キャラが安定してないけど、この作品が進むにつれてキャラがでてくるといいな。
「ははっ、少し元気でたよ」
「それにしてもやつれているわね。いつから御飯食べてないのよ」
「ん~、冬コミの時かな」
「何日前よ・・・」
「とりあえず、何か食べないとな」
「ちょっと待ってなさいよ。何かつくってくるから」
「その格好じゃ料理できないだろう」
「この格好じゃなくてもできなくて悪かったわね」
「カップ麺あったかな」
「カップ麺以外も少しは作れるわよ・・・たぶん」
英梨々が下のキッチンにいく。
冷蔵庫を開ける。食材が少しはあるが料理されたものは見当たらなかった。
カップ麺も見当たらない。
「しょうがない・・・」
英梨々は恵に渡されたタッパーを開ける。綺麗に盛り付けられている。下手に皿に移すよりもそのままがいいだろう。もう一つのタッパーには赤飯が入っていた。
倫也の部屋に戻って、テーブルにタッパーと箸をおく。
「ん?どうしておせちがあるんだ?」
「正月だからでしょ」
「そっか。悪いな・・・わざわざおせちなんか」
「別にあんたのじゃないけどね」
「ん?なんか言い方が違くない?」
「そんなにいつもツンデレでいられないわよ」
「まぁ、なんにせよ、やっとお正月がきた感じがするよ」
「そう、よかったわね」
英梨々がケータイで写真を撮る。
「ん?」
「ちょっと、半泣きになりながらオセチ食べているから、おかしくって」
英梨々が笑う。倫也が疲弊している原因が自分にある以上はできるだけ、なんとかしたい。
「これって、追加イラスト必要になりそう?」
「うん。受注もきているし、感謝イラストがあるといいと思う」
「わかった。任せて」
「どうした?頼もしいな」
「ううん、あたし達のせいで影響がでているんだもん、ちゃんと挽回しないとね」
「そうだな」
倫也が食べ終わってまったりしている。
「どう、少しは落ち着いた?」
「ああ、食ったら元気でてきたよ」
「ねぇ、初詣・・・行ってみない?」
「俺と英梨々が?」
「他にだれがいるのよ」
お正月、着物、初詣。文句ないシチュエーション、おまけにもう外はすっかり暗い。
「おまえ、混んでるとこ苦手だろ?」
「いいのよ。せっかく着物着たんだし・・・嫌ならいいけど」
「いや、いくよ。準備する」
倫也が準備をしている間、英梨々は恵に報告をする。さきほどの画像も送付した。
「捨て犬の様子です」
「誰に捨てられたのかな?」
「倫也の両親は恵がくるからって放置だったみたいよ」
「そんなことわたしに言われても、関係ないしー」
「まぁそうよね。でも餓死しそうだったから、恵のオセチを食べてもらったから」
「そう」
「いつまで怒っているつもりなのよ?」
「別に怒ってないし、そんな犬知らないし」
「まぁ、いいわ。これから初詣いくけど、恵も一緒にいく?」
「なんでわたしも誘うかなぁ?」
「あたしのせいでケンカされているのも嫌なのよ」
「別に英梨々のせいじゃないし」
「で、くる?」
「・・・いかない」
「そうだ、合鍵なんだけどやっぱり恵に返すね」
「別にいいって」
「じゃ。またね」
「うん・・・。英梨々、がんばれ」
「はいはい」
英梨々はため息をつく。
※※※
玄関を二人ででる。
「タクシーでいこうよ。正直、歩きにくい」
「ん?無理するなよ」
「うん。なんかいろいろ歩き回ってしまって」
「どこいってたんだ?」
「秘密」
タクシーを拾う。
「英梨々、先に乗れよ」
「うん?」
倫也が英梨々の手をとる。
「そのまま左側でいいから、俺は前に乗る」
「なんでよ」
「着ものじゃ動きにくいだろ。乗り降りも大変そうだし」
「・・・そう」
倫也はそれから近くの有名な神社をお願いする。
運転手が褒める言葉を適当にあしらいながら。
(つづく)
評価、感想等あればよろしくです。