やはり俺が暗殺教室に行ったのは間違っている。   作:アキメン

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今回は修学旅行回ですね!

この話は本編の設定と違うところが多々あると思いますのであらかじめご了承ください。

それでは!



やはり俺は自ら一人を選ぶ

 

 

まずいことになった。

今は修学旅行一週間前、クラスの皆で班を決めている途中だ。

 

 

 

 

 

 

そう…。

 

 

 

 

 

3年E組の唯一のボッチ、比企谷八幡には今居場所がないのだ!

何がまずいかと言うと…

人数が足りない班に売れ残った俺が入ろうとすると嫌な顔をされること。

修学旅行中、俺はその班と集団行動をしないといけないことだ。

 

 

ボッチにはなかなかにきつい。

一人班とかないのか?それもう班じゃないか。

 

だがこれを回避する術はない。

俺は大人しく机に座って寝たふりをし、売れ残るのをまつことにする。

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていたのだが!

 

 

 

 

「比企谷君!一緒の班にならない?」

 

 

今、俺呼ばれた?

いやそんなはずない。

今までそんな事は一度も無かった。

きっと他に比企谷君がいるのだろう。

このまま寝たふりを続行だ!

 

 

「比企谷君?」チョンチョン

 

 

今俺チョンチョンされた!これはまさか本当に俺なのか?

顔を上げよう。

違ったら違ったでまた黒歴史が増えるだけだ。

 

 

 

 

 

 

俺はそっと顔を上げる。

 

 

 

 

するとそこにはこっちを心配そうに見ている潮田の顔があった。

 

 

 

「あっ…あぁすまない、寝てた。」

 

 

「よかったぁ…無視されてるのかと思った。」

 

 

「いやそういう訳ではない。」

 

 

「で、どうしたんだ?」

 

 

「そうそう、僕たちと一緒の班にならない?」

 

 

潮田の目に嘘はない。

この誘いにのるしかないだろう。

 

 

「あぁ…いいぞ…。」

 

 

「よかったぁ…」

 

 

潮田可愛いなおい。

お前は第二の天使決定だ。

戸塚には敵わないがな。

 

 

「それでメンバーは?」

 

 

「あぁ、そうそう。メンバーは…

 

僕 カルマ君 茅野 神崎さん 矢田さん 比企谷君 

 

だよ!」

 

 

 

 

なかなかいいな。

正に陽キャの集まり。

俺以外は楽しくワイワイ話して、俺はいつも通りボッチでいれるだろう。

少しくらい一人で行動してもばれないかもしれない。

 

 

「あぁ、了解した。」

 

 

そうして俺は、修学旅行の第一関門を無事突破できたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修学旅行旅行当日

 

 

 

俺は通路側の席に座っている。

 

さて寝るか…。

俺が何か話に入っても迷惑なだけだしな。

 

 

「ねぇ比企谷君もトランプしない?」

 

 

ここでトランプに入ってしまうのは悪手だ。

俺が一人話にも入らないから、寂しそうにしていると勘違いをし、一緒にするの少し嫌だけど比企谷君だけトランプしないのも…ってな感じの気遣いだ。

顔を見てないからハッキリは分かんないが、今までがそうであったため、ほぼ間違いないだろう。

だから俺は断る。

誰も傷つかなくていいように。

 

 

「すまない、少しトイレに行ってくる。」

 

 

「分かった!戻ってきたらやろうね!」

 

 

 

あぁもちろん嘘だ。

戻ってくるつもりはない。

ただ普通の生徒なら、トイレに行ったっきり帰ってこないのは少し恥ずかしい話になるだろう。

しかし俺はそんな事にはならない。

なぜなら俺がいなくなって五分後には存在を忘れてしまっているからだ。

だからこれは誰も傷つかない方法だと言えるだろう。

 

 

