私は……この世界に……呼ばれたその時……人の助けを聞いた。
「誰か……助けて……」
「貴女が私のマスターね。私は……愛する息子を抱きしめたいだけよ?」
召喚された際の口上を終えた時には既に事態は醜悪そのものだった。
「良くない虫がその体内にいるわね?」
私は……目の前のマスターの心臓に潜む害虫を追い出した。
「貴様……キャスターのサーヴァントだな? 仕方あるまい。事魔術師としては儂にも勝るやもしれぬ。何が……目的かな?」
「そうね……ひとまずはこのマスターから出て行きなさい。貴方はどうやら害虫そのものみたいだけど……この子の家族でしょう? せめてもの慈悲よ?」
「いやはやなんとも……素晴らしきサーヴァントよな。桜も……良いサーヴァントを召喚したものよ……」
「なるほどね。マスターの名前は……桜と言うのね。じゃあ桜は私が守るべき対象よ? 家族なら……分かるわね? 人は……誰も支配されるべきでは無いのよ?」
「なるほどな。お主の真名……些か心当たりが生まれたが、確信を得られぬ内は退散するとしよう。しかし……キャスターよ……これからどうするつもりかね? お主亡き後に……桜はどうするつもりかね?」
「そうね。私自身の聖杯に託す願いは無いわ。あるのは私自身の信念と……私自身の手で掴みたい願いだけよ。だからこそ……聖杯には桜の未来でも託そうかしら?」
「呵呵……やはりお主は……
そう告げて桜の家族なる人物を退け……桜を浄化する事には成功した。しかし……この世界に……私の頼るべき人物は……いないわね……。
「キャスター……さん? 」
「目覚めたのねマスター。大丈夫かしら?」
それが……私と桜の出会ったその日の出来事だった。
「サンジェルマンさん! やっと会えました! 私とキャロルちゃんとサンジェルマンさん! ならきっとしゅう君も救えます! 力を合わせましょう! 」
「そうね。私達3人なら……きっと誰にも負け無い最強のどうめとなるでしょうね。私にとっては君……〈立花 響〉の信念こそが嘗て最大の驚異だったわ。そしてキャロル……孤高の錬金術師である彼女との協力もまた……頼もしいかぎりよ?」
そう……嘗ての私達は互いの信念をぶつけ合うも、その立場故に真に手を取り合う事はできなかった。しかし……今やその枷は存在しない。
「私達は既に互いしがらみから解放されているわ。ここにいるのは……
1人の友と力を合わせる事の出来る乙女よ!
そして……キャロル……貴女とは昔の縁があるわ。大切な友人だものね……」
「はい! 私達は本当の意味で手を取り合えています! 愛するたった1人の…………しゅう君を救う為に力を合わせる事が出来ます! 」
私達は常に手を取り合えていなかった。しかし……この世界に愛する修治がいて……恋敵がいる。ならば私達の目的は1つね。
「泥棒猫は纏めて処分しないといけないわ。ラフィスの輝きも……今まで以上の神々しさよ。やっと……私達自身の想いが……報われるのね……」
「そして最後には私とキャロルちゃんとサンジェルマンさんでしゅう君を堕とします! だって……私達が手を取れば不可能なんてありませんから! 」
本当にね。私達が……手を取れば……何でも出来ると思えてならないわ。
「では教えて貰えるかな? 私達の今後の活動方針を……」
「はい! まずはあの陣営から倒します!」
そうして私達は倒すべき装者達を選定する事にした。しかし……皮肉なものね。嘗ての敵同士は手を取り合えて……嘗ての仲間同士では……争うなんてね。
「嘗ての仲間だからこそ……ですよ。だって……皆自分達の立場を利用してしゅう君に纏わりつく害虫さんなんですから!」
「声に……出ていたかしら?」
「いいえ! 恋する乙女の直感ですよ! 私達の命は短いので! 恋には全力を注いで行かないといけませんから! 」
なんだか不思議な言葉ね。私達に……とても刺さる言葉だわ。
「はい! 〈命短し恋せよ乙女〉……了子さんの残した大切な言葉ですから!」
「フィーネの言葉なのね。でも……確かに私達らしい言葉だわ。願わくば……当時の彼女とも分かり合う事ができれば……ねぇ……」
すると響は複雑そうな表情をした。
「その……キャロルちゃんの……話では……了子さんは……」
「なるほどね。私達と……」
響が敢えて言葉を濁した事で私も理解した。
〈フィーネは世界の意思に則り私達を打倒する立場〉
なのよね。本当に皮肉ね。
「嘗て世界の為に戦った貴女とキャロルがこの世界では明らかに〈世界にとって害悪な存在〉であり……」
「フィーネさんやシェム・ハさんみたいに私達の世界を危機に陥れた人物が〈世界を救う為に活動している〉訳ですからねぇ……」
すると
「ごめん響……シェム・ハに意思を乗っ取られたみたい。多分少しだけど……
「仕方無いよ未来。私達の想像よりも翼さん達の執念が凄いって事だから……」
「そうね。貴女自身に非は無い筈よ。まさかシンフォギア装者が
本当に誤算ね。私達の知る頃よりも〈強化〉いえ……〈狂化〉されるなんてね。
「しかし無いものねだりや〈たられば〉な話をするのは意味が無いわ。だからこそ今後への建設的な話し合いをしましょう?」
「はい! 私と未来。そしてサンジェルマンさんとキャロルちゃんがいればどんな相手にも負けませんから! 」
「油断したらダメだよ響? だって……世界を超えてストーキングして来た
〈上書き〉……ね。修治がどんな目にあったのか想像がついてしまうわ。
「それは由々しき事態ね。記念すべき
「キャロルちゃん……凄く悲しんでいました。血の涙を流して……とても……見ていられ無かったです……」
「仕方ないよ響。私でさえ……サーヴァントとしての霊基が悲鳴をあげた程の衝撃だよ? そんなの……キャロルちゃんがいくら気丈に振る舞っても絶対に辛いよ……」
「だからこそ私達で
そういえば……聖杯から与えられた知識では……私達の世界の戦いはアニメにあったみたいね。そしてその中で……
「それほどまでに……人類は求めるのだな……」
「求めるんですよ? だけど……とても素敵だとは思えないですか?」
「それが私達人間ですから……」
その感情は……こう語られているな。
〈愛〉
とね。しかし……私達は愛があるからこそ……分かり合えた。それは……間違い無いのだろうな。
原作主人公何処行ったんだよ…………
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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?
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知り合い同士での同盟!
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主人公達は同盟を組む!
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もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
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ハイライトは仕事しない!