「リン……感じてるかしら……?」
「えぇ。イリヤスフィール……ランサーは今何処に?」
「お呼びかマスター? って……なんの気配だこりゃあ?」
「オイコラッ! この気配は一体なんだよ! 」
次いでクリスも現れた。とりあえず……ひとまずの戦力は揃った訳ね……。
「クリス……ランサー……敵よ。ソレも……どうやら気配を隠す気が無い様な……ね?」
「そうね。明らかに隠す気が無さそうね。コレは間違い無くワザとよ。私達の感知能力を知っていてこうしているのか……それとも単純に隠すつもりが無いのか……」
そして構えているとその気配の人物が現れた。
「金色の…………礼装を……纏う……女性……?」
「でも気配は人形のソレね。魔術と違うその異端技術……差し詰め錬金術ってところかしら?」
「とはいえ纏う気配から察するに……お前さんはかなりの実力の持ち主だな? 何の用だ?」
女性は私達を見渡すと……溜息をついた。
「チッ! こちらはハズレか。花婿様……一体何処に……。マスターがお待ちだと言うのに……」
「おぉ? アンタは人を探してるのか? だが……〈花婿様〉……ねぇ。差し支えなけりゃあ教えてくれねぇか? 俺達のマスターがピリピリしてるからよぉ……」
クー・フーリンが女性へと近づいた。なるほど……私達に……へ?
〈狙撃しろ? 〉
なんで……?
「〈ランサー〉のサーヴァントだな? しかしお前のマスターの意中の人物では無い。衛宮士郎等と言う小僧は……な?」
ハ?
「そいつは失言だぜ! マスターの恋した男はなぁ! ただの小僧じゃあねぇんだわ! 」
「やりなさいランサー!
「承ったぜマスター! 」
ランサーは朱槍を構えて振り抜いた。しかし……謎の女性は動揺する事は無かった。
「…………速いな。流石は最速且つ、高名なサーヴァントた。ケルト神話で語られるに相応しい実力だ…………」
クー・フーリンの真名を知って尚余裕なの!? こうなったら私も!
「イリヤスフィール! 狙撃するわ! 手を貸して! 」
「文句ないわ! 士郎を侮辱する女性だもの。それに……ランサーの警戒を無にする訳にはいかないわ! 後私の事は
〈イリヤ〉と呼んでいいから!」
私は宝石を取り出し、イリヤは周囲の瓦礫を兎に見立てて突撃させた!!
「この程度の地味な小細工が私に通じるとでも?」
女性は兎をはたき落とすが、その直後に兎は爆破された。
「動きが止まったな!」
すかさずランサーは女性に槍を突いたが、貫かれて尚女性に動揺は無かった。やっぱり……この女性は……
「〈呪いの死槍〉か。確かに生身の人物ならば脅威だろうな。しかし……私は派手に人形なのでな。その程度では障害にならないぞ!」
女性はコインを投擲して来た。しかし……ランサーの付近を通り過ぎる筈のコインが何故か巨大化した!
「うおぉっ!? 」
鳩尾に当たる部分を直撃した事でランサーは吹き飛ばされた。しかし……攻撃された場所は最初にランサーの立っていた場所だった。
「地味に残念だ。しかし流石は最速の英霊と言う訳だな。私の一撃を逸らす事ができたとは……」
「まぁな……サーヴァントを名乗る以上無様は晒せないからなぁ……」
「貴女は危険だわ! 今直ぐに消えなさい!」
「イリヤ! 待ちなさい!」
イリヤは女性の背後よりゴーレムを生成して突撃……及び爆破をさせた。しかし……煙が晴れるても、女性には傷1つ存在しなかった。
「なるほど……魔術師としては良い一撃だ。嘗ての私ならば致命的なダメージを負っただろう。しかし……今の私にはその攻撃すらもダメージとはならない。その意味がわかるか?」
アイツは……何者なの? 〈嘗ての……アイツ〉? 謎が……謎を呼ぶわね……。
「やっぱりてめぇはてめぇだなぁ! ぜってぇにスクラップにしてやるよぉ! 」
「クリス!? どうしたって言うのよ!! 」
後方で待機していたクリスがミサイルと共にあらわれ、女性に〈ガン=カタ〉で挑んだ。しかし……女性は明らかにクリスの間合いを見切っていた。初対面の……相手じゃあ…………無いのかもしれない……。
「しかし安心したぞ雪音クリス……お前がいるならばこのマチに花婿様がいるのは確定した。故に私は当初の予定を派手に果たした。ではここからは私個人の意思に基づき戦うとしよう。さぁ……その銃を抜く事だな!」
「望むところだよ〈レイア・ダラーヒム〉! あたしの怒りを存分に喰らって行けや!」
クリスは上空に無数の矢を放つと、直ぐにレイアと呼んだ女性に銃口を向けた。そして距離を詰めて蹴りを放つも、バーニアで加速させて間合いを変化させた!