そして俺はデッキにでる。

デッキとは車両と車両の間に、ある十字型の通路だ。

そして、ここはE組の車両を一つ越えたところにある。

E組の近くのデッキには自動販売機が、ないらな。

しかもここにはマッカンもある。

これで俺は問題なく20分、30分は余裕でいられるだろう。

だがその先が少し退屈するかもしれないが。

 

 

マッカンを一口のみ、ストローを口から話した途端、デッキのドアが空いた。

だが心配ない俺がきた方向とは違うドアだから他校か本校舎のやつだと思う。

まぁほぼ間違いなく前者だろう。

なぜならあいつらはE組の車両方向になんてこない。

逆側にも自動販売機はあるからな。

ただそれだけだ。

そして通っていくのはヤンキーみたいな格好をしている学生。

俺なんか目にも映らず通っていった。

 

 

さすがステルスヒッキー。

いやステルスヒッキー発動してたっけ?

 

 

……………。

 

 

 

きっとステルスヒッキーが勝手にステルスで発動したんだろう。

そう自己完結をしておく。

 

 

そしてまた一口飲みストローを口から外す。

そしたらまたドアが開いた。

これまた、E組側のドアではない。

次はどんなやつがくるんだろうか。

 

 

 

 

 

………………。

 

 

 

一色!?!?

 

 

 

 

やばいやばいやばい。

非常にまずい。

ここでは逃げようがない。

もう『あれ』しかこのイベントを回避できないだろう。

 

 

『ステルスヒッキー!』

 

 

これで一先ず大丈夫なはずだ。

 

俺は壁に体をつけ、忍者のような格好でいる。

一色は自動販売機につくなり、一瞬迷っているようだったが、すぐにボタンを押した。

 

 

「はぁ…」

 

 

ため息をついている。

なにか嫌な事でもあったのだろう。

 

一色は自動販売機からでたジュースを取り、こちらを向き歩きだした瞬間止まった。

 

 

目があったのだ。

 

 

終わった。これはもう避けようがない。

 

 

 

「せ、せんぱい!?」

 

 

「よ、よう一色久しぶりだな。」

 

 

「いつからここに?!」

 

 

「最初からいたが。」

 

 

一色が寄ってくる。

そして同時にE組方向からドアが開く音がした。

一色は気づいてないようだが。

 

 

「まぁいいです…。それよりせんぱい、E組に落ちたみたいですね…」

 

 

「あぁ、落ちたな」

 

 

「すいません、せんぱい、わた…」

 

 

「お前のせいじゃないぞ」

 

 

「え?」

 

 

「俺は自らここに落ちた。E組に落ちた原因はお前にない。」

 

 

「なんで落ちたんですか?E組ってあのendのE組ですよね…。なんで自分から落ちる必要があったんですか?」

 

 

「お前や雪ノ下達と関わらないようにするためだ。」

 

 

「え…?」

 

 

「だからもう行け、俺に構うな、迷惑だ。」

 

 

「ちょ…ちょっと待ってくださいよ!」

 

 

なんでだよ。

 

 

「なんだ?まだ何かあるのか?もしかして俺をいじめたくなったか?」

 

 

「そんなわけないじゃないですか!」

 

 

「そんな訳しかないだろう。

俺はさっきはっきりと迷惑だと言ったはずだ。それなのにお前はまだ『無駄話』をしようとしている。俺が嫌だと思っていることをし続けようとするのはどうみてもいじめだと思うんだが?」

 

 

「っ…」

 

 

すまないな一色。

本当はそんなこと思ってないのは分かってる。

だが俺はもう、人と関わらないと決めたんだ。

 

 

「ほら、早く戻れ。」

 

 

「せんぱい…それじゃあ誰も救えませんよ…」

 

 

そう言い残し一色は帰っていった。

 

なんだ?最後の言葉。

まぁいいか、俺にはもう関係ない

 

それにしても

 

「誰だ?そこにいるのは」

 

 

「比企谷君…」

 

 

女子三人、神崎 矢田 茅野

 

 

「お前らか…さっきの話聞いてたよな?」

 

