【休載中】混沌の魔法騎士王   作:森雄

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新入社員として仕事に追われる日々になりましたが、時間を掛けてでも投稿し続けますので、応援よろしくお願いします。

ゲルドルの裏切り以降から[黒の暴牛]団の海底洞窟までの間はオリジナルですので、本編に入るまで少々お待ちください


第四章~無域異界ラグヴァベイン編
新たな道のり


 大魔法騎士就任したアルトは両親を連れて[紅蓮の獅子王]団のアジトへと転移した。

 

 その際、転移して帰還したアルトの付けているローブと、彼の背後にいる異種族‥‥‥つまり、神と悪魔を見て驚く[紅蓮の獅子王]団員たちを無視しながら副団長ランドールへと接触した。

 

「アルト。後ろの彼等や君のローブはいったい‥‥」

「全てを話しますので、マリエラの入れて別室で話させて下さい」

 

 アルトの頼みにランドールは沈黙に包まれていたが、すぐさま了承し、マリエラを呼んで別室で話しをすることを決めた。

 

「‥‥わかった。あそこの部屋を使おう」

 

 ランドールが部屋を指定したので、アルトはマリエラの魔力を感知して強制的に空間転移させた。

 

「!?‥‥‥アルト、ランドール副団長。いったい何の様ですか?」

 

 マリエラは空間転移された事に最初は驚いていたが、自分の前にアルトとランドール、そして、彼女にとって初対面であるアルトの両親を睨み付けながら自分を呼んだ理由を尋ねた。

 

「マリエラ。俺は先程、クローバー王国10番目の騎士団の団長を就任した。その団にお前を勧誘したい」

「私を‥?」

 

 マリエラは唯々、純粋な疑問を抱いた。

 そんなマリエラにアルトが応えた。

 

「何、10番目の団が出来た理由は以下の通りだ」

 

 __混沌記憶交信魔法"記憶共有"__

 

 そう言うと、アルトがマルクスの記憶交信魔法を使い、先程までの記憶をマリエラとランドールに見せた。

 

「‥‥っ!?」

 

 二人は驚愕を隠しきれなかった。

 それもそうだろう。

 

 この[紅蓮の獅子王]団の団長が意識不明に陥った理由は、[白夜の魔眼]の当主リヒトにあるが、そのテロリストを王都へと手引きした者が何と[紫遠の鯱]団の団長であること、そして、アルトの出生と神々の脅威‥‥

 

「やはり、神と悪魔の力を有していたか」

「レグルス」

 

 マリエラの背後から小さな吹雪と共に現れた獅子幻獣レグルス。

 レグルスはアルトの背後にいるアルトの両親を獰猛なその瞳で睨み付ける。

 

「第3の理神(セフィラ)と悪魔に転生された元人間とはな」

【まさか‥‥五本に入る幻獣族最強角の一角、レグルス。まさか契約者が現れるとは‥‥】

【悪魔と神すらも喰らう種族か。アルトの中から見ていたが、なぜこうも危機感を感じる?】

 

 ビナーはマリエラの契約幻獣たるレグルスを見て驚愕しており、バヴェルは奇妙な悪寒が走っており、その悪寒が危機感から来るモノだと彼の経験から感づいていた。

 

 そんな彼にビナーが教えた。

 

【それは、幻獣族だからです】

【?どういう事だ?】

 

 バヴェルはどういうことかわからずビナーに再度尋ねた。

 

【幻獣族は神と悪魔を喰らい、二種族の力の耐性、二種族への強い恐怖心を与えますが、その代わりに精霊の力にとても弱く、耐性を持たないの】

「つまり、悪魔化した父さんと、神である母さんは幻獣族の強い恐怖心によって危機感を覚えたんだな」

【なるほどな】

 

 親子で幻獣族についての会話をする。

 親を持たずに15年間教会で育ったアルトにとっては新鮮な事はないだろう。

 

