ルガーランスはぁ!こう使う!   作:ミツヒRo・バートランド

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最近ファフナー熱が再燃してきました。対戦よろしくお願いします。
おかしなところは随時ご指摘ください


RIGHT OF LEFT
転生~であい~


――――君は知るだろう。何かを成した時にこそ、何も為していないのだということを。

 

 

 

ある日、黄金に輝く美しい存在が地球を訪れた。

彼らは独自の考え方によって地球に住む人々へ「祝福」を与えようとする。

しかし、その行動は人類にとって「敵対行動」としか映らない。

それもそのはず。祝福とは彼らとの同化――個体としての死を意味しており、人間は個体生物だったからだ。

異なる思想の者が相まみえたときおこることは、有史以来ただひとつ。

 

――――戦いである。

 

今日もまた、蒼穹の中で彼らと人類の翼が争いを繰り広げていた――――

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうのが俺の転生してしまったらしい「蒼穹のファフナー」の世界観である。

マークデスティニーとか、ココアソーダとか、どうせみんないなくなるとか、少し前だとアホガールの燃料が投下されたりしたけど……ちゃんと説明するなら

『外宇宙からの来訪者であるシリコン型生命体「フェストゥム」と人類の生存をかけた戦いを描くロボットアニメ』だ。

このフェストゥムが曲者で、いくつか能力を挙げると

1.文字通りの読心能力を持っている

2.同化という意味不明な超現象を起こす

3.ワームスフィア―現象という予想可能回避不可能な攻撃をしかけてくる

4.コアを破壊しない限り無限に再生する

5.数がべらぼうに多い

etc.etc……どう考えても絶望しかない敵なんだなこれが。

そのうえ日本は消滅しているし世界もボロボロで新国連という組織に集まっているに過ぎないんだよなぁ。

 

当然、人類側も対抗手段は作り出している。それが「ファフナー」という人型ロボットである。

このロボットは敵の親玉的な存在である「ミール」の一部を中核にすることでフェストゥムに有効打を与えられるわけだが、ミールを使うというのが曲者なのだ。使えば使うほど敵に近づいていき、最後には「居なくなってしまう」ため毒を持って毒を制す仕様だったりする。

 

そして、生き残った日本人の逃げ込んだ「竜宮島」という孤島が物語の中心であり、主人公たちの所属する場所である。この島は人間からもフェストゥムからも逃げながら、特殊なファフナーとともに生存の道を模索していく。しかしある日フェストゥムがやってきて……というのが物語のあらすじである。

 

三行でまとめるなら。

・ある日ELSや使徒並みにヤバイ敵がやってきた。

・人類大敗北で生存圏が縮小していくにも関わらず内ゲバが止まらない。

・竜宮島は人類からもフェストゥムからも逃げている。

こんなところだな!

 

 

まあ、いや、うん。

最後の記憶を思い出すに死んだことは明らかだから夢というのは考えづらいし?

普通目覚めたところがいかにもなカプセルの中なわけないし?

周りになんかヤバイものが散らかっているわけないし?

男だったのが女になっているなんておかしいし?

体もなんか5,6歳児くらいに戻ってるし?

 

ということで俺の置かれている状況はまともじゃないわけでして。つまり異常な現象――転生でも起きてしまったんじゃないかと思うわけだ。

ファフナー世界に断定できた理由?ああ、それね…………

 

「質問に答えなさい。子供がどうしてこんなところにいる?どこからどうやって入った?」

 

 

目の前にアルヴィス制服を着ているプライドが高そうな女性、ちょっと若いけど狩谷先生がいるからである。

しかも拳銃を構えてピリピリしてる。顔がいい女性の覚悟決めた顔っていいよね……でもそれがこちらに向けられると怖いからやめて。

というかだいぶ焦ってるな? なんでだろ……。

 

 

――――気が付いたのはあとなんだけど、ミツヒロが脱島した直後で証拠隠滅とかに動いていたんだろうね。それで研究施設の近くで俺と鉢合わせた。そりゃそうもなる。

 

 

「どうした? 早く答えなさい。さもないと」

 

 

アカン人差し指に力入ってきてる!

悠長に説明節かましてる余裕なんてなかったんだなぁ……。

なんか、なんか言わないとヤバイ……変なことを言ったら撃つスゴ味がある。でも変なこと言わなくても撃たれそう! このままだと生まれてすぐ二階級特進になっちまう……どうし――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おファッ!?

勝手に口が動きおったぞ! しかもよりにもよってそれかよ!

なんでそんなこと言った!なんでだ!

 

――――当時18歳の狩谷先生に何を言っているのか、この時の俺の思考は今でもわからん。

 

 

「…………」

 

 

ほら変なこと言ったから狩谷先生固まって――固まってるじゃん…………。

これはいけるか? いけるかもしれないぞ?

