7SEEDSの二次創作もっと増えろ!
『♪ーー! ♪ーーーー!』
毎朝ワーグナーの「ワルキューレの騎行」が大音量で鳴り響く。
起床の合図だ。
「起床! 速やかに洗顔後、食堂に!」
「ああーうるさーい」 「ワルキューレ止めてー」 「おはよーございまーす。」 「ねむーい」
子供たちの寝起きと共に俺の意識も水の中から浮き上がるように覚醒する。
ぐぐーんと体を伸ばし子供たちと同じように部屋から出る。
「山翡翠《やませみ》先生お早うございます。」
「ああ、要くんおはよう。」
部屋から出ると十代半ばぐらいの少年に声を掛けられた。
この施設のプロジェクトの発案者、百舌戸《もずのと》 要くんだ。
「山翡翠先生、いくらまだ受け持つ授業がないとはいえ、夜中まで酒飲むなんて子供たちに悪影響があるので、やめて頂いて良いですか?」
「わかった、わかった気を付けるよ。」
「はあ~、この人はこれだから」
「これからも子供たちに見つからないよう気を付けてくださいよ!」
昨夜遅くまで酒を飲んでいたのがバレていたようだ。
まあ、 わざとだが。
「大丈夫、大丈夫、ガキどもじゃ届かない場所に置いてあるから。」
そんな事を言い争いながら食堂に向かう。
「自分は安居《あんご》と茂《しげる》を向かいに行ってきますよ。」
「え、あいつらどっか行ってんの?」
「毎朝走っているらしいです。」
「へぇー、じゃあ俺もついていくわ。」
安居と茂か。 そういえばこの時期は二人とも走っていたような気がするな。
そう思いながら着いていくと黒髪の利発そうな少年とおどおどしながらももう一人の少年に着いてくる茶髪の少年が玄関に向かって走ってきていた。
「安居!、茂!遅いぞ みんなもう食べ始めてる」
「しまった! すいません要先輩!」
「毎朝 走ってるんだって? 遅れない限り、なかなか感心だな。」
「ほらほら、卯浪センセーに怒られちゃうぞ。走れ走れ」
「うるさいな! 分かってるよ! 山翡翠!」
「おい! 要くんに先輩とかつけるんなら俺にも先生をつけろ!」
「俺らに授業して尊敬するとこが出来たら呼んでやるよ!」
「安吾、早く行かないと。 行こうよ。」
「うわ、やっべ 二人ともまた後で。」
そう言いながら二人とも食堂に向かってダッシュしていった。
「じゃあ、僕らも行きましょうか。」
「ああ、そうだな。」
そうか、ここから始まるのか
安居、涼、源五郎、鷭、あゆ、小瑠璃、虹子
夏のAチーム7人
と
茂や、繭、のばら その他の施設の子供たちの
物語、そしてテストが
ここから、始まる。
そして、俺がこの世界に転生した意味
彼らを、彼女らを救えるのか
俺のテストもここから始まる。
この物語は俺、山翡翠 武司が彼らを救えるのか そして未来の世界に行けるのか そんな無謀な物語だ。