悪役令嬢「わたくしを断罪ですって!?受けて立ちますわ、闇のゲームで!」 作:sesamer
こんな底辺作家の原作無しオリカ有りデュエルの何が良かったのやら。
反響の圧に流されるまま出来たものがこちらです(こんなんだから底辺作家なんだと思います)
シリオス国の第一王子、ルーク・シリオスは今日も退屈していた。
毎日のように社交界に連れられ、媚びへつらう貴族を相手に中身の無いデュエルをして、彼等の娘とのデュエルにも付き合う。
特にその娘達など、最低限の知識も無い素人。俺に教えて貰って初めて決闘が成り立つ有様はとても神聖な決闘とは思えない。
それもこれも、全ては父上と母上の馴れ初めが原因らしい。社交界デュエルに初めて挑戦した母上はそこで父上とデュエルし、優しく教えて貰ったことで愛が育まれたと。
それが貴族の間で美談となり、両親も俺を社交界デュエルで良き出会いをすることを期待しているために、俺は毎日こんな退屈な決闘を繰り返していた。
「俺の予定なら父上の軍事演習デュエルに付き合う筈だったのなぁ」
誰にも聞こえない様に嘆く。本当なら神聖な決闘に集中していないと父上に怒られるところだが、父上のいない今なら構わなかった。
「ルーク様、体調が優れないのですか?」
「あぁいや、大丈夫だよ。心配かけてすまないね。ほらこれでチェックメイトだ」
「やはりルーク様はお強いのですね。私では手も足も出ませんでしたわ」
「(そりゃ本来なら1ターンで決着が着いたのをズルズルと引き伸ばしただけだからな)」
今もどこかの貴族の娘を相手とのデュエルが終わったところで、いい加減帰ろうとした時にそれは起こった。
「終わりだ、狂乱怒涛抹消撃!」
「うわあああああ!」
パーティ会場の一角が騒然としており、反対側の此方にまでその反響が及んでいた。俺はそれが気になって、急いで周囲の人混みをかき分けてそこへ向かう。
そうして出会ったのは、まさに運命と呼べる女性であった。
「わたくしを未熟者だと言いたいのなら、決闘に勝ってから言って欲しいのですわ」
まるで絹の様な白い髪を背中に伸ばし、宝石の様な蒼の目をした少女がいた。
彼女はどうやら貴族を相手にして社交界デュエルで勝ったらしい。社交界デュエルは普通のデュエルと違った形式的なデュエル。僅か1ターンで攻撃側が防衛側のライフを削ることは至難の業で、父上や俺ほどの決闘者でなければ難しい。
それを貴族を相手にして勝利したことに、俺は期待の予感を胸に抱く。この人ならきっと...
「お美しいお嬢様、もし良ければお名前をお聞かせくれませんか?」
☆☆☆
ルチアの為を思って我慢していたが、私は自分の我慢弱さに呆れてしまった。まぁ決闘者なら当然だと思いながら(?)カードをしまっていると何処からか呼びかけられる。
「お美しいお嬢様、もし良ければお名前をお聞かせくれませんか?」
「お、お嬢様。あの方って...!」
私は声の方を見て驚愕する。そこにはシリオス王国の第一王子、ルーク・シリオスがいた。
やばい、だから社交界に行きたくなかったのに!と私は頭を抱える。
実はこれは所謂破滅フラグというやつなのだ。ゲームのエリザベスは幼少期のある日、社交界でルークと出会う。負けず嫌いな彼女はルークと決闘して敗北するが、泣いて悔しがる彼女を彼は気に入って許嫁にしてしまうのだ。
しかし出会ったものは仕方ない。これもルチアのための致し方無い犠牲!
