「失敗とは無様だな?ククルカン!」
「君がミスとは珍しい…」
「いえいえ……邪魔されましてねぇ…剣士にね…」
「「!?」」
ククルカンの言葉に二人の男が反応する。
「んだとそれは本当か!?」
「はい……見事にサイクロプスメギドを倒してましたから……」
「それなら話が早い!!」
すると蛇の男は懐からボロボロの本アルターライドブックを取り出し、何処かへ行こうする。
「ムシュフシュ……何処に行く気ですか?」
「そんなの剣士を呼び出すために暴れてくるのに決まってんだろ!!」
そう言ってムシュフシュと呼ばれた男は姿を消す。
「いいんですか?クリフォト……?」
「構いませんよ…」
クリフォトと呼ばれた男はニヤリと笑う。
あの後凪は人目のつかない場所に行き変身を解いて、そのまま家に帰っていた。
そして凪は心獣剣怒朱を机に置き、ベッドで寝転び、さっきの出来事を思い出していた。
「………さっきの出来事……現実だよね…?」
『あぁ全部本当だぜ?』
「はぁ…………てか…誰なんですか?さっきから声しかしないけど?」
凪は謎の声の正体が分からず問い掛ける。
『ん?俺か?カウンターパロットのライドブックを開けば分かるぜ?』
「ライドブック?それって……」
凪はポケットから『COUNTER PARROT』と書かれた本を取り出す。
『カウンターパロット!』
凪は本を開く。
『この鳥はどんな言葉も相手に返す事が得意と言われている…』
すると突然、本から赤い光りが飛び出した。
「えっ!?」
そして光は部屋の机の上に乗った。
そして光はゆっくりと変化し、赤色のオウムに姿を変えた。
「フゥー…やっと出れた…」
「………」
「ん?驚いたか?」
「………オウム?」
「おう!俺はパパット!」
「パパット……?君は一体何なの?」
「………何かやけに落ち着いてるな?」
「さっきから色々あり過ぎで驚くのも疲れちゃって…」
「そうか……俺はワンダーライドブックによって生み出された存在だ!」
「……ワンダーライドブックってのはこれの事……だよね?」
「そう!そのとおり!物分り良くて助かるぜ!」
「……ねぇパパット?色々聞きたいんだけど…」
「あぁ分かるぜ?お前の聞きたい事…ワンダーライドブックや心獣剣怒朱の事だろ?」
「うん……」
「いいぜ?まずはワンダーライドブックの事から話すか…元々ワンダーライドブックと心獣剣怒朱は此処とは別の世界に存在する物なんだよ。」
「別の世界…?異世界って事?小説とかに出てくる…」
「そうだその世界にはるか昔、世界を創造し、森羅万象を司ってきたという書物…大いなる本ってのが存在したんだよ。」
「大いなる本……」
「心獣剣怒朱は元々その本を守る為に生まれた16本の聖剣の1つだ。」
「……聖剣…」
凪は机の上の心獣剣怒朱を見る。
「しかし大いなる本はその力を手に入れようとする奴らが現れ、そいつ等と本を護衛する剣士たちの戦いが勃発し、本はその戦いの影響で大量の小さな本…ワンダーライドブックに変化したんだ。」
「なるほど……」
「そしてその本を手に入れようとした奴らがこの前現れた怪物メギド魔人を操るメギドって奴らだ。」
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廃墟の遊園地ではククルカンとクリフォトが観覧車の頂上のゴンドラに乗っていた。
「彼の荒々しい所って変わりませんよね…」
「えぇ……でもそれが彼のいい所ですよ?」
「そうですかね?」
「それよりも…彼がいるなら他の剣士たちもいるでしょう…」
するとクリフォトは1冊のアルターライドブックを取り出す。
「それは…!?」
「我々の計画には彼らは邪魔ですから…」
そう言ってクリフォトは『vise』と書かれたアルターライドブックを見つめる。
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「ふぁ〜……なんか色々あって眠れなかったな…」
凪はあくびをしながら登校していた。
「……どうしよう…」
凪は昨夜パパットの言っていた事を思い出していた。
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『どうする?このままだとお前はメギドと戦う羽目になるぞ?』
『………確かに怖いけど…この剣が僕を選んだなら選ばれた僕にも責任があると思うんだ…』
『……そうか』
『だから…僕…戦う!!』
『……なら言っておくけどあまりお前の正体がバレないようにな?』
『えっ?』
『さっきは剣が落ちた時に出来た砂煙で正体がバレなかったから良かったがもし正体バレたらお前の身近な人間を危険に巻き込む可能性が高いからな』
『………』
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(僕の正体がバレたら一誠君たちが危険な目に合うかもしれない…そんなの嫌だ!)
