〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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以前からやってみたかったクロスオーバーを年明けのこの時期より始めてみました!よろしければお付き合いいただければ嬉しいです!


絶望のプロローグ

 僕は今……自分の住んでいる街……そして過ごしている日時を知り絶望していた。

 

「2004年……1月20日……冬木市……ウソだろ……?」

 

 伝説の菌糸類が書いた大ヒットゲーム……その原典と言われた……そんな世界に僕が存在している事になるからだ。

 

「この世界は本当にあの世界なんだ……。そして僕も魔術師なのか……」

 

 僕は右手にある令呪を見て絶望していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕……木原 修治転生者だ。それも今回は2度目にあたる。前の世界はシンフォギアの世界だった。あっちもあっちでモブに厳しい世界として有名だが、何とか五期までは生き延びた。しかし悲しい事に五期の最後にひびみくと流れ星を見た後からの記憶がなかった。そして気づけば僕は本当に命がヤバい世界(Fate Stay night)に転生させられていた。

 

「まだ……20日だよね……? まだ……間に合うよね……?」

 

 僕はいち早くこの街から脱出する決意を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みぃつけたぁ……やっと見つけたよ……しゅう君……」

 

 1人の女性が修治を見つめ……恍惚とした表情をしながら胸を抑えていた。その人物の名前は立花 響(シンフォギアの世界の主人公)である。

 

「もうすぐ迎えに行くよ……未来と2人で迎えに行くよ……また3人で幸せに過ごそうね……しゅう君……」

 

 しかしその瞳は光を映していなかった。ただ……ただ闇の如きオーラを放ち、修治の様子を観察している。そして彼女の右手の甲にも修治と同じような模様……〈令呪〉が宿っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桜〜! そろそろ朝ご飯の時間だから藤ねぇを呼んでくれ〜!」

 

「分かりました先輩! 任せてください!」

 

 武家屋敷では2人の男女が厨房に立ち、食事の準備をしている。衛宮 士郎(この世界の主人公)間桐 桜(型月屈指のヤンデレ)だ。しかし今現在この2人はその事実に気づいていない。そしてそんな2人はお互いの手に刻まれた〈令呪〉が肌から見えるような管理はしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふっ! やっと見つけたよ衛宮 士郎(大好きなお兄ちゃん)……絶対私が守ってあげるからね?」

 

 不敵に笑う少女は士郎を見ていた。しかし現在の少女のいる場所は深い森の中に存在する古城であり、本来は視認できるような距離ではない。本来はあり得ない筈の出来事だが、距離の有無(そんな事)は魔術師の前では意味を成さない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……ようやくたどり着いたわね……日本。私はやって来たわよ王子様……だって貴方は私の初恋なんだもの……」

 

 彼女の名前はマリア・カデンツァヴナ・イヴ(歌姫マリア)……然るべき世界では知らぬ人間の方が少ない程のトップアーティストだ。そしてそんな彼女も常人ではない。

 

「少し待ってなさい……必ず貴女を呼び出すわ……。だって貴女も同じ気持ちでしょう?」

 

 マリアはまるで誰かに話しかけるように呟いた。するとマリアの言葉に呼応するように左手の〈令呪〉は点滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……なんて格好良いのよ士郎ぉ……貴方がいない時間なんて私は辛くて仕方無いわ……」

 

 呟くのは遠坂 凜(あかいあくま)……冬木のセカンドオーナーを務める優秀な父親が()()。しかしその父親は既に10年前に他界しており、現在の業務は彼女の役割となっている。

 

「士郎ぉ……貴方が欲しいわ……なんで私と恋人になってくれないのぉ……?」

 

 凜の住む邸の一室には凜の宝物(士郎の(盗撮)写真)が天井から床までビッシリと貼られていた。その所業はまさにストーカーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冬木市には教会が存在する。魔術教会の命令を受けてその土地における魔術の隠蔽や神秘の秘匿が主な役割だ。そして現在の管理者の名前は言峰綺礼()()()。しかし現在の教会の管理者は彼ではない。

 

「奏……頼むから姓を改めて貰えるか? お前に言峰の姓を名乗って貰えないとこの教会の名前を変えないといけないのだが……」

 

