少し文字数が多くなっていると思いますがご了承ください。
それでは!
烏間先生が体育の授業をする事になった。今日の体育の授業内容はナイフを振る練習だ。つまりこの体育の目的としては殺せんせーを殺すための基盤を作るということ。
「「一!二!三!四!五!六!七!八!」」
みんな同時に数を数えながらナイフを振る。
「晴れた午後の運動場に響く掛け声。平和ですねぇ。生徒達の獲物がなければですが。」
「八方向からナイフを正しく振れるように!」
俺からしたらとてもめんどくさい。
だがここでサボったりすると逆に目立ってしまう。
それだけは避けなけなければならない。
「体育の時間は今日から俺の受け持ちだ。」
「ちょっと寂しいですね…。」
「この時間はどっかに行ってろと言っただろう。そこの砂場で遊んでろ。」
「ヌッフ。酷いですよ烏間先生。私の体育は生徒に評判良かったのに!」
俺からしたらどっちでもいいんだけどな。
今のところ殺すつもりないし。
「嘘つけよ。殺せんせー身体能力が違いすぎんだよ。」
「この前もさあ……~。」
確かに反復横飛びを音速でしながらあやとりしていて、それを見本と言っていたが全く見本になっていない。
「異次元すぎてねぇ……。」
「体育は人間の先生に教わりたいわ。」
「にゅや!?シクシクシクシクシクシク」
まあ、そもそもの身体能力が違うためみんなついていけないのは確かだろう。
「授業を続けるぞ。」
「でも烏間先生。こんな訓練意味あるんすか?しかも当のターゲットがいる前でさ。」
「勉強も暗殺も同じ事だ。基礎は身につけるほど役立つ。」
まぁそうだろうな。
「磯貝君、比企谷君、前へ。」
え?俺今呼ばれた?
怖いんだけど。
「そのナイフを俺に当ててみろ。」
なんで俺なんだよ!
あっステルスヒッキーするの忘れてたからか!
「え…?良いんですか?」
「分かりました。」
まぁとかいってナイフを本気で当てに行く
わけないけど。
相手はプロだ。
当てれば当然目立つだろう。
「そのナイフなら俺たち人間に怪我はない。擦りでもすれば今日の授業は終わりで良い。」
烏間先生がそう言うと磯貝は少し戸惑いながらも先生に襲いかかった。
「え、えっと。ふっ!あっ!」
「さあ」
「……。」
俺は真顔で何も言わず。ただ単純にナイフを振り続ける。
「このように多少の心得があれば素人の二人のナイフくらいは俺でも捌ける。」
さすが烏間先生、動きがプロだ。
俺が感心してい中、磯貝はその言葉が釈に感じたのか烏間先生にに突っ込んでいく。
仕方ない。俺も行くか。
そして俺は磯貝と共に烏間先生に向かって無策に突っ込んで行く。
そして烏間先生に腕を掴まれ俺と磯貝はあっけなく倒された。
「俺に当てられないようではマッハ20のやつに当たる確率は皆無だろう。見ろ!今の攻防の間にやつは………砂場に大阪城を造った上に着替えて茶まで点てている!」
すごい完成度だ。
俺でも魅入ってしまう。
「クラス全員が俺に当てられるようになれば少なくとも暗殺の成功率は格段に上がる。ナイフや狙撃暗殺に必要な数々。体育の時間で俺から教えさせてもらう。」
「すげぇ。」
「では今日の授業はここまで。」
「「ありがとうございました。」」
体育の授業が終わった。
「烏間先生。ちょっと怖いけどカッコいいよね?」
「にゅっ!」
「ねー。ナイフ当てたらよしよししてくれるかなー。」
「どうだろうね。」
「烏間先生。ひょっとして私から生徒の人気を奪う気でしょう。キーー!」
殺せんせーは矢田と倉橋と速水が烏間先生の事で盛り上がっているところを見てなにか危機を感じているようだ。
「ふざけるな。学校が望む場合E組には指定の教科担任を追加出来る。お前の教員契約にはそういう条件があるはずだ。」
