本編ではシェム・ハが再誕した。しかし……彼女自身には……敵対の意思が……無かった………
小日向の意識を乗っ取った〈シェム・ハ〉が私の前に降臨した。皮肉なものだな。嘗ては……私がお祖父様の元へと送り届けた事もあったな…………
「我の再誕である…………が、些か現状は癪である」
「どういう意味だ? お前は……何が目的だ?」
私には奴が何を考えているか検討がつかない。故に……情報を得るのが先決だろう……。
「神殺しの撃槍は我の依り代をサーヴァントと言った。しかし……
「なんだと……? それは……どういう……意味だ?」
「言葉通りの意味だ。そもそも……奴自身が今も尚正気では無いのだからな…………」
立花が……正気では……無い? それは……どういう意味だ?
「
〈嘗ての私〉……だと? シェム・ハの知る私で……心当たり。ッ!?
「まさか……
しかし……シェム・ハは私に告げた答えは残酷だった。
「肯定である。それも……貴様達の知る人物の手によってな……」
〈私達の知る人物〉……か。範囲は絞られるか……一体誰だ?
「安心しろ。この世界の端末だ。貴様達の世界の端末にはそんな芸当はできはしないだろう?」
「些か腹立たしい言い回しだが……納得しよう。だが……それを私に伝えてどうするつもりだ? お前ならば……そんな手間をかける必要も……」
全てが読めない。コイツが一体何を企んでいるか……検討の付けようが無い。
「我の目的……か。それは………………………………だ」
「なんだと!? ならば……お前は……」
「その先を語るべきは我では無い。故に……自ら動け……」
そう言うとシェム・ハは小日向に身体の主導権を返して倒れた。何が……起こって……。
フィーネさんを退けた僕達だけど、その戦場には
「なんで……ソロモンの杖だけ……残ってる?」
するとソロモンの杖は輝き出して立体映像を投影した。
「なんだ!? 何が……起こった!?」
「なんデスか!? このトンデモは!?」
「何かの……意思?」
僕達はその光が収まるのを……そして
『この映像が投影される頃……お前達は私に勝利しているだろう。故に聞いて行け。私がお前達に残すべき
『あぁ……それと質問はするなよ? この私自身は唯の記録だ。答える事はできないからな?』
「フィーネからのメッセージ……コレは……きっと……」
「あたし達が聞くべき言葉……なのデスね……」
そしてフィーネさん(映像)は語り出した。
『では結論から言おう。修治……お前が死んだ事が悲劇の始まりだ。そして……この世界はそんなお前を唯一受け入れる事ができた世界だ』
なるほどね。死後にサーヴァントとして活動する事ができる世界はこの世界が最も僕の記憶で強い印象があった。だからこの世界に……
『その世界の
黒幕は……聖杯の……中? なんで……そこに?
『ちなみにシェム・ハでは無い。奴とて今回は巻き込まれた被害者に過ぎないのだからな。故にシェム・ハへと接触しろ。奴は全てを語る事ができる』
シェム・ハ……つまり未来との接触は不可避か。
『そして立花響は……現在正気では……無い』
響が……正気じゃあ……無い……だと?
『また……間桐桜は黒幕の片割れだ。しかし……彼女自身もまた……自らの意思で動いている。全ては
また……
『全ては〈彼女〉と〈奴〉の企みだ。故に……急げ。このままでは奴の思惑通りの展開となるだろう。しかしてその根底にある想いはとても純粋な……愛だ』
根底にあるのが……愛……?
「「何故そこで愛(デス)! 」」
『しかし……〈奴〉を救えるのもまた……修治だけだ。故に……私は修治を信じている。お前なら出来るだろう? 何せ……私が愛した息子なのだから……な』
反則だよフィーネ……。そんな言い方されたら……断われ無いじゃないか。
『そろそろ記録時間も限界が近い。奴に勘付かれる前にこの記録は自壊する。故に……これだけは伝えよう』
その言葉を……僕は識っている気がした。
『胸の……詠を……信じて……行け……』
そしてソロモンの杖は自壊した。
「フィーネさん……本当に貴女は過保護な母親だ。だけど……とても良い母親だったよ……」
「粋な計らい過ぎるのデス! 先輩にどれほど大きなお土産を残して行くのデスか!」
「素直じゃないけど……確かに私達に伝えてくれた。だから私達は……迷わず進んで行ける!」
僕達がやるべき事はわかった。なら次に僕達の合うべき人物は…………
「響か……桜だな。2人はどちらと会うべきだと思う?」
すると切歌ちゃんと調ちゃんは少し考えた後に答えてくれた。
「私は……響さんに会うべきだと思う。未来さん……いいえ、シェム・ハとの接触を優先するなら……間違い無い」
調ちゃんは響達……か。やるべき事の最短の道筋では……ある。だけど……不安も……大きいね。
「あたしは……キャスターのマスターに出会うべきだと思うデス。だって……黒幕の情報を搾れるのデース!」
目下の脅威であると同時に避けて通れない相手……か。確かに倒す事が出来るなら……最も有効だね。
「2人の意見はよくわかったよ。どちらも高い優先事項な事に変わりは無い。だから……どうするかは僕に判断させてくれるかい?」
「勿論デース! どっちを選らんでもあたし達は納得なのデース!」
「どちらを選らんでもリスクは付き物。だけど……後悔しない方を、お兄ちゃんには選らんで欲しい……」
「ありがとう2人共。なら一晩考えて結論を出す。そして…………「先輩! アレを見るデース……」切歌ちゃん……?」
僕は切歌ちゃんが指差した方向を見つめて驚いた。
「これは……
〈クラスカード〉……並行世界の魔術師である〈エインズワース〉が作り出した英霊の力を宿した魔術礼装であり……一種の宝具だ。
「イラストは……ん? このクラスは……」
僕はそこで示されたクラスに反応せざるを得なかった。
はっきりと映る〈セイバー〉・〈2枚のアーチャー〉・〈ライダー〉・〈ランサー〉・〈アヴェンジャー〉・〈キャスター〉のカードと、
「法則がある筈だ。何故〈バーサーカー〉が描かれていないのか。〈ランサー〉のカードが2枚あるのか。何故エクストラクラスのカードが有るのかを……」
「〈セイバー〉はそれ以外のカードと雰囲気が違う気がするのデス……」
「そうだね。そうしてみよう」
切歌ちゃんの直感を信じて〈セイバー〉のカードはグループが無いとしよう。
「お兄ちゃん……色の霞んでるカードは纏めておこう? 多分これは1つのグループだから……」
「それは多分間違いないよ。となると残るのは……」
「〈アーチャー〉・〈ライダー〉・〈アヴェンジャー〉ともう1枚の〈ランサー〉の4クラスだけ……か」
そのクラスは何の繋がりがある? だけど……考えようとするとモヤがかかる気がした。
「多分……モヤの主とカードの共鳴は別の人物の思惑だよ……」
僕に欠けている記憶……あの記憶以外に……一体何が……示されているのだろうか……?
「どちらにしても……シェム・ハは識っているかもしれない……だろうね?」
ただ……僕もこの答えには自信が無かった。
フィーネはキャロルを警戒している。故にソロモンの杖を戦闘では敢えて1度も使わなかった。全てはキャロルの企みである事を示唆する為に……
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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?
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知り合い同士での同盟!
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主人公達は同盟を組む!
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もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
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ハイライトは仕事しない!