エンジンジムで仮眠して。
起きたら15時を回っていた。
うん、爆睡してたな。
ソニアとルリナは俺に寝顔を見られたせいで顔を合わせられないとのこと。カブさん曰わく、恥ずかしそうに出掛けていったらしい。
そして今、俺はジム戦に備えてユニフォームに着替えているのだが…………何でまたこいつがいるんだろうね………。
「なあ、ハチ。何故俺はここにいるのだ?」
「いや、知らねぇよ。お前が勝手に入ってきたんだろうが。つか、何でエンジンジムにいるんだよ」
一体どれだけのファンがこいつの方向音痴を知っているのだろうか。
無敵のチャンピオン、ダンデ。
………どこが無敵だよ。バトル以外は全て弱点なんじゃねぇかと思えるレベルの方向音痴。あと、バトルーーあるいはそれを含めてポケモンにしか興味がないから、恋愛も方向音痴だろう。
うん、それについては俺もなので人のことは言えない。
いや、俺は方向だけは示したからな。迷ってないだけマシだろう。…………マシだよね?
「急遽観戦の仕事が入ってな」
「おい待て。観戦の仕事ってなんだよ。それ仕事か?」
バトル見てるだけで給料が発生するとか…………あれ? そもそもこいつの給与形態ってどうなってるんだ? 時給………なわけないし、年俸とか?
「ああ、ちゃんと仕事だぞ! チャンピオンが観戦に来る程の好カードのバトルって箔をつけるためのな!」
「何だ、その仕事。お前いるだけで成り立つ仕事とか………」
成り立つとはいえ、年俸であればどれだけ観戦しようがしまいが額は変わらないんだよな。
と考えると観戦の頻度が増えるのも考えものではあるか。
「で、誰の観戦だ?」
「仮面のハチという選手だな」
「うん、分かってた。分かってたが、そのニヤけ面はやめい。殴りたくなる」
お互い分かった上での会話であるため、マジでそのニヤけ面は殴りたくなってくる。
ダンデも、『お前の』とかいうならまだしも『仮面のハチ』という辺り、底意地が悪いのだろう。
「それにしても…………」
「何だよ」
何故かジロジロと俺の全身を上から下まで観察するように見てくる。
気持ち悪いから見ないでくれますかね。目潰すぞ。
「いつの間に赤黒いユニフォームになったんだ?」
「昨日ルリナが用意してたんだよ。開会式の時点でダサいって言われてて、ルリナに挑戦しに行くタイミングで俺に渡すつもりだったらしいぞ。だからこれ一ヶ月くらい寝かされてたってわけだ」
つか、昨日のバトル見てたら分かるだろ。
あれ………もしかして見てない系?
カブさんでも見てたのに?
「ずるいぞ! オレも作りたかったぜ!」
「知らねぇよ。それはルリナに言え」
しかも専らダンデの興味は俺の新しいユニフォームにあり、昨日のバトルについては一切触れてこない。
え、なんか企んでる?
バトルバカのダンデがルリナとのバトルを一切触れてこないとか、何の前兆? 災害でも起きるのか?
