墓守の剣士が捻れた世界を謳歌する物語   作:仮面ノリダーV3

1 / 1
最近ツイステにどハマりし、つい書いてしまいました。オリジナル設定多めですのでご了承ください。


序章 グレイヴ・イン・ツイステッドワンダーランド
Episode0ー1 異世界転移


激しい雨が降る夜………とある街の一角で紫の鎧をその身に纏った剣士「仮面ライダーカリバー」が、ある場所を目指し歩いていた。周りには彼を止めようとした仲間の剣士たちが血を流し地面に横たわっていた。

 

『ハァ…ハァ………頼むから俺の邪魔をしないでくれ』

 

そんな中、1人の剣士がカリバーの前に立ちはだかった。剣士の腰には聖剣が装備されたベルトが巻かれている。剣士は懐から自身が使用するワンダーライドブックを取り出した。

 

『邪魔するな。退かないとアンタでも………斬る』

 

『お前がそこまでするんだ。何か理由はあるんだろ?今からでも遅くはない!ボクと一緒に来るんだ!』

 

『………もう手遅れさユウ先輩。アンタは何もわかっちゃいない!』

 

カリバーは呼びかけに耳を傾けず再び自身の聖剣「暗黒剣月闇」をユウに向けた。ユウは軽くため息をつきワンダーライドブックを聖剣ソードライバーに装填した。

 

『なら仕方がない。悪いが手荒い方法で止める。怪我してもしらねぇぞ………変身ッ!!』

 

《閻魔抜刀!》

 

ユウは自身の聖剣「断罪剣閻魔」をソードライバーから抜刀した。ソードライバーから剣士の甲冑ソードローブが出現しユウの体に装着されていく。そしてユウは墓守の剣士「仮面ライダーグレイヴ」へと変身した。

 

《グレイヴドラゴン!》

 

雷鳴が轟く中、二人の剣士の死闘が始まった。月闇と閻魔がぶつかり合い火花を散らす。

 

『はッ!』

 

『オラァ!!』

 

一進一退の攻防、2人の剣士はお互いに一切引かない。カリバーはグレイヴを薙ぎ払い月闇をベルトのジャアクドラゴンワンダーライドバックにかざしスキャンした。

 

《必殺リード!ジャアクドラゴン!》

 

『ハァァァァァ!!』

 

『チイッ!!』

 

グレイヴはカリバーの斬撃を閻魔で受け止めた。しかし、

 

『なに!?があああっ!!』

 

カリバーの必殺技をグレイヴは受け止めきれず吹き飛ばされる。

カリバーは荒くなった息を整えつつ、トドメを刺そうと地面に伏せるグレイヴの元に歩み寄った。そして月闇をグレイヴに向かって振り下ろした。

 

『悪いな………これで終わりだ!!』

 

《グレイヴ一冊撃!インフェルノ!》

 

倒れていたグレイヴは一瞬の隙を突き月闇を薙ぎ払い自身の必殺技を放った。グレイヴはやられたフリをして機会を待っていたのだ。閻魔の矛先はカリバーの体を確実に貫いた。

 

『があああっ!!』

 

カリバーは強制的に変身が解除され人間の姿へと戻った。グレイヴはローブや装甲についた土を振り払い変身を解除した。

 

『前に教えた筈だよ………一瞬の隙が命取りだ。これで終わりだ隼人。大人しく……ん、あれは?』

 

ユウが隼人へと迫ったその時、突如2人の上空に棺桶の形をした渦が出現した。渦から風が巻き起こり2人を飲み込もうとしていた。

 

『おいなんだありゃ!?』

 

『知る、か……クソっ!体が』

 

隼人は吸い込まれまいと必死に堪えるが、先程のユウの攻撃で体が言うことをきかない。隼人は自身の意思とは裏腹にどんどん渦に吸い込まれていく。みかねたユウはそんな隼人を抱きかかえた。

 

『急ぐよ!』

 

『アンタ……』

 

『クソッ!………2人は助からないな』

 

『先輩、アンタ………』

 

ユウは最後の力を振り絞り隼人を思いっきり投げ飛ばした。

 

『うおっ!?先輩ッ……!!』

 

