〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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黒幕の片割れ間桐桜……彼女と対峙するのは……因縁浅からぬ2人の魔術師だ。


間桐桜との決戦

〜〜イリヤside〜〜

 

「じゃあ……私達も始めましょう?」

 

 桜は虚数魔術を扱い……キャロル印の〈愛〉を纏わせて微笑んだ。しかし…………対する2人はその桜に恐怖を抱いてはいなかった。

 

「桜……直ぐに目を覚まさせてもらうわ!」

 

「キツイお仕置きを受けて貰うよ?」

 

「「クラスカードアーチャー(アルターエゴ)夢幻召喚(インストール)!」」

 

 そして遠坂凛は〈イシュタル〉の、私は〈シトナイ〉の力をその身に纏わせた。

 

「姉さん……イリヤさん……何故……?」

 

 桜は何故目の前の2人が〈自分の知らない筈の力〉を得ているのか分からなかった。

 

「修治のおかげよ。彼……並行世界の私達を依代にしたサーヴァントを識ってるのよ。もちろん桜……貴女の事も……ね?」

 

「だからこそシュウジは私達に貴女を任せたのよ? 今の貴女を止める為にシュウジは手段を選ばないわ!」

 

「………………て………………の………………り」

 

「桜……何か言ったかしら?」

 

「みんなして私の邪魔ばかり……」

 

「まぁ……言いたい事はわかるわよ?」

 

ドプン……! 

 

 泥が……落ちた。聖杯よりもたらされたキャロルの愛の塊(10年前を上回る感情)が……冬木市に落とされた。

 

「さぁ……始めましょう? 私達の戦いを!」

 

 凛はグラガンナに跨りガンドを放った。通常の彼女ならば渋る程贅沢な魔力の使い方だが、しかしそれでも今の凛には〈ライダーのクラスカード〉が存在している。

 

「姉さんらしからぬ魔力の込め方……そのカードが原因ですね! 」

 

 桜は並行世界から魔力を引き摺り込んで戦うが、2人は恐れる事が無かった。

 

「私達も同じ土俵にいるわ。もちろん……サーヴァントの力は使えるのよ!」

 

 私はキ(・)ャ(・)ロ(・)ル(・)の(・)泥(・)す(・)ら(・)も(・)凍(・)る(・)程の冷気を放った。通常……共闘するならば遠慮しがちな物だが、今の凛は空を駆けている。故に地上が幾ら凍りついたところで影響は無い。

 

「広範囲攻撃……しかし……あくまでも……」

 

「ボヤボヤしてたら撃ち抜くわよ桜! 」  

 

 上空の凛が桜を蜂の巣にしようとしていた。

 

「チッ! 面倒ですね姉さん! イシュタルの力1つで勝てるつもりですか!」

 

 桜は凛の速度に追い付いていない。それほどイシュタルの操るグラガンナは速いのだ。

 

「そもそも……相手は1人じゃないでしょ……サクラ?」

 

「ああ! もう! 死んでくださいよ! 鬱陶しいですよイリヤさん! 」

 

 サクラは私の接近をことごとく嫌がっている。当然と言えば当然だが、私に接近されてリンへの対応が出来ない事を想定してるみたいだ。

 

「凛! さっさと決めなさいよ! 私が聖杯の泥を抑えているといっても限界もあるのよ! 」

 

「え…………イリヤ…………さん? 今…………の……言葉……は?」

 

 サクラが困惑した表情で私を見ていた。恐らく私が泥を抑えているなんて考えてもいなかったのだろう。

 

「あぁ……道理でいつまでも空気が変わらない訳ですか……。なら……ターゲットが違いましたね?」

 

 サクラは私へと視線を変えた。やっぱりね……そっちの方が優先事項なのね。

 

「私……キャロルさんと約束してるんですよ……。この町を恐怖に墜として……修治センパイを燻り出すって……約束が……あるんですよ?」

 

 なるほどね。サクラはその為に町を飲み込むつもりだったのね……。

 

「凛! イシュタルじゃあ埒が開かないわ! 決められ無いなら代わりなさい!」

 

「わかっているわ! クラスカード〈ランサー〉エレシュキガル夢幻召喚(インストール)! 」

 

