〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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響と対峙した修治は……ついに向き合う事を決めた。


僕を殺した響と……

「響……()()()()()()よ? 未来と響が……僕を殺した瞬間を……」

 

 響は…………泣いていた。

 

「そっか……しゅう君……思い出したんだ……」

 

「だからこそわかるよ。響達が……僕を殺した理由がね。だって……2人は……僕の……事が……好きだったんだろう? 

 

 声が小さくなってしまった。何故……僕が響への罪悪感に囚われているのか……今ならわかる。

 

「だから……やめるんだよ響。確かに愛が響とキャロル……そしてサンジェルマンさんを繋げている。嘗ての世界なら……とても良い事だと思うよ?」

 

「うん……こんな型じゃないなら……私達はきっと良いことずくめだよね?」

 

 響は()()()()()()。自分が今も尚過ちを冒している事を。だからこそ……今の響を止めるのが僕の役目だとも思っている。

 

「先輩……あたし達も響さんに言う事があるデス!」

 

「私達じゃないと言えない事だから……」

 

 切調コンビが僕と響の間に割って入った。そして声を高らかにしてこう告げた。

 

お兄ちゃん(先輩)は美味しかった(デス)よ!! 

 

ピシッ……

 

 空気が……凍った。

 

「はぁ……しゅう君を奪った泥棒猫は殺してやるぅ!! 

 

 響はアマルガムギアを纏って襲いかかろうとしてきた。

 

「悪いけどね響……僕も黙っているつもりは無いよ! 

 

 直ぐに僕は〈メルトリリスのクラスカード〉を夢幻召喚(インストール)した! 

 

その怨念と憎悪……そして狂しい程の愛は今日僕が受け止める! だから響……全力で行くぞ! 

 

「響さんにはもう1度教えてあげる! 今の私達は……」

 

「誰にも負ける気はしないのデース!」

 

 すると響は少し俯向いて()()を呟いた。

 

「許さない……絶対に許さない。調ちゃんも……切歌ちゃんも……翼さんも……マリアさんも……クリスちゃんも……奏さんだって許さない。私達の事をわかるのはしゅう君と私達だけなんだ。私としゅう君……未来……サンジェルマンさんと……キャロルちゃん……そしてガリィちゃん達がいれば…………それで良いんだ…………」

 

 響は小声で呪詛のように呟いている。しかし……僕がそれを認める事は……多分無いだろう。

 

「響……一応言っておくよ? ()()()()()()……僕は魅力を感じない。とてもじゃないけど……〈好き〉だなんて……言えないよ?」

 

 すると響は涙を零して……僕へと距離を詰めた! 

 

「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!! 認めない! 私は絶対に認めない! 私の想いはこんなところでは止まれない! しゅう君を失ってからの私は……止まる事なんて出来ないの! 

 

「ぐ…………うぅ……」

 

「先輩!」

 

「お兄ちゃん!」

 

 響の攻撃の〈速さ〉•〈重さ〉は相当なもので、〈メルトリリス〉では防ぎきることは難しそうだ。

 

「止めるデス響さん! あたし達だって我慢の限界なんデスよ!」

 

「お兄ちゃんを……悲しませないで! 

 

α式 百輪廻! 

 

切・呪リeッTぉ! 

 

 普段おとなしい調ちゃんが僕の為に感情を爆発させた。これは……それだけの価値がある戦いなんだ! 

 

そこぉ! どけえぇ! 私のしゅう君を……返せえぇ!! 

 

我流・金剛撃槍! 

 

 2人は恒例の牽制技で響を攻撃したが、響は当然のように大技を発動させて防ぎきった。

 

「私のしゅう君を阻む攻撃……この程度で私は倒れない!」

 

「響さん……何処迄も分からず屋!」

 

「あたし達が……苦しく無いと思ったんデスか!」

 

 調ちゃんは鋸を構えて響へと突撃し、切歌ちゃんがタイミングをずらして攻撃を行う。

 

「ッ! 2人の連携が……()()()()()()()()()()

 

当然だよ響! 今の響は()()()()()()()()だから響は2人の強さが怖く見えるんだよ! 

 

 今の響からは嘗ての皆を照らすお日様の気配を微塵も感じない。だからだろうか…………()()()()()()を……僕は全く怖いと思わない。

 

「だから……お仕置きをしてから目を覚まさせてあげるから!」

 

加虐体質! 