『頼むから、考え直せよーっ!!』

 

隼人を投げ飛ばしたユウはそのまま渦に吸い込まれていった。ユウの体を吸い込むと渦は一瞬のうちに跡形もなく消え去った。

 

『クソッ!!……先輩』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

⚔⚔⚔⚔⚔

 

ワームホールに入るとそこには不思議な空間が広がっていた。自分の体がどんどん落下していくのがわかる。次々と頭の中には見たこともない世界や物語、人の感情や記憶が入り込んできた。そして落下するにつれ頭に感じたことのない激痛が走る。

 

『が、があああ!!あたまが、わ、割れそうだ!!』

 

意識が朦朧とする中、ボクの目の前に大きな鏡が現れた。鏡の中には緑色の炎が燃え盛り異様な雰囲気を醸し出していた。

 

するとどこからともなく声が聞こえてきた。女性の声だ。鏡よ、鏡……女性は鏡に何かを問いかけていた。しばらくすると女性の声から、優しくも冷たいような男性の声に変わりまた語り始めた。

 

『ああ………愛しい我が君。気高く麗しい悪の華』

 

コツ、コツっと鏡に向かって近づいていく足跡が聞こえる。

 

『貴女こそが世界で一番美しい』

 

どこかで聞いたことがあるキャッチフレーズだなと思いながら、ボクは男が話しているのを聞き続けた。

 

『鏡よ鏡、教えておくれ。この世で一番…………』

 

最後の部分があまりうまく聞き取れなかったな。なんて言ったんだろうか?

 

男は話し続けた。

 

『汝の心の望むまま。鏡に映るものの手をとり』

 

男の声を聞いていると段々と意識が遠のき始めていた。まるで深い眠りに誘われているかのようだった。

 

『星をも灰にする焰炎、刹那をも封じ込める凍氷、蒼穹をも飲み込む大樹………闇の力を恐るな。さあ、力を示すがよい』

 

ボクの目蓋がゆっくりと閉じボクは意識を完全に手放した。

 

『私に、彼らに、君に、残された時間は少ない。決してその手を離さぬよう…………』

 

 

Welcome to the Vilan's world…………

 


 

⚔⚔⚔⚔⚔

長い夢を見ていた気がする。目覚めるとボクは狭い箱の中にいた。体を起こしてみると箱の正体は棺桶だった。ボク死んだのか?

 

「ううう………あー、頭いてぇ」

 

頭がジンジンする。それに体も物凄くだるい。ここは一体何処なんだ?

なんでボクはここにいるんだ?それに………

 

「ボクは一体………誰なんだ?」

 

おかしい、なぜボクがこんな場所にいるのか、そもそもボクは何をしてたのか。全く思い出せない。日本出身で名前はユウ………ってことしか覚えてない。ボクは今、幾つもの棺桶が宙に浮く不思議な部屋にいる。コレは明らかに普通じゃないな。夢を見てるのかな?

 

記憶を失ったというのにボクは妙に落ち着いている。記憶喪失って本当に何も思い出せないんだな。何か自分に関するものがないかポケットを物色してみると、ボクのコートの懐に手に収まるサイズの本が2冊入っていた。さらに自身のお腹を見ると剣の持ち手がついた特殊な形をしたベルトを身につけていた。

 

「これ本?それにこのベルトは」

 

「やべえ、そろそろ人がきちまうゾ。早いところ制服を………ぅーん!!!この蓋、重たいんだゾ。こうなったら………奥の手だ!ふな〜〜〜〜それっ!」

 

声のする方向に目を向けると青い炎がボクの視界を遮った。炎はボンっ!という音を立て部屋の中で燃え盛っていた。

 

「火………はっ!か、火事だーー!?!?」

 

「さてさて、お目当の…………ってギャーーーーーーー!!!!オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」

 

「し、喋る狸!?」

 

コレは夢なんだうか。頼むから悪い夢なら今すぐにでも目覚めてくれ。

 

「誰が狸じゃーーーー!!!!オレ様はグリム様なんだゾ!まあいい、そこの人間。オレ様にその服を寄越すんだゾ!さもなくば……丸焼きだ!」

 

「服!?」

 

「うおっ!?狸に丸焼きにされる夢なんて斬新すぎじゃない!?」

 

「コイツ!まつんだゾ!

