〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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やがて運命の夜へと至る。全てはこの日より始まった。


1月31日 ①

 そしてついにこの日に至るまで結局僕は逃げる事ができなかった。どういった訳かクラスメイトの響ちゃんに毎日突撃訪問をされて逃げる事ができなかったのだ。

 

「しゅう君どうしたの? 顔色が悪いよ? 困った事があったら何でも言ってよ? 私が絶対に何とかするから!」

 

 あぁ……なんて優しい娘なんだろう……こんな娘にこう言われて何も言えない僕は卑怯だな……。とはいえ……本当にこの娘はシンフォギアの主人公を思わせるぐらい似てるんだよなぁ……。きっとこの娘の生まれかわりがシンフォギアの響なんだろうね……。

 

「あぁ……ごめんね響。実は最近この辺で物騒な事件が続いてるだろ? それが不安でしかたないんだよなぁ…………」

 

 ガチで恐い。本当に命が幾つあっても足りないからなぁ……。

 

大丈夫だよ……しゅう君は絶対に私と未来で守ってあげるからね……でももう少しだけ待っててね………必ず皆やっつけるからね……

 

「なんか言ったか響?」

 

「うぅん! 何でもないよ! それよりも早く学校に行こう!」

 

「そうだな……藤村先生に絡まれたら面倒だし早めに行くか……」

 

 こうして僕達は通うべき穂群原学園へ今日も登校する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようさん。今日も元気だな響……そして今日も浮かない顔色だな修治……」

 

 学校まで凡そ5分くらいの場所で士郎と出会えた。

 

「まぁね……最近物騒だろ? アレが不安でしかたないんだよ……。距離もだんだんと近くなってるし……」

 

「そうなんだよね……しゅう君が暗いと私も心配しちゃうよ……」

 

「そーだよなぁ〜。確かに不安になるよなぁ……」

 

 士郎は真剣に考えてくれるが、原因に心当たりがある僕からすれば申し訳無い。

 

「ならさ……ウチに来るか? 藤ねぇも心配してホームルームで言うくらいだからさ。事が落ち着くまで過ごしてもいいぜ。まぁ……藤ねぇの了承次第だけど」

 

 ありがたい。色んな意味でありがたい。こうなったらセイバーが出て来た時に僕も藤村先生の説得に協力しよう。

 

「じゃあ先生の許可が出たら頼むよ。お礼に士郎の人助けに協力するからさ……」

 

「助かるよ。今日もストーブの修理が何台か依頼が来てるからな……」

 

「じゃあ士郎君! 私も手伝うよ! 荷物運んだりするから遠慮なく言ってね!」

 

「はは……響は女子なのに俺も顔負けの体力だからなぁ……頼もしいけど悔しいよ……」

 

 確かにこの2人(響と士郎)は似てるんだよなぁ。確か……こんな症例を〈サバイバーズ・ギルト〉……って言ってたな。

 

「本当に人が良いよな2人共……」

 

「も〜しゅう君もなんだかんだ付き合ってくれるじゃん! しゅう君も優しいよ?」

 

 響は僕の腕に抱きつきながら嬉しい事を言ってくれる。……だけど言えない……僕の腕に響の胸がしっかり当たってるなんてセクハラ紛いな事は死んでも言えない……。

 

「それじゃあ学校に急ごう! 今日も忙しいぞ!」

 

 僕達は士郎の言葉で時計を見て学校へ急いだ。

 

 

 

 

 

「あぁ……士郎……なんて格好いいのよ……あんなに優しい士郎が便利道具扱いされるのは悲しいわ……。それに響ちゃんみたいな娘も士郎の良いところを見習ってくれてるのに……私が守ってあげないと……特に慎二にはキツく灸を据えないと……」

 

遠坂 凛(あかいあくま)がこの朝の3人のやり取りを盗撮していた事も、この冬木市ではいつもの事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一成〜ストーブの修理終わったぞ〜」

 

「そういう訳で僕が運び出すから道を開けて〜!」

 

 響と〈柳洞一成〉は士郎がストーブを修理を終えるまで部屋の外で待機して、僕がストーブを運び出していた。ちなみに僕も一応は魔術師であり、士郎の〈投影〉を過去に偶然見てしまった。それで秘密を共有する代わりに頼み事の選定を僕がしている。時間は有限だし、〈士郎❌桜〉は尊いからね。

 

「済まないな2人とも。こんな朝早くに協力して貰いながらも何も礼ができんとは……」

 

「大丈夫しゅう君……無理して無い? 疲れてたら休んで良いんだよ?」

 

「ありがとうな一成……響。だけど修治のおかげで依頼の数はコントロールできてるから……」

 

「士郎かオーバーワークしないようにコントロールするのが僕の役割だよ。まぁ…………それは響も同じようなモノだけどね?」

 

 僕達は他愛もない話をしながら修理を続けた。

 

 

 

「あら? 珍しい組み合わせね。衛宮君達が集まるのはいつもの事だけど生徒会長までいるなんてね?」

 

「なんの用だ遠坂 凛。悪いが衛宮達は善行の最中だ。邪魔をしないで貰えるか?」

 

「その逆よ。私はそんな善行を積んだ人達を労いに来たのよ。あったかいモノでも飲んで貰いたいからね?」

 

 そう言って凛は僕達3人にコーヒーや紅茶(ホット)を手渡して来た。あれ? ……原作より優しいかも? 