「モチーフはガオガエン………でいいのか?」
「あー、この覆面のな。色合いもガオガエン仕様だぞ」
「ふむ………ちなみにガオガエンを出してくれたりは?」
「えぇ………いいけど………」
なんかちょっと大人しいと気持ち悪く見えるな。バカはバカらしくしていてくれる方が安心するというものか。
「ガゥ?」
「あー……ダンデの気が済むまで付き合ってくれ」
ガオガエンをボールから出すと、何か用? と言いだけに俺を見てくる。
「うん、これでは全然ガオガエンの模様とは違うではないか」
「そりゃ、ソニアが隠し撮りしたガオガエンの写真を元にルリナがデザインしたって言ってたからな。そっくりそのままってわけじゃないだろ」
というかそっくりそのままだったら、ただの着ぐるみじゃねぇか。
「何故だ! そこはもっと拘ろうぜ! こう、毛並み感を出したりとか!」
「だからそれはルリナに言ってくれ。何ならお前が自腹切ってお前の思うがまま作ってくれてもいいんだぞ? 着るか着ないかは別として」
フサフサな毛並み感を出されたら、いよいよ以って着ぐるみじゃねぇか。
「いいのか!?」
「あれ? めっちゃ乗り気じゃん………」
「よーし、こうなったらとことんまで拘ってやるぞ! ガオガエン、まずはお前の写真をたくさん撮らせてくれ!」
あー………うん。
これはマズッたな。ダンデのポケモンバカのスイッチを入れてしまったようだ。
「ガ、ガゥ………!?」
「すまん、付き合ってやってくれ。俺にはこのバカを止められん」
自腹切るのに一切の躊躇いがない辺り、金に困ってはいないんだろうな。
そりゃそうか。
ジムチャレンジ初挑戦からそのままチャンピオンとして君臨してるんだもんな。毎年優勝して優勝賞金とかもあるだろうし、年々人気が高まっていると考えれば、年俸の額も年々上がっている可能性もある。
だが、遊び人かというと全くそんな感じはなく、むしろポケモン以外に興味が無さすぎて大丈夫かと思えてしまうくらいには、色恋沙汰の話もない。というかダンデが甘いセリフを吐いているところが想像出来ない。どちらかというとダンデの一方的なポケモン話で女性に引かれてそう。
それこそ、ソニアくらいじゃねぇと相手出来ないんじゃないだろうか。
…………ソニアか。
「なあ、ダンデ。お前、ソニアとルリナだったらどっちと結婚したい?」
「ソニア」
「即答かよ」
「いいぞ、ガオガエン! 今度は毛をワサッとした感じに出来るか!」
めっちゃ食い気味だったな。
最早ソニアという単語が聞こえた瞬間に答えが出ていたようなレベル。
「ソニアのこと好きか?」
「愛してるぜ」
んー…………。
「うひょーっ! そう、それ! そのワサッとした感じ! いいぞ、ガオガエン!」
こうそくいどうでガオガエンの周りを回りながら、次々にガオガエンの写真を撮っていくダンデ。
「おーい、ダンデー。ダンデさーん」
……………聞いちゃいねぇ。
「ソニア」
「大好きだぜ」
……………謎すぎるだろ。
何故ソニアの名が出る時だけ反応するんだよ。
そしていちいち気持ち悪い。
ダンデの口から好きだの愛してるだのと出てくるだけで違和感を覚えてしまう。
「ふぅ………」
「………満足したか?」
「ああ、ちゃんと毛並みの質感まで完璧に記録しておいたぜ!」
俺としてはガオガエンの写真よりもさっきの返しの方が気になるっての。
いや、うん………絶対無自覚だよな。写真撮るのに必死だったし。
それなのにソニアにだけは反応するとか、ソニアもソニアならばダンデもダンデなのかもしれない。似た者同士だわ。
「ハチ! ちゃんとレギンスにまで模様を入れるからな!」
「あー、うん、好きにしてくれ………」
「必ず上がって来いよ! では!」
ルリナも大変だな。
「…………あ、おい! 待てって! 勝手に動く………あーあ、行っちまった」
変なことを考えていたら、興奮をそのままにホクホク顔でダンデは部屋を出て行ってしまった。
また迷子になるんだろうな。
もしかすると今度は鎧島まで行ってるかも。
それくらいには今いる自分の場所を把握出来ないみたいだし。
俺、知ーらね。