烏間先生がそう言うと対先生ナイフを殺せんせーに向かって投げた。だが、あっさり避けてナイフを布で挟んで受け止めた。
「俺の任務は殺し屋達の現場監督だ。あくまでお前を殺すためのな。」
「奴やお前ではありません。生徒がつけた『殺せんせー』と呼んでくだい。」
チャイムが鳴った。
「六時間目小テストかー。」
「体育で終わって欲しかったねー。」
「よう渚君。久しぶり。」
さっきから気になっていた、赤髪のイケメンが来た。
イケメン…。
「カルマ君!。帰ってきたんだ!」
「へえー!あれが噂の殺せんせー?すっげ。本当にタコみたいだ。」
「赤羽業君ですね?今日から停学明けと聞いていましたが初日から遅刻はいけませんねぇ。」
殺せんせーが顔が紫の×になった。それに対し赤羽という男はちょっと困っているようだったが平然と受け答えをした。
「あはは。生活のリズムが戻らなくて…。下の名前で気安く呼んでよ。とりあえずよろしく先生。」
「こちらこそ楽しい一年にしていきましょう。」
赤羽が殺せんせーに握手を求めた。そして殺せんせーが快く受け入れて握手をした瞬間。
バァン!
先生の触手が弾け飛んだ。手に何か仕込んだんだろう。
「にゅっ!」
「フッ」
赤羽は持っていた飲み物を上に投げ袖からナイフを出し切りつけようとしたが避けられた。
「へえー。本当に速いし本当に効くんだこのナイフ。細かく切ってはっ付けてみたんだけど。けどさあ先生。こんな単純な手に引っかかるとか。しかもそんなとこまで飛び抜くなんてビビりすぎじゃね?」
なるほどな。なかなか良い方法だ。
そして良い挑発の仕方だ。
でもこんなものでは致命傷にはならない。
この先どうなるか楽しみだ。
「殺せないから殺せんせーって聞いてたけど………あぁれ?先生ってもしかしてちょろい人?」
「ヌ、ヌヌヌヌヌヌ」
その煽りに殺せんせーは顔を真っ赤にした。
しかし赤羽、殺せんせーは見た目的に人じゃないと思うんだが。
「渚ー、業君ってどんな人なの?」
「うん。一年二年は同じクラスだったんだけど二年の時続け様に暴力沙汰で停学くらって。このE組にはそういう生徒も落とされるんだ。でも今この場じゃ優等生かもしれない。」
「どういう事?」
「凶器とか騙し討ちなら多分業君が群を抜いてる。」
なるほど…。
それならだいぶ殺せんせーの暗殺に貢献するだろう。
一応俺も今は殺せないだろうから暗殺に参加してないが、こいつを殺せるビジョンが見えた時には殺そうと思っている。
寿命まで生きたいんでな。
だから俺は殺せんせーをよく観察する。
いろんな暗殺パターンとその回避パターン。
しかし今のところ一向に殺せるビジョンは見えていない。
・・・・・・・・・・・
ぶにょん ぶにょん ぶにょん ぶにょん
殺せんせーはさっきから小テストの時間に壁に自身の触手で壁を叩いている。いや押している?まぁなんて言えばいいか知らんがぶにょんぶにょんしている。先生がそうしていると三村が疑問の声を出した。
「さっきから何やってんだ?殺せんせー。」
「さあ?壁パンじゃない?」
「ああ。さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか…。」
矢田がそれに答えると磯貝と前原がめちゃくちゃ納得していた。
「触手が柔らかいから壁にダメージ伝わってないな。」
「あーもう!ぶにょんぶにょんうるさいよ!小テスト中でしょ!?」
「こ、こ。これは失礼!」
あまりにもうるさかったのか岡野は先生に対しキレた。
「よう!カルマ!大丈夫か?あの化け物怒らしちまってよぉ?」
「どうなってもしらねぇぞ。」
「またお家に篭ってた方がいいんじゃなぁ〜い?」
前に自分達が痛い目に合っている先輩として赤羽に煽っている。