「私もやり方を変えるわ! カレイドステッキ展開!」

 

 凛はその力をエレシュキガルへと変化させた。イシュタルで決められ無い訳……で(・)は(・)な(・)い(・)。ただ……高(・)す(・)ぎ(・)る(・)火(・)力(・)で(・)町(・)が(・)崩(・)壊(・)す(・)る(・)の(・)を(・)防(・)ぐ(・)だ(・)け(・)だ。

 

「お2人共……私の言葉……舐めてますか?」

 

「そうね……。正気じゃない貴女なんて怖く無いわよ桜。だって……そのそ(・)の(・)感(・)情(・)は(・)貴(・)女(・)の(・)物(・)で(・)も(・)今(・)の(・)貴(・)女(・)に(・)士(・)郎(・)は(・)振(・)り(・)向(・)か(・)な(・)い(・)もの。だったら恋敵にすらならないでしょう?」

 

「そうしたら冷静でいられるものよ? だって……士郎が私を選んでくれる可能性があるんだもの!」

 

 今の私達は士郎の帰る場所を守る事ができる。士郎の為に戦える。だから……サ(・)ク(・)ラ(・)如(・)き(・)に(・)恐れる理由は全く無い。

 

「ファイア! シュナイデン! …………シュート! 」

 

「冥界の怨念と貴女の想い……どちらが勝るか試すかしら!」

 

 凛がエレシュキガルの力を使う事でサクラは徐々に動きが鈍くなっていた。確かに〈愛〉は恐ろしい感情だ。だけど……〈愛〉と〈恐怖〉を両立するかの女神の力ならば……活路は見いだせる。

 

「なんで! なんで! 邪魔ばかりするんですか! 私は先輩に見てもらう為に努力を続けました! 家事もできる用に努力しました! 魔術師としても覚醒しました! なのに……なんで今更邪魔立てされないといけないんですか! 」

 

 サクラはとうとう感情を爆発させて辺りに泥を放流し始めた。……少し面倒ね。町を守りつつ泥を消すなら……私が防ぐしか……そう思った時だった。

 

「セイバー町の事は気にするな! 全力で宝具を放て!」

 

「はい! わかりましたシロウ! 」

 

 其処には最も愛しくて頼もしい声が聞こえた。

 

「So as I pray, unlimited blade works! 」

(その体はきっと……剣で出来ていた!)

 

 士郎の声が聞こえて景色が明るい荒野へと変わった。そして……展開された固有結界はキャロルの泥ごと取り込んでいた。

 

「この中なら誰の被害も迷惑も無い! 今なら全力でやってくれぇ! 」

 

「ありがとうございますシロウ! 束ねるは星の息吹。輝ける命の奔流。受けるが良い!!」『約束された勝利の剣』(エクス……カリバアァー)!! 」

 

 アルトリアが泥を吹き飛ばした今……私達に憂う物はない! 

 

「凛! そのまま宝具を使いなさい! そして換装の間は私が掩護するわ! 」

 

「そんなの……させません!」

 

 サクラが凛の迎撃を試みるが、気の逸れた一瞬で私はサクラの足を凍らせた。

 

「チィ! こんな時に!」

 

 サクラの怒りが頂点に達した時にその判断力が完全に失われた。

 

「天に絶海、地に監獄、我が踵こそ冥府の怒り! 出でよ、発熱神殿! 反省するのだわ! 霊峰踏抱く冥府の鞴 ( クル・キガル・イルカルラ)!! 」

 

「しまった! 姉さんの宝具が!」

 

 サクラは凛の宝具を受けて致命的な隙をさらけ出した。なら……私も続くとしよう。

 

「凛! 私も続くわ! 掩護をお願い! 」

 

「さっきの支援助かったわ! 今度は掩護するから存分にやりなさい! 三連撃で畳み掛けるわよ!」

 

「ッ! コレ以上はさせませんから! 」

 

 サクラはエレシュキガルの宝具で完全に動きを鈍らされた。今の宝具は何とか防いだものの、無理して防いだのは間違い無い。

 

「おてんばかな……でも、楽しい! Los! Los!! Los!!! 吼えよ我が友、我が力 (オプタテシケ・オキムンペ)!! 」

 

「ぐうううぅぅぅぅ…………!!! この宝具……生物の攻撃……!! なんて…………威力……!」

 

 シトナイの宝具で現れた〈シロウ〉の攻撃はサクラに多大な影響を与えた。愛(・)の(・)無(・)い(・)シ(・)ロ(・)ウ(・)の(・)攻(・)撃(・)は、サクラにとっては耐えられる物では無い。〈士郎〉に……焦がれている……サクラでは……ね? 

