〈願い〉と〈愛〉が交差して……   作:タク-F

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士郎が彼女と接触をしていた時……彼女達は胸の想いを語り合う。


その頃の衛宮低

 士郎が学校に行っている間……衛宮邸に残されたのは4人の男女だった。

 

「シュウジ……何故私達はシロウの元へと向かってはダメなのですか? これでは騎士としての誇りを全うできません!」

 

 やはりお怒りだろうなセイバーは。だけど僕はここで譲るつもりはないので言える事や言わないといけない事は言わせて貰おう。

 

「それならセイバーだって霊体化すれば良かっただけだよ? いくら士郎が未熟だろうとサーヴァントなら霊体化はできる筈だ。なのに何故セイバーは霊体化しないんだい?」

 

「っ!? 気づいていたのですかシュウジ! ならば何故それを知っていながら黙っていたのですか?」

 

「やっぱり霊体化できないんだね。一応ブラフのつもりではあったんだけど……」

 

 するとセイバーは自分の言動に気付いた。まぁ…………真名が流れでバレる可能性もあるからね。

 

「シュウジ……貴方は相当な策士ですね。私が在命していた時代に出会っていれば相当な地位を約束できましたよ」

 

「やはりセイバーは大軍を動かせる人物だったんだね。そしてそんな人物にそこまで評価されるとは光栄だよ」

 

 そんなやり取りをしていると後ろから突撃をくらった! 

 

先輩! あたし達を置いてセイバーさんとイチャイチャしないで欲しいデース! 

 

「先輩が優しい人だから私達は先輩に惚れた。でも先輩が新しい女性を口説くのは許せない」

 

 うん。切調コンビの嫉妬がやべぇ。ハイライトが仕事してないよぉ……。

 

「あはは……流石に大丈夫だって……セイバーが惚れてるのは士郎だからさ……」

 

「なっ!? シュウジ! どういう意味ですか!? 

 

 おっと地雷を踏んでしまった。とはいえ僕もこれ以上フラグを立てたら本当に命が惜しいので士郎にはハーレムの道を歩んで貰おう。

 

「だってセイバー……響との戦闘後から士郎への視線が変わっているよ。守るべき相手に守られる……それがどれほど強い印象を残すか僕は知っているからね」

 

「そうデスねぇ。先輩が私達のケンカを体を張って止めてくれたから今のあたし達があるデス!」

 

「そしてミカとの戦いの時にギアが破壊された私達を体を張って守ろうとしてくれた。……その後に響さん達がやって来て私達は救われたけど……」

 

 うん……我ながら命がけの行動しかしてないな。ギアの破壊された2人を守る為に僕は倒れた切歌ちゃんを抱えて、調ちゃんの前に立った。そしてそんな僕の姿を見てキャロルはこう問いかけて来たな…………。

 

 〈何故力を持たないお前がそこに立った? まさか死ぬつもりか? 〉

 

 そして僕はこう答えたっけ…………。

 

 〈大切な後輩をむざむざ殺させる訳にはいかない。どうせここで2人が殺されてしまうなら僕は少しでも時間を稼ぐよ。2人の為に最後の足掻きをさせて貰おうかな? 〉

 

 そしてキャロルは手を止めて遠くを見ていた。思えば響達が来る方角を見ていたのかもしれない。

 

「そんな事もあったね。だけど僕からすれば切歌ちゃんや調ちゃんの命の方が世界には必要だった。だから僕は皆を救う為ならいつでも命をかけられるよ?」

 

 そして願わくば……僕に皆を守れるだけの力があればもっと良かったよ。

 

「だから私達は先輩が大好き。世界で1番愛してる。世界と先輩を天秤にかけるような事態に陥れば……」

 

「あたし達は迷わすに先輩を選ぶデス。たとえ世界が滅ぶ事になってもデスよ?」

 

 重い……2人の愛が重すぎる。だけどそんな事を今ここで言えば間違いなく僕は想像を超える事態に陥るだろう。この未曾有の世界で厄ネタの塊みたいな事態を更に引き起こす訳にはいかないな。

 

「せ〜ん〜ぱ〜い〜だ〜い〜す〜き〜デース!」

 

「私達は先輩を絶対に逃さない。例えどんな事をしても絶対に誰にも渡さないから…………」

 

 僕が2人に掴まれている腕はミシミシと鳴っているが、僕自身も2人には負い目がある。だからこのぐらいの報いは受けないといけないのかもしれない。

 

「大丈夫だよ。2人は僕に救われたと言っていたけど、僕だって2人に救われたんだ。僕から2人を裏切るような酷い事をするつもりは無いからそこだけは安心してくれないかな?」

 

 すると2人は僕に縋るように耳元で囁いて来た。

 

「あたし達……辛かったデス……先輩が殺されてしまって……」

 

「生きていけないと思ったの……」

 