ちょっと押せば(抱き着けば)いけるんじゃないか?

 

 

 

 

 

「ママ……」

 

 

 

 

 

でもなんでママっていうんですかねぇ……。

 

 

「…………なんて子よ」

 

 

そんでもってなんで狩谷先生も受け入れてくれるんだ……?

いや生き残れそうだからいいんだけど。

拳銃おろしてくれたし、頭撫でてくれたからオッケー!

 

 

――――まあ、そういう流れで狩谷先生の娘になったわけ。

 

 

どういうことだよ。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

人工島である竜宮島はあくまで人々が生活する表向きの姿であり、本来の姿は別に存在する。

その名はアルヴィス――対フェストゥム超巨大潜水要塞艦。

旧日本国の生き残りである島の大人達が方針を決定する機関であり、彼らは基本的に第一種任務というアルヴィスでの職業と第二種任務という島で生活する上での任務を持っている。

そんなアルヴィスの会議室ではある議題を話し合うために島の重要人物たちが集められていた。

 

 

 

 

「つまり、あの子はミツヒロの子どもだと?」

手渡された電子資料を置いて、口火を切ったのは皆城公蔵――アルヴィスの最高責任者(司令官)

円卓を囲む大人たちを見渡し、確認の意を込めて彼はそう言った。

「正確にはミツヒロ・バートランドの体細胞を使用したクローン、というが最も近いと血液検査から判明しています」

冷たい表情で解を出すのは主席研究員である遠見千鶴。

「よりによってか……」

腕を組んでうなる副指令――真壁史彦。

彼がそのような声を出すのには理由があった。

ミツヒロ・バートランドという人物と彼らは因縁浅からぬ仲なのである。

かつてはフェストゥムと対抗するためのファフナーを研究する同志であったが、思想の違いから現在は島を捨て、新国連の下で研究を続けている男。

そして遠見千鶴の元夫である。

「数年前にコアギュラ(人口子宮)の一部が原因不明の故障を起こしたのは、これを隠すためだったと思われます」

「ふむ……このフギン計画というのは?」

「おそらく神話におけるフギンを指すと思われますが、データの大部分が消去されているため詳細は不明です」

「思考を意味するワタリガラス……だったか」

「なるほど。とはいえ奴が何を企んでこの島に彼女を残したかはわからんが、少なくとも島で生まれた子供であることに変わりあるまい」

「しかし、本人の意思とは関係なく我々の情報を外部に漏らす可能性も……」

不安そうな声を漏らすのは近藤彩乃。

「わかっている。かといってなんの罪もない子供を処分するわけにもいくまい、メモリージングで対応できる範囲はあるはずだ」

「ということは監視をつけるんですね?」

「そういうことになるな」

要澄美の言葉に頷く公蔵。

「問題は誰が見るかだ。狩谷を母と呼んだのには何か意味があると思うか?」

「考えられるのは刷り込み(インプリンティング)ですが……」

「親と思わせることで従わせやすくしようと? ミツヒロならあり得ない話でもないな」

「そうです……ね。あの人はフェストゥムを倒すためなら何でもする人ですから……」

「遠見先生……」

「奴はそういうことも考える人間だったからな。史彦、彼女は誰に預けるのが適切だと思う?」

「正直……判断が付きません。アルべリヒド機関に任せるのが賢明ではないでしょうか。すでに子を迎えている家庭に妹として預けるには、この時期だと家族関係の観点からみても影響が未知数だと思います」

「ああ、私も同意見だ。里子のいる家庭に預けるのは良案とはいえなさそうだからな。皆はどう思う」

「私も同じ意見です」

「右に同じく」

「私もです」

全員の意見を聞いた公蔵はそこで一息つき、再び皆を見渡した。

「信用するつもりはないが、奴のフェストゥムを根絶するという意思は本物だ。その奴が我々に秘密で推し進めた計画だというなら、現状を打破できる可能性があるやもしれん。あるいは奴の研究成果を解析することも可能なはずだ。そうなれば、我々は新たな力を手にすることができる」

 

公蔵の瞳にはかつての戦いの光景が蘇っていた。蹂躙され、逃げ続けるしかない毎日。それを止めるために、今日の島があると考えている。

 

「狩谷に()()()()を任せるのは少し怖いところもある……だが私はあえて狩谷に任せてみようと思う。もちろん、アルべリヒド機関に監視させつつであるがな」

「鎖……のおつもりですか」

「そうなればよいものだ。しかし、狩谷自身に変化が起きることを期待している私もいる。子供とは……そういう者だからな」

 

 

 

 

 

 

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