「これはルーク様ではありませんか。わたくしはエリザベス・ローゼスと申しますわ、どうぞお見知りおきを(しないで下さい)」
「エリザベス様か、もし良ければ俺と決闘をしてくれませんか?」
「あら、これはこれは(やばいやばいぞやばいよこれは!?)」
ルーク様が宣言すると、周囲の貴族は一斉に場を開ける。思ったけどこの決闘って負けたら許嫁になって破滅だけど、もし勝っても王族を敗北させた反逆者になるのでは!?
「あの、ちょっと待っ」
「デュエル!」
無常にもデュエルのゴングは鳴った。こうなれば私はデュエルマシーンになる他ない。
「先攻はわたくしが貰いますわ!メインフェイズに入ってウォーダーナイトを通常召喚!効果を発動してウォーダーフュージョンをサーチして自身を破壊しますわ!」
「カードを3枚セットしてターンエンド、ルーク様のターンですわ」
「場にモンスターを置かずにターンエンドか、それは致命的な失敗か、もしくは...ドロー!」
ルーク様はカードをドローすると、暫くそのドローカードを見つめて考える。やがて溜息を吐くと語り出した。
「あぁ、やはり勝利の女神は俺についている。それは貴方のデュエルタクティクスが悪かったわけじゃない」
「なんですって?勝利宣言はせめて相手フィールドを空にしてから仰るべきではありませんこと?」
「ならばそうさせて貰おうか。手札からハーピィの羽根帚を発動!」
「なっ!?それは古代のカード!」
<ハーピィの羽根帚>
通常魔法 古代のカード(制限の意味)
(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
「チェーンしてトラップカード、ウォーダーフュージョンを発動!手札のウォーダービショップとウォーダークイーンを融合しますわ!」
伏せカードのデモンズチェーンとエンペラーオーダーが無慈悲に破壊される中、エリザベスは必死にカードを発動する。
「流れ混ざる水の結晶よ、氷結し、新たな姿を見せよ!融合召喚、ウォーダーアイサー・ファーシオン!」
「ふむ、なんとか場にカードを残したか。手札から魔法カード、精神操作だ。ウォーダーアイサー・ファーシオンのコントロールを奪う」
<精神操作>
通常魔法 古代のカード
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない。
「くっ!墓地のウォーダーフュージョンを除外して効果発動!ファーシオンの効果を無効にして破壊し、ファーシオンの効果でウォーダービショップを蘇生しますわ!」
「(だから嫌なんですの!この世界での強者は圧倒的な引きの強さを持つこと意味する!)」
「...素晴らしい!この猛攻を凌ぐとは!だが手札から速攻魔法、帝王の烈旋を発動する!」
「(ふざけんなぁぁああ!)」
<帝王の烈旋>
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、
自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(1):このターン、自分がモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、
自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリースできる。
「相手フィールドのウォーダービショップをリリースして天魔大帝をアドバンス召喚!」
水でできた僧侶が闇によって引き込まれ、その中から黒い甲冑を纏った暗黒の覇王が出てくる。その手には水の残滓が握られており、それを握り潰すとその手から黒き光が放たれる。
「まさか烈旋まで使わされるとは、やはり貴方はただの貴族の娘ではない!」
「(これはゲームのエリザベスの気持ちも分かりますわ。こんな遊戯王の悪いところばかり見せられては泣いてしまうのも然もありなんですわ)」
「バトルだ!天魔大帝でダイレクトアタック!」
「キャッ!」
エリザベス LP4000 → 1600
「カードを1枚セットしてターンエンドだ!さぁ、どんな決闘を魅せてくれる!」
「わたくしのターン、ドローですわ」
「あわわ、お嬢様ぁ。こんなの無理です、勝てっこ無いですよぉ」
「そうね、これ以上やっても時間の無駄よ。どうせ捲っても更なるパワカを突き付けられるだけ」
「それならもうサレンダーしましょうよ、痛めつけられるだけですよ!」
