ルガーランスはぁ!こう使う!   作:ミツヒRo・バートランド

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原作キャラ(原作で出番少ない)とはこれ如何に


我々は私によって赤バーの驚愕と感謝を理解し終わった






編入~なかま~

――――――俺がファフナーだ

 

――――ファフナーだから、フェストゥムは殲滅しなきゃいけない。滅ぼさなきゃいけない。

 

――――共存なんてクソ食らえ。

――――対話なんぞくだらない。

――――あいつらは生きていちゃいけない存在だ。

 

――――だからみんな、居なくなってしまえばいい。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「……はい、これでよし。まったく、髪のセットくらい自分で出来るようにしなさい」

「でも母さんにやってもらうのが一番確実なんだよ」

「甘えてばかりいてはダメ。手を煩わせないで」

「は~い」

 

時は2041年、いよいよ編入だ。ようやく原作に介入できる。未来を変えるんだ、ここから。

鞄――教科書は置いていく――を持って、()()()も髪に結んで出発――――

 

「案子、くれぐれもわかっていると思うけれど」

「出身は東京だし、そのことについて教材以上のことは喋らない、でしょ?」

「ええ。上出来よ」

「それじゃ、行ってきます」

「待ちなさい」

 

――しようと思ったら止められた。

 

「なに?」

「あなた、道わかるの?」

 

あ。

 

 

 

 

 

「母さん」

「何?」

「道わからない」

「はぁ…………」

 

 

 

 

 

青い空の下を歩きながら、みんなの前でどういう挨拶をしたらいいか考えよう。

 

母さん曰く、派閥のできたグループに後から入り込むにはいくつか条件があるという。

 

ひとつ、話題性。興味という観点が色濃くでるのはこれだ。特徴は現状に閉塞感や慣れを覚えている人にとって効果的だということ。また、一番早く集団の構成員として溶け込むことができる。難点は持続性がないので、一発芸で終わってしまうとどうしようもない。

 

ふたつ、スタイル。つまり体と顔だ。特に男子は一目ぼれが多発するので、プロポーションをよく整えておければ大体これで終わる。だめだった場合、そいつは捻くれてる。問題は女子に一目ぼれはよほどイケメンじゃない限り発生しないし、容姿があまり良すぎると嫉妬されるということだ。母さんならその嫉妬もうまく使うんだろうけど、俺には無理。そういう場合はみっつ目に頼る。

 

みっつ、会話術。いわゆるコミュ力や仕草だ。万能of万能。技術であるため前2つに関係なく誰でも身に着けることができる。難点といえば性格が多大に影響してくるのと頭を使わなくちゃいけないってこと。加えて即効性も薄く、持続的に続けなきゃいけない。ただし、一度根を張ってしまえば容易に覆ることはない。

 

他にも心理的な駆け引きは色々あるって言ってたけど、全部実践するのは無理。

だが、幸運なことに俺は前2つを持っている。会話術は及第点ってところ。

しかも東京に関しては2050年以前の歴史が大方変わらないならほぼ事実を語れるし、容姿だって小学生にしちゃあメスガキになれるくらい整ってる。

結論。シンプルに東京生まれで狩谷先生の姪であると話す。

竜宮島の住民は基本ひねくれていないし、直球で勝負するのがよさそうだ。

男子は体で誘って、女子は話題性を足掛かりにこちらから寄りかかる形で信用を得る。

これでいこう。使えるものは何でも使う。

 

 

 

そして愚図なオレのため、俺は1年ごとに区切って目標を立てることにした。

こうすれば目標を見失ってうじうじしないだろ。

今年は原作キャラを伝手に日野博士と接触することだ。できるならアルヴィスにも行きたいが、年齢的に厳しそうである。

日野博士はミツヒロの1年だか2年だか遅れて島を離れてるから、ミツヒロの脱島がずれているこの世界ならまだ島にいてもおかしくない。ティターンの設計は日野博士がやっているので、話を聞ければ状況の打開に繋がると思う。むしろいるなら早く話したい。

 

 

 

「案子、着いたぞ。ここだ」

 

さてまあ、とりあえず学校に着いたからこの先は後々考える。

 

 

竜宮島小学校は……というか中学校もだが、孤島にあるとは思えない程度に設備が整っている。パイロット育成のためもあってかなりの資金が投入されているからだ。各種実験室や体育館、温水プール、食堂、広い校庭などなど。ほかの学校なら装飾品を多くするんだろうが、竜宮島は権力を誇る必要がないから設備優先にできるんだな。

 

 

「こんにちは、案子ちゃん。私が5年生担任の革鞣(かわなめ)よ、よろしくね」

 

