〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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さぁ……運命を揺るがす戦いが始まります。ここから……捻じれ……壊れ……絡み合い……


襲撃者は狂戦士達……

 凛と教会で別れた僕達は今後の事を話し合う事にした。

 

「士郎……提案がある。僕達は同盟を組まないか?」

 

「奇遇だな修治……俺も同じ事を考えたよ」

 

 やはり僕達マスター同士は考える事は同じだった。しかしそれはあくまでもマスター同士の話であり、サーヴァントの意思を確認してはいない。だからこそ確認する必要があった。

 

「さて切歌ちゃん、調ちゃん……僕は〈士郎・セイバー〉の陣営と同盟を結ぶ価値があると思っている。2人の意思を教えてくれないか?」

 

「そうデスねぇ……あたしは別に悪く無いと思っているデス。調はどう思っているのデスか?」

 

「……セイバーは最優と名高いサーヴァントが多い。恐らく彼女はその例に漏れる事はない。同盟して貰うメリットは大きいと思う」

 

 概ね2人には好印象だな。なら後はセイバーの答え次第か…………。

 

「シロウ……私もアサシンと同盟を組むメリットは大きいと思います。先程のアーチャーやそこのアサシン達を含めて今回の聖杯戦争には明らかに英霊らしからぬサーヴァントがいます。その手の内が明かされるまでは同盟ないしは不可侵条約は有効です」

 

 流石アルトリア・ペンドラゴンだ。明らかにこちらの真名を告げられながらも理解の及ばないサーヴァントへの警戒が見て取れる。だけど同盟が有効なら僕は彼女に伝えられる事もある。

 

「ありがとうセイバーさん。聡明な貴女なら切歌ちゃんと調ちゃんの真名を知りながらも検討のつかない宝具を警戒しているのはわかっている。だからこそ聞いて欲しい。今回の聖杯戦争は明らかにイレギュラーだ。それこそ……貴女の知る前回までの聖杯戦争とは比べられない程の…………ね」

 

「ッ!? シュウジと言いましたね? 貴方は一体何を知っているのですか?」

 

「情報は戦闘において重要な要素となる。この続きを知りたいなら同盟を確約して欲しい。どうかな? 悪い条件ではないと思うよ?」

 

 するとセイバーは少し悩んだ後に士郎に提言した。

 

「シロウ……彼等アサシン陣営と同盟を結んでください。私達はこの聖杯戦争を勝ち抜かねばなりません。その為には英断をお願いします」

 

「それは同盟に関しては俺の判断に委ねるって事なんだな? ……なら答えは1つだよ。修治…………俺達と同盟を結んで欲しい。そしてこんなクソったれな争いを終わらせよう!」

 

「ありがとう士郎。これからよろしく頼むよ」

 

 僕と士郎は握手を交わした。そしてここにアサシンとセイバーの陣営が同盟を締結した。

 

「さて……セイバーの疑問に答えるには場所が悪い。話は僕達のホームで構わないよね?」

 

「えぇ……よろしくお願いします。シュウジ、シラベ、キリカ」

 

「大好きな先輩からのお願いデスからね。是非あたし達とよろしくデス!」

 

「お互いに良い関係性を築きましょう」

 

 セイバー・切歌ちゃん・調ちゃんもお互いに握手をした。後は士郎の家に帰るだけだ………………そう僕は思っていた。

 

「あ〜あ…………やっぱりしゅう君は2人を選らんじゃつたんだね? なら…………仕方無いよね?」

 

「そうだね…………私達で修治君にオシオキをしないとね?」

 

「ッ!? そこにいるのは誰だ! 

 

 セイバーが今の声を出した謎の人物達へと剣を向けた。しかし影しか映さない人物達は僕達へ一方的に語りかけて来た。

 

「え〜酷いよ2人共……今日も一緒に過ごしたでしょう? そして言ったじゃん…………。

 

 〈今日はどうしてもやることがある〉

 

 って……もしかして忘れちゃった?」

 

 そう呟いた人物を僕達は()()()()()。しかしその人物が魔術師な訳が無いと僕は思っていた。しかし現にサーヴァントを連れている僕達に、サーヴァントを呼び出した事を見透かしたような言動を()b()()()()()/()b()》はしていた。

 

「…………なるほどな。まさかお前が魔術師だとはね…………()。そしてそんな響が呼び出したサーヴァントは当然君なんだろう………………()()

 

「おい修治! まさかあの2人の内の1人が響だって言うのが!? そして誰なんだよその〈未来〉って奴は!」

 

