主人公と要さんの口調が余りにも安定しない。
ていうか要さんが敬語を使うのを書くのがこんなに難しいと思わなかった。
「そっちの小道で話そうか。」
初めて顔を見た時、自分が『百舌戸 要』をどう思うのか。
自分でもどう思うか少し心配している部分があったが、ほっとした。
(嬉しい)
これが俺が『百舌戸 要』に会ってみて最初に思ったことだった。今まで目標のために頑張ってきてはいたが、自分の中でもどこかこの世界が本当に滅びてしまうのか、実は全く違う世界なんじゃないかと心のどこかで思っていたんだ。
偶然似たような名前が多い世界で、「7SEEDS計画」も本当にただの偶然でただ自分の頭がおかしいだけなんじゃないかと
だけど
(本当にいた)
勿論実際に会うのは初めてだが、作品で見た彼にそっくりの少年が目の前で自己紹介をしている。それだけで本当に本当に嬉しかった。
「はじめまして、百舌戸 要 と申します。 一応山翡翠さんと同様、この大学に在籍しています。 飛び級ですが。」
「ああ、君があの有名な… それで俺に何か用かい?」
「まどろっこしいのは自分も余り好きではないので単刀直入にいいますが、
家はどうでしたか?」
「っ!」
単刀直入といいながら、もし違った場合の保険として計画のことは全く話さずあくまで隠語で聞く、何よりこのプレッシャー。 流石 『要さん』といったところか。
「まあまあだったよ、靴置き忘れたけど。」
「やっぱりあなたが、家に物を置いていった本人でしたか
名前が書いてあったのですぐ分かりましたが。 それで一体誰からこの計画の事を聞きました? なにより何の目的で計画を盗み、さらにわざわざ証拠を残すような事を?」
「計画の情報元についてはノーコメント。 目的については
俺を新しく建てる施設の教師にして欲しい。」
「? 未来に連れていけとかなら分かりますが、わざわざ教師にというのは一体なぜですか?」
「俺の理由はただひとつ。
俺の技術を、俺の存在を未来に残すことだ。」
(ま、勿論嘘だが)
「俺の今までの人生で培ってきたもの全てをこの世界が滅んでも次の世界に刻み込むこと。 それが俺が計画の情報を盗んだ理由だよ。」
「ば、馬鹿げている、そんな事のためにもしかしたら命を狙われる可能性もあったのに。」
「そんな事?
人間なら誰しもが前人未到の偉業をしたいと思わないか? それも、こんな滅びる世界じゃなくそれこそ次の世界で俺の技術が新しい常識になるかもしれない! もしかしたら名前は残らないかもしれないが、俺の技術を世界中の人間が使うかもしれない!そんなの最高じゃないか!」
(かなり大げさにしているが、これぐらいしないとこいつは怪しむかもしれない。そう、かなり かーなり恥ずかしいがこれは保険なんだ。そうそうそう 大丈夫、大丈夫だ。)
そんな事を思いながら彼の方を振り向くと彼は
唖然とし、口を開け、作品内でも見たことないくらいアホ面をさらしていた。