ドールズフロントライン ~プレイヤーズフロントライン~ 作:弱音御前
しょうか。
どうも、弱音御前です。
ダラダラと続けてきたプレイヤーズフロントラインも、今週より最終ステージに突入。指揮官と
人形達の活躍を、どうぞお楽しみください~
ここまでのプレイヤーズフロントラインは・・・
「ご主人様が助けてくれたおかげで、これが手に入りました」
「お淑やかなお胸のファマスさんが羨ましいデスワ~」
「モスバーグ! 私が関節にダメージを与える。合図したらトドメよろしく!」
「9さんのこと、ちゃんと守ってさしあげて。貴女も無事に生き残りなさい」
「・・・それにしたって、RFBの下に就いての任務はもうゴメンだわ」
Last Dive ???
「今度のステージは・・・・・・何とも言い難いなこれは」
紆余曲折の末、歪な人形達が住まうブロウニングの屋敷から無事に脱出した指揮官は、また新たなステージへ飛ばされていた。
大木の様な太さの幾本もの柱が天井を支えている様相は、古代ヨーロッパのパルテノンといったところだろうか。
艶やかな黒曜石を思わせる柱の表面は、まるで氷のように冷たく、彼の手に反応するように触れた部分が淡い緑色に発光している。全くもって謎な物質である。
「おまけに、地球じゃあないっていうね」
外に目を向けると、漆黒の夜空には、まるで粉砂糖をまぶしたかのように瞬く星達の群れ。その中で、月の代わりの青い真ん丸が一層煌びやかな光を放っている。
荒廃しきった世界だったり人形の館だったりを経験してきた今、もう大抵の事では驚かないだろうと思っていた指揮官だったが、地球外というのはさすがに予想外の展開であった。
「あ! 指揮官み~つけた!」
遠くから聞こえてくる声。
建ち並ぶ柱の先で、指揮官に向けてぶんぶんと元気良く手を振っている9の姿を確認し、手を
振り返しながら移動を開始する。
どうやら他にも何人かいるようで、9に近づくにつれてその姿を確認する事ができた。
「45とRFBも一緒だったのか。他のメンバーは?」
「まだ確認できていないわ。一緒に転送されてきたはずだから、まだどこかで無事ではいるんだろうけど」
「私はファマスと一緒にステージをクリアしてきたの。RFBはSVDとグリズリーが一緒だったんだよね?」
「そうだよ~。2人とも頑張ってくれて記録更新できたし、めっちゃ楽しかったよ!」
今にも飛び跳ねんばかりの勢いで喜ぶRFBを見て、指揮官の表情も自然と緩む。
シミュレーターに入れと言われた時はどうなる事かと心配だったが、こうして良い結果を目の当たりに出来た今では、それも良い思い出である。
「みんな同じタイミングでスタートって事は、これで最終ステージなのかな。RFBはここがどんなステージなのか分かるんだろう?」
「もちろんだよ。進みながら簡単に説明するね」
言って、迷うような素振りも微塵も見せずに歩きはじめるRFBに3人も続く。
「分かりやすく説明すると、地球を侵略しようとするインベーダーとの戦いっていう良くある
お話しなの。んで、ここはそのインベーダーの星。建物の構造なんか見ても、地球のものより進んでる感じするでしょ?」
「じゃあ、また見た事もないようなモンスターがいっぱい出てくるのかな? でも、今回は45姉と一緒だからどんな奴が来てもラクショ~だもんね!」
「こらこら、そんな調子に乗って痛い目を見ても知らないわよ?」
抱きついてくる9を宥める45。未知の場所に放り込まれても、いつもの調子を崩さない流石のUMP姉妹である。
「いや、もうここは雑魚が出てくるような場所じゃないんだよ。この先には最後の最後に残った
ラスボスが1体待ち受けているだけ」
「相手が1体だけなら、残りのメンバーと合流出来ればかなり有利に立ち回れるんじゃないか?」
UMP姉妹、41、ネゲヴ、ファマス、SVD、グリズリー、RFB。現実世界での部隊だったら向かうところ敵無しのメンバー勢揃いである。