 

「はい…すいません」

 

 

「別にいい…飲み物買いにきたんだろ?お前らも早く買って戻れ」

 

 

「比企谷君…さっきの人すごい悲しそうにしてたよ?」

 

 

「知るか…俺にもお前らにも関係ない。」

 

 

「確かに関係ないですが、さすがに…」

 

 

「やめてくれないか?迷惑だ。」

 

 

「…ごめんなさい。」

 

 

そしてほぼ無言で飲み物を買って、でてきたものをとる。

 

 

「比企谷君も戻ろ?」

 

 

「いや、俺はまだ残る。駅につく10分前くらいには戻るから安心しろ。」

 

 

「で、でも…」

 

 

「いいから早く行け。後、この事は誰にも話さないでくれ。」

 

 

「わ、分かった。」

 

 

あぁこれでいいのだ。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

京都についてからは特に何もなく、E組の旅館についた。

A組からD組は高級ホテルで、一人一部屋らしい。

だがE組は…

あぁ!E組にきて後悔したことが一つ増えた。

 

 

 

遠くから先生を見る。

殺せんせーは乗り物酔いをしたようだ。

だが生徒達のナイフは普通にかわしている。

そんなところを見て俺はチャンスではないと判断する。

 

そうしてこの日は終わった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

俺は今、班の斜め後ろを歩いている。

まぁ話すことないし、ベストポジションだと言える。

そして何か楽しく話しているようだが、俺は別のところを見て聞き耳をたてない。

興味ないからだ。

 

 

 

そしてしばらく歩き、祇園に入る前に俺はその班から離れる。

充分歩いてオレの存在が上手く消えてることに気づいたからだ。

あとこの班の回るルートは分かっている。

最終的に会えば問題もない。

 

 

さて、晴れて自由の身になったからには何をしようか。

まぁ適当にだんごでも食べてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなかに美味しい。

京都の団子は何かいつも食べているような感じではなく、なんか和があるような。

グルメリポーターでもない俺は上手く言語化はできないが、とりあえず美味しいとゆうことだ。

 

 

さて、団子も食べ終わったし、次は何を食べようかなっ……と?

 

 

 

 

あれ、神崎と茅野と矢田だよな?

いかにも車に、入れられ連れ去られそうだ。

 

 

 

はぁ…。

 

 

 

 

 

これは行った方がいいだろう。

もしこれが事件になれば、殺せんせーは逃げる可能性もある。

生徒を守れなかった私は教師失格。皆さんに合わせる顔がありません。

とか言ってな。

そんなこんやで考え事をしていたら車は発進してしまっていた。

 

 

「さて走るか…。」

 

 

 

車に乗ってしまっては降りるまではなにもできないからな。

俺は見失わない程度に距離を取りつつ、車を追っていく。

 

 

そして意外と早く目的地についたようだ。

そこは廃れたビルのようなところだ。

 

車から降りた神崎達が中に入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてとドラッグストアにでも行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…。

 

 

俺は廃ビルの中に入った。

中はヤンキーがたくさんと、神崎、矢田、茅野だけ。

さて行きますか…と?

 

「さっきの写真…真面目な神崎さんもあんな時期があったんだね。ちょっと意外。」

 

 

「うん。うちは父が厳しくてね…いい学歴、いい肩書きばかり求めてくるの。そんな肩書き生活から離れたくて…名門の制服も脱ぎたくて…知ってる人がいない場所で格好も変えて遊んでたの。」

 

「バカだよね…遊んた結果得た肩書きは『endのE組』……もう自分の居場所が分からないよ…。」

 

 

 

「肩書きなんか気にする必要なんてないと思うぞ。」

 

 

「ひ、比企谷君!?どうしてここに?」

 

 

「誰だてめぇ?」

 

 

「お前がしたいと思ってしたのなら、否定するべきじゃない。それがあったからこそ今のお前はここにいるんだからな。」

 

 

