「僕達が起こした行動を全てキャロルは見透かしていたんですね?」
「ああ……ガリィがそう告げていたよ。まるで……響と桜が囮と言うみたいにな……」
「事実囮だった。なら……キャロルはとうとう……」
「事を始めるつもり……と言うみたいね? はぁ……とんだ厄ネタよね。でも……冬木の管理者としても見過ごす事は出来ないわ。木原君……襲撃ポイントはわかるかしら?」
会議に参加したメンバーはキャロルの企みを聞いた姉さん達の情報を共有してある。そして……僕の最後の知識を使い切るかもしれない。
「多分キャロルは柳洞寺にいるでしょう。聖杯の降臨する可能性が最も高いのはあの場所ですから……」
「だけど霊脈ポイントは他にもあるわよ? 他の可能性はないかしら?」
「ここからの僕の言葉は知識ではなく推測です。それでも良いですか?」
『構わぬ。修治の言葉に不備はあっても偽りは無い。ソレは我が未来の身体より見ていた頃から識っている事だ』
しれっと会議に参加する神様もいるけど、話の進行が円滑だからみんなツッコまない。
「では遠慮なく。恐らくはこの衛宮邸に1人。多分ファラさんだと思うよ? 士郎と戦う為に……ね?」
「剣士……なんだよな?」
「ああ。ファラの相手は私が引き受けたい。因縁の相手でな。構わないか?」
「なら翼……今度はアタシと組まないか? 両翼揃って飛ぶんだぜ? あの頃と違うところを見せてやろうぜ?」
「ありがとう奏。心強い限りだ」
「なら……私も参戦します。敵が強大である以上は構いませんね? どうですか?」
「わかった。奏も構わないか?」
「あぁ。よろしく頼むよアルトリア必ずファラを倒すぜ?」
まずはファラさんとの戦闘要員が決定した。となると次は誰が重要か……。
「次はレイアさんだね。正直……彼女もかなり強い。誰が……」
「あたしは譲らねえよ。レイアの奴はあたしの獲物だ。わかってるだろう修治?」
「わかっているけどゲイ・ボルクを受けて活動できるなら戦力は必要だよ」
「ならクリス……私が出るわよ? 貴女のマスターだもの。文句は無いでしょう?」
「ランサー……貴方も行きなさい。戦闘歴のある人材は活用するわよ?」
「だろうな。奴さんはどう見ても本気じゃあ無かったが、それでも飛び道具の使い手だろう? なら俺は最近その手の使い手とやりあっているからな。構わないぜ?」
「なら……サンジェルマンさんもお願いします……」
凛の家……遠坂邸もレイラインのスポットだ。だから……凛と姉さんは確定。そして戦闘歴からランサーも。取り敢えず葉これで良いかな。
「問題はガリィちゃんか……」
「当然私が行くわよ? ガリィは私にとって因縁の相手だもの……」
「でも……1人では……」
「私が行きますよ? 苦汁を飲まされたんです。絶対にスクラップにしますよ?」
「なら……私がやるわ。どうせそんな奴の相手は人材が限られているでしょう?」
「お願いしても良いですかイリヤさん?」
ガリィの戦闘要員も決定した。となると残りは必然的に……
「これで残るはミカちゃんだけど……」
「もちろんアタシと調は!」
「ミカをボコボコにするよ?」
「だよね。とはいえ……桜達の話が確かなら……」
「ならば私が行くよ? 流石に利用されただけで終わるつもりにはなれないから。ごめんね……しゅう君……」
「2人は大丈夫かな?」
「もちろんデース! あたし達にかかればミカをスクラップにするのは楽勝デース! 」
「ミカを正面から倒せる人材は限られてる。そんな今わがままは言わない。その代わり必ずミカをボコボコにする……」
なるほどね。2人にとっても3度戦った相手だからね。因縁の相手……なら僕は2人を信じよう。
「頼むよ切歌ちゃん。調ちゃん。勝てないなら逃げて良い。だって……僕が必ずキャロルを止めるから! 聖杯戦争に終止符を打とう! 」
「修治……俺の言いたい事はわかるよな?」
「キャロルちゃんを止めるなら……」
当然キャロルを止めないと何も始まらない。だからキャロルと戦うのは……
「正直に言うと僕と士郎と響……この3人以外にキャロルの前に立てる人物はいないと思うよ? サンジェルマンさんは少なからずキャロルとの関係に一線を引いてるし、そもそも他の装者は
「うん。未来もまだダメージが抜けきれて無いから……キャロルちゃんの前に立つのは……」
「本当だよ。響が受けたダメージの大半はキャロルの怨念「愛だろ修治! 」愛だね。その愛に肩代わりさせたようなものだから動けるとして……。士郎は連戦だよ? アルトリアとの戦闘後から桜との戦闘への介入……それに宝具の使用を2回も……」
「修治……お前が俺の事を言えるのか? エクストラクラスを運用してる癖に影響が無いなんてありえないだろ?」
…………見抜かれてるよね。
「正直キツイ。だけど……僕は逃げる訳にはいかないから。フィーネさんとの戦いは見ているだけだった。未来との戦いは無様に敗走する羽目になった。マリアさんにはあっさりと拉致されて何もできなかった。そんな僕だよ? だから……ここで無茶の1つでも覚悟出来ないのは許せないんだよ……」
