CROSS OF WORLD   作:しきん

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どうも、しきんです。

組み立てる前に色を塗り替えようとして失敗して面倒くさがったせいで、ここ最近ガンプラ製作が進んでないお・・・。色の塗り替え、(組み立て)前にやるか、後でやるか?(ガチの悩み)

それでは、どうぞ!


第4話 誘われし者達・前編

午前11時29分 東京都 とあるアパート

 

ピピピピッ ピピピピッ

 

「・・・う~ん・・・・・・」

 

ピピピピッ ピピピピッ

 

「・・・もう朝か~・・・・・・」

 

耳元で鳴る目覚まし時計のアラーム音に起こされ、少女は目を覚ます。背丈からして高校生なのだろう。

 

「ふわぁあ~・・・」

 

少女は目覚まし時計のアラームを止めると、背伸びをしてあくびをした。そして、時刻を見ると・・・

 

「あれっ!?もうこんな時間!?大変大変!!」

 

なんと目覚まし時計が示す今の時刻はもう11時半を指しているではないか。これを見た少女の目が冴えた。

 

「なんで轟雷起こしてくれなかったのー、ってあれ?」

 

ここで少女はある事に気付く。そう、自分の家で共に暮らしている筈の同居人の姿が無いのである。

 

「う~ん・・・でも、急がないと学校着く頃には12時過ぎちゃう!」

 

少女は大急ぎで着替えると、朝食・・・否、この時間帯では最早昼食と言った方が良いであろう食事も摂らずに玄関へダッシュする。

 

「行ってきま―――」

 

そう言いながら開けた玄関の先を見ると―――」

 

「・・・え?」

 

少女・・・源内あおは本来ならば絶対に見る事の無い筈の光景を目撃した。

 

「なんか・・・あっちこっちから煙が立ってるーーー!?」

 

 

同時刻 アメリカ合衆国 ノーフォーク基地近海

 

その海域の小さな岩場に、1機のモビルスーツが鎮座していた。

 

機体の色は武装を除いて金属の類であればよく見るような艶のある灰色を基調としたもので、一目でディアクティブ状態のフェイズシフト装甲である事が分かる。

 

「・・・んっ」

 

そのモビルスーツのコックピットで気を失っていた赤いパイロットスーツを身に纏う1人の少年が目を覚ます。

 

「・・・なんで俺、モビルスーツのコックピットの中で眠って・・・・・・」

 

そう呟いた直後、少年はある事を思い出す。

 

(そういえば、何かミネルバが嵐に遭遇して、ロゴスの襲撃に備えろって事でデスティニーのコックピットで待機してたんだっけ・・・ん?)

 

刹那、少年の目が冴えた。

 

「はッ、そうだ!ルナ・・・レイ・・・ミネルバはどうなったんだ!?」

 

少年は周波数を合わせると、無線で呼び掛け始めた。

 

「こちらデスティニー。ミネルバ、応答願う!」

 

だが、少年の呼び掛けに応じる気配が無い。

 

「こちらシン・アスカ!ミネルバ、応答願う!!」

 

少年―――シン・アスカは再度呼び掛ける。だが、返事は一向に返ってこない。どうやら、自分は遭難してしまったらしいとシンは理解した。

 

(何かあったんだ・・・ミネルバに何かが)

 

シンはそう仮説を立て、考え始める。自分がジブラルタルで受領した新たな愛機であるモビルスーツ―――ZGMF-X42S『デスティニー』に乗り込み、オペレーション・ラグナロクに参加すべくヘブンズベースへと航行していたミネルバの格納庫内で待機していた筈が、何かの拍子に機体ごと外に投げ出されて漂流し、いつの間にかここに流れ着いていた。しかも、ミネルバとの通信が繋がらないという事は、ミネルバから相当離れてしまったという事である。だとすれば、ここは一体どこなのか―――

 

シンが思索に耽ていると、突如としてコックピットに警告音が鳴り響いた。デスティニーのレーダーが何かを捉えたのである。どうやらその何かは複数存在し、陣形を組んでレーダーの中央・・・こちらに向かって進んでいる。データ照合をしてみたが、そのどれもがUNKNOUNという文字が追加で表示されるだけであった。

 

「まさか、新型か・・・ん?」

 