母さんと別れて応接室で待っていると、担任の先生がやってきた。

手を差し出してきたので、握手に応じる。

 

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「うん。みんなへの挨拶は朝のホームルームでやる予定だから、今のうちに心の準備をしておくのよ?」

「大丈夫です、もうできていますから」

「ほんと? 頼もしい子ね。みんな優しい子だから少し失敗しても受け入れてくれるわ。だから、安心して自分を出しちゃいなさい」

「はい、ありがとうございます」

 

 

教室まで先生についていく。5年生とプレートに書かれた場所だ。小学校も中学校も1クラス程度しか生徒はいないから学年表記ということらしい。

もう目と鼻の先にアニメでしか見たことのないキャラクターたちがいる。

そう思うと、やっぱり少し緊張した。

彼女は生徒たちに転校生(俺の存在)を説明している。緊張してるから優しくしてね、とか。お人好しらしい。

案の定、教室は大騒ぎだ。

いよいよ先生に呼ばれる。

扉を開けた。

賑やかな声たちは止み、奇異の瞳が俺を見つめる。

さぁ、はじめよう。

 

 

 

 

 

「狩谷 案子だ、よろしく。名字の通り狩谷先生の姪でね、東京から来たんだ」

 

「狩谷先生と混ざっちゃうから気軽に案子って呼んでくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たぶん大体のクラスメイトは把握できたかな。

都合のいいことに、俺はL計画組と同じ学年に入ることができた。

ほんとに原作キャラと話せてる…………感動するわ。将陵先輩は健康診断で居なかったけど。いや、同級生だから先輩じゃないな。

やっぱりみんな生きた人間なんだよ、喜怒哀楽がある。

守りたい笑顔だ。

 

あとは特に混ざってこなかった数人と下級生。下級生は……今はいいや。一騎関連であったような気がするけど、そこを気にしてる余裕なんて今のところない。上級生も同様。

 

 

「案子ちゃん、よかったら一緒に帰らない?」

「あ、ずりぃぞ! なぁ、俺たちと帰らないか? いい遊び場を知ってるんだぜ」

「ちょっと男子ぃ~、案子ちゃんは女の子なんだよ? 遊び場よりお家でお話するほうが楽しいに決まってるじゃん!」

「えっ、一緒に山登らないの……?」

「あなたはちょっとずれてる」

 

 

 

さて放課後だ。みんな俺とお近づきになりたくて誘ってくる。正確には新しいものを取り入れて派閥を強化したいってところか、考えすぎ?

みんないい子だけど、こういう子供って学校ならともかく、プライベートで最初に関わると扱いづらいんだよな。できれば孤立している子を手懐けるのがいいって母さんも言ってた。

ただ誘いに乗るメリットもあって、派閥に入ることで自分の立場を確立することもできる。日本なんかだと集団が全てな感じだから最初の「カラオケ行かない?」は乗ったほうがいいけど、ここは竜宮島。たぶんそこまで考えなくてもいいし、最悪L計画に参加しない子は後回しにする。みんな仲良くするけどさ。

一応L計画の子も誘ってくれたけどやっぱり1人に最初は絞りたい。二兎を追う者は一兎をも得ず。

ちなみに祐未さんは生駒さんのお世話だと。

 

孤立している子がいないか、窓から外を覗く。

 

いた。ひとり帰ろうとしている女子。確かまだ話していない子だよな? 丁度いい。

 

「みんなごめんね。ちょっと今日は早く帰ってきなさいって狩谷先生に言われているんだ」

 

両手を合わせ、腰を少しかがめる。そして申し訳なさそうにウインクして謝る。

 

「あっ……ううん、大丈夫。東京からきて疲れてるもんね」

「そうだよな……ごめん、明日も会えるし急ぐことないよな」

「ほんとにごめんね? みんなありがとう」

 

ふふ、やっぱりすごいな母さんの技は。あざといは作れるんだよ。

さて急ぐぞ。

 

 

 

 

 

学校からちょっと離れたところでようやく追いついた。

髪をサイドテールにした幼い雰囲気の子だ。実際小学生だし。名前は柴田 小百合だったかな。…………ファフナーで最初に倒れた子か。

運よくL計画に関係する子とタイマンできるなんて今日はついてるぞ。

押しに弱そうだし……少し強めに出てみよう。

 

 

 

 

 

 

 

――――正直、彼女を1番初めに選んだのは間違いだったかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

その日、竜宮島小学校5年生のクラスでは、大きなニュースがあった。

転校生。それも東京からの。

その話題はクラスを飛び越え、学校全体に波及することとなる。

何せこれから共に学び、暮らす島の人間が1人増えたのだ。人口の少ない竜宮島にとっては1人増えただけでも割合としては大きなものになる。

 

