CROSS OF WORLD   作:しきん

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どうも、しきんです。
最近、パソコンの調子が度々おかしくなってきたのを感じて買い替えようかと思っております。やらなきゃならない事がたくさんあるぞえ・・・。

それでは、どうぞ!


第6話 盾とアクトレスと桜と

午前11時37分 みらい ミーティングルーム

 

「・・・という訳です」

「なるほどな・・・」

 

文嘉さんが、みらいという護衛艦の艦長さんと副長さん、テレビ電話での参加ではあるけどひりゅうという空母の艦長さんに目が覚めてからの事の一通りの説明を終えた。

 

「しかし、驚いたな・・・。未来からタイムスリップしてきたとは・・・」

「ええ、こちらもまさかこのような事に遭うとは思ってもみませんでしたので・・・」

 

みらいの艦長・・・梅津さんの反応に、文嘉さんは同意する。それもそうだ。まさかタイムスリップしてしまうなんて、夢にも思わなかったから。

 

 

みらい CIC

 

「・・・ん?なんだこれは?」

 

青梅が何かに気付いた。

 

「ミッドウェー方面よりアンノウンを多数捕捉!数20、高度1000m、速力150ノット!」

「何ッ!?」

 

青梅の言葉とレーダー画面に映る複数のUNKNOUNという文字が付いた白い点に、菊池は目を見開く。

 

 

みらい ブリーフィングルーム

 

「こちらにアンノウンが多数接近しているだと!?分かった、すぐに艦橋に戻る!」

 

梅津はそう言って、艦内電話の受話器を戻す。

 

「何かあったんですか!?」

 

夜露は何事かと梅津に尋ねる。

 

「ああ、アンノウンが多数接近しているらしい!」

「アンノウン!?」

「マジで!?」

 

梅津からの返答に、夜露とシタラは驚愕する。

 

「詳細は分からないのですか?」

「うむ、私もまだ報告を受けたばかりだ。私と角松二佐は今から艦橋に戻るから、君達はここで待っていてくれ」

「・・・分かりました」

 

アンノウンの正体が気になるところではあったが、夜露達は梅津の言葉を渋々受け入れた。角松は梅津に続くようにブリーフィングルームを後にした。

 

 

ひりゅう 艦橋

 

「状況はどうなっている?」

『はッ!UNKNOUNは依然として接近中!』

 

小鳥遊はCICからの報告を耳にし、思考を巡らせる。

 

(UNKNOUNは恐らくアメリカ軍のものではないな。新型を出すとすれば、事前に何らかの情報が出る筈だ・・・もしや、彼女達の話に出て来たヴァイスとやらか?)

 

小鳥遊はアンノウンが夜露達の話に出て来たヴァイスという存在であるという可能性に気付く。もしそれが当たっているとすれば、ひりゅうとみらいだけで対抗出来るのか・・・それが心配だった。

 

「ソリッド隊をスクランブル発進させろ。だが、無理に接近させ―――」

『CICより艦橋、新たなUNKNOUNの反応有り!』

「・・・何?」

 

 

みらい CIC

 

「UNKNOUN、更に接近!」

 

青梅が現在のアンノウンの動きを報告する。アンノウンは依然として接近していた。

 

「まさか・・・攻撃するつもりか?」

 

菊池がアンノウンの動きを危惧していた。

 

「・・・ん?待ってください、これは!?」

 

青梅が更なる状況の変化に気付いた。

 

「UNKNOUNの後方に・・・更にUNKNOUNの反応有り!数28、速力170ノット、あと20秒程で手前のUNKNOUNに追いつきます!」

「何!?」

 

突然の事態に菊池は目を見開いた。

 

「カメラ撮影しました!画像、メインモニターに出します!」

 

いつの間にか撮影した画像がメインモニターに映し出される。それは、手前のアンノウンを写したものだった。

 

「何だ、これは・・・?」

 

菊池は思わずそう呟いた。

 

黒を基調としたカラーリングに不気味なシルエット。菊池のみならず、みらいやひりゅうの全クルーの知らない・・・否、あるゲームを知る者だけが知っているものだった。

 

 

みらい デッキ

 

「見えた・・・あれは!?」

 

艦橋に戻った梅津と角松の2人と入れ替わるようにデッキに出た尾栗康平三等海佐は撮影されたアンノウンを視認した。

 

「あれは・・・まさか!?」

 

柳もそれを視認したが、彼はそれを知っているようだった。

 

「知ってんのか、柳!!」

「はい!あれは、艦隊これくしょん・・・通称『艦これ』に出てくる深海棲艦の艦載機の一種です!」

「はぁっ!?」

 

柳の言葉に尾栗はいまいち理解していなかった。それもその筈、尾栗は艦これなどやった事が無いのである。

 

と、その時、別の扉から誰かが出て来た。それも3人が、である。

 

出て来たのは夜露達だった。

 