 

「はぁ……はぁ……でも……何とか……耐えましたよ……。ここから……私も……反撃……します……よ?」

 

「あら? いつ私(・)達(・)の(・)攻(・)撃(・)が終わると言ったかしら? まだ……後(・)1(・)撃(・)残(・)っ(・)て(・)る(・)わ(・)よ(・)?(・)」

 

「後(・)、(・)1(・)撃(・)……? しまった! 姉さんが! 」

 

 サクラが気づいた時にはもう遅い。とうに凛はイシュタルへと姿を変えて宝具の発動を始めていた。

 

「イリヤ! 其処にいると巻き込むわよ! 」

 

「構(・)わ(・)な(・)い(・)わ(・)!(・)やりなさい凛! 」

 

 すると凛からの返事は無く詠唱が始まった。

 

「飛ぶわよ、マアンナ! ゲートオープン! ……ふふっ、光栄に思いなさい? これが私の、全力全霊……! 打ち砕け! 山脈震撼す明星の薪 ( アンガルタ・キガルシュ)!! 」

 

 凛が宝具を射出したが、今(・)の(・)私(・)に(・)は(・)頼れる士郎がいるわ! 

 

「掴まれイリヤ! 」

 

 士郎は私を呼びかけ……私も士郎の手を掴む。そして展開した氷を活用して回避を何とか成功させた。

 

「イリヤ! ズルいわよ! 」

 

「なんで……私が……こんな……目に……」

 

 サクラの目には涙が溢れていた。そろそろ……決着が近いかな? 

 

「行って士郎……今が最高の勝機よ!」

 

「わかってる!」

 

 士郎はサクラへと距離を詰めた。

 

「先輩……私……強い……筈……なのに……」

 

「あぁ……。桜の愛は間違い無く強いよ。だけど……俺はアルトリアと幸せを掴む。その為の障害は……突破しないと……いけない……」

 

「うぅ……うあああああああぁぁぁぁ!!! 」

 

 泣き叫ぶサクラから恐(・)ろ(・)し(・)い(・)程(・)黒(・)い(・)愛(・)が溢れ出した! 

 

「お前か…………お前が桜を唆したのかアァァ!! 」

 

 士郎は愛が溢れ出した事を確認して、桜にあ(・)の(・)宝(・)具(・)を(・)展(・)開(・)し(・)た(・)。

 

「1撃で決めるぞぉ! 破戒すべき全ての符 ( ルールブレイカー)!! 」

 

 士郎は桜の中(・)に(・)潜(・)む(・)残(・)滓(・)を殲滅した。

 

「先……輩……。わたし……わたし……っ!」

 

「わかっているさ。だから桜……今は何も言うな……」

 

 士郎はそんなサクラを抱きかかえた。

 

「先輩……うわあああぁぁぁあぁぁぁぁんんん!!! 」

 

 サクラも士郎に抱きかかえられてようやく本(・)当(・)に(・)泣(・)く(・)事(・)が(・)出(・)来(・)た(・)。

 

「お帰り……桜……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桜……教えなさい。貴(・)女(・)達(・)2(・)人(・)に(・)何(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)の(・)?(・)」

 

「それは……」

 

 桜が言い淀んでいた。そして士郎は……そんな桜を優しく抱きしめる。

 

「まぁ……後で詳しく教えてくれよな?」

 

チュッ! 

 

 するとサクラは士郎の唇を奪った! 

 

「ふふふ……隙だらけですよセ♡ン♡パ♡イ♡」

 

「「「さぁくぅらあぁぁ!!!」」」

 

 まずはサクラを叩き潰さないといけないみたいね?




次は修治君の戦いとなります!

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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