「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん寺坂。しくじってちびっちゃった誰かの時とは違ってさ。」
相手の方が一枚上手だったようだ。
「チビってねえよ!てめえ喧嘩売ってんのか!?」
「こらそこ!テスト中に大きな音立てない!」
いや先生の触手も十分うるさいがな。
「ごめんごめん殺せんせーw。俺もう終わったからさジェラート食って静かにしてるわ。」
「ダメですよ!授業中にそんな物!ん?そ、それは!昨日先生がイタリア行って買ったやつ!」
やっぱりなんでもありだなこの先生
「あ!ごめーん。職員室で冷やしてあったからさあ。」
「ゴメンじゃすみません!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んで来たのに!」
今何かサラッと凄いこと言わなかったかこいつ。
「へえー。で?どうすんの?」
そして赤羽はジェラートを一口食べる。
「殴る?」
先生は顔を真っ赤にしながら赤羽に近づいていく。
「殴りません!残りを先生が舐めるだけです!」
何か気持ち悪いな。
「そう!ペロペロと」
その瞬間先生の足の触手が弾け飛んだ。どうやら床に対先生BB弾をばらまいておいたようだ。そして赤羽は先生に向かって三回撃ったが、それは全部かわされた。
「フッハハハ!まーた引っかかった。」
「何度でもこういう手使うよ。授業の邪魔とか関係ないし。俺でも他の誰でも殺せば良い。でもその瞬間から、もう誰もあんたを先生とは見てくれない。ただの人殺しのモンスターだ。」
「あんたと言う先生は俺に殺された事になる。ハイ、テスト。多分全問正解。じゃあね先生。明日も遊ぼうね。」
赤羽は頭の回転が早い。
先生が先生である為には越えられない一線を分かった上で殺せんせーにギリギリの駆け引きを仕掛けている。
本質を見通す頭の良さ。
どんな物でも使いこなす器用さ。
赤羽は俺が期待した以上に凄いのかもしれない。
「全く。彼のおかげでジェラートの買い直しです。頭が良く手強い生徒だが彼の言う通り教師を続ける為には殺す事も傷つける事も許されない。さあて、どう片付けますかねえ。」
・・・・・・・・・・・・・
俺はいつものように一人で帰っていた。
その帰路の途中。
椚ヶ丘中学校の二人の生徒がいた。本校舎の生徒だ。
「おい。見ろよ渚だぜ。」
「なんかすっかりE組に馴染んでんだけど。」
「だっせえ。あれはもう俺らのクラスに戻って来れねえな。」
「しかもよお停学明けの赤羽までE組復帰らしいぜぞお。」
「うーわ!最悪ー!まじ死んでもあそこ落ちたくねえわ。」
なんかイラつくな。
潮田も暗い顔をしている。
バァン!
「ひっ」 「うわわっ」
「へえー。死んでも嫌なんだー。じゃあ、今死ぬ?」
「あ、赤羽!」
その場に居合わせた赤羽が本校舎の生徒を瓶で柱を叩いて脅した。
「ハハっ。やるわけないじゃん。ずっと良い玩具があるのにまた停学とかなる暇ないし。」
「カルマ君…。」
「でさあ渚君。殺せんせーの事、詳しいらしいじゃん。少し聞きたいことがあるんだけど。」
確かに渚は殺せんせーの事をよくメモしている。
だが、俺は聞く必要はないだろう。
帰るか。
そして俺は家に向かって歩みを進めた。
[newpage]
朝
俺が教室に着くと教卓の上にはアイスピックで刺されたタコがあった。確かにこれは先生が怒るかもしれない。だがこんなこんな事をしても殺せるとは思えないけどな。まぁ素直に赤羽がすることを見とくか。
「ヌゥ、計算外です…。ジェラートを買うお金がないとは………。給料日まで収入の当てもなし。自炊するしかありませんねぇ…。」
何か悲しい事が聞こえてきた。
ってかこの先生ってどういう食生活してんだ?