* * *
時間になり、ミッション会場に案内された。
途中でダンデがどうなったか聞いてみると、何とか時間内に確保出来たらしい。
どうやらエンジンジムから出ることはなかったみたいだな。それでもスタッフ全員に情報共有された上で、発見した際には強引にでも確保を、とのお達しは出ていたらしい。
なんて迷惑なチャンピオンなんだろうか。いつものことなのでと苦笑いを浮かべているけど、相当気を張ってたに違いない。
もう本当にダンデを一人で出歩かせるのは禁止にした方がいいんじゃないだろうか。少なくともチャンピオンの仕事の際には専属のスタッフが常時二名くらいは側に控えているくらいしないと、仕事に支障が出ると思うのだが…………。
いや、これくらいのことは既にやっていたんじゃないだろうか。その上でダンデが急に消えるため意味がないと判断されたとか。
最早、病気の域に達してるな。
「それでは先にルールの説明をしておきますね」
「うす」
「エンジンジムのミッション内容はこの施設にいる野生ポケモンの捕獲、あるいは倒すことで合計5ポイント集めることでクリアとなります。捕獲は2ポイント、倒すと1ポイント加算という計算になるので、どうするかはご自身の判断に任せます。また野生ポケモンとの戦闘にはジムトレーナーが味方に入り、二対一の構図になりますのであしからず」
おおう、マジか。
まさかのミッション内容にポケモンの捕獲が含まれてくるとは………。
けど、もうジムチャレンジ用に六体揃っちゃってるし、捕獲したところでなんだよな。何なら人前で見せられない組が五体も控えているわけだし、さらに増やすのはちょっと憚られる。
となると倒すの一択か。
五体倒せばいいんだし、まあ問題はないだろう。
それよりもジムトレーナーが味方になるってか?
そんなの十中八九捕獲の邪魔ないし、横から攻撃してくるに決まってるだろ。でなければスムーズに行きすぎてミッション成功率百パーセントのジムになっちまうぞ。
「ってか、なんか揉めてね?」
なんてダンデの周りの人の心配をしていると、ミッション会場の一角でポケモンたちによる諍いが起き始めていた。
揉めてるというよりかは一体のヤトウモリに対して多数で取り囲んで笑いものにしているような………?
うわ、なんかこういう光景見たことあるわ。
まあ、あの時はこんな物理的なものじゃなく、ただハブられていたってだけだったが。構図としては一緒だし、いじめであることに変わりはない。
「あー、あのヤトウモリはメスなんですけど、オスを惹きつけるフェロモンを持っていないようで、それが原因で仲間からよくあんな感じに」
横にいたスタッフさんも認知はしているようで、状況の説明をしてくれた。
要するに一体だけ異質な存在になっているため、仲間内で排除されているってところか。
何でそんな個体を一緒にしておくかね。もう少し対策はあるでしょうに。
「なら、あの個体だけ別のところに…………ってのもいじめに加担しているようなものか。なら、誰かのポケモンにしたりとかはしないんですか?」
「ここは野生の環境を尊重しているので、人間側が手を施すというのも避けられてるんですよ」
誰だよ、そんなルール決めたやつ。カブさん………じゃないよな。あの人ならこういうのは放っておけないだろうし。
それでも黙認せざるを得ないってことは、やはり大会組織委員会とか上の立場にある者だろうか。
「ふーん」
「あ、スタジアムの方でも準備が整ったようですね。ハチ選手、準備はいいですか?」
「いつでも」
「それではジムミッション、始め!」
後ろを見上げればバウジムと同じく巨大なモニターに俺が映し出されている。
この映像がバトルフィールドがあるスタジアムの方ででも映し出されて、尚且つそこに実況と解説が加えられているのかと思うと、ここにはそんなに感じないはずの人の視線を強く感じてしまうな。
「………全く、人間もポケモンも少数派には冷たい生き物だよな。自分たちと違うからって攻撃していいわけじゃねぇのに」
それでも目の前の光景に比べたら屁でもない。
全く以って気持ちのいいものではないな。