「おらっ! てめぇをぶっ飛ばすのはこのあたし様なんだよぉ!」
「なるほどな! 銃火器の扱いが以前よりもスムーズだな! そしてさり気なく味方の射線を確保する冷静さも持ち合わせたか! しかし……派手な火力が足りていないぞ! 」
「ソレで終わったつもりはねぇんだよぉ!」
〈ひゅ〜〜〜…………ガガガがガガガがガが! 〉
最初に飛ばした矢が降り注ぎ、その視界が塞がれて直ぐにミサイルを2機生成して1つに飛び乗り、レイアに突撃した。当然騎乗中もガトリングを放つ徹底的な火力でゴリ押しの構えをとっていた。
「マスターァー
「構わないわ! 全力で行きなさい!」
「おうよ! その心臓貰い受けるぜ!
「…………無駄だ。私は自動人形故に心臓等存在しないぞ……」
そう……レイアと呼ばれた人形が告げた。
「…………面倒ね。ランサーの宝具で倒せないなんで……」
「い〜や……そうでもないみてぇだぞ?」
「へぇ……なるほどな……」
「何故……だ? 私に……呪いなど……」
レイアは困惑していたが、ここでクリスが説明を始めた。
「てめぇ等の心臓に当たる聖遺物が純粋にダメージを受けたんだよ……。どうやらランサークラスの火力ならピンポイントで攻撃すれば通じるみたいだな?」
「みたいだな。宝具が効かなきゃ手をこまねいたかもしれないが、その心配は杞憂みたいで良かったぜ……」
するとレイアは笑っていた。
「なるほどな。雪音クリス……お前は派手に強くなった。サーヴァントへと至ったことは素直に賞賛しよう。そしてクー・フーリン……お前の槍捌きはその真名すらも不足と言える実力だった。今回の戦闘……中々に楽しい時間だったぞ……」
「レイア! 待ちやがれ!」
クリスの静止も虚しくレイアと呼ばれた人形には逃げられてしまった。
「クリス……教えなさい。嘗ての貴女の知り合いでしょう? 私達に……そして修治君に関係があるんでしょう?」
「あぁ……。さっきのレイアは……嘗てあたし達が退けた敵の1人だ。そして……〈ピリリりりりり!! 〉オイ凛……端末止めろよ……」
クリスに指摘されて端末を取り出すと……奏さんからのメッセージが入っていた。
〈話すべきことと、渡すべき物がある。四人とも戻って欲しい〉……か。
「イリヤ……クリス……ランサー……戻るわよ。奏さんからの連絡だわ……」
「なるほどね。じゃあ今回の戦闘の報告もしましょう。必ず伝えないといけない事案よ……」
私達は互いの情報を交換するために皆の待つ教会へと向かった。
「レイア……偵察ご苦労だったな……」
「はい。しかし……クリスのパワーアップもそうですが、ランサー自身も強大なサーヴァントでした。
レイアは申し訳無さそうにしているが、それは元々この世界の人物との戦いだ。寧ろその程度の被害で済んだだけマシなのだがな。
「いや……しかたない事だ。クー・フーリンが相手である以上はな。しかし……雪音クリスが外付け装備無しでイグナイトクラスの実力か……」
「はい。慢心はしておりませんが……恐らくは……」
「相当な実力になったな。しかし……レイアに
「お前達……この通り奴らは……強い。故に……出し惜しみも油断もするな。ただ……オレに……そしてお前達自身が恥じない戦いをするんだな……」
「「「「ハッ! 我ら終末の4騎士の誓いの元に! 」」」」
待っていろ修治……直ぐにオレ自ら迎えに行くからな……。何せ……オレの愛しい花婿だからな……
さぁて……兄貴のポテンシャルも証明して尚絶望的な現状……打開するのは託されたクラスカードデス!
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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?
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知り合い同士での同盟!
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主人公達は同盟を組む!
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もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
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ハイライトは仕事しない!