だが、シンは続けざまにある事に疑問を抱く。

 

「アンノウンの高度はほぼ0m・・・!?それに人間サイズって・・・モビルスーツでも艦でもないのかよ!?」

 

そう、その何かの動きと大きさだった。

 

何かは揃いに揃って海面に足が絶対ついていそうな高度で移動しているのだ。それも人間サイズの、である。

 

これはいよいよとんでもない事になって来たぞとシンが警戒を強めると、集団の中央の何かから通信が入って来た。

 

『こちらアメリカ海軍第3艦娘中隊。所属不明のモビルスーツ、応答願います』

 

驚いた事に、その声は女子高校生のそれであった。シンはその声に戸惑いながら、自殺覚悟で返事をする事にした。

 

「こちらZAFT軍特務部隊、こちらに戦闘の意思は無い。そちらの要求に従う」

 

いくらデスティニーといえども、今ここで抵抗したところで、母艦も無しに包囲されてしまえば、多勢に無勢で持久戦に持ち込まれて確実にアウトだ。包囲網を突破する事が出来れば、生きてジブラルタルに帰還してミネルバに合流する事が出来るかもしれないが、今自分に迫ってきている何かの戦闘能力は全くの未知数。触らぬ神に祟りなしという諺もあるくらいなので、十二分に注意して対応した方が良いかもしれない。

 

そうシンは考えたのだ。

 

『ハッチを開けてモビルスーツから降りて下さい』

 

何かからの返答はシンの予想通りで、シンはそれに応じてハッチを開け、両手を挙げてコックピットから出た。そして、向かって来る何かを見たシンは思わず目を見開いた。

 

来る者全員が、謎の装備を身に着けた美少女だったのである。男など、1人も混じっていない。

 

何か―――いや、彼女達がシンの姿を確認する。その直後、アホ毛のある銀色のロングヘアーの少女が一歩(?)前に立ち、口を開いた。

 

「私はアメリカ海軍第3艦娘中隊所属、ノースカロライナ級USSワシントン。貴官の所属と名前を言え」

 

シンは、自分が今まで見た連合兵(尤も、ステラやネオは例外のようなものだが)より理性を持っているなとワシントンと名乗る少女に対して思った。現プラント最高評議会議長であるギルバート・デュランダルがロゴスの存在を暴露するまで、連合はロゴスの操り人形となっていた為にコーディネイターを排除しようと躍起になっていた。その状況がデュランダルの演説によって崩されたとはいえ、大西洋連邦は連合及びブルーコスモスの本拠地。運が悪ければ殺されるのがオチだ。

 

そう考えつつ、シンはもう一度自分の所属を言う事にした。

 

「ZAFT軍ミネルバ所属、ミネルバ隊隊員、シン・アスカ」

「ZAFT・・・?知らない組織だ」

「えっ!?」

 

ワシントンの想定外の反応に、シンは思わず驚きの声を上げる。ZAFTと連合は、今まで戦争をしていたのだ。なのにZAFTを知らないなんて事が有り得るのだろうか。

 

「とにかく、早くこのモビルスーツを動かしてくれないかな。基地への誘導は私がするよ」

「は、はぁ・・・」

 

シンにはこの状況が何が何だか分からなかったが、とにかくついて行くしかないと思い、デスティニーで彼女達について行く事にした。

 

 

また同時刻 ミッドウェー島から西方約300㎞

 

この海域を、1隻のイージス艦と1隻の空母が航行していた。だが、周辺の晴々とした、平和な景色とは裏腹に、2隻の艦の艦橋は、ハチの巣を突いたような騒ぎとなっていた。

 

「ふぅ・・・抜けたようだな。各種計器のチェック急げ」

 

この状況の中で、イージス艦―――DDH-182『みらい』の艦長、梅津三郎一等海佐は冷静な判断でクルーに指示を出す。

 

そう、今から2~3分程前にみらいは謎の嵐に巻き込まれ、僚艦との連絡も取れなくなり、嵐から抜けた時には天候が嵐に遭う直前の晴天に戻ったのである。

 

だが、先程から僚艦の安否を確認出来ずにいた。

 

(何か、とんでもない事に巻き込まれたのだろうか・・・そうではないと思いたいが・・・・・・)

 