「ヤドラン、味方とか言ってたけど、どうせ邪魔してくるのが目的だろうから、ジムトレーナーを先に倒しておいてくれ。遠慮はいらん。好きにやってくれ」
「ヤン」
さて、ジムミッションもやらなければだし、まずは邪魔してくるであろうジムトレーナーを倒させてもらおうかな。
「えっ、ちょ、え?」
「ヤン、ヤン」
「あー、ジムトレーナーの皆さん。どうせ邪魔してくるのが目的なんでしょうし、先にバトルお願いしますね」
「「「えっ………?」」」
三人いるジムトレーナーは三人とも目が点になっている。
まあ、これまでにないパターンなのだろう。
とは言ってもこっちとしては魂胆が見え見えなため、先に対処して何が悪いという話である。
「ヤンヤン」
「何なら一斉に掛かってきてもいいって言ってますよ」
ヤドランもいつになく挑発的だ。
君、普段はのんびりしているのに、こういう時はちゃんと啖呵切るよね。一体誰に似たのやら………。
「………なんか本来のやり方とは違うけど」
「チャレンジャーが言い出したことだし………」
「遠慮なく邪魔させてもらうよ!」
三人とも一斉にポケモンを出してきた。男性がセキタンザンに進化する最初のポケモン、タンドンを。女性二人がそれぞれヤトウモリとカブさんのエースでもあるマルヤクデの進化前のポケモン、ヤクデである。
その三体に取り囲まれるとヤドランは左腕の巻貝と右手のかいがらのすずから水の刃を伸ばして構えた。
今のあいつなら三体くらいは一人で大丈夫だろう。
「ほれ、どいたどいた」
ヤドランを見届けると俺はいじめられているヤトウモリのところへと向かった。
取り囲んでいる群れに近づくと怯えたように群れが俺から離れていく。
………ジグザグマたちの時にもダンデに言われたが、やっぱりダークライの気配が恐怖を与えているのだろうか。その割にウールーたちは追いかけてきたしな。よく分かんね?
「よっこらせっと」
じっと動かない、動けないでいるいじめられていたヤトウモリの横に座ると頭を撫でてやる。
こいつ頭を触っても嫌がる素振りも見せないな。動けないとはいえ、嫌なら首を振るくらいはするだろうに。
「お前も大変だな。別に好きでそんな身体に生まれたわけじゃないのに。けどな、フェロモンがないってことはつまり、群れを形成しなくていいってことだ。言い方を変えればお前は自由なんだよ。いちいち群れに捉われることなくやりたいことが出来るんだ」
ポケモンたちは種族によっては人間よりも群れの意識が強い生き物である。群れが絶対であり、右向け右の精神が強い。だからこそ、野生で生き残る可能性は高くなる一方で、少しでも異なる個体がいると群れから排除しようとする。
その行動自体は理解出来なくもないのだが、見てて気持ちいいものではない。それは人間社会でも同様だ。そういう輩は人間だろうがポケモンだろうが陰湿に行動を起こしてくる。手を出し、足を出し、口撃し、対象の心が折れるまで、あるいは死ぬまで続ける。
だからこそ、俺は思うのだ。そこまでして群れる必要はあるのかと。そんな面倒な輩と連んで何を得するというのか。一人の方がよっぽど自由で気楽である。
「な、なんなのこのヤドラン!? 全然近づけないんだけど?!」
「というかシェルブレードを二刀流ってどうやってんの!?」
「くっ、タンドン! こうそくスピン!」
ヤトウモリに話しかけながらヤドランを見ると、一対三でも全然余裕そうだった。
片手剣技を交互に使い分けるだけでヤクデを打ち返しヤトウモリに当て、反対からくるタンドンの軌道を逸らしていく。いなし方も上手くなったよなー。
「ボッチはいいぞ。誰かにとやかく言われることもなければ、変に足枷となるものもない。自分のやりたいことをやりたいように出来るし、煩わしい関係性も持ち合わせない。それに群れってのも大変なんだぞ。自分のために尽くしてくれる反面、平等に扱わなければ疎まれる。疎まれれば群れは半壊していく一方だ。そんな気が気でない生活なんざ、俺だったらごめんだわ。理想論でいえば、ハーレム要因同士がちょっとくらい扱いに差が出ようが超仲がいいのがありがたいんだが、そんな都合のいい話なんてないからな。特にオスなんかはメスに気に入られたくて物理的に争い合うし」
