スマイルプリキュア~復活のバッドエンド~ 作:aptx4869
日野あかねがお好み焼きを焼いて食べた星空みゆきは満足そうに座っていた。
星空みゆき「ふぅうーもうお腹一敗になったよ~満足満足~」
日野あかね「みゆき、いくらお腹すいてたって言ってもモダン焼き二枚は食べすぎやろ!」
青木れいか「とても美味しいお好み焼きでした。あかねさん、ありがとうございました」
日野あかねは嬉しそうな表情をしながらも少し不安げに口を開いた。
日野あかね「ところで、今のうちに聞いておきたいんやけど、二人とも今のジョーカーに勝てる自信はあるんか?」
星空みゆき「う~ん・・・」
星空みゆきは困ったような表情になった。青木れいかも「う~ん」とうなずきながら言葉を詰まらせていた。
日野あかね「やっぱり難しそうなんやな?」
少し間があいてから青木れいかが口を開いた。
青木れいか「ジョーカーがどこまでパワーアップしているかわかりませんが、今のあかねさんですら全く歯が立たなかったということは、わたしも勝ち目がないかもしれません」
星空みゆき「そんな・・・れいかちゃんが勝てないなら、わたしも勝てる自信はないよ。れいかちゃんはわたしなんかよりかなり強くなってるんだよ」
星空みゆきは少し怯えはじめた。それを聞いた日野あかねは低いテンションになって「そうなんか・・・」と答えるしかなかった。沈んでいる星空みゆきと日野あかねの表情をみた青木れいかは冷静に口を開いた。
青木れいか「しかし、全く手段がないわけではありません」
日野あかね「その手段ってなんや?」
日野あかねは青木れいかのほうを見て聞いてみた。
青木れいか「それはまだ言うわけにいきません。しかし、希望の光がないわけでもありません」
日野あかね「じゃあ、れいかにはとっておきの秘策があるわけやな?」
青木れいか「わたしの予想が当たってうまくいけばいいのですが・・・」
青木れいかは低い声でそう答えた。
その頃、バッドエンドゴッドになったジョーカーはバッドエンド王国に戻っていて、紫の玉に何かを調合していた。
ジョーカー「あともう少しですねえーフフフフッ、明日、プリキュアが全員集まった時が楽しみです」
ジョーカーは何かを企んでいた。
ジョーカー「この紫玉が完成すれば、プリキュアどころか、絶望の世界の完成ですよー」
黄瀬やよいと緑川なおが時の空間に入ってからかなりの時間が経った。
日野あかね「うちの責任でもあるから、最後にもう一回、うちが入って一からトレーニングし直してくるわ」
その瞬間、黄瀬やよいと緑川なおが時の空間から出てきた。黄瀬やよいと緑川なおはプリキュアに変身していない状態でも黄色や緑色に輝いていた。
星空みゆき「お二人ともお帰り!」
青木れいか「お二人ともやはり普段でもその光った状態でいられるようにトレーニングしたのですね」
緑川なお「うん!同じあやまちを繰り返さないためにもね!やよいにはプリキュアの限界を超える方法は教えなかったよ」
黄瀬やよい「わたし、かなりパワーアップはしたみたいだけど、みんなの役に立てるのかわからない」
黄瀬やよいは自信なさげな表情をしていた。みんな黄瀬やよいに「そんなことないよ!」と強く言った。
日野あかね「もう時間もないし夜も遅くなったから、さっさとうちが入ってくるわ」
日野あかねはそう言って準備をはじめた。
星空みゆきが「あかねちゃん、がんばってね!」と声をかけると日野あかねは「がんばってくるから待っといて!」と元気よくいった。そして、日野あかねは時の本の中へ入っていった。黄瀬やよいは外が暗くなっているのを見た。
黄瀬やよい「家に帰らないとお母さんが心配するかも・・・」
ポップ「もうこの辺りはバッドエンドになってるでござるので、明日までここを出ないほうがいいでござる。外の人々は意識を失ってるはずでござるから心配しないでもいいでござる」
緑川なお「うちの家族もそんなことになってるのか!?絶対に助けないといけない!」
それから2時間程経ってから日野あかねが時の空間から出てきた。プリキュアに変身していなくても赤く光っていた。