「だろうな。だからこそキャロルは今晩を選ばなかった訳か。修治の心を完全に掴む為に時間を与えて……」
「でも粋な事をするよねキャロルちゃんも。奇しくも明日の夜は満月だよ?」
…………
「凛……本当に明日の夜は満月なのか?」
「知らなかったの修治……? ちょうど満月よ? それも……儀式をするには誂え向きのね? 魔術師なら当然天の力を触媒に取り入れるなら……日を選ぶわよ?」
…………
「やられたかもしれない!! 」
「どうしたんだよ修治……そんなに慌てて……」
「あぁ……そういう事ね。士郎……キャロルはね……
「どういう意味なんだよ……イリヤ……」
「なら……士郎君に教えてあげる。私達乙女はね……大好きな男の子に……ロマンチックなシチュエーションでプロポーズしたいの。そしてそんなシチュエーションの1つに満月の夜に月明かりの下で告白したいの。まぁ……士郎君はわからないかもしれないけどね?」
「そして魔術師としても月には面倒な力があるし……シェム・ハに解説して貰う?」
「…………よろしくお願いします…………」
つくづく皮肉……いや、キャロルの思惑通りなのか……。
「ごめん未来……シェム・ハに代わってくれるかい?」
「うん。私達も確信が持てないから……。気に食わないけど……しっかりと借りを返したいから私達も聞き届けようね?」
未来はそう告げると意識をシェム・ハへと明け渡した。
『ようやく……か。
あの時フィーネはシェム・ハに接触するように促していた。そして……
「シェム・ハなら全てを語れる」
とも言っていた。それはつまり……
『まずは前提より話そう。我らのいたあの世界……キャロルは既に〈神殺し〉と〈未来〉に愛の種を植え付けていた。そして2人はその囁きのままに修治を手に掛け……この世界へと辿り着く。ここまでは良いな?』
「そこまではみんなの共通認識です。そこから……何が……」
『バラルの呪詛を覚えているな? エンキが我の復活を阻止する為にデータ断章を阻んだアレだ』
シンフォギアの原点のアレ……か。
『そして巫女は呪詛の解除を試みて月を穿つ計画を立てた。つまりキャロルにとっても月がこのレベルで重要な要素となっている。何故かわかるか?』
「それは錬金術師としてのキャロルか? それとも1人の乙女のキャロルか?」
士郎の質問は……確認のようなものだな。士郎自身は恐らく予想してるから……。
『前者だ。そもそも錬金術は呪詛の解呪を目論む事にも繋がりがある。彼の者より聞いているだろう?』
やっぱりね。となるとキャロルの目的は……
『月のエネルギーを用いて修治の魂を手に入れる事だろうな。そしてその力で不老不死の肉体でも作るのだろうな。この世界に月遺跡があるかは知らないが……似たような物はあるだろう?』
ムーンセル・オートマトン……近未来の作品で取り上げられた舞台だ。
「つまり……キャロルは僕を……」
『
メルトリリス……か。確かに彼女は月の聖杯戦争の関係者だ。だからこそ……触媒にするつもりなのだろう。
『まぁ……キャロルの目論見自体は瓦解させるのは簡単だ。
本当に……皮肉だな。全人類を改造する事を目論んだシェム・ハがそれを止めたキャロルの野望を……なんてね。
『恐らくだがキャロルは全ての事象を逆算して行っていた筈だ。我のこの説明すらも……な』
未来を洗脳した時点でもしかしなくても……わかっていたのかもしれないね。
『故に……今は身体を休め決戦に備えよ。全ては次の戦いで決まる。何もかもか……な』
その言葉は……とても重い言葉となった。
キャロルは……全てを見透かして行動していた!?恐ろしい……
「いや……作者はキャロルを嫁扱いしてるじゃん……」
黙らっしゃい修治!そもそも……お前がフラグ立てなきゃこんな事には!
「なんだと作者ァ!ぶっ潰す!」
「いや〜……しゅう君と作者が争っているのでここは私が……。よろしければ皆様からの高評価・感想・お気に入り登録・メッセージ等お待ちしています!」
主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?
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知り合い同士での同盟!
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主人公達は同盟を組む!
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もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
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ハイライトは仕事しない!