は聞いているようで合図だけで何を求めているのか分かる辺り、思考回路も似通ってきているのかもしれない。
そして、黒い剣を振りかぶって右上から左下に振り下ろした。
それに合わせてヤドランも左手のシェルから水の剣を作り出し、右上から左下したに振り下ろした。
なんかやりにくそうだな…………あ、そういやシェルがあるのは左手なんだった。
「あ、すまん。左手の方がよかったよな」
いずれは二刀流で右手でも使えるようになってほしいが、まずは自分のシェルでブレードを作り出せる左手に合わせて見本を見せた方がよさそうだな。
「んじゃ、もう一度な」
今度は左手に持ち替えて左上から右下に振り下ろして見せる。
それを真似るようにヤドランも左手の水のブレードを振り下ろした。
「いい感じだ」
初めてでも若干の剣風が走る。
この感じなら他の基本の型を一通り教えて、その後に素振りをさせていけば型の習得も時間の問題だろう。
どちらかと言えば、そこからの発展技。連撃技を習得していく方が大変である。二連撃くらいならまだいけるだろうが、四連撃までくるとな…………。
「次は水平斬り、ホリゾンタルな」
一通り見せるために次は右から左に黒い剣を振って見せる。
それに続けてヤドランも水平に空を斬ってみせた。
「三つ目は垂直斬り、バーチカルだ」
最後に上から真っ直ぐに剣を振り下ろして剣風で砂を飛ばすと、これまた同じようにヤドランも垂直に水の剣を振り下ろし、剣風で俺よりも遠くに砂を飛ばした。
「一応、この辺が基本となる動きだ。この辺は別にただの縦斬り、横斬り、斜め斬りだから名前なんて何でもいいんだけどな。ただ、ここから発展技として連撃技があるから、一応名前分けしてあるってだけ覚えといてくれ」
「ヤン」
「………ハチくんってどこかで剣術でも習ってたの?」
じっと見ていたソニアがそんなことを聞いてきた。
「いや、全く? ただのサブカルからの輸入もんだ。だからネーミングもそのまま使ってる」
「サブカルって…………君、他のポケモンたちにもこんなことを?」
「今の手持ちにはそんな教えた記憶はないが、離れている奴らには結構教えたぞ」
サブカルは結構役に立つ。元ネタを知らない人が多いため、瞬時に対応されることはまずない。しかも意外と合理的だったりするため、ポケモンの技以外で戦力強化に繋がる。
「あ、そうそう。この二週間で、有名どころの研究者たちの論文は見つけられたものだけでも全部目を通してきたよ」
急に話を変えるなよ。
それを報告されたところで俺にどうしろと?
「だから何だよ」
ヤドランは黙々と素振りを始めたので、仕方なくソニアの相手をすることにする。
「ハチくんは全部読んだんだよね?」
「まあ、多分大体は目を通してると思うぞ」
「ならさ、誰のどの研究が印象的だったとかある?」
「そりゃ、全部だ。結局のところスクールで習うようなことなんてほんの触り程度でしかない。より深くポケモンを知ろうするなら、図鑑や実際にポケモンに触れ合うのもだか、ああいう論文に目を通しておくのも必要なことだと思う。足りない知識を補完してくれるし、何より理論的に理解できるようになるから、知識を結びつけやすくなる」
誰がだのどれがだの特別印象に残っているような論文はない。そもそもどの論文も為になり、理解を深める上で欠かせないものとなっている。だからどれか一つというよりかは全ての論文が印象的だったと表現しても間違いではないだろう。
まあ、今読み返せば個性出てるなー、なんて感想は抱きそうだが。
「そういうお前はどうなんだよ」
「うーん、印象的というか理解が追いついてないのがいくつかあるかなー」
「へぇ」
「えっ?! 終わり!? 解説してくれるとかないの?!」
何で俺がそこまでしてやらねぇといけないんだ。
研究者目指してるんだったら、それくらい自分で理解できるようになってくれよ。
「やだよ、面倒くさい。それくらい自分で何とかしろよ」
「だ、だっておばあさまに聞くのもなんか違うじゃん? ダンデくんなんか以ての外だし」
「お前の交友関係狭すぎんだろ………」
ここで名前が挙がってくるのが婆ちゃんとダンデってのがな。この前のジムリーダーとかはどうなんだ?