 

柳瀬徹も、それを実感していた1人だ。

転校生がまさか隣の席に来るとは、徹自身予想していなかった。

ホームルームが終わってから授業が始まるまでの間、彼女はみんなから質問攻めにあっており、授業が始まった現在ですら視線を送られている。それは転校生だからというのもあったが。

 

 

(そりゃ見るよ、あんな格好)

 

 

彼女は独特のファッションセンスをしていた。

5月ともあり温かくなってきた時期ではあるが、肩の開いたニットにミニスカート、レザーブーツという組み合わせをする生徒は竜宮島にいない。

どう考えても異物。しかし、スタイルの良さから彼女のソレは魅力的に見える不思議な状況だった。まさに狩谷先生を小さくしたらこうなる、と言われても驚かない。

 

 

そんなことを思っていた時、転校生はひそひそと徹に声をかけてきた。

「ちょっと……いいかな」

「どうしたの?」

「ごめんね、教科書見せてくれない?」

彼女の机を見れば確かに教科書はなく、ノートだけが出されている。

「あー、初日だからか。いいよ別に」

「ほんと? ありがとな」

 

ニシシ、と笑う彼女の笑顔に悩殺された哀れな男子は何人いるだろうか。

美人の多い竜宮島であるが、彼女の笑顔はまた別種のものだった。

しかも教科書を見るために近寄ってきた案子から、甘い香りが漂ってくる。脳がクラクラして思考がおぼつかなくなりそうな匂い。

 

(1番かわいいのは妹だけどね)

 

もっとも、徹には関係のないことだった。彼はシスコンなのである。

 

(そういえば咲夜に頼まれた改造コード、早く作らないと)

 

頭の中は妹のことであふれていた。

 

 

 

そして昼休み。案子は学校を案内するという名目で女子に連れ去られ、教室には男子だけが残っていた。

「トール! お前だけあの笑顔近くで見れたの羨ましいぞ」

「そうだそうだ、咲夜ちゃんがいながらお前は……」

「席代われよ~!」

「先生に頼んでよそういうの」

「席替えしたばっかだぞ、無理に決まってるじゃん」

「それなら諦めなって」

「はぁ~。それにしてもかわいい子でよかったよな~」

「だよな、笑顔で接してくれるなんて最高」

「しかも大きい。狩谷先生にだって負けてないぞありゃ」

「来年にはぷるんぷるんだったりして」

「そして再来年には…………夢が広がる」

「あんな子と一緒に住めたら楽しいよな、絶対」

「違いない。俺は決めたぞ、みんな」

「決めたって、何を?」

「俺は案子ちゃんに告白する!」

「お~」

「さすが大将、俺たちにはできないことをしようっての。そこに痺れる憧れるぅ」

「でもどうやって?」

「それは…………これから考える!」

「ダメじゃん」

「なんだと!」

 

 

 

いつの世も男子だけになると話される話題は決まっている。

結局、この時も女子が帰ってくるまで続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

帰宅。

監視の人がいるからあまり遠くまでいけないんだよな。学校の周りは覚えたけど。

母さんは……いない。さすがに生徒より早く帰ってこないか。

しっかし学校の先生なんて、俺はやりたくないな。ブラックで前世から有名だったわけだから。

母さんはなんで原作だと学校の先生になったんだ? 理由とか聞いたことないわ。

それも後々聞ければいいな。

 

「今日もありがとう。みんなのおかげで生きてるよ」

 

お守りをケースに戻して、部屋着に着替える。

やはりというかなんというか、母さんの選ぶ服はアレなのが多い。極めてテクニカルな服。どうせ俺が見ても女子の服なんてわからないからいいけどさ。

この体にも随分慣れてしまった。俺は男なのか? 女なのか? わからない。第一、TSしたらこういう考え方をしましょう、なんて習ってないんだからわかるわけない。

 

ああ――――また余計な思考をしている。色恋に腑抜ける余裕があるわけないのに。使えるなら使う。それだけだろう。

 

さて、お風呂を洗おうか。

 

 

 

 

 

洗濯と掃除がひと通り終わって夕日が隠れてきたころ、ガチャリという音が聞こえた。

カギを回す音だ。来たかな? ちょっと玄関まで行くか。

歩いていけば、案の定母さんが帰ってきたところだった。

 

「母さん。お帰り」

「…………」

 

ん、母さんが固まってしまった。

 

「母さん?」

「ただいま」

 

あ、動いた。

 

「うん、おかえり」

 

少しニヤついてるんだけど、今日はいいことあったのかな?

 

 

 

 

 

 

 






おかしい。ファフナーが出てこない

三連休中にもう一話は出したいところ



我々は今後

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