正直、敵がちょっと可哀想に思えるくらいの戦力にも思えてしまう。
「いや~・・・どうかな? なんたって、ゲームの世界だからね」
「おいおい、マジかよ?」
難しい表情を浮かべるRFBを見て状況を察してしまう。
どうやら、ラストステージに相応しい難易度に違いないようだ。
「これだけの戦力でも苦戦するかも、ってどんな敵が出てくるのよ」
「それは、説明するよりも実際に見てもらった方が早いかな。ほら、バトルの前にしっかり補給しておこう」
何本もの柱を通り過ぎた先、巨大な扉の横に置かれた、この世界には何とも不釣り合いな
オリーブ色の弾薬ボックスを開く。中には大小様々な弾丸と榴弾が一杯に詰め込まれていた。
「わたしと指揮官は~おそろい~の~♪ 45~ACP弾~♪」
謎の歌を嬉しそうに口ずさみながら弾薬を漁る45。その横で指揮官もボックスを漁る。
「指揮官はガバメントしか持ってないの? それなら、グレネード持っていこうよ。私は
フラッシュバン、45姉はスモークを持ってるから」
「そうだな。とんでもなく強い敵が出てくるっていうなら、持ってた方が利口か」
掌大の丸型グレネードを2つ手に取り、腰元に忍ばせる。
各々、行動に支障が出ない程度に持てるだけの弾薬を持って、いよいよ準備完了である。
「敵、正確に言えば、私達がいるこの惑星のメインフレームなんだけど、そいつはこの扉の先に
いるの。改めて言っておくけど、めっちゃ強いヤツだからみんな気を抜かず、真剣に戦うように」
超真顔で言うRFBの気迫に圧され、無言のまま頷いて返す3人。
それを合図と見てとったRFBが扉を開ける。
黒い艶を纏った無機質な扉が音も無く開いた・・・その直後だった。
突如、無数の銃声が耳を劈いた。
まるで、一瞬にして戦場の真っ只中にでも立たされたかのような激しさに、反射的に4人揃って臨戦態勢へ切り替わる。
「お~、やってるやってる~! さあ、私たちも遅れをとっていられないよ~!」
興奮気味に言って、1人突撃していくRFBを前に、一度、顔を見合わせる3人。
行くしかない、と無言で頷きあってから戦場へと足を踏み入れた。
まず、目の前に備え付けられたバリケードに身を寄せ。3人で周囲の状況把握から開始する。
四面が全て鏡のように磨かれた漆黒の室内は、目測での形状把握が困難だ。
所々で散っている跳弾の火花から推測すると、直径数十メートルほどの円形か。その円に沿うようにバリケードが設置され、中心を取り囲んでいる。
(中央からの弾幕がとてつもないな。どんな敵が相手なんだ?)
あまりにも熾烈な弾丸の雨で、敵の様子を覗きこむ事もできない。
横に並んでいるバリケードにはG41とファマスの姿。2人も指揮官の事に気がついたようで、嬉しそうに合図を返してくれる。
「こっちにはネゲヴがいるわ。グリズリーとSVDはやられちゃったみたいだから、私達の残りは7人よ」
火力の高い2人の脱落は痛いところである。
残るメンバーでの主力、G41、ネゲヴ、RFBの3人を護りつつ、この弾幕を押し返して攻撃に転じるというのがセオリーだろう。
「これどうにかしなさいよ、UMP45!」
「なんで私に言うのよ!? そっちの方が火力が高いんだから自分でなんとかすればいいでしょ!」
「あの見た目なんだから、アンタならどうにかできるんじゃないの!?」
「はぁ? あの桃色、なに言ってんの?」
45だから対処できる敵、というのはどういう意味なのか? ネゲヴの言葉を聞いていた指揮官も45と揃って首を傾げる。
「あぁ~・・・確かに、アレは45姉ならどうにか出来そうって思う」
9が覗いている位置は弾幕が比較的薄いのか、バリケード越しに敵の様子を確認できるようだ。
「9までそんな事を言って。どんなヤツなの・・・」
9の傍に歩み寄り、同じようにバリケードの向こうを覗いた45が言葉を失う。
驚いているとか呆れているとかいう様子ではなく、完全にフリーズしてしまっている。