「この前のあいつは?」
「ルリナ? 無理無理。モデルの仕事もあるから忙しいもん」
「他に頼れそうなのは? ホウエンのツテとかねぇの?」
「ないよ。ずっと勉強ばっかしてたし」
「使えねぇ………」
何のために留学までしたんだか。
いやまあ、当時のことを想像するとガラルから出るためだったんだろうけど、折角の留学をただ勉強するためだけに費やしたというのは勿体ないぞ。
「…………ハチくんって何でそんなに頭いいの?」
「別に頭いいわけじゃねぇよ。どうせお前が言いたいのは、何でそんなに論文読んで理解できるのって話だろうが、それはただ読解力があるだけだ。昔から本は読んでたし、今も師匠の本棚を漁っては読んでいる。そういう習慣が身についているから、文章を読解していくのはそう難しいことじゃない。けど、ここに研究データの検証とかされられるなら、俺も流石にお手上げだ。細かい数字のことまでは分かりかねるし、何より変な公式とか出されてもさっぱり分からん」
読んで理解するだけなら、数字は特に必要ないしな。あってもまだ理解できる範疇だし、特に計算する必要がないだけで楽である。それをこの論文を実際に検証してみましょうとか言われたら、俺だってさっぱりだ。そういうのは研究者の仕事だろ。
いつだったかオーキドのじーさんや変態プラターヌにこちら側の人間だとか言われたが、どう頑張ってもあちら側へはいけないと自負している。
「うぅ………ハチくんにも苦手分野があるのは分かったけど、わたしも読解力ほじぃよぉ………」
「だったら、本でも論文でも何でもいいから文章に触れろ。内容を深く読み解け。それしか言えることはない」
およよと天を仰ぐソニアに俺が言えるのは、もうそれくらいしかない。
ないので、さっさと突き放して当初の目的であるヤドランの様子を見てみると、相変わらず素振りを続けていた。
「さて、ヤドラン。ただ素振りしてるのも飽きるだろ? 俺相手に試しに振ってみるか?」
「ヤン? ヤン!」
一人で黙々とさせるのも飽きてくるだろうと思い、そう提案してみるとあっさり乗ってきた。
「んじゃ、取り敢えず俺の剣の向きに直角にぶつけるように打ち込んでみろ」
俺が黒い剣を垂直に構えると水平に斬り込んできた。
よし、俺が言ったことは理解できているようだな。
なら、次だ。
水平に構えると今度は垂直に上から振り下ろしてくる。
水の剣が離れたら次は水平から三十度くらいに上に傾けて構える。すると垂直になるように斜めに斬り込んできた。
その後はその三つを順番を変えながら、何度も構え直してヤドランの剣を受け止めていく。
意外とこいつ間違えないんだな。連続で同じ構えにしたり、角度を変えたりしても、しっかりと合わせてくる。
普段ぼーっとしているくせに呑み込みだけは早いのな。いいことだ。
「あら、楽しそうなことしてるじゃない」
「ミツバさん!」
そんなこんなしているといつの間にかミツバさんがバトルフィールドへとやってきていた。
「あれ見て楽しそうって感想の前に、普通何やってんのってなりません?」
「そうだねぇ、あれが他の子たちなら危ないことしてって思うけど、ハチ君だもの。ダーリンの手の余るような逸材なら、あれくらいやってのけてもおかしくないよ」
「手に余ってるんだ………、問題児じゃん」
「あ、そうだ! ハチ君! ヤドランに教えられるんだったらさ、ハチ君もできるってことだよね? だったら、アタシのエルレイド相手にハチ君の本気の剣術見せてくれない? その方がヤドランも最終目標が見れていいと思うんだ」
「ミツバさん、マジ………?」
なんか言い出したぞ、あの人。
横にいるソニアがすごいゲテモノを見るような目をしている。
「だって。ヤドラン、どうする?」
「ヤン、ヤンヤン!」
「え? マジで? 見たいのか?」
「ヤン!」
「へいへい。どうやらヤドランも見たいそうなのでお願いしますよ」
ヤドランに聞いてみたら、めっちゃ期待する目を向けてきたので、その提案に乗ることにした。
とは言ったものの、ちゃんとはやったことないんだよな。俺の身体動くかね………。
「はーい。エルレイド、ハチ君の剣捌きを全部受け切ってみて」
「レイ」
出てきたエルレイドはやる気みたいだ。
取り敢えず、エルレイドの腕の刃狙っておけばいいよな?
