〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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フィーネとの戦いは佳境を迎える。ザババの成長は彼女をどこまで追い詰めるのか……


乗り越えるべき壁

「ザババの刃を扱うお前達は確かに成長した。それは見事な事だ。修治を守る為に努力し続けたのだろう?」

 

 やっぱりフィーネにはわかるよね。何せ彼女は〈恋する乙女〉を自称する人物だった。しかし……後にその恋は相思相愛でありながら報われ無かった事が発覚した。

 

「そしてそんな彼女が僕達に試練を与える為に立ちはだかる…………か。僕達も……乗り越えないとね」

 

 だからこの戦いを見守ろう。2人の成長を僕は見届けていたいからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でやあぁ! 」

 

「はあぁぁ! 」

 

 2人は誰を相手にしても一歩たりとも退かない覚悟があった。例えそれが全盛期のフィーネさんでも変わらないようだ。

 

「見事なユニゾンだが……〈ネフシュタンの鎧〉を突破するだけのフォニックゲインは足りていないな。まぁ……そもそもこの鎧を突破する事自体が困難とも言えるがな……」

 

 フィーネさんの言葉は半分は挑発だけど、半分は事実だ。響達はあの鎧を正(・)面(・)か(・)ら(・)打(・)ち(・)砕(・)い(・)た(・)訳(・)で(・)は(・)無(・)い(・)。〈デュランダル〉という対になる聖遺物を使う事で、事(・)象(・)と(・)概(・)念(・)に(・)干(・)渉(・)し(・)て(・)あの鎧を打ち破る事に成功した。しかし……今の2人はその方法を選ばないだろう。

 

「どうした切歌……調……何(・)故(・)デ(・)ュ(・)ラ(・)ン(・)ダ(・)ル(・)を(・)使(・)わ(・)な(・)い(・)?(・)」

 

 すると2人は驚くべき答えを出していた。

 

「そんなの簡単デスよ!」

 

「私達はフィーネを乗り越える! その為に今は正面から戦わないといけないの!」

 

「切歌ちゃん……調ちゃん……」

 

 僕は2人の覚悟に感動した。そして切歌ちゃんが再び前衛に出た。

 

「調……今度はあたしが前に出るデス。だから……援護は任せたデスよ?」

 

「了解だよ。切ちゃん……サポートするから思いっきりやってね?」

 

「あたしにドーンと任せるデス! さぁフィーネ……行くデスよぉ! 」

 

凶鎖スタaa魔任イイ! 

 

 切歌ちゃんはイガリマの刃を手裏剣の様に投げるものの、その刃には鎖がついている。故にその軌道は切歌ちゃんの思う通りに向かうだろう。

 

「しかし……距離を詰めればその程度の攻撃には驚異をさほど感じないぞ!」

 

 フィーネさんはあっさりと切歌ちゃんへの距離を詰める。再生する鎧に加えて攻略法のわかっている攻撃は対象自体が容易という事だろう。

 

「調ちゃん! 切歌ちゃんの援護は!」

 

「大丈夫! 切ちゃんを信じてるから!」

 

 調ちゃんは切歌ちゃんを信じてフィーネさんへの追撃の為に威力を高めている。だけど……肝心の切歌ちゃんはどんな策が…………

 

「そして接近戦に持ち込んで〈ナニカ〉を企んでいるのだろう? 私にその策を見せてみろ!」

 

 フィーネさんの接近に合わせて切歌ちゃんは半(・)歩(・)だ(・)け(・)下(・)が(・)っ(・)た(・)。

 

「回避か!? なるほど……シャルシュガナによる追撃か!」

 

 フィーネさんは2人の策に当たりをつけたが、2人の表情に焦りはない。そして切(・)歌(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)は(・)煙(・)幕(・)を(・)張(・)っ(・)た(・)!(・)

 

「チッ! ここで煙幕か! しかし……居場所は覚えているぞ! 」

 

封伐・PィNo奇ぉ! 

 

 フィーネさんはネフシュタンに装填されているエネルギーを使って僕達を狙って来た。しかし調(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)は(・)禁(・)月(・)輪(・)を(・)展(・)開(・)し(・)て(・)攻撃を回避した。

 

「この手応え……やはり禁月輪で回避したな……? ならば暁はどこに……」

 

「あたしを……見くびるなデース!」

 

双斬・死nデRぇラ! 