 

「比企谷君…。」

 

 

 

「そうだよ!神埼さん!私は神崎さんと会えて嬉しいよ!」

 

 

「茅野さん…。」

 

 

「無視してんじゃねーぞこらぁ!」

 

 

鉄パイプか…丁度いい。

 

 

カキィィィィーン

 

 

俺は振られた鉄パイプを思いっきり『[[rb:脛 > すね]]』で蹴る。

 

 

そこでバランスをくずしたヤンキーを俺は『[[rb:溝内 > みぞおち]]』目掛けて殴る。

 

当然相手はあまりの痛さに、『お腹を抱え蹲る』

 

 

「おい神崎、矢田、茅野、俺が道を作るからその隙にお前らは逃げろ。」

 

 

 

「やれ!お前ら!」

 

 

三人が俺に向かって襲いかかる。

だがそれでは俺に届かない。

 

俺はそいつらの蹴りを食らい、お返しにそいつらの溝内に蹴りを入れる。

 

 

「い、いてぇー!」

 

 

そして俺は神崎達が逃げれる道を作るため、邪魔になるヤンキー達に向かって突進する。

 

 

少し攻撃を食らいながら俺は神崎達が逃げるのに邪魔になるヤンキーを全員倒すことができた。

 

 

「今だ走れ!」

 

 

「わ、分かった!」

 

 

三人は部屋の出口へと走っていく。

 

 

「おい!ふざけんじゃねーぞ!

俺を怒らせたからにはタダでは帰さねーからな!」

 

刃物か…

ただ当たらなければ意味がない!

 

ナイフを正面に突進してくるヤンキー。

俺は横に避け溝内に蹴りを食らわす。

 

「グバッ」

 

 

「行けお前ら!」

 

 

今度は四人一斉にきた。

だがそれでも俺には届かない。

 

ここにいる全員が誰か犠牲になるのを覚悟でナイフを全力で振れば初めて、かするかもしれない程度だ。

 

 

俺は四人の攻撃を軽く避け、溝内を殴り、蹴る。

そしてこいつが囮なのも分かっている。

 

後ろから気配が駄々漏れだ。

俺は前を向いたまま横に避けようとした

その瞬間…。

 

 

 

ドォゴォン

 

 

 

…なんだ?

 

 

 

 

「比企谷君!助けに来たよ!」

 

 

 

「矢田!?逃げろつったろ!」

 

 

 

「私だけじゃないよ!」

 

 

 

「なに!」

 

 

 

「助けにきました!」

 

「来ちゃった。」テヘ

 

 

 

まじかよ…

 

 

 

 

 

 

絶対に俺の実力を知られる訳には行かない。

 

 

 

 

 

どうしようか…。

 

 

 

 

 

「そっちから来てくれるとは有難いな!」

 

 

 

 

 

パァン!

 

 

 

 

 

「矢田!!」

 

 

 

矢田が頬にビンタされ、少し飛んだ。

 

 

 

俺は慌てて矢田に近寄る。

 

 

「大丈夫か?!」

 

 

 

「………。」

 

 

 

反応がない、少し気絶しているだけみたいだ。

 

最悪だな。

 

もう、犠牲者を出さないようにしなくては…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は神崎と茅野に突進していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は二人を肩に担いだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ!なにやってるの?!」 

 

「比企谷君!どうしたんですか?!」

 

 

 

「少し酔うかもしれんが我慢してくれ!」

 

 

そうして俺は二人を肩に担いだままヤンキーに襲いかかる。

さっきよりも慎重に立ち回らないけらばならないため相手の攻撃を丁寧にかわし、溝内目掛けて蹴る。

その作業を繰り返す。

 

 

「おいてめぇら!もう女でもいいからとにかくナイフを当てろ!」

 

 

「は、はい!」

 

 

三人が一気に襲いかかってくる。

 

だがここは少し身を引き、一人一人の攻撃になる瞬間を見つけて攻撃する戦法に変える。

 