「気をつけないと…」
「何がだ?」
「うわっ!?」
声掛けられ驚いた凪は後ろに振り返る。
するとそこには一誠が立っていた。
「一誠君!おっおはよう!?」
「おはよう…どうした?」
「何でも無いよ!」
「そっ…そうか…あっ凪」
「なっ何かな?」
「昨日の事件知ってるか?」
「!」
一誠の言った言葉に反応する凪。
「ほら街の一部が消える事件あっただろ?お前、事件があった場所に行くのを見たって聞いたんだけど。」
「そうなんだ…」
「お前は大丈夫だったか?」
「えっ?うん…大丈夫だよ…」
「凪?」
「ごめんね僕先行くね?」
「ちょっおい!」
凪は一誠が引き止めるがその場を走り去った。
「……どうしたんだ?」
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凪は学園につき、教室の中へ入ると少し騒がしかった。
凪は近くにいた松田と元浜に話しかける。
「どうしたの?」
「あぁ凪おはよう」
「みーんな昨日の事件の事で騒いでんだよ」
「えっ…」
「あっそういえばお前昨日…」
「あっごめん!?ちょっと用事思い出したから!?」
そう言って教室を飛び出す凪。
「えっちょ…!?」
「どうしたんだあいつ?」
「どうしたの?」
「あっ未来ちゃん」
「急に凪が飛び出しちまって……」
「えっ?凪くんが?」
「あぁ…」
「昨日の事件の事話したらな…」
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その後も凪は友人達に事件について話しかけられると誤魔化して逃げていた。
「おーい!凪昨日あった事件の場所でお前見たって聞いたんだけど「ごめん松田君!今忙しいから後にしてもらえる!」えっあっ………うん…」
ある者は凪の一言に傷つき…
「なぁ凪お前昨日「元浜君!さっきGカップの女性が外にいたよ!」なんだとぉ!それは撮りに行かねば!」
ある者は嘘に騙されカメラを持って走り去り…
「凪君?昨日確か「小日向さん!さっき一君誠がエッチな本を持って男子トイレに行ったよ!」………」
ある者は無言でその場を離れて行った。
しかしそんな事が続く訳もなく。
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「「「いい加減にしろ!!」」」
等々凪は放課後に屋上で追い詰められてしまった。
「何で逃げんだよ凪?」
「別に…そんな事は……」
「嘘つけ!何処にもGカップの女性なんていなかったぞ!!」
「えっそっち?」
「お前の嘘のせいで未来にとんでもない目に合わされたんだぞ!」
「………それは本当にごめん……」
「そうだよ凪君!何で嘘までついて私達を避けるの?」
「……それは…」
一誠は凪の両肩を掴む。
「!」
「凪…俺達はお前の友達だろ?お前が何か悩んでるなら力になってやる!」
「一誠君……ごめん…」
「!何で「あれれ?な~にやってんのよ?」」
一誠達は声がした方を見るとそこには藍華と響そして白髪の少女がいた。
「桐生…響…クリス」
「一誠…私は先輩だろうが!」
そう言って彼女
「いでででで!?」
クリスは一誠達の先輩で一誠の幼馴染みである。
「離せよ!クリス!今凪に話を聞いてんだよ!」
「あぁ?月下に?」
「!」
視線を向けられた凪は困った様な表情をする。
それを見た藍華は何かを察した様にニヤリと笑う。
「あっそういえば一誠……あんたこの前街でナンパしてたわよね?上手くいったの?」
「「「!」」」
「はぁ!?何でお前がその事を!?「一誠君!今の本当なの!?」えっいやその「私も聞きたいなァ……ドウイウコト?」あっいやだから今はそれよりも「んな事はどーでもいいんだよ!!」ぐぇ!?」
一誠はクリスに胸ぐらを掴まれる。
「答えろ!てめぇ!」
「苦しい…!苦しいから…!」
「一誠?コタエテクレナイトオシオキダヨ?」