黒いオーラで両手に黒い剣が作られていく。
「えっ?! 二刀流!?」
それを見たソニアは驚いているが、前にバトルした時にヤドランが二刀流で戦ってたでしょうが。
ヤドランのためにやるんだから、いずれマスターしてもらうためにも俺が二刀流でやらずしてどうするんだよ。
「ヤドラン、さっきの打ち込みでは型を教えたけど、バトル中はあんまり気にすることないからな。それを前提で見ててくれよ」
「ヤン」
「んじゃ、まずはホリゾンタル・スクエア」
最初は水平斬り四連撃。
俺は左の剣を後方に構えエルレイドに飛びかかった。
遠心力を利かせて、左剣で左から右に斬りつける。そしてすかさず切り返して右から左へと振りエルレイドの右腕を弾くと、そのまま一回転して左腕を右から左へ斬りつけた。最後に左下から掬い上げるようにエルレイドの胴を狙うと、ガードするように両腕で胴を隠され受け止められた。
「バーチカル・スクエア」
今度はそのガードを崩すべく縦斬り四連撃。
右の剣を振りかぶって右上から左下に斬りつけて、すぐさま切り返して左下から右上へと掬い上げる。その勢いを利用して無防備になった右脇を狙って左上から右下へと斬りつけ、着地の踏み込みを使って右上から斬りつけた。
「レ、レイ………」
縦に横にと揺さぶられたエルレイドは重心が上手く乗らなくなっていたようで、後ろへとバランスを崩すも倒れるまでには至らなかった。ポケモンとしての意地が踏ん張ったのかね。
「エルレイドが押し込まれるなんて………」
「これはまだ片手での剣捌きだ。どうせならヤドランには二刀流としての技も身につけてもらわないとな」
「………何が違うの?」
「まあ、見てろって。俺の体力が保たないだろうから、最高位の技だけになるけど………んじゃ、ジ・イクリプス」
どちらかと言えばスターバーストストリームの方が有名だけど、二つもやってたら俺の体力が尽きてしまう。だって、あっちは十六連撃だけど、今からやるのは二十七連撃なんだからな。多分終わったら肩で息してると思うわ。
エルレイドとの距離を詰めた俺は、まず右剣を振り上げて右上から左下へ斬り下ろし、続けて左剣も振り上げて左上から右下へ斬り下ろした。
そのまま♾字を描くように左剣を右上から左下へと斬り下ろし、掬い上げるように右剣を左下から斬り上げていく。
ここまではバーチカル・スクエアの流れを彷彿させるものがあり、エルレイドも受け身が取れているようだ。
五撃目のために一度右脚を後ろに下げ、右剣を振り上げて遠心力を伴いながら右上から斜めに斬り下ろし、一回転しながら左剣をエルレイドの左腕に斬りつけていく。真正面に立ったところで右剣を垂直に振り下ろすと、エルレイドは七撃目にして距離を取った。
なので、俺は距離を詰めるために前に出ながら左剣を後ろに構え、飛びかかるのと同時に振り下ろし、すかさず右下から左上へと掬い上げた。そして勢いをそのままに右下から右剣も掬い上げてエルレイドのガードを揺さぶると、右剣を左から水平に斬りつけていく。流れのまま左上から左剣を振り下ろし、すかさず左剣を右下から掬い上げると身体が慣れてきたのか一歩下がられ躱された。
なるほど、だから次の十四撃目は突き技なのか。まるで相手がそう動くであろうタイミングでの突き技とは恐ろしいものだ。
俺もその一歩を埋めるべく右剣を突き出し、エルレイドの胴へと飛び込んだ。エルレイドも流石にこの突きは読めなかったのか、無防備に胴へと黒剣が入ってしまう。
右剣を引きながら今度は左剣を左から水平に振り回し、後ろに回った右脚に体重を乗せて一気にジャンプして右剣を右上から斜めみ斬り下ろした。そしてすかさず右剣を左下から掬い上げると同じように左剣を左上から斜めに斬り下ろし、すかさず右下から掬い上げていく。
またもや無防備になったエルレイドの身体に右剣を右上から斬り下ろし、八の字を描くように左上からも斜めに斬り下ろした。その流れのまま左剣も同じ位置から斬り下ろし、身体で隠れた右剣で再び突きを入れるとそのまま右上に斬り上げる。