「それでも、これは決闘よ。彼がわたくしを見てくれるなら、わたくしも彼に応えなければならない」
先程のダメージを受け痛みを感じている筈のエリザベスの顔は、先程のデュエルをしているよりも輝いているようにルチアには見えた。
「(Mなのかな?)」
「メインフェイズに入ってウォーダーディムを通常召喚し、墓地からウォーダービショップの効果発動!ウォーダーディムの効果を無効して自身の特殊召喚!この効果で特殊召喚したビショップはレベルが1になる!」
<ウォーダービショップ>
チューナー・効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻 500/守 500
(1)このカードが「ウォーダーアイサー」のシンクロ、融合素材としてフィールドから墓地に送られた場合に、自分フィールドのモンスターの攻撃力を1000アップさせて発動できる。
このカードを除外する。
(2)このカードが墓地に存在するとき、自分フィールドのレベル4の「ウォーダー」モンスターを対象として発動できる。
そのカードの効果を無効にして、自身を特殊召喚する。この時このカードのレベルは1となる。
「チューナーと非チューナー、シンクロ召喚か!」
「ご明察!レベル4のウォーダーディムに、レベル1となったウォーダービショップをチューニング!シンクロ召喚!壁になれ転生竜サンサーラさん!」
(えぇ!ワイですか!?)
(だって天魔大帝が闇ですもの!抜けられませんわぁ!)
<転生竜サンサーラ>
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/ドラゴン族/攻 100/守2600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「転生竜サンサーラ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードが相手の効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、「転生竜サンサーラ」以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
「(説明しよう!サンサーラさんとはわたくしが余りにも1人回しが寂しかったので生み出したカードの精霊(偽)よ!転生竜という名前が気に入って使ってるアイドルカードね!なんで関西弁なのかは、わたくしがですわですわ言ってたら関西弁っぽくなっちゃったからよ!)」
「ふっ、天魔大帝では超えられないモンスターを出したか。だが甘いぞ!墓地の帝王の烈旋を除外して手札から天帝アイテールをアドバンス召喚!素材はアドバンス召喚した天魔大帝1体によって行われる!」
<天帝アイテール>
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードをアドバンス召喚する。
(おっ、アイテールじゃーん!こっちも開いてんぞぉ、デネブ)
「デッキから帝王の凍気と真源の帝王を墓地に送って、アイテールの効果発動!デッキから光帝クライスを特殊召喚!」
<光帝クライス>
効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは
破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
(2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(サンサーラさん、お疲れ)
(ベガ!?)
「クライスの効果発動!転生竜サンサーラを破壊する!」
「わたくしはその後ドローするわ」
光り輝く甲冑を身に纏った皇帝がその腕を振るうと、転生竜はその光に包まれる。転生竜は逃れようとするものの、その甲斐無く破壊されてしまった。ちなみにその間エリザベスはサンサーラさんのアテレコをしていた。
「さぁ、頼みの壁モンスターは尽き、此方には圧倒的な攻撃力を持つモンスターが2体!お前はどうする!?」
エリザベスはドローカードを確認すると、静かに笑う。それは絶望から来る笑いでも転生竜を弄ったことから来る笑いでもなかった。
「やはりデュエルは楽しいですわ。何が起きても不思議じゃないから!」
「その笑み、返せるか!?」