「え〜ヤダよ父さん……アタシは母さんの姓が好きなの。父さんの姓はなんだか不吉なんだよぉ〜」

 

 どうやら彼には娘がいるようだ。しかし娘は母方の姓を気に入っているようで言峰(父親)の姓を名乗るつもりはないようだ。

 

「だってアタシは〈天羽 奏〉だからな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここは欲望の渦巻く都市冬木……しかし1人の転生者により交わる筈の無い人間達が出会ってしまった世界……。その世界が冬木に召喚してしまったのは他者を蹴落としてでも自分の愛を貫く乙女達だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

 降り立つ風には壁を。

 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

 閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。

 繰り返すつどに五度。

 ただ、満たされる刻を破却する。

 

 ────告げる。

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

 

 誓いを此処ここに。

 我は常世総すべての善と成る者、

 我は常世総ての悪を敷しく者。

 

 汝 三大の言霊を纏う七天、

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ──―!」

 

 そしてこの詠唱を元に5人の魔術師が英霊(サーヴァント)を召喚した。

 

「サーヴァント〈アーチャー〉……召喚に応じて参上したぜ? お前があたしのマスターだろ? 良い関係を築こうぜ…………あたしの目的か? …………そんなもん愛する弟を抱きしめてあたし色に染め上げる為だぜ?」

 

「サーヴァント〈キャスター〉召喚に応じて参上したわ。私はこの聖杯戦争で愛する息子を探しているわ。…………協力してくれるわよねマスター?」

 

「サーヴァント〈ランサー〉召喚に応じて参上だ。強え奴と戦えるなら俺は相手が誰だろと構わないぜ?」

 

「サーヴァント〈ライダー〉召喚に応じて参上した。なるほど……お前が私を喚んでくれたのか……ならば私達は同士だ。必ず❋❋❋を奴等の魔の手から守らねばな……」

 

「サーヴァント〈バーサーカー〉召喚に応じて参上したよ。やっぱり❁❁❁がマスターなんだね……。でもこれで私達は負けないね。絶対に皆倒せるんだから…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方で聖杯内部でもナニカが起きていた。

 

「なるほどな。奴等め……オレがいないのを良い事に良くも抜け抜けと……」

 

「あの〜そろそろ出て行って貰えませんかねぇ……こんな場所に2人とか狭くて仕方ないんだけど……」

 

 聖杯の内部では〈最初からいた人物〉と〈後から入って来た人物〉がいるようだ。

 

ダマレ……今すぐお前を消し飛ばすぞ? 

 

「こっわ! 何なのお前……オレが恐怖するとか本当に何なの?」

 

 しかし後から来た人物の方は本当に我が物顔で陣取る。流石に素性を知りたい先住人はダメ元で尋ねてみた。

 

「そうだな……〈魔女〉……とだけ言っておこう。そしてオレの目的はこの都市にいるある人物に会う事だ。くれぐれも邪魔するなよ? まぁ……オレが暇つぶしに貴様を殺すかもしれないが……」

 

 横暴極まりない発言だが何故か先住人は黙って頷く。

 

「そんじゃあよろしくな魔女さん。短い同居生活になる事を祈るよ……」

 

「ほぅ? お前が出て行くのではない……と。ではそんな事態が起こらないように直ぐに死ぬか?」

 

「……遠慮するわ。寝てるから何かあったら起こしてね……」

 

 

 

 

 

 

 

「………………そういえば父さんは今回出禁な。もし干渉したら口聞いてやらないし、絶対に母さんの姓しか名乗らないから…………」

 

「奏……頼むから我儘はやめてくれ……仕事が増えて手間がかかる……」

 

 言峰綺礼の表情はゲッソリとしている。どうやら奏の後始末の方がよっぽど過酷なようだ。

 

「そこの天の声も余計な事言うなよ? じゃないと大変な事になるぜ?」

 

 外道麻婆がゲッソリな時点でアンタもヤバいんですが……

 




アカン……登場したマスターとサーヴァント全員やべぇよ……(いつもの)果たして彼等が進むのはどのルートか……(作者の性根でほぼ断定できる)

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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