塔の中をさまよい続けるキュアハッピーとキュアマーチ、メルシーの三人は二階にいた。ダークラスがいる最上階は四階だった。キュアハッピーは「もう壁を壊して階段をさがしたほうがいんじゃない?」と提案するとメルシーは「この塔に余計な衝撃を与えると邪王デモンの封印が解けてしまうかもしれません」と言った。するとキュアマーチが「あそこに三階にあがる階段がある!」と言った。三人は急いで階段のほうへ走っていった。
最上階にいたダークラスが邪悪なエネルギーを本に向かって放っていると、だんだん本が紫色に光りだしてきた。ダークラスは「間もなく邪王デモン様の封印が解ける。フフフフッ楽しみだ」と不気味に笑っていた。
三階にあがった三人は再び迷路のようになっているフロアをさまよっていた。一刻も早く最上階にあがる階段を見つけないといけないので、かなり焦っていた。メルシーは「かなり邪悪なエナジーを感じます。みなさん急ぎましょう」と言った。メルシーはこんな複雑な構造になった塔を建てた理由はやはり敵を簡単に侵入させないためなのだろうと思っていた。三階は一階や二階と違って道はさらに細くなっていてなかなか階段を見つけることができない。そんな時、キュアマーチが何かを見つけた。
キュアマーチ「みんな、ここになんか青いボタンがあるよ。押してみようか?」
メルシー「もしかするとダークラスの罠かもしれません。不用意に押さないでください」
キュアハッピー「ボタンを押すと落とし穴に落ちる仕掛けなのかな?」
キュアマーチ「だったら、みんな後ろに下がって!」
三人とも後ろに下がるとキュアマーチは壁にパンチをして、少し崩れた壁の欠片を拾った。そしてキュアマーチはその欠片を少し上に投げると「だーっ」と言ってその欠片をボタンのほうへ蹴飛ばした。その欠片はその青いボタンに見事に命中した。ボタンが押されると、右側の壁がゴーッという音とともに上にあがっていった。そしてあがった壁の奥を見てみると最上階にあがる階段が現れた。キュアマーチは「よし!これで上にあがれるよ」と言った。三人とも急いで階段をあがっていった。
最上階にあがると赤い扉があった。キュアマーチは「ダークラスはこの中にいるはず」と言ってその赤い扉を開けた。すると大きな部屋の真ん中で不気味に笑うダークラスの姿があった。キュアマーチは「ダークラス、もう逃がさないぞ!」と言った。ダークラスは「フフフフッもう一足遅かったな。ついに邪王デモン様の封印が解けたのだ!」と大きな声で言った。部屋の中央に置いてあった邪王デモンが封印された本が紫色に光りながら開いていた。
その本を見たメルシーは「そ、そんな・・・邪王デモンの封印が解けてしまいました」と怯えながら言った。
キュアハッピー「メルシー様、邪王デモンが現れるの?」
メルシー「一足遅かったようです。みなさん、すぐにここから逃げましょう!」
キュアマーチ「しかし、ダークラスを倒さないとピースとチョコアは救えないんだよね?せめてダークラスだけでも倒さないと!」
そう話していると部屋の中央にある本の中から眩しい紫色の光が上に伸びた。そしてそこから「キー、キー」という声が聞こえた。
紫色の光が消えると部屋の中央に濃い紫色の少しずんぐりした体をして猫のような耳をしたツノが二本生えている化け物のようなものが現れた。背丈はキュアピースくらいで丸い顔に可愛らしい丸い目に小さな口から牙を出していて、尻尾と小さな羽が生えていた。その化け物は「キッ、キッ」と声を出している。
キュアハッピー「なんだか可愛らしいものが出てきたけど、あれが邪王デモンなの?」
メルシー「ま、間違いありません。あれこそ邪王デモンです」
キュアマーチ「なんだか人形みたいで可愛らしいけど、とても強そうには見えないけどね」
邪王デモンは「キッ、キッ、キー」と声を出しながら辺りを見渡して不思議そうな表情をしている。しかし、誰が見てもそんなに強そうには思えなかった。
ダークラスは「これが邪王デモン様なのか?」といってがっかりした表情をしていた。邪王デモンはその場に座り込んで「キーーーー」と声を出していた。それを見たダークラスは「チッ!これは失敗作だったようだ。こんなヘンテコな奴のためにわたしはエネルギーを注いでいたのか」と言った。すると邪王デモンはダークラスのほうを見て「お前、今、僕をヘンテコって言ったな」と言って立ち上がった。
ダークラスは「なんだ?何か文句でもあるのか?」と言った。邪王デモンは「僕をバカにするな!」と叫んだ瞬間、凄まじいパンチをダークラスの腹部にくらわせた。ダークラスは「ぐあー」っと声を出しながら塔の壁を突き抜けて外へ吹っ飛んでいった。
それを見ていたキュアマーチは「い、今のは一瞬だったけど、ものすごいパワーを感じた!」と声を震わしながら言った。キュアハッピーも「うん。い、今のは一瞬だったけどわたしにも見えなかったくらいのスピードだったよ」と怯えながら言った。メルシーは「み、みなさん・・・とにかくこの場は逃げるしかありません」と怯えながら言った。邪王デモンは三人のほうを見て「お前達は僕の敵だな」と言った。
キュアマーチ「メルシー様、ハッピー、この場はわたしが食い止めるからあなた達二人はなんとか逃げて!」
キュアハッピー「マーチ、食い止めるってどうするつもりなの?今のわたしでもデモンにかなわないと思うよ」
キュアマーチ「ハッピー、わたしだってサニーに負けないためにトレーニングしてきたんだ」
キュアマーチはデモンのほうを見て「わたしが相手だ」と言って「うああああああああーーーーーーー」と声を出すと覚醒状態に変身した。メルシーはそんなキュアマーチを見て「みなさんは確かにお強いですが、それでもデモンには絶対に勝てませんよ」と言った。
さらにキュアマーチはプリンセスキャンドルを出して「ペガサスよ、私に力を!」を言った。それを見ていたキュアハッピーは「まさか覚醒状態からプリンセスに変身できるようになったの?」と聞いた。するとキュアサニーは覚醒状態のまま変身して「そうだよ!これが覚醒プリンセスマーチ!」と言った。その変身を見ていたメルシーは「さらなる力を持っていたとは、スマイルプリキュアとはなんという人達なんでしょう」と驚いていた。
プリンセスマーチ「メルシー様、ハッピー、早く逃げて!」
メルシー「キュアハッピーさん、この場はキュアマーチさんに任せて、このまま塔の外へ飛びましょう!」
そしてメルシーとキュアハッピーはダークラスが攻撃されて割れていた穴から飛び出した。