「しかし、洞窟内でアルトにその様な気配は感じられませんでしたが?」

「神と悪魔の力を宿そうと、混沌の魔力が幻獣族の能力を抑制していたのだろう」

【混沌は全ての原典です。つまり、幻獣族の力を見たアルトが習得していたのでしょうね】

【どちらにしろ。神の力を秘めた魔法を喰らっていたのは事実だろう】

 

 バヴェルはアルトの身体を通して、洞窟内での一件を見ていた為、レグルスの能力を見ていたのだ。

 実際に、神の力が加わった魔法を凍結させていた。

 

 よって、神と悪魔の力を宿し、行使出来るアルトにとって、幻獣族は厄介な種族とも言える。

 

「‥‥‥話を戻しませんか?」

 

 そんな中、ランドールがそう言った。

 確かに、彼等の話は先ほどまでの一件から幻獣族の話へと脱線してしまっていた。

 

「そうですね。共有した記憶の通り、10番目の団には神々の調査が含まれる。神と悪魔の力に特攻的な特性を持つ幻獣族と契約したマリエラ。それに魔導士の教育を行なっているファンゼル・クルーガーに10番目の団で魔導具開発の責任者としてドミナント・コード。そして俺の両親の計6人が10番目の団[混沌の王軍]団のメンバーだ」

 

 アルトが名指ししたメンバーが[混沌の王軍]の団員に当たる。

 

「先生たちもですか?」

「神々の調査で得た結果からドミナさんに頼んで開発を進めさせる。ファンゼルには後の新人達の戦闘教育をする事で、神々の戦いのために備えて貰う」

「‥‥先生にダイヤモンドと同じ事をさせるんですか?」

「長所は生かしてこその長所だ。それにファンゼルに頼むのは、新人団員に対する力の使い方と力の使い処に関する授業だけだ。加えて魔法騎士団としての任務も行なって貰う」

 

 アルトがそう告げるとマリエラは少しの間考えるような表情で、沈黙していた。

 

「わかりました。でも、もし先生達にそれ以外の事で強要しようとしたら、私は貴方と戦います」

 

 マリエラは約束を保護しなければアルトに敵対すると告げた。

 

「いいだろう」

 

 そういうとアルトは足下に空間魔法の魔法陣を作りだし、空間転移した。

 

 __混沌空間魔法"転移"__

 

 アルトの目の前が真っ白になった。

 一瞬の間に起きた真っ白な景色が無くなり、目の前に王都の守護を行なっている魔法騎士の強化訓練用に作られた施設の前へと転移していた。

 

「さて、行くか」

 

 そう言うと、アルトは施設内へと入っていった。

 

 ────────────────────────

 

 アルトがファンゼル達を連れてくる為に、転移した後の事だ。

 

 ランドールが部屋から出て行った直後、マリエラの意識は嘗てレグルスと契約した際の空間内へといた。

 

「‥‥レグルス。どうしたのですか?」

「お主と本格的な同化をする必要が出来た」

「どうしてですか?」

 

 マリエラはレグルスからの提案に疑問を持った。

 

「今後の戦いにて上級の神を倒すには同化する以外に討てぬ」

「洞窟内で神の力を纏ったアルトの攻撃を喰らっていましたが?」

「あの混沌は、神としての魔法を開花してないが故の」

 

 レグルスの言っている事は事実だ。

 洞窟内でアルトの攻撃を喰らっていた事があるのだが、それはアルトが破滅の神(シェヴァ)によって操られていた事と、神としての魔法属性に目覚めていた無かったからでもある。

 

 覚醒していない神の力は下級の神と変わらない。故に、レグルスの幻獣族としての力が発揮されて魔法を喰らっていたのだ。

 

「でなければ‥‥何れ訪れる戦いに勝つことはない」

 

 レグルスはそう言いきった。

 

「‥‥‥同化にはどうすれば良いんですか?」

 

 マリエラは少し考えると、すぐさま尋ねた。

 

「幻獣族と同化するには、契約者の本能を開放しなければならん」

 

 マリエラはレグルスの言葉にいまいち要領を得なかった。

 