そんな45の様子に興味を惹かれた指揮官も、姉妹の横から向こう側を覗き見る。
漆黒のラウンドテーブル中央には、サブマシンガンUMP45とマシンガンMG4を両手に携えた1人の少女の姿。片側だけ結わいた、周囲の黒色にも負けない艶やかさの黒髪を靡かせ、優美に舞い踊りながら周囲に弾丸をばら撒いている。
「ね? 45姉ならなんとかなりそうな見た目でしょ?」
黒と赤、ツートンカラーのタクティカルジャケットは色こそ違えど、どこかで見た・・・というか、指揮官のほんの数センチ横にあるモノと同じデザインである。
「そう言いたくなる気持ちは分かるわ。でも、心の底から本当になんとかしてもらいたいって思ってるのは私だから」
宝石のように澄んだ紅の瞳と視線が交錯して、彼女は嬉しそうに笑みを零す。
そんな笑顔までも本物の彼女ソックリだが、その裏に潜ませた危うさだけは確実に見て透かす事が出来る。
「あれ、どう見ても45だよな? どうなってんの、コレ?」
ネゲヴ達から浴びせられる弾丸を弾丸で撃ち落とす、などという規格外の業を見せつけるやたらと黒い感じのUMP45・・・通称、黒45を目の当たりにして3人揃って言葉を失ってしまう。
「私が説明しよ~!」
そんな最中、隙をついてネゲヴの傍から指揮官のもとに飛び込んできたのはRFBである。
「あれはメインフレームの防衛システムで、標的の思考をスキャンして、最も想っている人物の
理想形を模したアバターを投影しているのだ」
やたらと説明口調のRFBではあるが、状況はなんとなく把握できる。ただ、何でも有りの
ゲーム世界なので、詳細まで理解することまではすでに諦めている指揮官である。
「この場合は指揮官の思考が反映されてるのかな。私達、だったらきっと指揮官の姿になってる筈だから」
「ふ~ん? じゃあ、あの黒い45姉のおっぱいがDSRくらい大きいのも、指揮官が理想としている45姉の姿っていう事なのかな?」
「9、シャラップ!」
RFBの説明を聞き、黒45を初めて見た時の違和感に納得いってしまった指揮官は、あえてその事は黙っていた。戦争の火種になってしまうのは明白だからである。
9としては悪気は無いのだろうが、その話題を引きずり出されてしまったものだから、指揮官は思わず強い口調で彼女を咎めてしまったのだ。
「ご、ごめんなさい。私、何か悪い事を言っちゃったのかな・・・?」
普段、怒鳴る事の無いものだから、今のはかなり効いてしまったのだろう。9は身を竦め、怯えた表情を浮かべている。眼の端にはうるうると涙まで溜まっていて。
「ごめんごめんごめん! 急に怒鳴った俺が悪かった! だから泣かないで!」
戦闘中だというのもそっちのけで9に謝り倒す。そんな様子が面白かったのか、9は涙を湛えながらも笑みを零してくれた。
その様子を見てひとまず安心・・・とはいかないのが世の中のツライところである。
「あ~あ、9の事を泣かしちゃうなんて、指揮官ったらイケナイんだぁ」
背中にぐりぐりと銃口を押しつけられながら聞く声は、顔を見なくても分かるほどの怨念を含んでいる。
いっその事、このまま撃ち殺してもらったほうが楽なのかもしれない。
「平気だよ、45姉。ちょっとビックリしちゃっただけだから」
「ほら、9もこう言ってる事だし万事解決! さあ、気を取り直して、あの防衛システム攻略にとりかかろうじゃないか! ね!」
勢いに乗せ、思い切って振り返ってみて・・・やっぱりやめておけばよかったと後悔する。
45は笑っているが、それは、まるでチラシでも貼り付けているような笑顔。その裏にはきっと、エリート鉄血人形も急速離脱するほど恐ろしい怒りが隠されているに違いない。
「私が胸が小さいのを気にしてるって言った時、それでも構わないって、むしろ綺麗だから好きだって言ったくせに。嘘つき! 立ったまま死ね!」
「今そんな話しする!?」
怒りに任せ、もっている銃をバシバシと指揮官に叩きつける45。