 

「なるほどな。衛宮の働きを正当に評価しているのが……。些か癪ではあるが、まぁ……良いだろう……」

 

コーン〜……コーン〜

 

 一成は苦虫を踏み潰すかのように告げると予鈴が鳴った。

 

「もう予鈴かぁ……じゃあ士郎君! 続きはお昼だね!」

 

「そうだな響……。じゃあ昼休みな……」

 

 響はクラスが違うので先に教室へ向かった。

 

「じゃあ私も行くわね? 体調には気をつけなさい?」

 

 凛も教室に向かう。因みにあの2人はクラスメイトだ。

 

「じゃあ僕達も行こうか」

 

「そうだな……そうするとしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……お前達も物好きだよね? 生徒会長の太鼓持ちとは……」

 

 やっぱり絡むよなぁ……〈間桐 慎二〉。

 

「黙れ慎二。士郎を弓道部から追い出したあの事件を僕は許さない。どう考えてもお前の安いプライドしか要因が無いんだよ」

 

「ふむ……確かに間桐の行いは許される事ではあるまい。1度制裁を受けるのも悪くはなかろう……」

 

 僕と一成が睨みつけると慎二は距離を取った。

 

「………………チッ! 止めだ。お前達に絡まれたら時間を無駄にしてしまうよ…………。あぁそうだ……衛宮は確か頼まれ事は断らないだろう? せっかくだから道場の掃除をしてくれよ。アレは面倒だからねぇ……」

 

 そう言って慎二は僕達から離れて行った。しかしその表情には一種の怯えが隠れている事も僕はわかってる。

 

「修治……やりすぎるなよ? 慎二は逆恨みが凄いから…………」

 

「しないよ。こんな奴は手を汚す事すらもったいないからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして放課後に事態は動く。結局弓道部の道場を掃除していた僕と士郎だ。響は先に帰宅している。

 

「じゃあ士郎君! しゅう君! 私は先に帰るね! そしたら士郎君の家に泊まる準備を整えるから!」

 

 響はそう言うと飛ぶように早く帰って行ったのだ。

 

「でも良く許可が出たよなぁ……1人暮らしの僕はともかく響と桜まで……」

 

「あぁ……今朝の食事の時に、桜の手に痣があったのを確認した。これ以上慎二の理不尽な暴力に桜を突き合わせるワケにはいかないからな……」

 

 なるほど…………説得が成功した時空なのか。僕の原作知識が役に立つかいよいよ怪しいな。

 

「響は………………うん。まぁ良いか……」

 

「そうだな。じゃあ帰るか……」  

 

 僕達は道場を後にして帰ろうとした時から運命(Fate)が始まった。

 

ガキィィン! ガーン! 

 

一体なんだ!? 

 

金属音で衝撃音だと! 

 

 クソ! 間に合わなかったか! 

 

早く逃げるぞ士郎! 

 

「おい! 待てよ修治! 離せよ!」

 

 僕は士郎を引きずりながらも逃走を始めた! こんなところで死ぬワケにはいかない! 

 

逃がすわけねぇだろう! てめぇら目撃者は悪いが消させてもらうぜ! 

 

 まだ距離はあるが確実にランサーに補足されたみたいだ! 早く逃げないと! 

 

「士郎……2人で分かれるよ! 生きて家で落ち合おう!」

 

「ええぃくそ! 何なんだよ一体!」

 

 僕は士郎と別れてそれぞれで逃げ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜ランサーside〜〜

 

「悪ぃな……勝負は預けておくぜ。アーチャーとそのマスターさんよ。最も……オレのマスターからの命令は2つだ。

 

 1つはサーヴァントとの戦闘………………こればかりは倒しても良いと言われたが、お前さんを倒せなかった。素直に賞賛を贈るぜ……」

 

「そうね。確かに貴方は強いサーヴァントねランサー。ウチのアーチャーがここまで押されていたもの。流石は三騎士よね」

 

「だがお前さんのアーチャーはまだ本気出してねぇだろう? オレの目は誤魔化せないぜ? まぁ……だから興が削がれたのはあるがな」

 

 そして俺はアーチャーのマスターから、アーチャーへと向き直る。

 

「ったりめぇだよ。あたし様の鷹の目を嘗めるなよ? 愛しい弟がここにいるから得物を使わなかっただけだからな?」

 

「でもそれは貴方のマスターも同じでしょう? 明らかにの存在を貴方が視認した時から目的が変わったわよね?」

 

 アーチャーのマスターは俺の受けたもう1つの命令を見抜いたみたいだ。

 

「ならよ? ここはお互いの目的の為にそれぞれがそれぞれのターゲットを殺らないか? どうせお互いのマスターが治療するだろうけどよ?」

 

「交渉成立ね。じゃあ貴方には修治君を任せるわ。アーチャー……貴女は衛宮君を殺るのよ? 大丈夫…………人払いを済ませたら彼の治療は私が治療するわ。最も……それは貴方のマスターも同じでしょうランサー?」

 

「そうだな。俺のマスターはあの少年にご執心みたいでな。だがそれは嬢ちゃんも同じだろう?」

 

「そうね。ならマスターに伝えておいて貰えるかしら? 

 

 〈士郎のハートを射止めるのは私よ〉

 

 ってね」

 

「承ったよ。じゃあお互いに目的を果たしたその時はもう1度殺ろうぜ?」

 

「へっ! 次はその頭をブチ抜いてやるよ!」

 

 俺達はお互いの目的の為に分断された2人の目撃者の始末に向かった。

 

 

 

〜〜ランサーsideout〜〜




何と原作とは違う組み合わせでサーヴァントに襲われる事が決定した主人公達……彼等の運命はどうなるのか……

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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