メルシーのお願いを聞いたポップは「皆の衆、メルシー様の話を聞いてほしいでござる」と言った。
緑川なお「わかったけど、ここで話せる内容なの?」
黄瀬やよい「メルシー様は何か悩まれてるみたいだから不思議図書館に移動したほうがいいんじゃない?」
メルシー「今はチョコアが時間を止めているので大丈夫です」
日野あかね「そうやったな。じゃあみんなメルシー様の話を聞いてみよ」
星空みゆき「うん。じゃあメルシー様、わたし達に話して!」
メルシー「その昔、この宇宙を滅ぼそうとした邪王デモンという、とてつもなく強い敵がいました。邪王デモンには優しさや穏やかな感情など持たない邪心だけの存在でした。邪王デモンはあらゆる星を破壊し続けて人々を苦しめながら楽しんでいました。そんな邪王デモンを倒そうとした当時のプリキュア達はみんなやられてしまいました。それを見ていたわたしのご先祖様はそんな恐ろしい邪王デモンをある本の中に封印させました。邪王デモンのエネルギーがあまりにも強すぎたため、封印したご先祖様は力を使い果たしてしまい息絶えました。つまりご先祖様は自分の命と引き換えに邪王デモンを本の中に封印させたのです。邪王デモンを封印した本はわたしのいるプリキュア界の聖域で保管していました。ところが最近になって、その本が盗まれたのです。そして調べてみると、その本を盗んだのはエビルとデビストという邪悪な戦士だということがわかりました。そのエビルとデビストは今、この世界にいるプリキュア達を滅ぼそうとしています。そして邪王デモンの封印を解こうとしているのです」
その話を聞いていた四人とポップ、キャンディーは唖然としていた。
緑川なお「つまり、そのエビルとデビストという戦士を倒して本を取り戻せばいいんだね?」
メルシー「それだけではないのです。この話には続きがあります」
星空みゆき「メルシー様、お話を続けて!」
メルシー「そのエビルとデビストは邪悪な戦士なのですが、その二人を操っている黒幕がいるのです。エビルとデビストの二人の力では邪王デモンの封印を解くことはできません。もっと巨大で邪悪なエナジーをもった黒幕が邪王デモンの封印を解こうとしているはずなのです。わたしとチョコアはその黒幕が何者なのか調べてみたのですが、全くわかりません。エビルとデビストのあとをつけようとしましたが、黒幕の存在がわからない以上、わたし達も不用意に近づくことができないのです。エビルとデビストは今もどこかにいるプリキュアを倒しにいってるのかもしれません。おそらく近いうちにあなた達スマイルプリキュアのところにもやってくるでしょう。その前にわたしとチョコアはあなた達スマイルプリキュアのところへやってきたというわけです」
メルシーの話を聞いたプリキュア四人は少し考え込んでいた。そして日野あかねが口を開いた。
日野あかね「そのエビルとデビストってそんなに強い戦士なん?」
メルシー「他のプリキュア達を倒せるほどパワーアップしているようなのでかなり強い戦士になっていると思います」
黄瀬やよい「そんな二人の強敵がいて、それより強い黒幕がいるだなんて、ちょっと怖いね」
緑川なお「どちらにしても、そいつらは近いうちにわたし達のところにやって来るんだよね?」
メルシー「ええ、近いうちに必ずやってきます」
日野あかね「それやったら、もうこっちから戦いにいったらええんとちゃう?まだ他のプリキュア全員がやられたわけじゃないんやろ?」
メルシー「こちらから戦いにいってもいいのですが、先ほども説明しましたように黒幕がわからない以上、不用意に近づくことができないのです」
星空みゆき「他のプリキュアがやられたってことは、あの子達もやられちゃったのかな?」
日野あかね「どのプリキュアがやられたんかわからんけど、もうこれ以上の犠牲者がでんようにそのエビルとデビストって戦士をさっさと倒しにいかんのとちゃう?メルシー様はそいつらがどこにおるかわかるんか?」
メルシー「エビルとデビストはおそらく暗黒世界の絵本にいると思います。そこをアジトにしていることはわかっています」
日野あかね「絵本の中やったら思いっきり戦えるやん。それに黒幕がヤバイやつやったらひとまず逃げればええんとちゃう?」
メルシーは少し黙って考えていた。
メルシー「そうですね。スマイルプリキュアのみなさんが一緒に来ていただけるのであれば、とても助かります」
緑川なお「そうだね。行ってみるしかないね。それにホームステイしているれいかは一人でいるわけだから心配だしね」
黄瀬やよい「このことをれいかちゃんに伝えておかなくて大丈夫かな?」
星空みゆき「とりあえずメルシー様が困っているようだし行ってみよう。れいかちゃんには後で伝えればいいと思うよ」
メルシーは申し訳なさそうな表情をしながら「みなさん、ありがとうございます。ではチョコア、暗黒世界の絵本のところへみなさんと一緒にいきますので準備をしてください」と言った。チョコアは「わかりましたでしゅ!」と言った。
星空みゆきはポップとキャンディのほうを見た。
星空みゆき「ポップとキャンディは来ないほうがいいね。せっかく久しぶりに会えたけど、メルシー様を助けたいの」
ポップ「そうでござるな。わかったでござる」
キャンディ「わかったクル。どうせまた会えるクル!みんな気をつけていってくるクル!」
メルシーは「チョコア、では時を動かしてください」と言った。チョコアは手をあげて水色の光を放った。どうやら止まっていた時間が再び動き出したようだ。そしてメルシーは「では、スマイルプリキュアのみなさん、チョコアの体に触れてください」と言った。プリキュアの四人はチョコアの手や肩に手を触れた。チョコアは「ではいくでしゅよ!」と言った。最後にメルシーがチョコアの頭に手をあてると姿を消した。ポップとキャンディはみんなが無事に帰ってくることを祈りながらメルヘンランドへ戻っていった。