梅津はあの嵐の謎に一抹の不安を覚える。

 

この不安が現実になる・・・否、もう既に現実となっているとも知らずに・・・。

 

 

みらい CIC

 

一方、ここのクルー達も奮闘していた。その内の1人、青梅もレーダーの画面を睨んでいるが、一向に何の反応も察知しない事に落胆していた。

 

「駄目だ・・・僚艦の反応が無い」

「いや、まだ諦める訳にはいかん。もっとよく探せ」

 

みらいの砲雷長である菊池雅行は、青梅に声を掛ける。だが、その内心で彼も焦りを覚えていた。無理もない、先程まで共に航行していた僚艦の反応が全てロストしたのだから。

 

その時であった。

 

「・・・ん?」

 

青梅がレーダー画面に映る新たな反応に気付く。

 

「西方20㎞・・・西方20㎞の島に新たな反応有り!これは・・・救難信号、か・・・・・・?」

「何!?」

 

菊池がその言葉に反応する。見ると、ミッドウェー島に救難信号の反応があるではないか。

 

まさかと思いつつ、菊池は艦橋への回線を開いた。

 

「本艦9時の方向より救難信号を探知!

 

・・・どうしますか?」

 

 

またまた同時刻 とある島 砂浜

 

「・・・う・・・ん」

 

あれから、どれくらい経ったんだろう。

 

目を覚ますと、私は砂浜の上にいた。

 

「・・・ここは?」

 

何処だか分からないけど、なんとなくではあるけど、ここがシャードではないような気がした。

 

「私・・・あの宙域にいたヴァイスを皆で全部倒して・・・そしたら、あのブラックホールに吸い込まれ、て―――ッ!?」

 

・・・あっ。

 

「そうだ!シタラさんと文嘉さん、楓さんは!?」

 

辺りを見渡してみた。でも、人影らしきものは何処にもない。

 

「まさか・・・この島には、私1人だけしかいない―――?」

 

考えたくもない、嫌な予感だった。私は、現実逃避するかのように砂浜に寝転がった。

 

それから数分経った頃だろうか、私は仕方なしに起き上がり、島を一周してみようかと思ったその時だった。

 

「夜露ちゃん・・・?」

 

後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。この声って・・・もしかして―――

 

そう思った私が、後ろに振り返ってみると・・・

 

「シタラさん!」

 

そこに立っていたのは私より一つ年上の先輩、兼志谷シタラさんだった。

 

「良かった・・・!私1人だけじゃなかったんだ・・・!」

「私もさっきまではそうなんじゃないかと思ったんだ~」

「全く、あそこに立っている者はって言って急に走らないでよ・・・」

 

シタラさんの後ろから私とシタラさん以外の声が聞こえた。私とシタラさん・・・って事は、

 

「文嘉さん!」

 

シタラさんの後ろを覗くと、そこにはシタラさんと同じく私より一つ年上の先輩、百科文嘉さんが立っていた。

 

「文嘉さんも無事だったんですね!」

「目が覚めたら砂浜の上で倒れていたから驚いたわよ」

「私とふみっちは目が覚めてすぐに会ったんだけどね~」

 

「・・・それにしても、ここは一体何処なんすかね?」

 

私のこの言葉に、シタラさんと文嘉さんは少し気まずい表情になる。その様子から、まだ分かっていないのだと私は思った。

 

「それが、どちゃくそよく分からないのさ。さっき目が覚めたばかりだし、ギアは何処にも見当たらないし・・・」

「起きてからすぐそれが分かっていたらこうして話している間に連絡が取れている筈でしょ?」

「そうなんすか・・・」

 

やっぱり・・・だとしたら、ここは一体・・・・・・。

 

「・・・でも、通信機は手元に残っているからこれで救難信号を発信してみるわ」

「えっ!?」

「マジで!?ら、ラッキー・・・!!」

 

文嘉さんの言葉に、私とシタラさんは歓喜の声を上げた。良かった。救難信号を発信すれば、後は楓さん達が助けに来るのを待つだけだ。この時、私は・・・いや、私とシタラさんと文嘉さん、この場にいた全員がそう思っていた。

 

救助してくれた人達と初めて会うまでは・・・。

 

 

またまたまた同時刻 大西洋

 

ここに、2隻の艦が存在していた。

 