 

 切歌ちゃんはイガリマの刃を重ねて1つの刃とした。そしてそのままフィーネさんに斬りかかった! 

 

「なるほどな! ここでお前が剣士の真似事をするとは思わなかったぞ? しかし……技量は風鳴翼には遠く及ばないぞ!」

 

 フィーネさんは不意こそ突かれたけどその表情には余裕が見て取れた。そして2人も、今の1撃では決められ無い事を承知している様に視える。

 

「じゃあ調……アレを使うデス!」

 

「やろう切ちゃん! 私達は負けられ無いから!」

 

「「イグナイトモジュール! 抜剣(デェス)! 」」

 

〈ダイン=スレイフ〉……

 

 そして嘗て失った筈の力を2人は取り戻して制御していた。

 

「2人とも……その力は……」

 

 だけど何故だろう……嘗てのような心配を僕はしていない。

 

「大丈夫だよお兄ちゃん。だって……私達は負けられ無いんだから。お兄ちゃんともう一度笑顔で過ごす為なら……私達は悪夢も乗り越えられる。だって……それが私達の覚悟だから! 」

 

 するとフィーネさんも驚愕していた。

 

「呪いの魔剣〈ダイン=スレイフ〉をシンフォギアに組み込んだのか……。全く……何と無茶な綱渡りをしたものだ。製作者たる私ですら……そこまで危険な発想はしなかったぞ?」

 

 フィーネさんは確かに奏さんや響を使ってガングニールを暴走させて研究していた。しかし……ギア自体に支障が出るような事態は避ける傾向があったな……。

 

「そりゃあ相反する2つのモノを合わせるからね……。素人の僕ですらあの時の策にはヒヤヒヤしたよ……」

 

「だろうな。全く……こんな事をしたのは錬金術師だな? それも高位の者だろう?」

 

 よくぞお見通しで……。流石はキャロルの技術だったな……。

 

「では……そろそろ私も反撃と行こうか。デュランダルは警戒されているので取れないとして……こちらはどう対処するのだろうなぁ!」

 

NIRVANA GEDON! 

 

 姉さんの嘗て使った技か! だけど…………! 

 

「クリスの出力と同じだとは思うなよ? 私は……鎧と融合しているのだからなぁ!」

 

 その攻撃範囲は嘗てのイメージよりも広くて……その鞭さばきは嘗てと然程変わらない練度だった。

 

「ならば調! ザババの刃を重ねるデス! 」

 

「行こう切ちゃん! 私達の力で……嘗ての恐怖を越えて行こう! 」

 

 2人の覚悟は伝わった。ならば僕も出し惜しみは無しだ! 

 

「2人の覚悟……それに僕も乗せさせて貰うよ! 

 

 〈令呪を以って命ずる! 2人共……全力でフィーネさんを打ち破れ! 〉

 

 頼んだよ2人共ぉ!」

 

 すると腕に刻まれた令呪が輝き出して1画が消えた。しかしその直後に切歌ちゃんと調ちゃんに相当の魔力が集まった! 

 

「この度胸……私との戦いにそれだけの価値があると言うのだな? 良かろう……ならば私は正面よりお前達を打ち破ろう!」

 

VOID DIMENSION! 

 

 嘘だろうフィーネさん! そんな技すらも使いこなしていたのかよ! 

 

「流石フィーネ……その実力は間違いなく恐怖する程強い…………」

 

「だけど……それで諦めるあたし達じゃあ無いのデス! 」

 

 そう2人は告げると向かい来る攻撃を冷静に分析していた。

 

「切ちゃん……今の私達なら……」

 

「絶対にやれるのデス! だから調……後ろは任せたデスよ!」

 

凶鎖スタaa魔任イイ!! 