痛くはないのだが、それを受けるうちに知らず退いてしまい、銃弾が飛び交うバリケードの外に出てしまう。
「やばっ!」
こんな無防備に身を晒しては被弾は避けられない。
ダメージを覚悟して瞬時に身構える指揮官だが・・・銃弾を浴びるような感覚は感じない。
咄嗟にバリケードに身を潜め直して、その直後、再び銃弾の雨が飛び交いだした。
まるで、指揮官が外に出た一瞬だけ雨が止んでくれたような様子だ。
「今の・・・もしかして、指揮官への攻撃を避けてたの?」
ついさっきまでの怒りもどこへやら、見出した好機へ目を向けるレスポンスの良さは流石の45である。
怒りの矛が収まってくれて、指揮官は心底安心する。
「そう、これがこのステージ攻略の一歩。アバターの再現率が高すぎて、あの黒い45さんは本物45さんに負けないくらいの存在になっているの。指揮官と45さんは、お互いに撃ち合いなんてしたくないでしょ? そもそも、スキャン対象の攻撃意思喪失を狙った仕掛けらしいんだけど、それで防衛システム側も攻撃意思を失ってちゃあ世話ないよね」
一個小隊でも相手にしているかのような弾幕で近づく事ができず、こちらからの攻撃も全く通じない。そんな八方塞がりの中で見つけた一縷の隙。
もちろん、指揮官としても45の姿をしたモノに攻撃を行いたくない気持ちはあるが、だからといって、勝機を手放すほど甘い考えをしているつもりはない。
「それなら、俺が盾になって接近戦にもち込もう。銃が使えない距離まで近づけば勝機があるかもしれない」
シュミレーターとはいえ、敵の銃口の前に身を晒すのは相当な恐怖が伴う。
両手に銃を構え、大きく息をついて、高鳴る鼓動を少しづつ鎮めていく。
「人間のくせに、そういう危険な事をさらっと言うんだから。それなら、私も付いて行くわ」
一緒に突撃してくれると、真っ先に申し出てくれたのは45。
指揮官の身体でカバーしきれるのは、1人がせいぜいといったところである。
「アンタには荷が重いわよ。その役目、戦闘のスペシャリストが引き受けるわ」
そこにネゲヴ登場。どうしても45に役目を譲りたくなかったのか、危うく被弾しそうになりながらバリケードを渡ってきた次第である。
「足の遅いアナタじゃあ指揮官の邪魔になるだけよ。すっこんでなさい」
「アンタが近づいたところで何もできる事がないでしょ。やっぱり、致命打を与えられる火力がいないと。私みたいな!」
どちらが付いていくかで火花を散らす2人は、もう放っておく事にする指揮官。
「私は後方支援にまわるから、他の娘を連れてってあげて」
ゲームマスターを自称する彼女にしては、やけに消極的な立ち回りである。
強敵を前に燃えそうなタイプの娘なので一緒に突撃したがりそうだが、きっとRFBなりに何か考えがあっての事なのだろう。
「わ、私はできれば45さんと戦いたくなくて・・・ごめんなさい、ご主人様」
「気にしなくていいよ。9とRFBの事を頼むね」
いつのまにか傍に寄ってきていた41の頭を撫で撫でして宥めてあげる。
45とネゲヴはポンコツ。9、RFB、41は辞退。そうなると、指揮官が頼れる娘はもう1人しかいない。
というか、突撃を仕掛けると決めた時点で、相棒の第一候補に挙がっていたのはちょうど彼女だったのである。
「ファマスはどう? 俺と一緒に突撃する覚悟、あるかな?」
「え? 私なんかで良いのですか?」
「キミさえ良ければ、だけれども」
「ちょっと! 私を放っておいて話しを進めないでよ!?」
「UMP45よりはマシだけど、それよりも私の方が優秀だと思うわよ!」
今の話しを聞いて食いついてきた2人に冷たい視線を向けると、それで察してくれたのか黙って引っ込んでくれる。
もの分かりの良い娘達で何よりである。
「・・・分かりました。指揮官のお役に立てるよう、全力を尽くします」
「よし! 俺とファマスで突撃を試みる。みんなは俺がファマスをカバーできなかった時の
フォローを頼む。異論は?」