ただそれでも攻撃をかわす必用があるため俺の体はぐるんぐるんと回っている。

だから肩に担いでいるやつがとても騒いでいた。

 

 

「比企谷君やばいよー!」

 

「比企谷君、もう無理です!」

 

 

 

 

 

「安心しろ!黒と水玉の○着なんて見てないからな!」

 

 

 

 

「「下ろせーーー!」」

 

 

 

 

そして俺は上手く力を分散させたところで攻撃をかわし溝内を蹴る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてなんやこんやでヤンキーを殲滅できた。

俺達以外の全員がお腹を抱えて蹲っているという異様な光景ができている。

 

 

「よいしょと」

 

 

俺は二人を下ろし、矢田に向かう。

 

 

「おい矢田起きてるか?」

 

 

だめだ、まだ気絶している。

 

 

茅野の小さい体では無理だろう。

 

 

「なぁ神崎、矢田を外まで運べるか?」

 

 

茅野を見る。

 

茅野はこちらを睨んでいる。

 

 

「あっ…えっとー…」

 

 

「ん?あぁ…なるほど、そういうことか…

 分かった俺が運ぶ。」

 

 

神崎が戸惑ったのは、

きっと体の発育に関してのことだったからだろう。

 

 

 

「………。」ムカッ

 

 

 

そして俺は矢田のあるところを見てから茅野を見る。

 

茅野はこちらを睨んでいる。

 

 

 

 

俺は部屋に、『ある物』を撒いてから、矢田の体を起こす

 

 

「よいしょと。」

 

 

そして、俺は矢田をおんぶする形になった。

 

なんだ、そんなに重くないじゃないか。

しかも、背中になにか圧力を感じる。

少し恥ずかしい。

 

そして茅野を見る。

 

茅野はこちらを睨んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は出口へ向かっている。

 

 

「神崎、茅野」

 

 

「はい?」

 

 

「俺がヤンキーを倒した事は黙っていて欲しい。」

 

 

「え?なんで?!」

 

 

「少し事情があるんだ。」

 

 

平穏なボッチライフを送るという。

 

 

「分かりました。」

 

 

「助かる。」

 

 

 

「あの…」

「んっ……」

 

 

神崎がなにか話そうとしていたような気がしたがそれよりも、矢田が起きたみたいだ。

 

 

「矢田、起きたか。」

 

 

「ここどこ?ヤンキーは?」

 

 

「ヤンキーは比企…」

「ヤンキーはお腹が痛くなったらしく、地べたに蹲っている。その隙に俺達は逃げてきた。」

 

 

「そう…なんだ…って!なんで私は比企谷君におんぶされてるの!?」

 

 

「あぁ、すまない。急いでたからこうするしかなかったんだ。今下ろす。」

 

 

「あぁ…うん。」

 

 

丁度出口のドアの前にきた。

 

 

「開けるぞ。」

 

 

ガチャッ

 

 

「行くよカル…マ…君?………え!比企谷君?!どうしてここに?!」

 

 

なんていう偶然なんだ。

 

 

ブゥァン!

 

 

「ヌ?神崎さんと茅野さん、矢田さんがなぜここに?!拉致られていたんじゃないんですか?!」

 

 

「ちょうどいいところに来ましたね。

先生。」

 

 

「こいつらがヤンキーに拉致されそうになっているところをたまたま見つけたから助けに行ってたんだ。」

 

 

「へぇ~…で?そのヤンキーは全員倒したの?」

 

 

「それがなー…突っ込んで行ったはいいが全然歯が立たなかった。」

 

 

「じゃあなんで、神崎さん達を助けれてるの~?」

 

 

「いや、俺も意味がわかんないだが…いきなりヤンキー達がお腹を抱えて蹲りだしたんだ。」

 

 

「そんなのありえないでしょ?」

 

 

「今見てきましたが、確かにお腹を抱えて地べたに蹲っているヤンキーと何か薬の匂いがしました。下剤でしょうか?」

 

 

そう…

 

俺が助けに行く前にドラッグストアに行った理由…それは便秘薬を買い、殺せんせーの鼻で俺の話に信憑性を高めるため。

 

そして俺が執拗に、溝内ばっかり狙った理由…

それは、相手が便秘薬によって倒れたと見せるため。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なに…?さすがに無理があるだろって?