 

 メルトの固有スキルでありながらも諸刃の剣なこの力でも……今の僕には頼れる後輩がいる。

 

「僕は戦いなんて見守るだけの存在だった! だから2人共……僕をサポートして欲しい! 響を助ける為に!」

 

「響さんが……先輩の彼女になる事は絶対に無いデスが……先輩の頼みなら断われ無いデス!」

 

「お兄ちゃんが響さんを選ぶ筈が無い。だって私達が恋人だから! 

 

 あれ〜〜? 2人にそんな事言った覚えは無いけどな〜〜? 

 

(修治……諦めなさい? 恋する乙女はね……強欲なのよ?)

 

 メルト!? 僕との精神…………あっ! このクラスカードか! 

 

(そうよ修治……でもまずは……あの攻撃を避けなさい!)

 

うおおおおおぉぉぉ!! しゅう君から離れろおぉぉぉ!! 

 

我流・金剛撃槍!! 

 

「先輩!」

 

「お兄ちゃん!」

 

 響の攻撃が僕と2人を引き裂くように発動したけど、僕はメルトより託されたスキルを発動させた。

 

クラリウムバレエ! 

 

嘘ッ! 当たる筈の攻撃だったのに! 

 

「私達を!」

 

「忘れたらダメデスよ!」

 

ポリフィリム鋏恋夢! 

 

 2人は既にアマルガムのギアを纏って反撃に転じていた。

 

ぐうううぅぅぅぅ…………!! 調ちゃん! 切歌ちゃん! 大人しく私に殴られて気絶してよ! 私はただしゅう君を……お日様を返して欲しいだけなの! 

 

 響は涙を流して懇願していた。いや……その瞳から()()()()()()()()()

 

「ダメなんだよ響……それは……僕の欲しい愛じゃないんだ……。そんな愛を貰ったところで……僕は嬉しく思えない。マリアさんや……翼さんにと再会してわかったんだ。僕は……一方通行の愛は求めていない! 

 

()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

 響……わかっているなら……なんで……。

 

「初恋……だったの。しゅう君が……私達の。だけど……翼さんが……クリスちゃんが……調ちゃんが……切歌ちゃんが……マリアさんが……後から現れて……しゅう君と仲良くなった……」

 

「そこにサンジェルマンや!」

 

「キャロルが入っていないデス!!」

 

 当然の指摘だけど……響は全く動じていなかった。

 

「私とキャロルちゃんとサンジェルマンさんはね……きちんと話をしたの。しゅう君をどうしたら救えるのか……ね?」

 

「話にならない……」

 

「何処迄も偽善デス!」

 

偽善……かぁ。ねぇ……調ちゃんは覚えているよね? 私に……偽善者って……言った……あの日の事を……」

 

あの日……フロンティアを浮上させる為に集まったマリアさん達が最初に行動したライブの日だ。

 

「そこで私は響さんを偽善者と言いました。しかし…………あの時の響さんは正直でした。でも……今の響さんは間違い無く()()()です! 今度は本当にその通りの意味です! だから……私達は()()()()()を絶対に認める事はありません! 

 

「あたしも……調と同じ気持ちデス。()()()()()は……あの時のあたしが憧れ……後を託せた響さんじゃあ……無いデス。だから……1度キッチリとお灸を据えるデス! 

 

 僕はそっと……〈メルトのカード〉を解除した。

 

しゅう君! やっとわかってくれたんだ! ごめんね! とても待たせたよね! 

 

 響は笑顔で僕へと駆け寄ろうとした。しかし……()()()()()()()()()()()()()()()()多分……僕が殺された時の響と未来は……()()()()()()()()()()()()()()

 

「ダメだね。やっぱり……こんなの響じゃあ無いや……」

 

「え…………? しゅう君? どうしたの?」

 

 響は不思議と言わんばかりの表情をしていた。だから僕は…………

 

パチィィン! 

 

 響の頬を()()()()()()()()()()

 

「しゅう……くん。なんで……なんでわかってくれないの! 

 

 響のギアが……どんどんと黒く染まっていく。だから僕は……()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

行くぞ邪ンヌ! クラスカードアヴェンジャー夢幻召喚(インストール)! 