「おはよう御座います!」
先生が挨拶をするが誰も反応しない。それどころかみんな俯いている。
「ヌ? どうしましたか?皆さ……。」
先生はそれを見て驚いたのか言葉が詰まってしまったようだ。教卓の上の物の正体はアイスピックで貫かれた本物のタコだ。これで怒るのか悲しむのか、何にせよ充分に見る価値はある。
「あ!ごっめ〜ん。殺せんせーと間違えて殺しちゃった〜。捨てとくから持ってきてよ。」
「分かりました。」
これはただ単に持っていきます、って意味ではないだろう。
そう思っていると、いきなり先生の触手がドリルみたいに回転しだした。
「見せてあげましょうカルマ君。このドリル触手の威力と自衛隊から奪っといたミサイルの火力を!」
ドリル触手。聞いただけでは強いか弱いかわかんねーな。
ただ見た感じドリル触手で刺されたら普通に穴が空きそうだ。
「!」
流石に赤羽も冷や汗をかいて驚いている。
「先生は暗殺者を決して無事では帰さない!」
「ゴフッ!」
赤羽の口にいつまにかできたてのたこ焼きが入っていた。
「その顔色では朝食を食べていないでしょう。マッハでたこ焼きを作りました。これを食べれば健康優良児に近づけますねぇ。はいあーん。」
「!」
「カルマ君。先生はねぇ手入れをするのです。錆びてしまった暗殺者の刃を!今日一日本気で殺しに来るが良い…。その度に先生は君を手入れする!」
「クッ!」
「放課後までに君の心と体をピカピカに磨いてあげよう!」
ついに先生も油断しないようだ。
多分赤羽が殺せんせーを殺す確率はもう0に等しいだろう。
だがその暗殺の対策をどうやってするかでいろんな癖が見えてくる。
よく見ておこう。
・・・・・・・・・・・・・
1時間目 数学の時間
「っとこの様にどうしてもこの数字が余ってしまう。そんな割りきれないお悩みを持つ貴方!でも大丈夫。ピッタリの方法を用意しました。黒板に書くのでみんなで一緒に解いてみましょう。」
みんなが授業に集中している中赤羽は銃を取り出し撃とうとした瞬間
「あーカルマ君?銃を抜いて撃つまでが遅すぎます。」
いつの間にか銃が取り上げられていた。
もう撃たせてもくれないか。
「!」
「暇だったのでネイルアートを入れときました。」
プライドが高そうな赤羽にはよく聞くだろう。
さすが殺せんせーだ。
「クッ・・・」
・・・・・・・・・・・
4時間目 家庭科
「どうです?不破さんの班は出来ましたか?」
「んー?どうだろう?何か味がトゲトゲしてんだよねー。」
「どれどれ?アム」
不破達が調理実習中、赤羽が近づいて…
「へー。じゃあ作り直したら?一回捨てて………フッ」
殺せんせーの方に捨て赤羽はナイフで襲いかかった………が。
「エプロンを忘れてますよカルマ君。」
「!」
赤羽は殺せんせーによって真ん中に大きいハートがついていて、フリルが色んなところにあるピンクのエプロンと赤い三角巾を身につけられていた。
「スープならご心配なく。全部空中でスポイトで吸っておきました。ついでに砂糖も加えてね。」
「アム あ!マイルドになってる!」
「フフフッ」
・・・・・・・・・・・・・・
昼休み
俺はいつものベストプレイスにいる。
ここは近くに川があり音が気持ちいい。
しかも地面が真平らなのだ。
校舎周辺をいくら探してもここが一番。
やはりここがベストプレイスなのは間違っていない。
パンの袋を開けて、殺せんせーの事について考える。
あのタコはやはりすごい実力があると思う。
日本語や人の気持ちなどを熟知しているためきっとタコになる前は相当な力をもった人間だったのだろう。
そして一回マッカンを流し込む。
赤羽もなかなかの実力がある。
ただプライドが少し高いがゆえにいつか足元を掬われるだろう。