星空みゆき「お帰り!あかねちゃん。それにしてもオレンジじゃなくてどうして赤く光ってるの?」
日野あかね「まあいろいろと考えてトレーニングしてきたんや」
青木れいか「おそらく、あかねさんはプリキュアの限界を超えた状態から普通でいられるようにトレーニングしたのでしょう。相当がんばったんだと思います」
星空みゆき「じゃああかねちゃんに希望があるかもしれないね」
そんな星空みゆきの言葉に日野あかねはさらっと「それはどうかわからんけど、前よりはパワーアップしたと思うわ」と答えた。
ポップ「皆の衆、もう夜も遅いでござるから、明日に備えて今日は寝るでござるよ」
その夜はみんな疲れていたのか、あっという間にぐっすり眠ってしまった。
みんなプリキュアに変身していないのにそれぞれが光ったままの状態で寝ていた。不安があってあまり眠れなかったのか、星空みゆきは朝7時前に目覚めた。すでに早起きしていたポップが振り向いて「おはようでござる」と言った。テーブルの上には朝食が用意されていたのだが、これはポップが朝早くから作ったもののようだ。ポップの声で他のみんなも目が覚めて起き上がってきた。
日野あかね「なんやすごい豪華な朝食やな。ポップが作ったんか?」
ポップ「そうでござる。皆の衆にはがんばってもらわないといけないでござるからな!」
プリキュアのみんなは木の椅子に座って朝食を食べはじめた。そしてみんな声を揃えて「ポップの料理美味しい!」と言いながら食べていた。そこに青木れいかが「みなさん、食べ終わったら話を聞いてください」と言った。
星空みゆき「あー朝からお腹一杯になった。ごちそうさまでした」
他のみんなも「ごちそうさまでした」と言った。そして青木れいかが口を開いた。
青木れいか「みなさん、ジョーカーとの戦いですが、どんな手を使ってくるかわかりません。しかし最初から全員で戦うのはやめましょう」
日野あかね「じゃあ一人ずつ戦っていくんか?」
青木れいか「いえ、最初は二人もしくは三人ずつ戦って様子を見るのです。特にみゆきさんは、最初は見ているだけにしてください」
星空みゆき「それってみんなが戦ってる時にわたしは見物しておくってこと?」
青木れいか「そうです。みゆきさんは戦わないで見ていてください」
星空みゆき「みんなが一生懸命戦ってるのにわたしは見ているだけって、そんなことできないよ!」
星空みゆきは強くそう言ったのだが青木れいかは冷静な表情をして星空みゆきを見た。
青木れいか「みゆきさんは最終手段なのです。何があっても最初のうちは戦わないでください」
星空みゆきはよくわからない表情をしながら「わたしが最終手段ってどういうこと?」と聞くと青木れいかは「とにかくわたしを信じてください」と答えた。星空みゆきは「よくわからないけどわかった」と答えた。
青木れいか「それとみなさん、プリキュアには真の力が眠っているはずだとわたしは信じています。絶対に諦めずにがんばりましょう」
青木れいかの話を聞いた他のみんなは「うん!がんばろう!」と一斉に声をあげた。
ポップ「今日の戦には拙者とキャンディも見物に行くでござる。もしもの場合、キャンディはヒーリングで回復させるでござるよ」
キャンディ「わかったクル!」
青木れいか「みなさん、もしジョーカーがみゆきさんに攻撃を仕掛けたら全力で守ってください」
その青木れいかの言葉をきいてみんなは「わかった!」と言った。それから1時間ほど経った。
ポップ「ジョーカーが現れたでござる!」
日野あかね「やっと出てきよったか!それにしてもジョーカーはどこ行ってたんやろ?」
ポップ「おそらくジョーカーはバッドエンド王国に戻っていたでござる」
緑川なお「それじゃあ行こうか」
黄瀬やよい「わたし、がんばる!」
みんな意気込んでやる気満々になっていた。
ポップが「皆の衆、心の準備はいいでござるか?」と聞くと、みんな「うん!」と答えた。ポップは「では、ジョーカーのところまで行くでござる」と言って本を開いた。みんなポップの開いた本の中へ入っていった。