---------------------転生したと気づいてから3年が経過した---------------
転生した世界は概ね元の世界と変わらなかった。一般常識や日本語の使い方、見せてもらった世界地図などもほとんど同じものだった。しかし、売っている商品や、ファミリーレストランの名前などは俺がいた世界とは違ったものであった。そんななかでも、俺が一番驚いたのが、プロ野球の球団の名前が似ているが違うことだ。前の世界で本拠地としている場所は一緒なのだが、横浜はマリンスターズとなっており、巨人は巨仁とほぼマイナーチェンジレベルたが違うのである。そのためか、プロ野球で活躍している選手も大きく違っていた。同じ日本ではあるのだが、やはり俺が生きていた世界とは大きく違うらしい。
(しかし、横浜マリンスターズか〜〜〜〜ここって確かメジャーの世界のプロ野球の球団の名前と一緒なんだが。まさかな。偶然にしては出来すぎているような。)
そんなことは一度置いて、俺の現状を話そう。あの後自分の境遇を確認すると、俺の名前は、佐野創。佐野直子と佐野拓也の間に生まれた子供だった。父さんは横浜マリンスターズのスカウト部で仕事をしている。母さんは専業主婦だ。結構儲かってるみたいで、家はとても広い。あの年齢でここまでの家を持っているのは素直に凄いとと思う。
今日は父さんが久しぶりに休みを取れたらしく皆で公園に遊びに来ている。
「よーし創。父さんとキャッチボールするか。」
父さんは中高野球部だったこともあり、よく俺とキャッチボールしたがる。俺は大きくうなずきグローブをはめる。
「おとーさーん コーイ」これは、俺の精一杯の子供らしさである。転生したと気づいてから、できるだけ子供らしくを心がけている。少し恥ずかしいが、しょうがないと思う。
「創・あなた無茶しちゃ駄目よ。」母さんはいつも優しくて穏やかである。結構いい家のお嬢様だったらしく、茶をたてたりしてる姿をたまに見る和服美人である。
父さんとのキャッチボールはお互い肩を傷めないように、近くから軽く投げるところから始まる結構本格的なものになっている。やはり怪我が一番怖いからな。
そして、お父さんもどんどんはりきって次の日には筋肉痛に苦しむのまでがワンセットである。
キャッチボールを終えて、家族3人でシートを引き、母さんの弁当を食べながら、お話をするのが、佐野家の伝統的な家族サービスである。
「やっぱり創は凄いな。もうキャッチボールが成立するほどコントロールがついている。」
母さんも「そうねぇー私が取れなそうな、ボールだってもうキャッチできるし。」
野球を前世からやっているから、当たり前だと言いたいが、言えるわけもなく
「へへんすごいでしょ。」と子供っぽく答える。仲良し家族で良かったと思える。
母さんの近所づきあいの話や父さんの仕事の話を聞きながら、休みを過ごす。
俺は、この家族が大好きである。父さんの話が続くなか
「それで茂野と本田がさ」と聞き捨てならない名前がでてくる。
「お父さん、茂野と本田ってだれ?」俺は平静を装い聞いてみる。
「お父さんの高校の同級生で野球部だったやつなんだが、今父さんが働いている野球のプロのチームの選手として頑張っているんだ。本田の方は嫁さんも見つけて、子供もいるって言ってたな。確か創と同い年だったな。」
茂野に本田そして、横浜の選手これは、流石に偶然とは思えん。だがまだだ。まだ認めない。
「その子名前はなんていうの?」
「確か吾郎だったかな。」
これは、決まったか。俺はメジャーの世界にいるみたいだ。
主人公がメジャーの世界にいることに気づきました。
これからどうなるのだろう。