 

グリムは炎でボクの逃げ道を塞ぐが、ボクは炎を掻い潜り部屋の外へと飛び出した。部屋から飛び出たその先はどこかの教室みたいだった。とすれば、ここは何処かの学校という事になる。

 

「なんなんだよ〜全く〜!!!」

 

ボクは廊下、教室、談話室等いろいろな部屋を駆け抜けグリムから逃げまくった。そして図書室らしき部屋に俺は追い詰められた。ジワジワとグリムが炎を携えボクと距離を縮めてきた。

 

「はぁ、はぁ、夢なら早く覚めてくれよ」

 

グリムは俺の目の前に炎のカーテンを貼った。今や俺は袋の鼠だ。まさか狸に終わらせられる人生だったとは………泣きたくても泣けねえや。

 

「オレ様の鼻から逃げ切れると思ったか?ニンゲンめ!さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を……」

 

グリムが俺に詰め寄ったその時、

 

ビシッ!!

 

「ふぎゃっ!?痛ぇゾ!なんだぁこの紐!?」

 

「紐ではありません。愛の鞭です!」

 

鞭を持ったカラスの仮面をつけた男がグリムの動きを封じた。男は鞭を手繰り寄せながらやれやれと言った感じでこちらに向かってきた。すると男がボクに声をかけてきた。

 

「ああ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね?ダメじゃありませんか。勝手に扉から出るなんて。それにまだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ」

 

いや知らない単語多すぎんだけど。扉?使い魔?

 

「離せ〜!オレ様はこんなやつの使い魔じゃないんだゾ!」

 

「はいはい、反抗的な使い魔はみんなそう言うんです。少し静かにしていましょうね」

 

男はグリムの口を強制的に塞いだ。この人は敵じゃないみたいだけど。

 

「まったく、勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生は前代未聞です!はぁ………どれだけせっかちさんなんですか?さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう」

 

「は?新入生?ボクが?」

 

「貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが………」

 

あの大量の棺桶は扉だったのか。にしては悪趣味な扉だな。誰が一体考えたんだか。

 

「それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる。あの扉にはそんな意匠が込められているのです…………おっと長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。さあさあ、行きますよ」

 

「おいおい、ちょい待ってくれ!ここは一体どこだ!?アンタは一体だれだ!?」

 

「おや?まだ意識がハッキリしてないんですか?空間転移魔法の影響で記憶が混乱してるんですかね?まあいいでしょう。よくある事なので」

 

よくある事なんかよ。

 

「まあ歩きながら説明してあげましょう。私、優しいので!」

 

⚔⚔⚔⚔⚔

 

「ごほん!ここは『ナイトレイブンカレッジ』。世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まるツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です」

 

もっと聞き慣れない単語が出てきた。ナイトレイブン カレッジ?ツイステッドワンダーランド?魔法士の卵?こんな話映画で見たことある気がするな。

 

「そして私は理事長よりこの学園を預かる校長。ディア・クロウリーと申します」

 

「あの………聞き慣れない単語がかなりあるんですが」

 

「この学園入学できるのは『闇の鏡』に優秀な魔法士の資質を認められた者のみ。選ばれし者は『扉』を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられるる。貴方のところにも『扉』を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです」

 

馬車?そんなのに乗った記憶なんて全くないけど…………

 

「あの黒き馬車は、闇の鏡が選んだ新入生を迎えるためのもの。学園に通じる扉を運ぶ。特別な馬車なのです。古来より、特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう?」

 

「あの………だとしたらボクは間違いだよ!魔法なんて使えないし」

 

「むがーっ!!」

 

クロウリーに拘束されているグリムが目くじらを立てている。かなり怒ってんな。てかクロウリー、ボクの話あんまし聞いてくれてなくないか?

 

「さあ入学式に行きますよ」

 

To be conteniude…………




次回予告!

『汝の魂の形は…………』

『嫌だ!オレ様はこの学校に入るんだゾ〜!!』

『おいマジかよ』

『アナタ、どこから来たのです?』

Episode0ー2 破天荒新入生!?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。