「分かったから離して……」
「なぁ一誠…」
「何だよ!今コッチは忙しい「凪がいねぇぞ?」えっ…」
一誠は辺りを見渡すが何処にも凪の姿は無かった。
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「はぁ…はぁ…なんとか逃げれた……」
凪は屋上から去り、図書館に逃げこんでいた。
「どうしよう…このままだとバレちゃうしな……はぁ…」
凪はそう言って図書館の席に椅子に座ってため息を吐いた。
「あらあら…どうされましたの?凪さん?」
すると長い黒髪で片目が隠れた女性が凪に話しかける。
「
彼女は
図書委員で凪の友人でもある。
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「何で邪魔したんだよ!桐生!」
ボロボロの一誠は藍華に怒鳴りつける。
「別に〜?ただあいつが困ってたから助けただけよ?」
「困ってたって……だって凪が何か隠してるから「誰にだって黙ってたい秘密があるわよ?」……」
「でもよ…桐生?」
「あそこまでされるとだな…」
「確かあんた達が心配なのは分かるけどもう少し待ってあげたら?」
「………」
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「秘密……ですの?」
「うん…」
凪は狂三に相談をしていた。
「詳しくは言えないんだけど…その秘密ってすっごく危なくて……もし一誠君達がその秘密を知ったら危険な目に合っちゃうんじゃ…って思って出来ればバレないようにしたいんだけど…どうすればいいか分からなくて…」
「………それは大変ですわね…」
「一誠君達は僕の事心配してくれてるから秘密の事聞こうとしてくれるんだけど……」
「聞かれたくない人達に言える訳無いと…」
「うん…」
「……ならいっその事話してしまえば良いんじゃありませんの?」
「…………えっ?」
狂三の発言に凪は呆気にとられる。
「あのー…時崎さん?僕の話聞いてたよね?」
「えぇ」
「じゃあ何で!?」
「もし一誠さん達に危険が迫るのなら凪さんが守ってあげたらいいじゃないですか?」
「そんな無責任な……それに僕は……人を守れるほど強くなんかないし…」
そう言って凪は下を向く。
「そうですの?私はそうとは思いませんわ」
「えっ?」
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一方その頃ビルの上からムシュフシュが学園を睨み付けていた。
「あそこにするか!」
『バチバチ山!』
ムシュフシュはアルターライドブックを取り出し本を開く。
すると大量の本が飛び出して形を形成して行き、2体のメギド魔人が現れる。
『ククク……』
『………ふん…』
1体は巨大な杵の様なハンマーを肩に担いだ狸の様な見た目のタヌキメギド、もう1体は両手に石を持ち、片耳の折れた兎の様な見た目のウサギメギド。
「しっかりやれよ!」
『りょーかい!』
『………承知…』
真っ白なライドブックを渡され、タヌキメギドはライドブックを開く。
すると学園の周りが光の境界線によって囲まれる。
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「あら?何でしょう?」
「えっ?」
凪達は図書館の外が騒がしくなった事に気づく。
そして窓から外を確認すると凪は目を丸くする。
何故なら外はこの前と同じ不思議な世界の景色変えられていたからだ。
「………」
凪は黙って図書館を飛び出した。
「凪さん……」
狂三は黙って走り去る凪の後ろ姿を見ていた。
次回 彼は物語が好きな剣士!
学園に現れた2体のメギド。
凪は2体の攻撃によって追い詰められていく。
しかし凪が覚悟を決めた時、聖剣に眠りし力が覚醒する。
「剣士の覚悟、本とともに」