 

 切歌ちゃんは最初同様に鎖付きの手裏剣を飛ばして刃を岩壁に刺した。そして自らの加速と調ちゃんの後押しにより回避に成功した。

 

「調ちゃん! 僕達も!」

 

「うん! 行こうお兄ちゃん!」

 

 調ちゃんは禁月輪の滑走を使って攻撃を回避した。し(・)か(・)し(・)三(・)度(・)目(・)と(・)も(・)な(・)れ(・)ば(・)フ(・)ィ(・)ー(・)ネ(・)さ(・)ん(・)は(・)僕(・)達(・)の(・)前(・)に(・)周(・)り(・)込(・)め(・)て(・)し(・)ま(・)う(・)。

 

「同じ動きがそう何度も通じると思うなよ!」

 

 周り込んだフィーネさんを見据えて調ちゃんは僕に耳打ちをした。

 

「お兄ちゃん……私達の切り札……お願いね。ここであの人を乗り越えたいから……」

 

「任せてよ調ちゃん!」

 

 そして僕は禁月輪から降りてあ(・)の(・)聖(・)遺(・)物(・)を(・)取(・)り(・)に(・)向(・)か(・)っ(・)た(・)。

 

「しまった!? お前が取りに行くのか修治!」

 

 フィーネさんは僕の動きに動揺して切歌ちゃんへの意識を完全に外した。そして……そんな好機を僕達は逃さない! 

 

「調! イガリマの刃を受け取るデス! 」

 

「切ちゃん! 私のシャルシュガナを受け取って! 」

 

「なんだとお前達!? まさかお互いのアームドギアを!?」

 

 フィーネさんが驚愕している間に2人は完全にフィーネを挟み込んでいた。そしてお(・)互(・)い(・)に(・)渡(・)さ(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)方(・)の(・)アームドギアはフィーネさんを拘束していた! 

 

「捕まえたデスフィーネ!」

 

「これで決める!」

 

「お前達が……まさかこれ程の成長をしたとはな……」

 

 2人が対象を挟み込んで互いの刃を合わせて切り裂く技を奇しくもぼ僕は識(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)その技の名は……

 

禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS! 

 

「ぐうぅぅぅ……中々良い1撃だ……ネフシュタンが……ここまでぇ……」

 

 フィーネは今の1撃で相当なダメージを受けた。しかし……僕達は勝機を逃さない! 

 

「調! 先輩の元へ戻るデス!」

 

「行けるよ切ちゃん! 掴まって!」

 

 2人はフィーネさんを切り裂いた勢いのまま僕の元へとたどり着く。

 

「この戦い……決着を付けるぞ! 」

 

「なるほどな。やはり……お前達の……絆は強い! この私が保障しよう! 」

 

「ありがとうフィーネ……私達は……」

 

「フィーネの想いも背負って前へ歩むのデス!」

 

 そして僕達は3(・)人(・)で(・)デ(・)ュ(・)ラ(・)ン(・)ダ(・)ル(・)を(・)握(・)っ(・)た(・)! 

 

「終わりだよフィーネ! コレが……僕達の誓いだあぁぁぁぁ!! 」

 

Synchrogazer! 

 

 攻撃は確かに直撃して〈ネフシュタンの鎧〉を確かに砕いた。しかし……フィーネも最後までは諦め無かった。

 

「最後まで……諦め無いぞ!」

 

「それでこそフィーネ!」

 

「だからあたし達は越えて行けるのデス!」

 

α式 百輪廻!  

 

切・呪リeッTぉ! 

 

「3人共……見事……だ……」

 

 そして最後の攻撃が直撃して……フィーネさんはついに倒れた。

 

「ありがとうございますフィーネさん。大切な事を想い出させてくれて……」

 

「あたし達は……もう迷わないのデス!」

 

「これもフィーネのおかげ……」

 

 するとフィーネさんは最後にあの言葉を告げた。

 

「ふふっ……少年少女達……

 

 〈命……短し……恋せよ……乙女……〉

 

それが……私達の……最後の……言葉よ……」

 

 そう告げてフィーネさんの霊基は消失した。

 

「偉大な女性でしたよ……フィーネさん……」

 

 僕達は……彼女になんとか勝利できた!




フィーネを打ち破った3人だが……1つの聖遺物を使われ無かった事に疑問が残る。しかし……その疑問の前に、彼女達の戦いを見ていただこう……。

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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