そんなことは俺も分かっている。

 

考えてみてほしい。

 

あいつらを助けるためには、絶対ヤンキーを倒さなければならない。脅せるような話を持っていないからだ。

 

 

そしてヤンキーを倒した時点でもう詰みだ。

なぜならその場にいたのは俺だけなのだから、必然的に俺が倒したということになってしまう。

 

 

つまりだ、元々この問題の完璧な解決方…解消法なんてないんだ。

 

だから俺は苦しい策だということを承知でなんとか誤魔化せないかと頑張っていた。

 

 

 

 

実際、今のところいい感じになっている気がする。

 

 

「あっれ~さっきの話ホントなんだ~」

 

 

「あぁ、本当だ。」

 

 

 

あっれ~?赤羽って、案外チョロい人?

 

 

 

「それより、皆さんお怪我はしてないでしょうか?先生、それがとても心配で…」

 

「えぇ、私達は大丈夫ですが…矢田さんと比企谷君が…」

 

 

「私は大丈夫だよ!特に痛みなんかもないし!」

 

 

「俺は少し脛が痛みますね。」

 

 

まぁほんとは全然痛くないんだがな

 

 

「どれどれ?少し見せてください。」

 

 

俺はズボンをめくる。

 

 

「んー少し青くなってますねー。折れてはないでしょうが一応病院に行っておきます?」

 

 

「えぇ、お願いします。」

 

 

「分かりました。ではこちらへ」

 

 

俺は先生に近寄ると、いつのまにか先生のスーツの中にいた。

 

 

「ではみなさんは先に旅館へ戻っておいてください。それでは」

 

 

ブゥァン!

 

 

うぉぉ!

 

 

「到着しました。」

 

 

一秒にも満たない時間だったがなんか楽しかった。

さすがマッハ。

 

しかしなぜ俺は病院に来たんだ?

そう思う人もいるだろう。

 

俺がここに来た理由。

それはできるだけ話を長引かせないためだ。

話が長くなるにつれ勘づかれやすくなるのは当然だ。

 

 

そして俺は診察を受けて特に何もなかったと言われた。

まぁ実際痛くないしなー

 

 

「ヌルフフフフフ。良かったですねーなにも無くて。」

 

 

「ええ。」

 

 

「まさか君があんなにも強いとは知りませんでしたよ。」

 

 

「確かに俺は負けるのを分かっていて突っ込んだ。俺もこんなに勇気が強いなんて知りませんでしたよ。」

 

 

「また、しらばっくれるつもりですか…

 君は本当に謎が多いですねぇ~。」

 

 

「ただ普通過ぎて普通に見えなくなってるだけですよ。」

 

 

「そうですかね~。まぁそれはさておき旅館に戻りましょうか。『皆』比企谷君のことを心配していると思いますよ。」

 

 

殺せんせー…もうその言葉には反応しませんよ。

 

 

「えぇ、お願いします。」

 

 

また俺はいつのまにか先生のスーツの中に入っていた。

 

 

 

ブゥァン!

 

 

 

「着きました。」

 

 

「ありがとうございます。」

 

 

「私は少し行きたいところがあるので、先に戻っておいてください。では」

 

 

 

ブゥァン!