 だろうな。彼女は士郎が知らない人物であり、そしてある意味では僕達の中で1番の危険人物なんだから……。

 

アハ! バレてるよ響! 早く切歌ちゃん達を殺っちゃおう? そして修治君を私達のモノにしよう?」

 

良いねぇ未来! じゃあ未来は切歌ちゃんと調ちゃん(アサシンの2人)を。私はセイバーさんを倒すよ! 必ずしゅう君を手に入れようね!」

 

 勝手に話を進める2人だがここにいるのは2人だけではない。当然僕達のサーヴァントであるセイバーとアサシンの2人がいる。だから響と未来の思い通りにさせるつもりはこちらには無いんだ! 

 

「切歌ちゃん! 調ちゃん! 相手はどう考えても未来だ! 気を抜いたら2人が揃っていても……」

 

「わかっているデス。未来さんのヤバさはあたし達がよく知っているのデス!」

 

「だけど先輩の事だけは渡さない。先輩に愛されて良いのは私達だけだから……」

 

 2人は明らかに未来を挑発しているが、僕達は未来を退けないと敗退が決定してしまう。こんな序盤で負ける訳にはいかな。

 

「遺言は終わりかな? じゃあ2人共安心してね。すぐに2人共英霊の座に還してあげるから……そして私達2人で修治君を幸せにするからね?」

 

「上等デス。後で泣いても絶対に許してあげないデスから……」

 

「敗退して英霊に還るのは未来さんだから……。絶対に許さない!」

 

 3人は向かい合いそれぞれの聖詠を口にした。

 

「Rei shen shou jing rei zizzl〜♪」

 

「Various shul shagana tron〜♪」

 

「Zeios igalima raizen tron〜♪」

 

 そして3人はシンフォギアを纏った。

 

「さて2人共……オシオキの時間だよ?」

 

「2人共纏めて消えちゃえ! 私は絶対に許さないから!」

 

閃光! 

 

「それはこっちの台詞デス! 調……あたし達の力を合わせるデス!」

 

切・呪リeッTぉ! 

 

「任せて切ちゃん! 私達の力はこんなものじゃあ無い!」

 

α式 百輪廻! 

 

「ちょっと待ってくれよ3人共! こんなところでそんな技を使えば!」

 

 未来の〈閃光〉、切歌ちゃんの〈切・呪リeッTぉ〉、調ちゃんの〈α式 百輪廻〉その3つの範囲攻撃がぶつかり衝撃波が僕を襲った。

 

「がぁっ!!」

 

 切歌ちゃんの斬撃によって生じた瓦礫が未来の閃光で弾かれた。その時に僕の方へと飛んで来た為に僕は直撃を受けてしまった。

 

「修治先輩! 大丈夫デス「余所見はダメだよ切歌ちゃん?」あぅ!」

 

「この! 切ちゃんから離れ「もちろん調ちゃんも許さないよ?」あぁ!!」

 

 僕に気を取られた切歌ちゃんが未来の触手の1撃を派手に受けた。そして調ちゃんが反撃に転じようとしたが、未来はそれすらも許さなかった。

 

「切歌ちゃん! 調ちゃん!」

 

 未来の手痛い1撃を受けた2人は膝をついていた。確かに未来は〈神獣鏡〉を纏った時は圧倒的な力を誇っていた。だけど同時にそこには未来なりの〈強さ〉と〈優しさ〉があった。

 

「未来! 止めてくれよ! なんでこんな事を!」

 

 僕は未来に言葉を伝える為に倒れた2人の前に立ちはだかった。しかし未来はそんな僕に笑顔で答えを返して来た。

 

「え? そんなの簡単だよ? 私はサーヴァントで切歌ちゃん達もサーヴァント……私達が戦うのは当然でしょう?」

 

「だとしてもこんな仕打ちはないじゃないか!」

 

 僕は必死に未来の説得を試みた。しかし未来の返事はこちらの予想外の言葉だった。

 

「じゃあ修治君……私達のモノになってよ。私と響はね…………聖杯なんていらないの。ただ修治君が側に居てくれたらそれだけで良いんだよ? もちろん………………2人には消えて貰うけどね?」

 

 ダメだ。未来には僕の言葉が届かない。どうすれば………………どうすれば未来に伝える事ができるんだよ! 

