〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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洗脳された響がキャロルに語る言葉とは……


今の〈タチバナ ヒビキ〉

〜〜キャロルside〜〜

 

「戻ったな〈立花 響〉いや……オレの友よ……」

 

うん! 帰って来たよキャロルちゃん! ちゃんと未来も回収して来たよ! 

 

 やはりコイツを完全に洗脳する()()()()()()。なにせ……洗脳が解ければコイツ自身は己の過ちに酷く動揺するだろう。そうすれば手間はそこまでかかるまい……。

 

「とはいえ……収穫はあったか? まさか……シェム・ハが余計な事を呟いて終わりでは無いだろうな?」

 

「う〜ん……マリアさんに足止めされたから……未来がどこまで粘ったのかはわからないかも……」

 

 そうだな。なにせ奴の相手は〈風鳴 翼〉だ。どれほど追い込まれたのかはわからない。故にどこまで語ったのかはオレでも記憶を覗かないとわからないな。

 

「まぁ……良いか。それよりも()()()()()()()()()()()()()()()()。オレの友であるお前には分かるだろう?」

 

うん! はやく翼さん達を殺さないとね! しゅう君を愛して良いのは私と未来とキャロルちゃんだけだもんね! 

 

 やはりコイツらの絆は切らない方が良いな。シェム・ハとの激闘の折にオレは単騎では愛しい修治を守る事はできなかった。奴の埒外物理学には当時のオレは及ばなかった為だ。

 

「しかし……その激闘で得たモノは間違い無くオレに存在している。そう……狂おしい程の愛だ! 

 

「うん! キャロルちゃんも愛をわかってくれるから私も嬉しいよ!」

 

 そう……オレは修治によってコイツ等との激闘の折に1度全ての記憶を焼却した。しかし……修治はそんな自暴自棄だったオレを見つけてくれた。そして……

 

「オレとの想い出を躊躇う事無く差し出した。それは……一重にオレを救う事を諦め無かった故なのだろう」

 

「しゅう君のそんな姿に私達は惚れたんだよ。だから……しゅう君の事を()()()()()()()()()()()きっと私達だけだよ!」

 

 ふん! 言われるまでもない事だ! しかし……言葉にすると何とも心地良い。コレが……パパより託されたオレの命題の答えだ! 

 

「なにせ……オレは既に間違えていない。復讐など虚しさしか残らないのでな。そして……()()()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

「だけど……それと同時に()()()()()()()()()()()()()()()()()()よ?」

 

 オレ達にとっては()()()()()()()()大した問題ではないのだ。故にどうなろうと構わない…………が、それ以上に害虫が寄り付く事に耐えられる訳がないのだ。

 

「だから私達は世界に敵対するんだよ? しゅう君が私達の言うことを聞いてくれる為に……」

 

「修治に寄り付く害虫や火の粉を払う為にな。その為ならば再び世界を滅ぼす事も今のオレ達は厭わない。それだけの事だ……」

 

 例え世界へ危険な影響を与える存在であろうと……今のオレ達には大した問題にはならない。なにせ……オレからすれば()()()()()()()()()()()()()()()()。そんな相手に恐れる理由がオレ達には存在しないさ。

 

「マスタァー! ご報告ですよぉ〜!」

 

「ん? ガリィか……どうした? お前達には抑止力の動きの報告を任せた筈だが?」

 

「あっ! ガリィちゃん久しぶり! 嬉しいよ! 私達! やっと仲良くなれたんだから! 

 

「そうですねぇ。響ちゃんがマスタァーと仲良くしている姿を見るのは私達としても微笑ましいですよ? なにせ……マスタァーの数少ないお友達ですからねぇ……」

 

「そうだな。パヴァリアの連中は友と呼べる関係では無かったな。そうなれば理解者ではあったが利用し・される関係ではあった」

 

 だからこそだろうな。オレが()()()()()()()()()()()()()()2()()()()()()()()()()()()のはな。それ故にお前達は本能のままに修治に手をかけたのだ。もちろん……〈想い人を奪われたくない〉……その一心だけで……な? 