取り敢えずボッチの良さについて説明していると、ヤトウモリがじっとこっちを見てくるようになった。
一応首は動かせたようだ。ということはつまり、尚更嫌がってはいないということだろう。
なら、そろそろ根本的な話をしておくか。
「ああ、それと言い忘れてたが、フェロモンがないのはお前に必要ないからなんじゃないか? 群れを形成しなくても群れ一個分の戦力を潜在的に持ち合わせている可能性があるってことだ。鍛えていけばあの辺の連中は目じゃない。ガオガエンともいい勝負になるんじゃないか? 知らんけど」
あ、ヤトウモリの目が見開いた。
そうなの?! とでも言いたそうだ。
俺も検証まではしたことないが、大体こういう何かが欠けているポケモンは他のところが発達していたりするため、今回のヤトウモリに限っていえば、フェロモンがなくて群れを形成出来ないということは形成しなくてもいいということでもあるはずだ。それはつまりそれだけのポテンシャルを潜在的に有していることに直結する。
ただ、本人たちは周りから疎まれ自分に対して劣等感を抱いていることが多いため、自分の実力を過小評価している傾向がある。
「よし、物は試しだ。今まで散々コケにしてきたあいつらにかえんほうしゃでも撃ってやれ」
俺が群れの方を指して提案してみると、ヤトウモリはしばらく群れの方をじっと見て、そしてのそりと起き上がった。
口を開いて炎を溜めていくと、群れの方ではやれるものならやってみろという感じで嫌な笑い方をしている。性格悪そうだな、あっちのヤトウモリたちは。
「もっとだ。もっと炎を凝縮させてみろ」
轟々と音を鳴らしながら炎の色が濃くなっていく。
「今だ。かえんほうしゃ」
マグマのように赤くなったところで口から発射された炎に、ヤトウモリたちが呑み込まれていく。
あいつら避ける気一切なさそうだったな。
「一撃かよ」
だが、その驕りが命取りとなってしまったようだ。
炎が消えたところには黒焦げになったヤトウモリたちが全員倒れ伏していた。
「どうだ、これがお前のポテンシャルだ。あいつらくらいなら鍛えるまでもなかったようだぞ」
するとヤトウモリがぶるぶると震え出して白い光に包まれていく。
いや、待て。何故そうなる。
「………本当、ポテンシャルの塊じゃねぇか、エンニュート」
あーあ、進化しちゃったよ。
かえんほうしゃ一発で今までいじめてきてた奴らを倒せたのが、そんなに嬉しかったのだろうか。
というかマジで鍛えていけばダンデのリザードン並みの火力を出せそうな勢いだったぞ。
「ミッションクリアです」
「おおう、マジか。今のでもポイント加算されるのか」
群れに丁度五体のヤトウモリがいたからか、今のでミッションクリアになってしまった。
俺何もせずに終わったんだけど………。
「さて、そっちのエンニュート。こいつとやるか? やるなら容赦はしないぞ」
取り残された群れのボスであるエンニュートに睨みを効かせると、仲間を置いてその場から立ち去っていった。
………どこにいくつもりなのだろうか。ここはジムの施設内だし、そう簡単に外に出られるとは思えないんだが。
俺たちから距離を取るにしても隠れるところもないこの円形の施設ではどうしようもないような気がするのだが、まあヤトウモリ……いや、エンニュートのことは諦めたってことでいいのだろう。
あれだけの威力を見せられたのでは群れで襲っても返り討ちに遭うことを実感したことだろうし、結果オーライってことでいいのかね。
「さて、ヤドランがジムトレーナーを全員倒したみたいだし、俺はジム戦にいくとするかね」
エンニュートの進化に気を取られていたが、いつの間にかヤドランがジムトレーナーたちのポケモンを三体とも倒してしまっていた。
ヤドランも強くなったもんだ。
さて、次はいよいよカブさんとだな。
未だに誰でいくか決まってないけど、今の面子なら誰でもいけそうな気がする。
「じゃあな、エンニュート」
「ニュ」
俺が拳を突き出すとエンニュートが拳で返してくれた。