しっかり頷いてくれる3人と、やや拗ね顔で渋々ながら頷く2人。その様子を確認して作戦開始の合図を出す。
援護組が左右のバリケードに展開し、位置についた事を確認。
あとは指揮官が突撃のタイミングを計るだけだ。
「実は、キミと組んで戦ってみたいって前々から思ってたんだ。今の話し、みんなには内緒にしてくれよ? 45には特に」
「私も、指揮官と共に戦える事を光栄に思っています。必ず私がお守りいたしますので、どうかご安心を」
互いに言葉を掛け合い、息を同調させる。直後、弾幕の勢いが弱まったタイミングを捉え、間髪入れずにバリケードから飛び出した。
20メートルほど先に佇む黒45は、予想通り指揮官に向けて発砲してこない。それを利用し、背後にファマスを隠したまま疾走する。
黒45の技量ならば、指揮官を避けてファマスにだけ銃弾を浴びせることも可能だろうが、それは援護組が許さない。
バリケードからの援護射撃が黒45の動きを止めている、その僅かの間で標的の目前へと
到達する。
これで黒45の持つ銃の射程から外れることが出来たが、それは指揮官とファマスも同じ事。
銃を使えない以上、頼れるのは己の身体のみだ。
手にしたMG4で殴りかかる黒45。鈍い風切り音を伴って襲いかかるそれを、指揮官は僅かに屈んだだけで避ける。
空ぶった勢いでガラ空きになった顔面に肘打ちを叩きこむと、これは効いたのだろう、黒45の身体がふらつく。
そこに、指揮官の背後から飛び出してきたファマスの掌打が追撃をかける。
これもまた、頭部への容赦ない攻撃を受けて黒45はさらに大きくよろけた。
「いいわよ! そのままUMP45をボコボコにしてやりなさい!」
「尤もな言い分だけど、あなたに言われるとスゴく腹立つわね!」
あれだけやられ放題だった事もあり、この快進撃を目の当たりにしている後衛も随分と盛り上がっている様子だ。
体勢を立て直す暇も与えまいと、指揮官は黒45の腕を掴み、脚を蹴り払う。
「合わせろ、ファマス!」
力の流動を上手く利用して腕を捻り上げると、黒45の身体は宙をクルリと回転。
「はい!」
指揮官の動きに合わせたファマスの蹴りが黒45の頭部を直撃する。
グキリ、と鈍い音を響かせ、黒45の身体が逆回転に跳ね上げられた。
「「せやぁ!!」」
軸足の回転を以って加速された2槍の回し蹴りが、空中の黒45を刺し穿つ。
砲弾の様な勢いで吹き飛び、ゴロゴロと床を転がること数メートル。うつ伏せに寝転んだまま、黒45はピクリとも動かない。
指揮官とファマスの見事な連携格闘術に、後方の援護組からは感心の声が漏れているのが
聞こえる。
「ふぅ~・・・しっかり合わせてくれるって思ってたよ。流石だね」
ファマスは指揮官が格闘術を教えた戦術人形の内の1人。こうなってくれる事を期待して
ファマスに突撃してくれるように提案をしたのだった。
かくして作戦は大成功、とばかりの笑顔で指揮官はファマスに向けて握った手を差し出す。
「は、はい、ご期待に添えてなによりです」
どこか所在なさげにしながらも、ファマスは控えめに指揮官の手に拳をちょんと合わせて
くれた。
「2人とも、喜ぶのはまだ早いよ! 油断しないの!」
そんな喜びも束の間、RFBの声で2人の世界から引き戻される事となる。
~NEXT プレイヤーズフロントライン~
「ヤバい! 45さんとネゲヴさんは左回りに逃げて! 私達は右回りだよ!」
プロゲーマーの立ち回り
「まじまじと見てんじゃないわよ、エロマシンガン!」
散々な言われようのネゲヴちゃん
(45の言うとおり。こんなバカな事、現実じゃあできないよな)
覚悟の刻
「9、41、フォーメーション〝デルタ〟。ヤツを部品単位までバラバラにしてやれ」
45怒りの戦線
プレイヤーズフロントライン 9話 Coming Soon
黒化、オルタ化は昨今では定番になりつつありますね。
お胸を大きくしたのは100%私の趣味ですとも、ええ。
来週もどうかお楽しみに~