「ん!?おいお前ら、何やってんだ!?早く部屋に戻れ!」

「すみません!何が来るのかが気になって・・・」

「それで、アンノウンってのは!?」

「あぁ、あれだ・・・って、んん!?」

 

尾栗はアンノウン・・・深海棲艦の艦載機の新たな動きに気付く。何者かから追撃を受けているようだった。

 

「あれは・・・零戦ですよ!」

「零戦・・・って、日本のレシプロ戦闘機!?って事はもしかして・・・艦これの世界!?」

「シタラさん、艦これって何すか?」

「ふっふーん、よくぞ聞いてくれました!艦これとは―――」

「「お前ら(貴女達)そんな事言ってる場合じゃないだろ(でしょ)ーーー!!!」」

 

柳の解説を差し置いて、尾栗と文嘉が夜露とシタラの会話にツッコミを入れている間に、深海棲艦の艦載機達は零戦の群れに次々と撃墜されていく。

 

「・・・ん?」

 

だが、シタラは零戦の異変に気付いた。

 

「あの零戦・・・赤く光っているのと青く光っているのが殆どじゃ・・・」

「「「「・・・え?」」」」

 

シタラの気付きに一同唖然とする。

 

 

ひりゅう 艦橋

 

「・・・何やってんだ、アイツら?」

 

ひりゅうクルーの1人がみらいのデッキでコントじみたやり取りを双眼鏡で見ていた。

 

そんな事などお構いなしにドッグファイトを繰り広げている零戦と深海棲艦の艦載機の群れを見ながら、小鳥遊は以前として思考を巡らしていた。

 

(これは・・・スクランブル発進させる手間は省けたと考えるべきか?だが、光る零戦はともかくとして、あの不気味な飛行物体・・・もしや、深海棲艦の艦載機か?息子が艦これというのをやっていたのを見た事があるが・・・)

 

小鳥遊も、艦これを知っていた。

 

 

みらい CIC

 

「・・・はッ!?2時方向より、更にUNKNOUNの反応!これは・・・大型艦か?しかも4隻・・・」

「またか・・・!?」

 

更なる状況の変化に、流石の菊池も汗をかき始めていた。

 

「4隻共にこちらに向かっています!」

「一体、何がどうなっているんだ?」

 

菊池はそう返す他無かった。

 

 

ひりゅう 艦橋

 

「・・・そうか。恐らく、あの深海棲艦の艦載機について知っていると見て良いな。一応、コンタクトを取ってみようと思う。だが、有事に備えよ。以上だ」

 

小鳥遊はCICからの報告を聞くと、そう返した。大型艦のUNKNOUN4隻が先程のドッグファイトで全て撃墜された深海棲艦の艦載機について大方知っている。だとすれば、ここは思い切ってコンタクトを取ってみるのが得策かもしれない。というのが、小鳥遊の考えだったのである。

 

「こちらから、通信は出来るか?」

「あちら側がこちらと同じような通信機器があるのかは分かりませんが・・・やってみます」

「みらいにも今からコンタクトを取る事を伝えろ」

「はッ!」

 

ひりゅうとみらい、そして4隻の大型艦からなるUNKNOUN。

 

双方のコンタクトが今始まった。

 

 

1分後 みらい デッキ

 

小鳥遊からの命令を受け取った梅津の指示により、みらいもUNKNOUNとのコンタクトに備えていた。

 

「・・・見えた!」

 

尾栗が双眼鏡でそれらを視認した。

 

「あれは・・・一航戦と五航戦!?でも、艦これのではありません!

 

アズールレーンの方のです!!」

「・・・はああああっ!?」

 

尾栗は、また知らない単語を聞いて困惑した。

 

 

ひりゅう 艦橋

 

「・・・艦これの一航戦と五航戦は、あのような姿だったか?」

「いえ、あの姿ではなかった筈ですが・・・」

 

小鳥遊と副長も、一航戦と五航戦・・・正確には、船体の甲板の上に立っている少女達の姿を見て困惑していた。

 

一航戦の方は妖狐のような、五航戦は鶴を模した着物を纏っているかのような姿だったのである。

 

「UNKNOUNより発光信号!『我、重桜艦隊!『我、重桜艦隊!貴艦隊トノ接触ヲ希望スル!』」

「あちら側も、転移してきたという事か。発光信号で伝えろ。こちらは海上自衛隊海外派遣艦隊旗艦ひりゅう、貴艦隊との会談を望む」

「はッ!」

 

こうして、ひりゅうとみらいは重桜の一航戦、そして五航戦との邂逅を果たし、共に日本に針路をとる事となったのである。




国連とアズールレーンがリアルで出逢ったらどうなるんでしょうかね・・・。

次回予告

浩一から航空自衛隊への出向を命じられたキアナ達。だが、その矢先に緊急警報が鳴り響く。果たして、キアナ達が出逢うのは?

次回『出向初日の緊急警報』
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