「破壊されたサンサーラさんの効果発動!墓地のウォーダーディムを特殊召喚する!更に手札から永続魔法ウォーダーサプライを発動!墓地のウォーダービショップを蘇生する!」
「再びシンクロ召喚か!もう一度サンサーラを出すか!?」
「違いますわ!自身の効果以外で特殊召喚されたビショップは元々のレベルのまま!レベル4のウォーダーディムに、レベル4のウォーダービショップをチューニング!」
「流れる水の結晶が、新たな進化の軌跡を描く。今飛び立て!シンクロ召喚、ウォーダーアイサーハルバードラゴン!」
<ウォーダーアイサーハルバードラゴン>
シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/ドラゴン族/攻 3000/守 2500
チューナー+チューナー以外の「ウォーダー」モンスター
(1)このカードは自身のハルバードカウンターの数×1000攻撃力をアップする。
(2)自分のカードの効果が発動した場合、その効果を無効にして発動する。
自身にハルバードカウンターを1つ乗せる。(1ターンに何度でも発動可)
(3)相手のカードの効果が発動した場合、ハルバードカウンターを1つ取り除いて発動する。
その効果を無効にする。
光の中から一条の線が飛び出し、それは龍の姿を形作った。光をその氷の鱗であらゆる方向に反射するその姿は、この会場のどんな高価なものより美しく輝いていた。
「ハルバードラゴンのシンクロ素材として送られたビショップのコストでハルバードラゴンの攻撃力を1000アップさせますが、自身の除外効果はハルバードラゴンの効果によって無効、その後ハルバードラゴンにハルバードカウンターを乗せる!」
「攻撃力が...!」
「5000だと...!」
「バトルフェイズ!ハルバードラゴンで光帝クライスを攻撃!(名前はまだない)!」
「トラップカード、聖なるバリアミラーフォースを発動!」
「無駄ですわ!ハルバードラゴンのカウンターを1つ取り除いてミラーフォースの効果を無効にする!」
ハルバードラゴンがその身体を振るうと、氷の残滓がルークのカードへと飛来し、それは飛んでいる途中で斧の形をとってミラーフォースを破壊する。
その勢いでハルバードラゴンは自身の一角をクライスへと向けると、勢いよく突進する。クライスはその槍を止めようとするが触れた瞬間から凍結し、破壊された。
「ぐあああああ!」
ルーク LP4000 → 2600
「ターンエンドですわ!」
ルークは今までに体感したことの無い衝撃に膝をつく。そして立ち上がろうとした時、その膝が震えていることに気づいた。
「(この俺が震えている...?ハルバードラゴンの冷気によるもの?...違う!俺は恐れている...!今までに父上以外に負けたことの無かった俺が初めて父上以外に負けることを...)」
彼は自身のデッキを見て考える。
「(そうか...今まで退屈なデュエルばかりだと思っていたが、本物のデュエルとは敗北の可能性のあるもの!そしてこのドローは敗北の可能性!俺はその可能性が堪らなく怖い!)」
中々立ち上がらないルークに痺れを切らしたエリザベスは、ルークに向かって話す。
「今貴方のフィールドには天帝アイテールが1体!ここから逆転勝利するためには2枚目のアイテール、クライスもしくはガイウスかザボルグかエレボスが必要ですわ!さあ引きなさい!勝利の可能性を!」
「(敗北の可能性ではない...?今俺がドローしようとしているカードは勝利の可能性...! ならば恐れることは何も無い!)」
「ドロォオオ!」
ルークが初めて見せる必死な表情でカードをドローする。そしてドローしたカードを見るとそうか、と呟き。
「アイテールを守備表示にしてターンエンド」
「わたくしのターン、ドローですわ。...わたくしはホワイトスティングレイを通常召喚」
<ホワイトスティングレイ>
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1400/守1000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の水属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、このカードをチューナーとして扱う。
「バトルフェイズに入ってホワイトスティングレイでアイテールに攻撃!」