「つまり、お主の野性的本能を目覚めさせ続けるという事だ。そこに一切の理性が通じぬ」

 

 つまり、人間としての理性を失い、獣的本能が起こるという事だ。

 

「‥‥‥少し考えさせて下さい」

 

 マリエラはそう言うと、彼女の精神が空間から消えた。

 

「それほど悠長に考えてはおれぬぞ」

 

 いない彼女に対して意味深な言葉を呟くレグルスだった。

 

 ────────────────────────

 

 所変わって、部屋から退出し、アルトの視界から共有されていた情報からアルトの部屋へとやって来ていたバヴェルとビナー。

 

【‥‥‥‥‥】

【どうかしたのか?】

 

 ビナーがレグルスと出会ってから少しばかりの間、彼女は考えふけるように黙っていた。

 

 そんな妻に対して、バヴェルが気付かぬはずもなく、彼は尋ねた。

 

【‥‥‥その‥‥】

【先の幻獣族のことか?】

【っ!どうして‥‥】

 

 ビナーはバヴェルに自分の考えを言い当てられて驚いていた。

 

【妻の考えている事ぐらい気付く】

 

 そう言い退けたバヴェル。

 そんな彼の言葉に頬を赤くして恥ずかしがるビナー。

 

【そんなことを‥‥言わないでくださいっ!!】

【すまん】

 

 ビナーは弾かしがりながら夫を否める。

 そんな彼女の気恥ずかしに気付きながらバヴェルは苦笑を漏らしながら唯々謝罪した。

 

【それで、あの幻獣がどうかしたのか?】

 

 そんな妻に改めて尋ねたバヴェル。

 

【‥‥実は、幻獣族にはもう一つ。本能的に有しているモノがあるの】

【それが、アルトにとって危険なのか?】

【アルトだけでなく、あのマリエラちゃんも‥‥】

【あの()もか】

 

 アルトだけでなく、マリエラにまでも何かが起きると言ったビナー。

 いったい、レグルスに、いや‥‥幻獣族に何があるのだろうか‥‥

 

【いったい、どのようなモノがあるんだ?】

【それは──────────】

 

 ビナーは夫にだけ真実を語った。

 

 ────────────────────────

 

 アルト達が[紅蓮の獅子王]団の元へと戻り、ランドールやマリエラに説明している際、魔法帝は呼び止めた[黒の暴牛]団長のヤミとアスタが出て行った頃にある報告を全ての団に手紙を送った。

 

 内容は10番目の新しい団[混沌の王軍]団と呼ばれるアルト・キーラを団長とした団の設立を決定した事を通達するものだった。

 その手紙を持った魔法生物たる梟が9つの団へとそれぞれ飛ばされていった。

 

 

 先ず[金色の夜明け]団では‥‥

 

 魔法騎士団本部から届けられた手紙は、団長であるウィリアム・ヴァンジャンスが受け取り、ユノとミモザ達を呼び出した。

 

「‥ヴァンジャンス団長、お呼びですか?」

 

 ユノがそう尋ねた。

 

「ユノ、ミモザ。君たちには知らせた法がいいと思ってね」

 

 ヴァンジャンスは呼び寄せた理由の前置きをした。

 

「先程魔法帝から連絡がきてね。呼んでご覧」

 

 そう言うと、彼は手に持った手紙をユノ達に渡した。

 

 ユノが代表として受け取ると、彼は手紙を読み出した。

 

「アルトさんが‥‥」

「王家の息子だとっ!!?」

 

 ミモザは右手で口元を隠し、クラウスは驚愕のあまり大声で叫んだ。

 ユノも内心で驚いていた。

 

「どうしてアルトさんは恵外界の教会に‥‥?」

 

 ミモザの疑問は正しい。

 アルトの出世の中に含まれている内容の中には記載されてはいなかった。

 

 だからこそ、ミモザは分からずにいるのだ。

 彼女だけではない。

 クラウスやユノもそうだ。

 

