東方龍魂伝 ~ Battle of Fantasia   作:龍玉@MUGEN

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ラスボスチルノ現る。


ラスボスバトル!!

 前回までのあらすじ!

 

 とある少女大妖精がイタズラを仕掛けた相手はなんと悪の組織の幹部龍虎だった!?

 霧の湖王国は瞬く間に滅ぼされ、王国の民が絶望しかけたその時!伝説の勇者チルノが現る!!

 はたして勇者チルノは霧の湖王国を救えるのか!? がんばれ勇者チルノ!!

 

 龍虎「オイ」

 

 

◆◆◆

 

 

 

 私、魔理沙は今、霧の湖上空にいる。

 無論、リュウの戦いを見にだ。

 

 それにしても……相変わらず凄い身体能力だな。スピード、テクニック、そして瞬発力、どれも既に常人のそれを超えてしまっている。第三者として戦いを見て余計にそう思えてくるぜ。

 

 だが…侮るなかれ、相手は幻想郷()()の妖精・チルノだ。それもただの()()ではない。彼女は最強であり―――

 

 

 ―――()()でもあった。

 

 

 私とチルノは昔、一度戦った事があった。最強というだけあって少し苦戦はした。だが、その勝負は私の勝利に終わった。

 しかし、その後が問題だった。

 

 彼女が強くなったのだ。

 

 元々、妖精は自然にある一つ一つの()に宿る生命である。よって、成長は絶対しないし、強さも変動しない。

 しかし彼女は強くなった。絶対あり得ないことをやってのけたのだ。

 それが、彼女が()()たる所以(ゆえん)だった。

 

 だから私は思った、この二つの()()どうなるのか。

 どちらが強いか。どちらが本当の異常なのか。そして、

 

 

 どちらが私の標的(ライバル)になりうるのか。

 

 

「見せてくれよ……? 私を奮わすくらいの、強さを……!」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 オッス、オラ龍虎!

 

 今俺は霧の湖上空で、たった今現れた氷精・チルノに向かい合うように浮遊している。

 さっき何か聞こえた気がしたけど、空耳だと思う。いや、絶対そうだ、そうに決まっている(認めたくない)。

 

「やい! ぼーっとしてるな!」

「あ、ああわりぃ」

「……それで? アンタはあたいにボッコボコのギッタンギタンのケチョンケチョンにされる覚悟は出来てるわけね?」

 

 ゴテンクスかよ。……まぁそれは置いてだな。

 覚悟ねぇ、そんなもの……

 

「……してるわけねぇだろ」

「へ?」

 

 何故なら……

 

「お前がなるんだからなぁ!!」

「なっ、……いいわ、その言葉そのまま言い返してやる!」

 

 おい、『そのまま返してやる』なら分かるが、なんで『言い返す』なんだよ。もっかい言うのかよ。

 

「うおおお! みんなの(かたき)いいいいいいいい!!」

 

 ……ハァ、まあいいや。いちいち突っ込んでちゃ切りがねぇ。

 それじゃあいっちょ、お手並み拝け……

 

 

 

 

 

 

 そう思った瞬間、目の前が青で埋め尽くされた。

 

 

 

 

 

 ・・・は?

 

 一瞬、俺は固まった。現実逃避でもしたかったのだろうか、その一つ一つを見て。

 

 ーーーそれは、弾幕だった。

 

 

 

 

 

 

 

「どああああああああああああ!!!!??」

 

 はあああああああああ!!? 聞いてねぇよ!! チルノの弾幕ってこんなに密度濃かったか!? ルナティック以上じゃねぇか!!?

 かわすしかないが、弾幕はもう目の前。だああこうなったらボムじゃああああああああ!!

 

「ちぃっ、おりゃああああああああ!!!!」

 

 俺は気弾を連射し、弾幕を相殺してく。

 

「やったか!?」

 

 目の前を黒い煙が被い、活路を開いたように見えた。

 だが、

 

「ッ!! 自機狙い弾かっ!!」

 

 煙をすり抜け、俺に殺到するように次の弾が向かってくる。

 当然俺は不意を突かれ、反応が遅くなる。

 

 やったよみんな!この世にフラグという物がある事を証明してみせたよ!

 

 

「イ゛ェアアアア!!!!」

 

 

 ズドーン……

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「やったねチルノちゃん! 瞬殺だよ!」

「ふん、チョロいわね」

 

 チルノはドヤ顔をしながらそう言った。

 

 

 激昂(?)したチルノは、一心不乱に弾幕を放った。普通ならやけくそに放った弾幕は簡単に読まれるものの、意外にもその弾幕は相手である龍虎の意表を突けたらしく、意表を突かれた龍虎は、弾幕をもろに受けた。

 現在は、着弾した龍虎を中心に黒い煙が包んでいる。

 

 

「チルノちゃん凄いよ! 私達全員で勝てなかった相手を……一体どんな弾幕を出したの? 私よく見えなかった!」

「うーん……それは『きぎょうひみつ』だよ!」

「『きぎょうひみつ』?どういう意味?」

「え? えーっと……えーっと……とにかくひみつなの!!」

「へーっ! 凄いねチルノちゃん!!」

 

 わけもわからず質問する大妖精。それにわけもわからず返答するチルノ。コントだとしても完全に成り立ってないやり取りを始めた。

 二人は状況を見て完全に決着がついたと安堵していた。

 

 だが、簡単にそうはいかない。

 

 

 

「勝負はまだまだこれからだ!! クソったれ!!」

 

 晴れた黒い煙の中から、ボロボロながらも、不敵な笑みを浮かべた新神龍虎が現れた。

 

 

 

「黙っていればギャーギャーギャーギャー……何勝手に終わらせてくれてんの!?」

「えっ!? ええええ!!?」

「なにぃ!! 家に帰ったと思っていた!!」

「誰が帰るかァ!! バカかテメェはァァァァァァァァ!!!!」

 

 現れざまに彼女は、チルノのどうでもいいボケに叫びながら(こた)え始めた。

 そして意味も無く息が切れる。この妖精のやり取りについてこられただけ流石と言えよう。

 

 

 一方、その相手のチルノはーーー

 

「………今バカって言った?」

「ハァ…ハァ………ん?」

 

 顔を下にうつむかせて、体中から黒いオーラを放っていた。

 

「あ……チルノちゃん……」

「え?………ハッ!! ……あ…その………はい…………」

 

 

 プチン

 

 

「ぜぇぇぇぇぇぇぇぇっっっったい許さない!!!!!!」

「「ひいぃっ!!」」

 

 逆転されたと思われた形勢は、一瞬でまた逆転した。

 新神龍虎は、チルノの逆鱗に触れたのだった。




御察しの通り、チルノは魔改造する予定(ニヤリ)
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