スマイルプリキュアの四人とメルシー、チョコアは薄暗い図書館へ戻ってきた。すぐにメルシーは絵本に向かって手を広げると「はっ!」と声を出した。絵本は白い光に包まれた。
メルシー「しばらくですが、この絵本を封印しました。これでデモンは絵本からこちらの世界に出てくることはできません」
星空みゆき「メルシー様、しばらくってどのくらいなの?」
メルシー「3時間くらいです。ごめんなさい、わたしの力ではこれが限界なのです」
日野あかね「結局何がどうなったん?」
緑川なお「詳しい話はれいかを呼んでからしたほうがいいと思う」
星空みゆき「そうだね。こうなったられいかちゃんにも話しておかないといけないと思う」
黄瀬やよい「れいかちゃん、頭いいから何かいい方法を考えてくれるかもしれないね」
日野あかね「そうやな。れいかには悪いけどすぐに呼びにいこか」
その話を聞いていたメルシーは「青木れいかさんのことですね?では、どなたかチョコアの頭に手をあてて青木れいかさんの居場所を心で念じてください」と言った。
日野あかね「それがロンドンってことはわかってるんやけど、詳しい場所までわからんねん」
緑川なお「わたしも詳しい場所までわからないよ」
黄瀬やよい「わたし、住所ならわかるよ。前に写真ハガキが送られてきたから、それがあればわかるよ」
メルシー「では、まず黄瀬やよいさんの家に移動して、それから青木れいかさんの場所へ移動すればいいと思います。チョコアと一緒に行ってきてください」
チョコア「わかったでしゅ!」
チョコアは黄瀬やよいの前に歩いていった。そして黄瀬やよいはチョコアの頭に手をあてるとチョコアは「移動しましゅよ」」と言って、黄瀬やよいとともに姿を消した。
それから10分ほど経ってチョコアと黄瀬やよい、そして青木れいかが姿を現した。星空みゆきは「れいかちゃん、お久しぶり!いきなり呼び出してごめんね」と言うと日野あかねも緑川なおも「お久しぶり!」と声を揃えて言った。
青木れいか「みなさん、お久しぶりです。なにやら大変なことになっているようですね」
メルシー「あなたがキュアビューティさん、人間の姿では青木れいかさんですね。わたしはプリキュアの大女神のメルシー、プリキュアではキュアガディスです。そこにいる妖精はチョコアです」
星空みゆき「れいかちゃん、このメルシー様はプリキュア界の大女神様なんだよ」
青木れいか「そんなお偉い方なのですね。はじめましてメルシー様」
そしてメルシーは青木れいかを含めて全員に絵本の中で何が起こったのか事情を説明しはじめた。邪王デモンが封印から解けたことや、ダークラスがデモンに倒されたことなど急いで説明していった。
日野あかね「邪王デモンの封印が解けて現れてしもたんか」
黄瀬やよい「わたしとチョコアは人形にされてたんだね」
星空みゆき「覚醒したプリキュアの状態でも全く歯が立たなかったんだよ」
緑川なお「覚醒状態でプリンセスマーチになっても全くかなわなかった」
チョコア「あの恐ろしいダークラスより強いプリキュアがいたのもびっくりでしゅ!」
メルシーは困った表情をしながら「デモンがこの絵本からこちらの世界へ出てくると本当に全てが終わってしまうのです」と言った。全ての事情を知った青木れいかもさすがに驚きながら「まさか覚醒したプリキュアをたった一発で倒してしまうほどの実力を持っているのであれば、わたし達ではどうすることもできませんね」と弱音を吐いた。
メルシーは「みなさん、こんな大変なことに巻き込んでしまって本当にごめんなさい」と言った。そんなメルシーの言葉に対して星空みゆきは「メルシー様、そんなことないよ。とにかくこれからどうするかみんなで考えよう!」と励ますように言った。しかし、みんな何もいい案が浮かばずに時間だけが過ぎていった。
しばらく沈黙が続いた。そして日野あかねが口を開いた。
日野あかね「メルシー様、もう少し、この絵本を封印することってできへんの?」
メルシー「それは、またこの絵本の中の世界に入って封印の鍵をかけるしかありません」
緑川なお「メルシー様、封印の鍵って何?」
メルシー「この絵本の中にある世界の中心に洞窟があります。そしてその奥に封印の扉があるのです。その扉の鍵をかけることができれば、二日間はこの絵本が封印されます」
日野あかね「二日間あればなんとかなるかもしれんで!みゆきとれいかとやよいはまだ時の空間に入れるやろ?」
メルシー「しかし、それをするにはあのデモンの動きを食い止めておかなければいけません。デモンに見つかってしまうとすぐにやられてしまいます」
青木れいか「メルシー様、その鍵はどこにあるのでしょうか?」
メルシー「鍵はわたしが持っています」
青木れいか「では、わたしがその扉の鍵をかけにいきます」
メルシー「しかし、デモンに見つかるとまずいのです」
日野あかね「メルシー様、その洞窟に入って扉に鍵をかけるのってどのくらいかかるん?」
メルシー「そうですね、10分ほどかかると思います」
日野あかね「なるほどな。それやったら10分間だけそのデモンってやつの動きを食い止めることができればええんやな?」
メルシー「しかし10分もデモンの動きを食い止めることは難しいように思います」
日野あかね「それやったらうちがデモンの動きを食い止めておくから、れいかはなんとか扉に鍵をかけてきてくれればええよ」
星空みゆき「あかねちゃん、それは本当に難しいよ。デモンはなおちゃんが覚醒したプリンセスマーチになってもすぐにやられちゃったくらい強いんだよ?」
日野あかね「うちもずっとトレーニングし続けたんや。そう簡単にはやられへんから大丈夫やで。でもさっさと扉に鍵をかけてきてや」
メルシー「日野あかねさん、本当に大丈夫なんでしょうか?デモンはあなたが想像する以上の強さなのです」
日野あかね「メルシー様、とにかくもうそれしか方法はないからやるしかないで」
メルシー「そうですね。もう時間がありませんから、そうすることにしましょう。日野あかねさん、もしもの場合はチョコアの技を使って絵本の外に逃げてください」
日野あかね「チョコアの技ってどないするん?」
メルシー「この青い石を握ると絵本の外に出ることができます」
日野あかねはメルシーから青い石を受け取るとポケットに入れた。そしてメルシーは「それと青木れいかさんだけでは危険ですので、もう一人連れていってください」と言った。すると黄瀬やよいが「わたし、人形になってたしダメージも受けてないかられいかちゃんと一緒に行ってくるよ」と言った。
メルシーは「わかりました。ではチョコア、まずプリキュアに変身したキュアサニーさんをデモンの近くまで移動させて、すぐに黄瀬やよいさんと青木れいかさんを世界の真ん中へ移動させてください。鍵をかけることができましたらチョコアとともにこちらの世界へ戻ってきてください。そしてわたしはキュアサニーさんに鍵をかけたことを念じてお伝えします」と言った。日野あかねは「じゃあそれでいこか!」と言った。