 

「先輩……逃げてください……未来さんは……」

 

「明らかに正気じゃあ無いデス……このままだと先輩まで……」

 

 息も絶え絶えの2人が僕を思って逃げるように言ってくれた。だけど僕は2人を見捨てる気にはなれなかった。

 

「もう充分遺言の時間は作ったよ? だからバイバイ……2人共……」

 

 未来はアームドギアを構えると技の体勢に入った。そして僕の予想通りの技なら今の2人は避ける事はできない。だから僕は2人の前から動かなかった。

 

「これで終わらせよう……」 閃光! 

 

 僕は足元にある瓦礫を拾い精一杯の強化を施した。そしてその瓦礫を盾代わりにして未来の攻撃を受け止めようとした。

 

「先輩! 逃げるデス!」

 

「止めて先輩! 私達の事は良いから!」

 

 後輩達が逃げるように言って来たが、今の僕は逃げるつもりは無い。だから動かなかった。そしてその結果僕はあっさりと吹き飛ばされて住宅の壁へと叩きつけられた! 

 

「がアアアぁぁ!」

 

 叩きつけられた際に明らかに何本もの重要な骨が折れた。そしてとてつもない激痛に襲われたが、僕は意識を手放さ無いように踏ん張った。

 

「修治君……なんで…………」

 

 シンフォギアの攻撃を前に2人の前から1歩も退かす、更に骨が折れて尚立ち上がろうとする僕に未来は激しく動揺していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方で士郎の方も戦闘は苦戦を強いられていた。

 

「なんで…………なんでこうなるんだよ響! 俺達は友人じゃないか! なのになんでこんな争いを!」

 

「うん……士郎君の事はとても大切な友達だと今でも思っているよ。だけどね……私達はどうしてもしゅう君が欲しいの。その為にはサーヴァントは倒さないといけないの……」  

 

 響の実力はサーヴァントに匹敵していた。しかしセイバーの不利はそれだけに収まらない。住宅街である事、そして宝具を抜けない枷が確実にセイバーを追い詰めていた。

 

「セイバーさん! その隙は致命的だよ!」

 

「ッ!? しまった!」

 

 懐に入られたセイバーは響の正拳突きをモロに受けてしまった。そしてその1撃で足に力が入り難くなるほどのダメージを受けてしまった。

 

セイバー! 今行くから! 

 

 士郎はセイバーの元へと我武者羅に走った。そしてセイバーを庇う為に立ちはだかった。

 

やめろ響! これ以上彼女を傷つけるなら俺が相手になる! だからもうやめろ! 

 

「逃げてくださいシロウ! 人の身ではサーヴァントには太刀打ちできません!」

 

「セイバーさんの言う通りだよ士郎君。今すぐそこをどいて……そしたら士郎君には危害を加えないから………………」

 

 響は一歩一歩距離を詰めるが、士郎は尚も動かなかった。そして拳が届く距離になってもそれは変わらない。

 

「後悔しても知らないから……」

 

ズドン! …………ボキボキ…………

 

 士郎の腹部に強烈な1撃が加えられた。当然骨は折れて膝をつく事になるが、横を通り抜けようとした響の足を士郎は掴んだ。

 

「…………? 離してよ士郎君。士郎君も重症だよ? 折れた肋骨が内蔵を傷つけてるかもしれないよ? だから早く手を離してよ。じゃないと手遅れになるよ?」

 

 しかし士郎の答えは変わらない。

 

「こと……わる…………よ。この手は…………はなさ…………ない…………から…………」

 

「士郎君…………私達の覚悟はね………………邪魔をされた程度じゃあ揺るがないよ?」

 

「だろう………………な。だけ…………ど……俺も……この手を……離す……つもりは…………ない」

 

 息も絶え絶えでありながら士郎は響から手をはなさなかった。

 

「はぁ……未来……やめよ? 今のままだと2人とも諦めないし、しゅう君はまた次の機会で良いから……」

 

 すると修治達をボコボコにした未来は響の元まで戻って来ていた。

 

「良いの響……このまま止めを刺さなくて……」

 

「うん。しゅう君に嫌われたら私達は生きていけないから…………」

 

「それもそうだね。じゃあね皆……今度はもう少し強くなってね?」

 

 そうしてバーサーカー陣営(ひびみくの2人)は撤収をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター……彼等は全員気を失っているけどマスター達は重症よ? この後はどうするつもりかしら?」

 

『わかりましたキャスターさん。では手筈通りに皆さんを〈所定の場所まで〉お願いしますね?』

 

 そしてこの場に残された5人は、キャスター陣営が回収して行った。




バーサーカーが……2人?………おかしいなぁ……?1人はマスターの筈なのですが…………


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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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