 

 

 

 

いい先生だなー。

表面上は…

いまいち、先生の考えている事がわからない。

顔なんかみてもいつも同じ顔だし…。

 

だが殺せんせーも元は人間だったはずだ。

必ず裏があるはず…

どこか俺達に悪意があるはず…

正直怖い。

俺は悪意がとてつもなく怖い。

だが悪意があるかどうか分からないのも怖いと思ってしまうことが今分かった。

 

 

はぁ…早く戻ろう。

こんなこと考えていても仕方ない。

いつか俺は殺せんせーを殺すんだ。

平穏な日常のために。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

俺は風呂に入り、今男子の部屋の前にいる。

正直あいつらと一緒に寝るのが嫌だ。

野宿したいくらいだ。

 

 

「はぁ」

 

 

 

俺は一息つきドアを開ける。

 

 

 

「お!今日の主役!比企谷の登場だー!」

 

 

はぁ…ほんとにため息がでる。

 

 

「おい比企谷!お前勇気あるなぁ」

 

 

めんどくさいなぁ。

 

 

「まぁな。」

 

 

「そう言えば神崎がお前に言い忘れた事があるから戻ってきたら教えてって言ってたぞ。」

 

 

「神崎が?まぁいいや後で行っとく」

 

 

バァン!

 

 

ドアが勢いよく開いた。

 

 

「比企谷君!」

 

 

神崎とE組女子数名が、部屋に入ってきた。

 

 

「なんだ神崎、丁度良かった。いい忘れた事ってなんだ?」

 

 

「あぁ…えぇっとその…今日は私達のために怪我してまで助けてくれてありがとう。

また今度何かお礼でもさせてほしいなって…」

 

 

あぁ、神崎達は俺と仲良くなろうしている。

ならば、俺がすることは一つ

差しのべられた手を拒絶すること。

卑屈に最低に陰湿に。

 

 

「神崎…礼ならいらないぞ。お前は何か勘違いしているからな。」

 

 

「え?」

 

 

「俺はお前らのために助けたわけじゃないってことだ。」

 

 

「どういう…こと…?」

 

 

「俺はお前らのために助けたわけじゃない。何か事件になれば先生がどこか逃げてしまうんじゃないか?

そう思ったから事件になる前にお前らを助けようとした。

それだけだ。

そこにはお前らのためなんてものは一切ない。事件にさえならなければ正直お前らのことなんてどうでもよか……」

 

 

ドン

 

 

「いい加減にしろよ。」

 

 

「杉野!」

 

 

俺は胸ぐらを掴まれ壁に押し付けられた。そうだった杉野は、神崎の事が好だったんだ。

 

 

「杉野君…。」

 

 

「何か俺が悪い事でもしたか?

俺はただありのまま正直に、話しただけだ。責められる必用はないと思うんだが?」

 

 

「神崎さんが傷ついているだろ!」

 

 

「傷ついているのは俺の方だ。

俺は何もしてないのに神崎が傷ついたような顔をし、お前らにも責められる。

なんていじめなんだろうな?」

 

 

 

「………。」

 

 

 

「お前らがどう思ったって知ったことじゃない。俺には関係ないからな。」

 

 

 

 

 

 

 

「俺はお前らのような上辺だけのような関係が嫌いだ。

ただ一回助けられただけでそいつはいいやつで、仲良くなりたい?

そんなことあるかよ。

結局お前らは相手の事なんて一つも見てない。

自分のことしか考えてない。

そんな薄っぺらい関係が大好きな人間でしかないお前らに俺は反吐がでる。

関わりたくないと思ってしまうほどに。」

 

 

 

 

 

 

 

すると杉野が拳を上げた。

 

 

 

 

 

「やめようよ!杉野君!暴力はダメだよ!」

 

 

俺が殴られる間一髪で数人の女子が杉野を止めてくれた。

そして俺の胸ぐらも離した。

 

 

「ねぇ~比企谷君さ~もしかして殺せんせーを一人で殺せるとか思ってないよね?」 

 

 

今度は赤羽がこちらに近づいてくる。

 

 

「さぁな?でもお前らと一緒に暗殺するよりは殺せる確率が高いだろうな。」

 

 

赤羽の手がこちらに飛んでくる。

 

 