 

 僕は復讐を誓った聖女の力をその身に取り込んだ。

 

(修治……やりなさい。失敗は許しません。もししくじったら今度は死ぬまで犯します!)

 

 勘弁してよ邪ンヌ……。腹上死とかゴメンだよ……。

 

(なら……さっさと救いなさい? さもないと……()()()()()()()()()()()?)

 

「そうだね……。行くよ響!」

 

「しゅう君には……私の(ハート)のゼンブをあげるんだぁ! 邪魔をするなぁ! 

 

TESTAMENT! 

 

 嘗てアダムを退けたその攻撃の筈なのに……今の響からは尚も恐怖を感じない。

 

「響……僕は君を泣かせていた。それは事実だ。だから……素直に殴られても良いと思っているよ。でもね……そう思えるのは普段の響だけだ! 今の()()()には何も感じない! ただの虚しい感情の塊め! その憎悪……僕が燃やし尽くしてやるよ! 

 

 僕は龍の魔女から託された旗を地面に突き刺して祈った。魔女の祈りとは皮肉な話だけど……今の僕にはそれだけでも大切な事だ。滑稽だろうが場違いだろうが関係無い。だから……

 

僕に力を貸してくれよ邪ンヌ! 

 

(ええ……存分に使いなさい私の愛しいマスター! 

 

ありがとう邪ンヌ! 行くよ! 

 

「させないよしゅう君!」

 

 響が僕を殴りつけるが……()()()()()()()()()。口からは血を吐いているのに……ね。だから……僕は詠唱を始めた。

 

これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……吼え立てよ、我が憤怒 ( ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)!!! 

 

 僕は自分を巻き込みながら響の身を炎に包んだ。

 

「熱い! 熱いよぉ! 離して! 離してよしゅう君!」

 

ダメだ響! 絶対に離さない! 君の手は()()()()()()()()()()()だ! だから僕は離さない! それが僕と君の約束なんだよおぉ! 

 

やめてよおぉ! 私をそんな眼で見ないでよおぉ! わかっているよ! 本当は間違いだらけだって! でも耐えられ無いよ! しゅう君が隣にいない事も! 私達以外の女の子と仲良くしてる事も! だから恋敵は皆排除するの! だから離して! 私達の計画を邪魔しないで! 

 

「それは聞けない相談!!」

 

「それは受け入れられない話デス!」

 

 2人も後ろから響を拘束し始めた! なら……今度こそ! 

 

やりなさい修治! 今が千載一遇の勝機よ! 

 

ありがとう邪ンヌ! ありがとう切歌ちゃん! ありがとう調ちゃん! 

 

 僕はもう1度響を引っ叩いた。

 

「痛いよぉ……しゅう君に嫌われたよぉ……うわあぁぁぁぁぁぁぁんん!!!! 

 

 響がそギャン泣きした。それはもう失恋した少女みたいな泣き方だったけど……響は少女だ。だから……正しい出来事だ! だから…………! 

 

()()()()()()()()()()!! 僕は君に会いに行くよ! だから……絶対に君を止める! 君がどれほど強大な力を持っていても……絶対に止めてみせるから!」

 

 響に纏わされていたキャロルの怨念は、僕と邪ンヌの炎で切り離した。

 

「グスン……しゅう君……」

 

 そんな響に僕は舌まで入れたディープキスをした。

 

「先輩! 響さんだけズルいデス!」

 

「私達の目の前で……。響さんが憎くてイグナイトをギア無しでも纏えそう」

 

 物凄い殺気を感じるけど……僕はキスを終えると響に語りかけた。

 

「響……君の想いは嬉しいよ。僕……あの人生までで1番最初に女の子に好かれた事になるんだよ?」

 

「クリスちゃんがいるよ?」

 

「う〜ん……姉さん……か……」

 

「でも……私と未来がしゅう君を奪うから関係無いね♪」

 

「「やっぱり響さんは殺してやる(デス)!!」」

 

 第2ラウンドが始まったけど……響の笑顔はようやく皆を照らした……あの頃のお日様の物に見えた。

 




切調コンビは自重せずにドヤ顔しています。そして……締めでは憎悪に焦がれてます。忙しいデスね。

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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