だがそこをあのタコが『手入れ』するんだろう。
殺せんせーは普通にいい人そうだ。
生徒の事を一番に考え、分からないとこがあれば分かるまで優しく教える。
だがそれも先生の戦略なのだろう。
人を傷つけるのに一番邪魔なのは『情』だ。
そのことをあの先生も分かっている。
だから俺はあの優しさという嘘には騙されない。
心を許さない。
もう勘違いはしない。
本物なんてないのだから。
・・・・・・・・・・・・・・
5時間目 国語
今度の赤羽は教科書の音読をして通り過ぎるところを暗殺しようとしたのだろうだがその前に殺せんせーが触手で赤羽のおでこにあて抑えつけられ失敗した。
「!」
「赤蛙はまたも失敗して戻ってきた。私はそろそろ退屈し始めていた。」
まさに赤羽のことじゃねーか。
それと先生怖すぎ。
・・・・・・・・・・・・・
授業が終わり放課後を迎えた。
赤羽はすぐ教室を出ていった。
先生は『今日1日』と言っていた。
そして赤羽はまだまだ目から決意が溢れている。
きっとまだ折れてないのだろう。
だから俺がすることは一つ。
赤羽を追うこと。
赤羽が先生を嫌う理由が少し気になるしな。
きっと過去になにかあったのだろう。
・・・・・・・・・・・・・・
そして赤羽を追いかけてたどり着いたのは崖だった。
そこには潮田もいた。
この先何をするのか想像するのは難しくないだろう。
「カルマ君。焦らないでみんなと一緒にやっていこうよ。殺せんせーにマークされちゃったらどんな手を使っても一人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから。」
「先生ねぇ………。」
赤羽は、やはり先生と何かあったのだろう。生徒を嫌っている。
「やだね。俺が殺りたいんだ。変なとこで死なれんのが一番ムカつく」
よしそろそろ行くか。
「おい赤羽。」
「ん…?君誰だっけー?」
「あー俺はお前と同じクラスの比企谷八幡だ。」
「比企谷君ねぇー。っで俺に何か用かな?」
「単刀直入に言うが、殺せんせーは死なないぞ?」
「っ…。どうゆう意味?」
「そのまんまだ。お前では殺せんせーは殺せない。物理的にも社会的にも。」
「殺せるよ、俺なら。」
「いや、無理だ。お前に殺せんせーは殺せない。」
そう言った瞬間赤羽は俺の胸ぐらを掴んできた。
「君に何が分かるわけ?」
「さぁな?分かることと言えばお前は先生自体が嫌いなことくらいか?」
そして赤羽は俺に向けて拳を構えた。
「ちょっ、ちょっと!カルマ君!落ち着いてよ!このまま暴力沙汰になるとまた停学だよ!?良いの!?」
「チッ」
流石に停学は嫌なのか手を離してくれた。潮田まじヒーロー。俺悪党。
「カルマ君。」
やっと来たか殺せんせー。
「今日はたくさん先生に手入れされましたねぇ。まだまだ殺しに来ても良いですよ?もっとピカピカに磨いてあげます。」
殺せんせーは舐めているのか顔に緑のシマシマが浮き出た。しかし赤羽はさっきまで怒っていたのにも関わらず今は殺せんせーが舐めているのに、飄々とした笑顔をしている。
「確認したいんだけど……殺せんせーって先生だよね?」
「はい。」
潮田は意味を分かっていないせいか首を傾げていた。
「先生ってさあ………命をかけて生徒を守ってくれる人?」
「もちろん。先生ですから。」
「そっか良かった。なら殺せるよ!……確実に。」
さぁ先生あなたは、どうやって赤羽を助ける?
[newpage]
カルマside
渚君は崖から降りた俺を助けようとした。だがもう遅い。俺は銃口を前に向けたまま後ろから倒れる様に崖から落ちた。さあどうする?俺を助けに来れば救出する前に撃たれて死ぬ。見殺しにすれば先生としてのアンタは死ぬ。ハッ。アッハハッ。スッゲッ!走馬灯っぽいものが見えてきた!