そして右剣を下ろす流れで態勢を低くしながら一回転し、左下から右剣を斜めに斬り上げていく。
回る身体を止めず今度は左剣を左上から斜めに斬り下ろし、再び一回転して右剣を左から水平に胴を斬りつけ、最後二十七撃目に左剣でエルレイドの身体を突き飛ばした。
「はぁ……はぁ…………きっつ…………」
マジでこれ人間の身体でやるような動きじゃないわ。
素人には過重労働もいいところだ。
普段しない動きばかりしたため、明日には筋肉痛になってるかもな。
「レ……イ………」
後半ガードが緩くなり無防備になった辺りから、エルレイドは何も出来なくなっていたし、起き上がれなくなるのも無理ない。
つか、腕の刃へのダメージがすごかったのか赤くなっている。それ以外のところにも入ってしまっているため、傷だらけである。
「うそっ……?! エルレイドがあんなに疲弊するなんて………」
「そりゃ、あれだけあくのはどうの形を変えた剣で斬りつけられたんだ。後半はガードもままならなくなっていたんだから当然だよ。何なら、あれが全部つじぎりだったらエルレイドは戦闘不能になっていたかもしれないさ」
「マジですか…………ハチくん、人間じゃねー………」
失礼な。
一応まだ人間のつもりだぞ。
「ヤン」
「おう、ヤドラン。最終的にはこんな感じだ。やれそうか?」
「ヤン!」
トコトコとやってきたヤドランに感想を聞いてみると力強く返事してきた。
まあ、俺がかろうじて出来てるんだしその内出来るようになるだろ。
「よしよし」
「エルレイド、お疲れ様。ハチ君、強かったでしょ? 今はゆっくり休みなさいな」
「エル」
「あ、そうだ。ついでにガオガエンの方もやっておくか」
「ガゥ?」
エルレイドをボールに戻すミツバさんを見ていると、どうせ筋肉痛になるのは目に見えているのだし、ガオガエンの決め技をそれっぽくするための特訓もやっておいてしまおうという案が出てきてしまった。
もう明日は覚悟しておいた方がいいだろうな。
「お前にはブレイズキックっていう決め技ができたみたいだからな。ただ、どうせやるならもっとカッコよく見えるようにやりたいと思わないか?」
「ガゥガ?」
ボールから出したガオガエンにそう言うと、どういうことだと首を傾げてくる。
「黒いの、オーラで俺の足下にドンカラスみたいな模様を描いてくれ」
そう指示を出すと俺の足下にドンカラスのような黒い翼が広がっていく。
「んで、このオーラを全部右脚に凝縮してくれ」
その翼が折り畳むようにして俺の右脚に集中していくと、俺は走り出してジャンプしながら脚を折り畳み、落下と同時に右脚を前に突き出した。
うん、こんな感じだろう。
「ガゥガ、ガゥガ!」
着地して振り返るとガオガエンがめちゃくちゃ目を輝かせていた。
あ、気に入ったみたいだな。
「ねぇ、ハチくん」
「なんだよ、毎度毎度」
すると、それも見ていたソニアが複雑な顔をしながら口を挟んできた。
「………それ、もサブカル知識?」
「そうだよ」
「というか何でいとも簡単に再現できちゃってんの? ていうか再現できてるんだよね?」
「元はリザードンにどういう戦い方が合うのか探っているところから、アニメに目をつけたんだよ。元々好きだったし。んで、やってみたらこれが意外と使えてな。だから、他のポケモンたちにも取り入れてんだよ。さっきも言ったろうに」
「いや、うん、聞いたけどさ…………マジかー……………」
あ、ついにソニアが遠い目をし出した。
そんなに現実を受け止められないのだろうか。
数ヶ月俺を見てきたのなら、これくらい今更だと思うんだけどな。まだ生身の人間で留まってるんだからな。
人間やめたレベルっってのはウツロイドさん出てくるからね。今はまだ軽い方よ?
「あ、ついでにパンチも覚えとくか?」
「ガゥ!」
そういえばライダーパンチもあったなと思い提案してみると、二つ返事で指を立ててきた。
あいつ、絶対分かってないよな。多分カッコよくなるなら何でもいいのだろう。
こうしてライダーキックの他にライダーパンチを教えることになった。技はもちろんほのおのパンチだから、まずはそこからだけどな。