白い鱏が同じく白い女帝を破壊する。女帝が破壊されると、後はルークの場には何も残っていなかった。
「ハルバードラゴンでダイレクトアタック!」
氷の龍が先程と同じようにルークに向かって突進する。ルークは自身の手札をもう一度見ると、それを掲げ、それを見たエリザベスは笑い始める。
「煌々たる逆転の女神の効果を発動!」
「フフッ、アハハハハハ!」
<煌々たる逆転の女神>
効果モンスター
星6/光属性/天使族/攻1800/守2000
(1):自分フィールドにカードが存在せず、
自分の手札がこのカード1枚のみの場合、
相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
その後、自分はデッキからモンスター1体を特殊召喚できる。
ルークの背後から翠の衣装を身に纏った女神が現れる。彼女はその手に持つ杖を振りかざすと、フィールドが光に包まれる。その間もエリザベスは笑い続けた。
「効果によって相手フィールドのモンスターを全て破壊し、デッキからアイテールを特殊召喚する!」
「ハハハハハハハ!」
残ったフィールドに先程までいた氷龍と白鱏は消え去り、代わりに現れたのは先程破壊された筈の女帝だった。
「ふふ、ふふふ、ふぅ、わたくしの負けですわ。やはり最初から勝利の女神は貴方についていたようですわね」
ターンはルークに渡り、ルークはドローするとそのままアイテールで攻撃する。
「いや、少なくとも俺のターンが始まった時、俺は自身の敗北を確信していた。そしてそれを変えたのは貴方の一言だった。あの一言が無ければ俺は間違いなく敗北していた」
エリザベス LP1600 → 0
「それは何よりでしたわ。ではわたくしたちはこれで帰ります。ルチア、行きますわよ!」
「あっ、お嬢様!お待ち下さい!」
遠くなっていく背中をルークはいつまでも目で追う。周りの貴族が口々に持て囃すが、彼には何も聞こえなかった。
(エリザベス、俺を打ち負かす程のデュエルタクティクスを持ちながらも、対戦相手である俺を応援してくれる程の優しさを持つ女性。俺の妻に見合う女性は彼女しか有り得ない!)
(はぁ、また会えないだろうか。せめてもう一度だけ決闘をしたい...!)
「2度とアイツとは決闘しませんわ!!!」
馬車に揺られながら、エリザベスはルチアに対して愚痴る。
「何ですか!あの土壇場で逆転の女神って!?」
「まぁまぁ、あそこまで戦えてた時点でお嬢様は凄いですって!」
「だって逆転の女神よ!!?まだ速攻のかかしとか、メンコートとかなら許すわ!その後逆転されるのなら全然OKよ!!」
速攻のかかし
手札から捨てることで攻撃を止めるわ!クリボーより使いやすいわね!
メンコート
スピードロイドのカードね!機械族であることが優秀で、攻撃モンスター全てを守備表示にするからその後に捲りやすいわ!
「だけど逆転の女神ってさぁー、それはありえないわぁー」
「お嬢様も王族を相手に追い込んだんですから...」
「追い込んだなんてもんじゃないですわ!!!」
「ひゃあ!」
「もしホワイトスティングレイが下級ウォーダーモンスターだったら、墓地のビショップの蘇生効果を無効にしてハルバードカウンターを乗せてたわ!あの時の勝率は少なくとも60%、逆転の女神が発動してもリカバリーできる魔法罠を引ける確率が20%あったのよ!」
「引けなかったんだからしょうがないじゃないですかぁ」
「はぁー、あほくさですわ!」
結局、当初の予定を忘れたままエリザベスは家に帰り、後日また社交界に行かなければならないのだった。
ルークの名前を勝手に使ったことは謝るし、ルークのデッキを安直に帝にしたことは謝るし、ふざけてサンサーラさんなんか出したのも謝るのでどうか見限らないでください!(懇願) なんでも!
取り敢えず幼少期に許嫁という、悪役令嬢あるあるが出来たので満足したぜ...
ウォーダーにしてもこれで考えていた分は終わりです。
終わりって言っても、余りにも高評価や感想が来ると、心臓の小さい作者はビックリして続けるかもしれないです。
そもそも自身の効果を無効にして、その分相手の効果を無効にするっていう、ハルバードラゴンを思い付いたから考え始めたテーマです。
同じ感想が来たので書いときますが、エリザベスは9、10期のテーマを想定してウォーダーを作ったので、当然のように全ての効果に名称指定ターン1がついてます(去勢されたドゥロやFWDを見ながら)