「しかも、バヴェル・キーラと言えば、現魔法帝が団長だった頃に多くの勝利を収めたこの国の英雄の一人」

「ヴァンジャンス様。かの英雄は確か、国王継承の前に失踪したのでは‥‥」

 

 新たな団が出来たため、[金色の夜明け]団員を呼びつけたのだ。

 そして、ヴァンジャンスに敬愛とも言える思考を持つ人物たるアレクドラが尋ねた。

 

「バヴェル様は当時、ある湖の怪現象を調べに行った際から行方を眩ました。だが、あの方は裏で戦っていたようだ。たった一人でね」

 

 ヴァンジャンスのまるで感動する様な物言いに彼を敬愛するアレクドラは快く思わなかった。

 

「それでミモザ。君に話しがある。付いて来なさい」

「は、はい!」

 

 ミモザは更にヴァンジャンスに呼ばれて彼の執務室へとやってきた。

 

「何でしょうかヴァンジャンス団長」

「魔法帝から希望するなら、彼の団に転団する者がいるなら手配すると言われてね。君はどうする?」

 

 ヴァンジャンスはそう尋ねた。

 なぜその様な事を尋ねたのかというと、彼女の魔法騎士団入りの理由を彼が知っているからだ。

 

「団長はやはり、知っているんですね」

「君の父君から聞いていたからね」

 

 ミモザが魔法騎士団に入団したのは他の入団者と似た理由によるモノもあるが、一番の理由は彼女を嘗て助けたアルトの捜索と恩への感謝とお返しの為にだった。

 

 その事をヴァンジャンスはミモザの父親であるガルフェイ・ヴァーミリオンから彼女の魔法騎士入団の理由を直接教えられていた。

 ガルフェイにとっては父親として娘にいらぬ虫がつく事を恐れているのだ。

 

「お父様からですか‥‥」

 

 ミモザは呆れた様な声色で父親が言ったという事実確認を行なった。

 そんなミモザに頷き返すヴァンジャンス。

 

「それで、どうする?」

「‥‥‥」

 

 ミモザはヴァンジャンスの尋ねに沈黙となってしまった。

 

「私は君がこの団に残る事を願っている。だが、決めるのは君だ」

 

 ヴァンジャンスは己の思いを正直に告げた。

 彼にとって自分の部下はとても大切であり、そして、自分の部下として成長していって欲しいと願っているのも彼の中にある。

 故に、彼は彼女が此処に残る事を願ってはいるが、決断はどのような時であろうと、己自身なのだ。

 

「‥‥私は、此処に残ります」

 

 ミモザの瞳には強い思いが籠もっていた。

 

「確かに私は、アルトさんを探す事も加えて魔法騎士団に入団しました。ですが、王都襲撃の際に決めたのです。今度は私も隣に建てるように強くなっていると‥‥」

 

 ミモザは自分の団に残る理由を告げた。

 王都襲撃時、アルトの実力に驚愕と感銘を持った事はあるものの、同時に嫉妬さえもした。

 彼がとても強力な実力者であり、強大な壁と天地ほどの差を持つ世界にいる事への自身の無力さに‥‥‥

 ミモザはそれをアルトや他の者のせいにする事なく、アルトの力に追いつきたい。

 逆に彼の背中を守れるほどの実力者になろうと、王都襲撃が解決後に行なわれた臨時勲章授与式にて、覚悟を決めたのだ。

 

 それを唯々黙って聞いていたヴァンジャンス。

 

「ですから‥‥‥私はこの団に残り、ヴァンジャンス団長達と共に強くなります。[金色の夜明け]団を最強にしてみせます」

 

 ミモザは右手を自身の前に出して高らかに宣言した。

 

「‥‥そうか。ならば私は、君の意見を尊重しよう」

 

 ヴァンジャンスはミモザの言葉を受け入れた。

 

「君の、団員達が強くなり、この国を守る最強の団員になる事を期待するよ」

「はい!」

 