・・・・・・・・・・・・・
俺はある日虐められていた先輩がいたので加害者の方の先輩を暴力で止めた。
俺は自分が正しいと思うことをやった。
「大丈夫?先輩?3-E?あのE組?大変だね。そんな事で因縁つけられて。ん?俺が正しいよ?虐められてた先輩助けて何が悪いの?」
そう、俺は正しい。正しいと思っていた。このときまでは……。
「いいや赤羽。どう見てもお前が悪い!」
えっ?
「頭おかしいのかお前!三年トップの優等生に怪我を負わすとはどういう事だ!」
えぇ?待ってよ先生………。
「E組なんぞの肩を持って未来あるものを傷つけた!彼の受験に影響が出たら………お、俺の責任になるんだぞ!」
味方とか言っといてそんな事言っちゃうんだ…。やばい死ぬ。
「お前は成績だけは正しかった。だからいつも庇ってやったのに!俺の経歴に傷がつくなら話しは別だ!」
俺の中でコイツが死ぬ。
「俺の方からお前の転勤を申し出た。おめでとう!赤羽。君も三年からE組行きだ!…………?うわあああああぁぁぁぁ!!!!!」
ソイツに絶望したら俺にとってソイツは死んだと同じだ。
・・・・・・・・・・・・・・
殺せんせー!あんたは俺の手で殺してやるよ。さぁ!?どっちの死を選ぶ?!
「ウアッ。」
先生の触手が螺旋状に広がった。
「カルマ君。自らを使った計算ずくの暗殺………お見事です!音速で助ければ君の肉体は耐えられない。かと言ってゆっくり動けばその間に君は自爆してしまう。そこで先生君の手榴弾をひったくってちょっとネバネバしてみました。」
「クソッ。何でもありかよこの触手!」
「これでは撃てませんねぇ?ヌルフフフフフフフフ。あぁ因みに見捨てるという選択肢は先生にはない」
「え?」
「いつでも信じて飛び降りて下さい」
「あっ…………。」
あぁ………。こりゃダメだ。死なないし殺せない。………。少なくとも先生としては。
[newpage]
八幡視点
赤羽は殺せんせーの暗殺に失敗した。
暗殺をする前に少し煽って赤羽の過去がどれほど悲しいものなのか、目で分かった。
それと赤羽は潮田に止められた後しっかりと気持ちを切り替えられていた。
赤羽は少し喧嘩っ早いところはあるがちゃんと理性はもっている。
まぁ今日嫌われただろうがな。
赤羽は暗殺教室の中で今のところ一番強いだろう。
『俺を除いて』
まぁそれが分かっただけここに来た価値はあった。
いつか赤羽を利用して先生を暗殺することもあるかもしれないしな。
しかし殺せんせーのあの触手すごいな。
殺せんせーについてまた一つ知ったと同時に殺せんせーの暗殺にまた一歩遠のいて行くのを感じた。
やはり俺では殺せんせーを殺せないのだろうか。
プロがいつかやってくれる。
そう思っとこう。
さて、後は何もすることはないし俺はもう帰るか。
・・・・・・・・・・・・・
渚視点
「カルマ君、平然と無茶したね。」
本当にビックリしたよ。
「別にー?今のが考えてた限りじゃ一番殺せると思ったんだけど……。」
「おやぁ?もうネタ切れですかぁ?報復用の手入れ道具はまだ沢山ありますよ?君も案外ちょろいですねぇ」
先生に煽られたカルマ君は少し苛立っている様子だったが次第に吹っ切れたようで爽やかな顔になった。
「殺すよ!明日にでも!」
「健康的で爽やかな殺意……。もう手入れの必要はなさそうですね。」
「じゃ帰ろうぜ渚君。帰り飯食っていこうよ。比企谷君もくる?ってあれ?比企谷君は?」
あれ?確かに比企谷君の姿がない。
きっと帰ってしまったのだろう。
「ああっ!ちょっ!それ先生のサイフ!」
「だからぁ職員室に無防備で置いておくなって」
今回はカルマ登場回ですね。
野球はいらないかなーって思ってしまいました。
女性陣については後2、3話くらいしたらよくでてくるようになると思います。
また後日既に書けてあるものをあげさせてもらいます