 

「では改めてマスタァーに報告をしますね? 抑止力として限界した〈バーサーカー〉のフィーネは無事に花婿サマ達の活躍で退けられました。〈アーチャー〉はセイバーのマスターに力を幾分か託した後に〈サンジェルマン〉のマスターに

 よって〈ライダー〉共々取り込まれました……」

 

「抑止力〈アサシン〉はオレ自らが処理した事でお前達を召喚できている。故に抑止力の撃破は無事に終わった訳だな……」

 

「あ〜……了子さんも出て来てたんだぁ……。でも流石しゅう君だね! 切歌ちゃんと調ちゃんの2人を無事に扱ってやっつけちゃうなんて!」

 

 コレで抑止力は全員活動を停止させた。まずは計画を1つ確実に進める事ができたな。

 

「となると次は参加者の討伐ですからねぇ……。マスタァーの恋敵たる装者達を早く処理したいですねぇ……」

 

 そうだな。では他の者も目覚めさせるとしよう……。

 

「ガリィ……〈()()()()()〉の調子はどうなっている?」

 

「う〜ん……まだ4割ぐらいですからねぇ……。まぁ……決戦には間に合いでしょう……」

 

 そうか。しかし……この世界の聖杯は素晴らしいな。想い出の焼却無しに……いや、供給される想い出が消費をゆうに上回るのだからな……。

 

「レイアさんの妹かぁ……。どんな感じの人なの?」

 

「そうですねぇ……とても大きいですよ?」

 

 奴の投入は場面を選ばねばならないな。オレの愛しい修治を傷つける訳には……いかないからな。

 

「ではガリィ……ミカ達を呼んでこい。そこで次に狙うターゲットを選定するとしよう」

 

「はぁ〜い! ガリィちゃん急いで来まぁ〜す!」

 

 ガリィはそう告げてミカ達を召集しに向かった。

 

「さて響……お前にも動いて貰うぞ? キャスター……サンジェルマンにコンタクトをしろ。お前と奴のコンビならば邪魔な装者の1陣営ぐらい簡単に倒せるだろう?」

 

うん! 直ぐに桜ちゃんと連携して来るね! 待っててねキャロルちゃん! 私達の新しい命題……絶対に果たそうね! 

 

 響はそう快活に告げてシャトーを後にした。

 

「さて……そろそろガリィ達が戻る頃か……?」

 

 オレが玉座にて待つと直ぐに奴らは戻って来た。

 

「戻ったゾマスター! アタシの相手は誰だゾ!」

 

「私達に何なりと御命令を。しかし願わくば……マスターの新しき命題の達成される瞬間を……我々は見届けたいです」

 

「そうですねぇ……。確かにそれは魅力的です。マスタァー……もし私達が再び装者に遅れを取った場合……マスタァーと装者の戦いを見届けたいのですがよろしいですか?」

 

 面白い話だ。しかし……オレと修治の結ばれる瞬間に……コイツ等を是非立ち会わせたいと思うのも……また事実だ。

 

「間桐桜に接触中のファラも同じ事を告げるでしょうね。マスター……私達の我儘を……聞き届けて頂けますか?」

 

「そうだな。もしそうなれば……無理せずに退却しろ。お前達は嘗てのオレの礼装を纏っている。しかし……それを打ち破ったならば…………それはオレ自身が手をくださねばならない相手だ。故に見届けろ!」

 

 

「「「ハッ! 我ら終末の4騎士(ナイトクォーツァー)の未来はマスターと花婿様の輝かしい未来のために! 」」」

 

 3人はオレの前で跪く。しかし……悲しい事だな……。

 

「立花響……派手に哀れだな……」

 

「マスターにこんなに深々と洗脳されて……」

 

「事の終わりには体良く捨てられるゾ!」

 

 そぅ……奴の洗脳は装者が1組消滅した時点で解除する。それは何故か……? 

 

「マスターの為に嘗ての仲間を手にかけた。()()()()()()()()()()()()()……ね?」

 

「戻ったかファラ……では事の首尾を聞かせて貰うぞ?」

 

 さぁ……修治……お前を迎えに行けるまで……後少しだ……。だから……待っていてくれ…………。

 

 




キャロルの計画は最早止められ無いの……。彼女は……自らの行動を誤りと知りながらも……一重に胸の想いに正直に生きている……

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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