 ヴァンジャンスがそう言うと、ミモザは返事をした。

 ミモザへの用事が終えたヴァンジャンスは彼女に業務に戻らせた。

 

「‥‥‥しかし、ユノには強くなってもらうにしても、後々、彼がいると邪魔になる。どうにかしないとね」

 

 ヴァンジャンスは不吉な発言を溢していた。

 

 ────────────────────────

 

 同じ頃、[珊瑚の孔雀]団長ドロシー・アンズワースは珍しく起きていた。

 

「フンッ!フフンッ!フフーンッ!」

 

 ドロシーはやけに機嫌が良く、目を覚ましていて機嫌の良い団長を見て驚いている団員。

 

「ドロシー団長。珍しくご機嫌がいいようですね」

 

 そう言ってきた団員にドロシーは身体をクルリと回りながら告げた。

 

「とってもドキドキする子と出会ったんだよ」

 

 そう言うとドロシーは恋する乙女の様に赤くなっていた。

 

「団長があんなに惚気るなんてな」ヒソヒソ

「いったい誰なんだろうな」ヒソヒソ

 

 ヒソヒソと話しをする団員達の声が聞こえていないドロシー。

 

「美しいっ!!あぁっ美しい!」

 

 そんな[珊瑚の孔雀]団のアジト内にて、やけに小うるさく美しいと喚く輩の声が響き、ウザったそうに感じながらも何も言わない団員達だった。

 

 ────────────────────────

 

 嘗てアルト達がやってきた強魔地帯とは別の強魔地帯にて、溢れ出す魔力生命体を相手に【灼熱腕】を使って焼き尽くしていくメレオレオナにも、アルトの一件の情報が共有されていた。

 

「ほう。アイツがバヴェル殿の息子とはな。況してや[白夜の魔眼]だけでなく神々も相手とはな。面白い、神々の力とやらを燃やし尽くしてやろう!!」

 

 戦意が滲み出ている表情を浮かべ、コキッ!コキッ!と握り拳をするために指に力を入れると、音を鳴らしていた。

 彼女はその後、実力を高めるために、更に戦い始めた。

 

 ────────────────────────

 

 どこかの洞窟内にて、何者かに変装していたライアからの報告に[白夜の魔眼]の<三魔眼>や当主リヒト、そして王都襲撃に携わっていた者達はアルトの危険さに恐怖していた。

 

「神様の子供だって~っ!!あぁ~研究した~い!実験した~い!」

「サリー、アルト・キーラの危険さがわからないのか?」

 

 神の子たるアルトの存在の危険さを感じていない様な発言をするサリーにヴァルトスは叱咤する。

 

「はぁっ!?ならソイツをさっさと殺して俺の操り人形にしてやるよ‥‥っ!!?」

 

 ラデスが自身の死霊魔法でアルトを操る事を告げるが、それにファナが恐れを与えるほどの殺気を放たれた事で、黙ってしまう。

 

「あの人を殺す‥‥‥憎い‥死んで‥‥」

 

 ファナの殺気に加えて、彼女の背後に怒りと殺意を籠もらせた火の精霊サラマンダーが洞窟での一件よりもその姿を肥大化させていた。

 

「待ってくれファナ。ラデスも悪気があって言ったわけじゃない。だけど、彼を回収するのは私達の計画が成功してからでないと不可能だ」

 

 リヒトはラデスに殺気を向けるファナを制止させると、アルトを連れていこうとしていた予定を止め、彼等の予定通りの計画を実行し、自分達の計画に不都合のないようにせねばならない。

 その為に、できるだけアルトがクローバー王国にいない状態にて計画成功の核となる部分を発動する事を決めたのだった。

 

 しかし、敵同士であるはずのファナが何故アルトの事で一層、憎悪を強めているのか。

 それはアルトが見た何者かの記憶と、ファナ達四人の秘密が表向きに明かされるまで、どうしても時間が掛ってしまうが、必ず全てを知る事になるのだった。

 




次回~結成![混沌の王軍]団~
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