2隻の艦ち言っただけなら、何の変哲もない艦艇と思いがちだろうが、この2隻に似た艦は存在しないだろう。

 

一方は白を基調としたカラーリングと天使や白馬を彷彿とさせるシルエットの・・・もう一方は、ピンクを基調とした軍艦に塗る色とはとても思えない奇妙なカラーリングと女神のような美しいシルエットの艦であり、ここまで個性的なこの2隻をこの世界の人間が見たら絶対に驚くだろう。というより驚かない方が可笑しい。

 

その2隻の艦の白い片割れ・・・強襲機動特装艦『アークエンジェル』の艦橋で、艦長を務めるマリュー・ラミアスはピンクの艦『エターナル』に搭乗しているピンク髪の少女と通信で話していた。

 

「・・・つまり、要約すると・・・本艦はオーブ領海に入る直前に、そちらは宇宙で開発が完了した新型MSを搭載して出航した直後に超常現象に遭い、気付けば大西洋に飛ばされた、という事ですね」

『はい・・・私共としてもこの現象は想定外のものでした』

 

マリューが先程までの会話で双方が遭遇した謎の現象及びアークエンジェルとエターナルが合流するまでの成り行きを纏めると、ピンク髪の少女―――ラクス・クラインが頷く。

 

「しかし、あの戦闘でキラ君を失ったのは痛いわね・・・しかも、ヘブンズベースとジブラルタルが大西洋に面している以上、連合・ザフト両方に襲撃されてもおかしくない、危険な状況・・・何とかしてもう一度オーブにたどり着きたいところね」

『ですが、それまでに水と食糧が保つか心配です。西へ行けば、大西洋連邦に着きますが、全力で攻撃してくる可能性があり、キラがいない以上、幾ら何でも無理がありますわ。東に行っても今のZAFTはデュランダル議長の駒としか言いようがありませんわ』

「どちらに行ってもあまり期待出来ないわね・・・」

『・・・それでも、オーブにたどり着くまでの水と食糧の問題がとてもではありませんが私も心配ですわ。ここは思い切ってジブラルタルに向かう、というのはどうでしょうか?』

 

マリューは驚いた。今の会話で言った通り、今のZAFTはデュランダルの駒である。だが、アークエンジェルはようやくオーブに着いたと思った矢先にこの通りである。残りの水と食糧がどれくらいあり、いつまで保つのか、という事は正に死活問題と言っても過言ではない。スカンジナビア王国に向かおうにも、ここからではどうやってもZAFTのジブラルタルからヘブンズベースへのルートを突っ切る必要がある。ゴリ押しで行くにも今の状況下では危険な行為だ。

 

「・・・分かりました。本艦はこれよりジブラルタルへ向かいます。エターナルは本艦に追従してください」

『ありがとうございます』

『うーむ、確かにとんでもなく危険だが、姫様の考えなら仕方ないか。しかもよりにもよって八方塞がりのこの状況だ。よしお前ら、人生初めての水上航行だ!気を引き締めてかかれよ!』

 

エターナルの艦長アンドリュー・バルトフェルドがクルーを鼓舞し、通信を切る。マリューはそれにクスッっと微笑みながら、命令を出し始めた。

 

「これより、本艦及びエターナルはジブラルタルへと向かう。各員、戦闘に備え―――」

「艦長!北北西に正体不明の物体を複数確認!」

 

アークエンジェルの索敵担当であるチャンドラ2世が異常を知らせる。

 

「・・・?正体不明の物体ですって?」

「はい。カメラ映像をモニターに出します」

 

果たして、モニターに映し出されたのは・・・

 

 

またまたまたまた同時刻 アメリカ合衆国 ワシントンD.C. ホワイトハウス

 

「大統領、緊急事態です!」

「どうしたのかな?」

「本土西部の全ての州との通信が・・・繋がりません!!」

「なっ―――」




キャラ崩壊してないかな・・・特に歌姫の騎士団(汗)。

次回予告

各々が目覚める中、戦いに身を投じる戦士達が出逢う時は刻一刻と迫りつつあった。キアナ、芽衣、大和、あお、シン、夜露、シタラ、文嘉・・・次に誘われる戦士達は―――?

次回『誘われし者達・後編』
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