いい速さだが、俺には届かない。

俺は飛んできた手を、首を曲げて避ける。

 

 

 

「反射神経には自信があるんだ。」

 

 

 

「へぇーすごいねー。これをよけれるなんてさ。」

 

 

 

「たまたまだがな。」

 

 

 

「やっぱり、あのヤンキーは全員、比企谷君に倒されたんだね。」

 

 

 

 

「本気でそう思っているなら病院に行った方がいいかもしれないな。」

 

 

 

 

「おいお前らうるさいぞ!って何があったんだ?」

 

 

 

 

烏間先生ご登場。

 

 

 

 

 

いいところに来ますねー。

 

 

 

「なぁ杉野…お前に一ついい提案がある。この提案を呑めば神崎もお前らも誰も傷つかなくてよくなるだろう。」

 

 

「なんだ?」

 

 

「『E組の生徒は何か大事な用がある時以外は比企谷八幡と話すことを禁止する

比企谷八幡も何か大事な用がある時以外はE組の生徒と話すことを禁止する』ってのはどうだ?これなら神崎も他のやつも、誰も傷つかずに済むぞ?」

 

 

 

 

「ダメだよ!!それじゃあ比企谷君はずっと一人になっちゃう!」

 

 

 

 

「大丈夫だ。俺は元々ボッチだからな。

なんならお前らと一緒にいる方が俺は辛い。」

 

 

「杉野お前から出た言葉でこの交渉は決まる。証人は烏間先生だ!」

 

 

「ダメだよ杉野君!こんなのダメに決まってるよ!」

 

 

「杉野、別にお前だけで決める必用もないぞ、みんなで話あってもいい。ただ、この先俺みたいなやつと関わるってことは、神崎達がどうなってしまうか…」

 

 

頼む…杉野…俺を一人にさせてくれる道を選んでくれ。

それが正しい道だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「比企谷…その提案を受け入れる。」

 

 

よくやった、杉野。

 

 

 

「杉野君!」

 

 

 

「あぁ、それで正解だ、杉野。やっと俺はお前らみたいな欺瞞だらけの人間と離れることができて嬉しいよ。」

 

 

「比企谷君…。」

 

 

「じゃあな。後で戻ってくる。」

 

 

そうして俺は部屋をでる。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ある自動販売機スペースに来た。

 

 

「本当に良かったのか?あんなことして。」

 

 

「烏間先生…いいんですよ。失ったものはありません。元々なにも持ってませんからね。」

 

 

「人間一人で生きていけるほど強くないと思うぞ。」

 

 

「なら俺は強い最弱ってことですね。

一人でしか生きていけれない。そんな人間ですから。」

 

 

「そうか…なら俺からはもう、なにも言うことがない。」

 

 

「先生、俺は間違っているでしょうか?」

 

 

「いや、間違っているとは言えないだろう。正直俺もわからん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、俺は間違っていない。

 

あの日、決意した。

 

本物なんてものはない。

期待しては、裏切られて。

いつも枕を濡らす。

 

俺の恩人達は、俺を救ったことで傷ついてしまった。

その時見た顔は、どこか俺の胸が締め付けられるようで気持ちが悪かった。

 

だから俺は一人でいると。

これからもずっと一人で生きていくと。

強く決意した。

 

俺は既に成長している。

同じ過ちは二度と繰り返さない。

俺が絶対悪ならば、絶対悪だけで、絶対悪らしく強く生きてやる。

それで世界が平和になるのだ。

これで誰も傷つかない世界が完成するのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから俺が自ら一人になるのは間違っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 






今回気に入らない点もたくさんあったと思います。
ですが自分が思い描いたものをそのまま皆さんに送ろうと思いましたので、こうなりました。
(杉野アンチではございません)


いやーめっちゃ、ながかったです。


それと次回の投稿も少し時間をあけさせてもらいます。
いつ投稿するかは分かりませんが待っててください!



それではみなさん次回をお楽しみに。
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