魔女さんが持ち込んで私へと提供した
「桜……私が貴女に尽くせばシロウと共に居させて貰えるのですよね?」
「えぇ。
「もちろんです。私の全ては
アルトリアさんは私の前で膝をつき、深々とその頭を垂れた。騎士の王と言われたアーサー王とて……この私に逆らうのは不可能なようですね……?
「あら……そのセイバー……
「貴女は……キャスターのサーヴァントだな?
「流石アルトリアさんですね? サンジェルマンさんの事を良く理解されてます。しかし……貴女の立場は最低限です。先輩を誑かした貴女は当然の報いだとは思いませんか?」
「………………………………そうですね。サクラへの忠誠を誓うならばそうなるのでしょうね?」
「そういうことよ。まぁ……貴女が有能だと証明できれば桜は貴女への対応を考え直すはずよ? そうでしょう桜?」
私はサンジェルマンさんの言葉に笑みが止まらなかった。
「ええ……。アルトリアさんの仕事は簡単です。先輩に纏わりつく
「サーヴァントだけでも〈雪音 クリス〉と〈クー・フーリン〉ね。まぁ……クリスに関しては私が代わることも構わないわよ? だって……
「なるほど。確かにターゲットが被るのは面白くありませんね。わかりました。キャスター……貴女のターゲットであるアーチャーには手を出さないと誓いましょう」
やはり物分りの良いサーヴァントですね。しかし……こうも事態が思惑通りに進むと……
「どうしましたかサクラ? 私達に対して大きな障害でも判明しましたか?」
「私達は目的の遂行の為に手段を選んでる余裕は無いわ。だって……こうしている間にも愛しい相手が女性と仲を深める可能性は大いにあるわよ?」
「そぅ……なんですよねぇ。先輩も……修治センパイも……
私達が今後について悩んでいると
「はじめまして……と言えば良いかしら? マスターに仕えし
現れた人形……ファラさんは私達の前に来ると左膝を着いた。
「ファラさん……と言いましたね? ご用件をお伺いしてもよろしいですか?」
「ええ……。もちろんですわ……」
すると彼女はサンジェルマンさんへと向き直った。
「貴女……随分お久しぶりに見ましたわね? 花婿様の母親気取りを未だに続けるおつもりですか?」
「その礼装……〈エレメンタル・ブレイド〉だね? キャロルは……その力を貴女達に与えて尚も余裕がある。そういう認識で良いかしら?」
サンジェルマンさんとファラさんは顔見知り……という事ですか。では確認しなければならない要件もありそうですね?
「ファラさん……貴女の主こそが私の知る魔女さんと言いましたか?」
「おや? お気づきでしたか。ええ……貴女にその力を与えたのは紛れも無く私達のマスターであるキャロル・マールス・ディーン・ハイムですわ。しかし……
「主の名前が……大した問題では……無い……ですか。なるほど……余程高名な人物とお見受けしました。そのキャロルなる人物の事を私に教えて頂いてもよろしいですか?」
アルトリアさんの勝手な行動には思うところがありますが、魔女もといキャロルさんの目的には少々興味があります。
「そうですね……。サンジェルマンも嘗てのマスターのご様子しか知らないと思いますので……私が説明をして差し上げますわ。本来はマスター自身で語っていただく事なのですが……
「キャロルが取り込み中……ね。それは素晴らしい事への準備なのかしら?」
「はい。マスターの現在の所要は私達の今後の為に必要な過程ですわ。その為に邪魔者を排除する事……そしてマスターへと協力をしてくださる人物を募る事が我々の役目ですわよ?」
なるほど……キャロルさんの配下にはこの〈ファラさん〉を含めて数人が存在するご様子ですね。しかし……その人物達の力量が彼女を下回る事は無いでしょう。
「良くわかりましたよ。貴女の実力は相当高く、尚且他にも同等以上の人達がいますね?」
「えぇ。他に3体の仲間が覚醒しておりますわよ? しかも……彼女達は私以上のスペックを備えていると言えば信じて頂けますか?」
「貴女の実力で下の方だと言うのですか? 御冗談を。それではまるで他の人物は規格外と言える……そういう事なんですよね?」
「えぇ。ガリィちゃんもレイアも……そしてミカちゃんに至っては嘗ての実力と比較する事すら烏滸がましさを感じますわ……」
ファラさんの表情が少しだけ悔しさを滲ませていた。恐らく……彼女自身は本当にスペックは最低値に近いと言えるのかもしれない……。それは私とキャロルさんの敵対をした時に困難が訪れる事でもある。
「では……私に次は何をして欲しいのか教えて貰えますか? ただの顔合わせをする為だけに来た訳では無いのでしょう?」
「そうですね……。ではマスターとの邂逅をしていただきたいのと、〈バーサーカー陣営〉……立花響の動向を報告して欲しいですわね」
〈立花 響〉…………それは修治センパイを慕う人物であり、先輩と似た雰囲気を出す少女。そして……キャロルさんが私に洗脳するように進言した人物だ。
「もうすぐマスターによって彼女の洗脳は強固な物になりますわ。現在マスターが対応している所要こそが彼女への洗脳なのですよ?」
「なるほど……立花響ならば1度洗脳した程度では安心できなかったな。彼女の精神の強固さは敵としては恐怖すら憶えているからな……」
「そういえばサンジェルマンさんは彼女と同じ世界の人物でしたね。なら……この際詳しく教えて貰えますか? 彼女が……センパイにどんな劣情を抱いているのかを……」
「嘗ての私を退けたマスターですね。その話……とても興味深いです」
「良いでしょう。では……マスターが立花響を使って何をするつもりなのか…………そして彼女とマスターのそれぞれの思惑を……私の推測が混じりますが語るとしますわ……」
そう言ってファラさんは私達に響さんの事を語り始めた。
「とても……面白い話になりそうですね……」
動き出す〈自動人形〉……そして……キャロル。この世界の災いが……いよいよ加速する事態となるだろう……
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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?
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知り合い同士での同盟!
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主人公達は同盟を組む!
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もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
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ハイライトは仕事しない!