俺の人生は野球に恵まれた人生だった。
小学生の頃テレビで見た記憶があるものは、親が流していたプロ野球の試合とメジャーという野球のアニメぐらいである。それほど野球というものが近くにある人生だった。
そんな親に育てられた俺はサッカーやバスケットボールなどの誘惑に負けず、野球を一番好む子供になっていた。別に親に強制されたわけではなかった。自然にそうなっていたのだ。
今考えると違う競技に挑戦する人生もあったのだろうが、当時は考えることもなかった。しかし、野球一筋に生きていたことに後悔はほとんどないのだから、これで良かったのだろう。
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なぜ今になって自分の人生を語り出したのかといえば、現在死の淵にいるからである。
現在病院のベッドで病気とたたかっている。自分の体のことは自分が一番よくわかっている。もう俺の体は長くは持たないだろう。それほど病気が進行している。そんな死の淵に自分が思い出しているのは、今までの自分の人生のことと、今絶賛連載中のメジャーセカンドがどうなっていくのだろうというものである。やはり、読んでいる漫画を読み切ることができず、命を失うのは悔しいものがある。死の淵にたつとそう思えてくるのが人間というものの不思議であると思った。
メジャーセカンドで思い出したが、俺は第一作品目であり、すでに完結済みである、メジャーの大ファンである。メジャーとは、主人公である茂野吾郎(旧姓本田吾郎)が生き延びた野球人生を描いた野球漫画である。主人公である吾郎が様々な逆境にも負けず自らの道を切り開いていく姿に感動を覚える作品である。正直なところ、俺が野球を始めた理由の大半はメジャーを読み、吾郎のような熱い人生を生きていきたいという憧れ感動あったからである。 (今良く考えるとあの人生はしんどいものがあるが)それでも野球を始めた当時はその人生に憧れた。しかし、俺は野球の才能がなかったのか、はたまた努力が足りなかったのか、あまり良い結果を出すことができなかった。だからこそメジャーという漫画には俺の人生にはない熱さを感じることができ、大好きだった。
(ふむ、次の人生がもしあるのならば、ああいう熱い人生をおくってみたいものである。なぜかだんだんと眠くなってきたな。ゆっくりと眠るとするか。)
ツーツーツーツーツー
「午前1時9分ご臨終です。」
とりあえず主人公が死にました。これからどうしようか。