「「だからあたし(私)達はサーヴァントになったの(デス)! 先輩にもう1度……いいえ……何度でも会う為に!」」

 

 2人はそこまでして僕に……僕はなんて酷い人間なんだろう……。こんなにも可愛い後輩にこんな表情をさせてしまうなんて……。

 

「なるほど……キリカとシラベの2人がシュウジをどれほど想っているかが良くわかりました。2人の抱く持ちが生前にわかっていれば私は〈あの悲劇〉を起こさずに……。そして〈彼〉にあのような言葉を告げさせる必要も無かった筈なのに……」

 

 セイバーは僕達の様子を見て後悔をしてるように見えた。だけど僕から言える事は少ないと思うし、それを言うべきなのはきっと士郎なのだろう。

 

「なら……セイバーは士郎ともっと話し合いを重ねるべきだよ。マスターとサーヴァントの関係に拘る理由は無いさ。1人の人間としての……何なら年頃の男女としての話でも構わないさ。どんな関係性になるかはその当人達の関わりになるからね……」

 

「そうですね。私は前回の聖杯戦争のマスターであるキリツグとの関わり方を間違えていました。私自身の価値観と彼のやり方は正反対とさえ言える程合わない状態でしたから……」

 

 〈衛宮 切嗣〉……10年前に行われていた〈第四次聖杯戦争〉に参加したアインツベルン陣営に雇われたセイバーのマスターであり〈魔術師殺しの切嗣〉……そう言われた人物だったな。目的の為なら手段を問わず、犠牲を厭わない……そして〈大〉を救う為に〈小〉を切り捨てたマスターだったな。

 

「だけど僕達は君達を召喚してまだ2日目だよ。僕達の関係性は始まったばかりだからね。僕達なりの形を築いていけば良いんだから……」

 

 僕がそう告げると切歌ちゃんと調ちゃんは僕に抱きついて来た! 

 

先輩! あたし達は嬉しいデス! こんなにも愛しい先輩を響さん達に奪われるなんてあたしは耐えられないデス! 

 

「もう絶対に先輩を殺させたりはしない! あんな悲劇はもう起こさせないから!」

 

 そして切歌ちゃんと調ちゃんは僕にキスをしてきた。それも頬ではなく正面……そして唇を奪い舌を入れて来たのだ……。

 

「先輩……んっ……先輩……レロォ……あたしぃ……先輩がぁ……んっ……ちゅ……」

 

 唇を奪われ唾液が滴る程に切歌ちゃんに蹂躪された僕は意識を飛ばされかけた。しかしそんな僕の意識を引き戻したのもまた彼女達だった。

 

「修治先輩……私達は本気です。何なら先輩には私達の処女をあげても……いえ、受け度って貰うつもりですから……」

 

 調ちゃんは僕の耳元で囁きながら耳を咥えていた。あまりの出来事に僕は動揺と快楽に支配される事になった。

 

「なるほど……シラベもキリカもシュウジの事をどれほど想っているか良く見せていただきました。ならば私もシロウには伝えなければならない事がありますね」

 

 するとセイバーは家の中へと視線を向けた。

 

「シュウジ……この家に修練のできる場所はありますか?」

 

 雰囲気の変わったセイバーの様子を調ちゃんと切歌ちゃんは気付いた。

 

「セイバーさんもあたし達と同じ気持ちを知ったのデスね?」

 

「だったら私達は同士。お互いの愛しいマスターを守る為にも是非力を貸して貰えますか?」

 

「えぇ。私はシロウの剣となるつもりでした。しかしそれだけでは不十分ですね。シロウを支える為には剣のみでは足りません。ならば私のやるべき事は増えました。その達成の為に協力して貰えますか?」

 

「もちろんだよ。セイバーの真名を知りたい気持ちが無いとは言わないけど、それ以上に士郎を死なさせる訳にはいかないからね。セイバーが宝具を使う程に追い詰められる事があったら……その時は真名を教えて欲しい。僕にできる協力は惜しまないから……」

 

「えぇ。頼りにしてますよシュウジ、シラベ、キリカ。まずは腹ごしらえの準備でもしませんか? 私達の為に頑張ったシロウが帰って来た時には盛大にもてなしましょう!」

 

 こうして僕達は士郎の留守の間を衛宮邸で過ごした。そして士郎が帰るまでどんな料理を作るか話し合いを重ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜。ん? ……この匂い……まさか料理か? ありがたいな……修治の奴……」

 

 士郎が学校から戻って来た。さて……夕食のタイミングで今日の報告を聞くとしますか!




修治はセイバーの真名を知らないふりをしていますが、セイバー自身はその様子を気付いています(直感スキルの恩恵)

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主人公達の関係性…………最終的にどうしましょう?

  • 知り合い同士での同盟!
  • 主人公達は同盟を組む!
  • もちろん2人とも厄ネタ降り注ぐ!
  • ハイライトは仕事しない!
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