僕達が士郎との情報を纏めていると、奏さんが戻って来た。
「修治〜……こりゃあ面倒な事になったみたいだぞ〜」
「嫌な予感しかしないですが一応聞きます。何がありましたか?」
「外で
キャロルの降臨は……士郎から聞いていた。イザークさんの話の終わり際に現れて……影に飲み込んだ……と。
「詳しく話を聞く必要がありそうですね。凛達は今何処に?」
「もう少しで到着するらしい。それと……シャドウサーヴァントはもう現れないかもな。何せ……恐らく召喚してたのはキャロルだよ。もしくは……」
「
「俺達の足止めか?桜が行動を起こすまでの……」
「多分ね。というよりは……ソレ以外の理由がないかな。桜を汚染したのは……多分キャロルだよ。サンジェルマンさんならきっとこの世界の泥には負けない筈だから……」
キャロルが覚醒しているなら……恐らくは。それに士郎のイザークさんから聞いた話通りならキャロルは容易にサンジェルマンさんを洗脳できただろう。何せ……顔見知りだし……
「いや〜……修治……
僕が……した事?奏さんは何を言ってるんだ?
「おいおい修治……俺はイザークさんから聞いたんだぞ?だって修治はさ……
士郎に……言われた……。だけど……思ってみればその通りかな。僕は……あの世界で生き残る為に……装者を……そしてキャロルを救った。最終的にキャロルは僕の為に命を張ったけど……。
「それは修治の生きる世界を……何よりも修治を守りたかったからなのよ?」
「同時に私達は修治に甘え……依存してたんだ。もちろん修治と結ばれ……契れるならばソレ以上の幸福はないだろうな……」
マリアさんと翼さんはキャロルの想いを見抜いたらしい。いや……
「むぅ〜!先輩はあたし達のモノデス!絶対にマリアにも翼さんにもあげないデース!」
「やっぱりお兄ちゃんの1番は私達。序列は大事。例えマリアでもソレは変わらないし、奪うつもりなら許さない……」
「「当然キャロルにもあげない(デース)!」」
両側から腕を強く握られた…………とても痛い。
「僕は……幸せですよ。キャロルに……マリアさんに……翼さんに……切歌ちゃんに……調ちゃん……響に……未来……そして姉さんに……好意を寄せられている。だけど……僕自身はただ……目の前で苦しむ皆を見たく無かっただけなんだ……」
「知ってるわよ?」
「知っているぞ?」
「知っているよ?」
「知っているデス!」
「まぁ……知ってるぜ?」
全員が僕の呟きに同じ反応をした。やっぱり……分かるんだね……。
「まぁ……そうだろうな修治。お前は誰よりも全力だった。その結果が今のお前の実績だよ。ソレは誇っても良いんだ……」
「だけど士郎……僕は皆の心を結果として惑わせた。そして……焦らせて……大切なモノを貰う事に……なってしまった。僕には……その資格はあるんだろうか……」
パアァン!!
乾いた音が教会に響いた。
「修治……俺は言った筈だ。わからないなら……もう一度言うぞ?
〈救われた人間は救った人間に想いを寄せる〉
それは誰よりも俺が……そしてお前が識ってる事だろう?なら……覚悟を決めろ!」
ドォン!…………ガシャアァン!
僕は士郎に殴られて……机まで飛ばされた。それどころか……机が壊れていた。
「切ちゃん……分かってるね?」
「分かってるデス。コレは……先輩の精算するべき罪デス。あたし達の気持ちが……重荷にならないように士郎先輩が身体を張ってくれてるデス。なら……あたし達は見届けるデス……」
「そうだな。修治は受け入れるべきなんだよなぁ……。自分が
切歌ちゃんも……調ちゃんも……そして奏さんも止めなかった。つまり……僕の背負うべき過去だと言う事だ……。
「修治……お前が全力で人を救った。それは嘗ての俺の憧れである正義の味方そのものだよ。だけど……お前を見て気づいたよ。俺は……正義の味方には
士郎は既に覚悟を決めていた。なら僕は……
「ありがとう士郎。おかげで僕のやりたい事がわかったよ。僕は……
「言えよ修治……お前の本音をな……」
士郎は僕が本音を言い難そうなのを察して声をかけた。なら……いっそ言うだけ言ってしまおう。
「キャロルに救われて欲しい。僕の最初は……この想いだった。そして……キャロルが僕をこの世界に導いてくれた。なら僕は……キャロルに会いたい!会ってこの胸の想いを伝えたい!」
言った。僕ははっきりと言ってしまった。だけど……後悔はしていない。
「先輩……それは……あたし達を……選んでくれる訳じゃあ……ないんデス……よね?」
「私達は……お兄ちゃんが……大好き。だけど……その想いは……報われ無い。そういう……事なの?」
2人は不安な視線で僕を見つめていた。だけど……その視線を向けられても、僕の想いは変わらなかった。
「ごめんね。今の僕はキャロルに会いたい。そして……僕を救ってくれた事に感謝を伝えたい。だけど……2人の想いも気づいているよ。だからさ……少しだけ待って欲しい。僕が……キャロルに向き合うその時まで……」
「先輩……卑怯デスよ?」
「そんなの……ずるい。そう言われたら……私達は……」
「だけど約束するよ。僕は逃げない。例え響達が僕を阻もうと……必ずキャロルに辿り着くよ。その結果世界が終わるとしてもね……」
「そうだな……。それでこそ修治だな!」
士郎が僕の肩を叩いた。だけど……その表情は僕のよく知る士郎だった。
「士郎!待たせたわね!直ぐに聞いて欲しい事があるわ!」
「修治も聞いて行きなさい。私達の出会った敵の情報よ?」
凛とイリヤも合流したか。なら……先にクラスカードを託さないとね?
「いや……先に報告を聞くぜ?修治と士郎の話はその後の話だからな!」
必ずさんは僕達を止めたけど、この場で最も冷静且つ的確な人物は彼女だろうな。
「そんじゃ教えてくれ。レイアの装備……そして奴が現れた目的ってのをな?」
僕はこれから迎えるキャロルが何を企んでいるのか……その話を聞く事になった。
次回は魔術刻印を継承します!そして……残る2陣営との戦闘が始まります!
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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?
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知り合い同士での同盟!
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主人公達は同盟を組む!
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もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
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ハイライトは仕事しない!